JPH0580181U - 渦電流式減速装置の風損低減構造 - Google Patents

渦電流式減速装置の風損低減構造

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JPH0580181U
JPH0580181U JP2800792U JP2800792U JPH0580181U JP H0580181 U JPH0580181 U JP H0580181U JP 2800792 U JP2800792 U JP 2800792U JP 2800792 U JP2800792 U JP 2800792U JP H0580181 U JPH0580181 U JP H0580181U
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braking
fixed frame
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permanent magnets
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JP2800792U
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知之 久保宮
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非制動時の冷却フインによる空気の流れを抑
えることにより風損を低減する。 【構成】 制動ドラム13の内部に環状の固定枠20を
配設する。制動ドラム13の回転軸4と平行な多数の回
動軸31を、固定枠20に周方向等間隔に支持し、各回
動軸31に永久磁石32を結合する。各回動軸31の端
部に結合した小歯車18をリング歯車17に噛み合せ
る。固定枠20の端壁に支軸19aにより多数のレバー
42を支持する。各レバー42の基端部に設けた長孔4
2aに、小歯車18に支持したピン18aを係合する。
各レバー42の先端にカバー板41を支持する。カバー
板41は回動軸31に連動し、非制動時冷却フイン15
を覆つて風損を低減し、制動時冷却フイン15を解放す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は大型車両などの摩擦ブレーキを補助する渦電流式減速装置、特に変速 機の出力回転軸などに結合されて常時回転される制動ドラムの冷却フインによる 風損を低減し、機関の燃費を向上する、渦電流式減速装置の風損低減構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
特願平3-32034 号や特願平3-122396号により、本出願人は制動ドラムの内部に 配設した断面長方形の内空部を有する環状の固定枠に、制動ドラムを結合する回 転軸と平行な多数の回動軸を周方向等間隔に支持し、各回動軸と一緒に回転する 永久磁石(以下、これを単に磁石という)と必要により不動の磁石とを固定枠の 内空部に配設し、各回動軸に結合した小歯車を共通のリング歯車に噛み合せ、リ ング歯車を駆動して磁石が制動ドラムに対向して制動ドラムに磁界を及ぼす制動 位置と、制動ドラムに磁界を及ぼさない非制動位置とに切り換えるようにした渦 電流式減速装置を提案している。この形式の渦電流式減速装置は、磁石が制動ド ラムの内部に配設されるので、装置の軸方向寸法を短縮し小型化できるという利 点がある。
【0003】 ところで、渦電流式減速装置は制動時制動ドラムは渦電流により加熱されるの で、制動ドラムの冷却性を高めるために、外周壁に多数の冷却フインを備えてい る。しかし、制動ドラムは非制動時も回転するから、冷却フインの風損は無視で きないものとなる。
【0004】 冷却フインの風損を完全になくするためには、制動ドラムと回転軸との間にク ラツチを設け、非制動時クラツチを遮断し、制動ドラムを停止することが好まし いが、クラツチを設けるとなれば、構造が複雑になり、形状が大型になり回転体 の重量が増加して車両への搭載が難しくなり、熱に対するクラツチの信頼性を考 慮しなければならないなど種々の問題が生じる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は上述の問題に鑑み、非制動時の冷却フインによる空気の流れを 抑えることにより風損を低減する、構成が簡単な渦電流式減速装置の風損低減構 造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の構成は制動ドラムの内部に断面長方形の 内空部を有する環状の固定枠を配設し、制動ドラムを結合する回転軸と平行な多 数の回動軸を、固定枠に周方向等間隔に支持し、固定枠の内空部において各回動 軸に永久磁石を結合し、各回動軸の端部に結合した小歯車をリング歯車に噛み合 せ、リング歯車の回動により永久磁石が制動ドラムに磁界を及ぼす制動位置と、 磁界を及ぼさない非制動位置とに切り換える渦電流式減速装置において、固定枠 の端壁に支軸により多数のレバーを回動可能に支持し、各レバーの基端部に設け た長孔に小歯車に支持したピンを係合し、各レバーの先端にカバー板を支持し、 非制動時周方向に並ぶカバー板が制動ドラムの冷却フインを覆う筒体を形成する ものである。
【0007】
【作用】
本考案によると、固定枠の端壁に支軸により多数のレバーを回動可能に支持し 、レバーの基端部を磁石を制動位置と非制動位置に回動する小歯車に支持したピ ンに係合する。非制動時、磁石と連動してレバーが倒れ、多数のカバー板は制動 ドラムの冷却フインの外周側を覆う円筒体を形成する。したがつて、常時回転す る制動ドラムの冷却フインにより送られる風量が円筒体により抑えられ、また空 気の流れがカバー板により安定したものとなるので、風損が低減され、騒音が抑 えられる。
【0008】 制動時、レバーが起立し、カバー板は制動ドラムの径外方へ向く。カバー板は 制動ドラムの冷却フインの外周側から引退するので、冷却フインによる風量が増 大し、制動ドラムの熱放射を妨げない。
【0009】
【実施例】
図1は本考案による風損低減構造を備えた渦電流式減速装置を示す側面断面図 である。渦電流式減速装置は例えば車両用変速機の後端部に配設される。歯車箱 3の後端壁に軸受2により支持した出力回転軸4に、取付フランジ6がスプライ ン嵌合され、かつナツト5により締結される。取付フランジ6に公知の駐車ブレ ーキの制動ドラム10の端壁と減速装置の制動ドラム13の端壁12(スポーク でもよい)とが重ね合され、ボルト8とナツト9により締結される。回転軸4と 公知の推進軸とを連結するための自在継手のヨーク7が、取付フランジ6に嵌合 され、かつ図示してないボルトにより結合される。制動ドラム13は外周壁に周 方向等間隔に多数の冷却フイン15を備えている。
【0010】 制動ドラム13の内周面14と制動ドラム10の外周面との間の空部に、多数 の磁石32,32aを収容する固定枠20が配設される。このため、歯車箱3の 後端壁に取付板16aを介して、補強リブを有する円形の枠板16が固定され、 枠板16の板面に断面L字形をなす環状の支板19が固定される。支板19の板 面に固定枠20が固定され、支板19の円筒部にリング歯車17が回転可能に支 持される。
【0011】 固定枠20は磁性体の内筒25と非磁性体の外筒23との両端に、非磁性体の 環状の端壁28,29を結合してなり、かつ回転軸4と平行な回動軸31に結合 した円柱形の磁石32と不動の磁石32aとを収容する断面長方形の空部27を 備えている。可動の磁石32と不動の磁石32aは軸方向に並び、不動の磁石3 2aは空部27の周壁すなわち外筒23と内筒25に固定される。回動軸31は 不動の磁石32aを貫通し、端壁28,29に軸受により支持される。回動軸3 1の左端に小歯車18が結合され、かつリング歯車17と噛み合される。
【0012】 図2に示すように、固定枠20の外筒23の磁石32,32aと対向する部分 に、強磁性体21がそれぞれ結合される。強磁性体21は外筒23をアルミニウ ム合金などから鋳造する際に鋳込まれる。回動軸31の1つは枠板16に支持し た電動機(図示せず)の軸と連結される。電動機によりリング歯車17を駆動し 、回動軸31を半回転すると、各磁石32の磁極の向きが磁石32aと反対にな る。
【0013】 本考案によれば、固定枠20の端壁、実際には支板19に、回転軸4と平行な 支軸19aによりレバー42が回動可能に支持される。図3に示すように、レバ ー42の基端部に設けた長孔42aは、小歯車18の端面に結合したピン18a を係合される。レバー42の先端は制動ドラム13の冷却フイン15を覆うカバ ー板41を一体的に備えられる。好ましくは、カバー板41は断面円弧状に湾曲 され、多数のカバー板42が制動ドラム13の外周側へ接近すると円筒状になつ て冷却フイン15を覆う。
【0014】 次に、本考案による渦電流式減速装置の風損低減構造の作動について説明する 。図1に示すように、非制動時、空部27において磁石32は磁極の向きが磁石 32aと逆方向に並び、磁石32と強磁性体21と磁石32aと内筒25に鎖線 で示す磁気回路が形成される。つまり、固定枠20の内部で短絡的磁気回路が生 じ、制動ドラム13の内周面に磁界を及ぼさないので、制動ドラム13は制動力 を受けない。非制動時、多数のカバー板41は、図3に実線で示すように円筒体 を形成し、冷却フイン15を覆う。円筒体の内部を通過する風量が抑えられ、円 筒体を吹き抜ける空気の乱れが抑えられるので、制動ドラム13と冷却フイン1 5の回転に伴う風損が低減され、騒音も低減される。
【0015】 図2,3に示すように、制動時、図示してない電動機によりリング歯車17を 駆動し、各小歯車18と一緒に磁石32を反時計方向へ半回転すると、磁石32 の極性が磁石32aと同じ向きに並ぶ。周方向に隣接する磁石32,32aは強 磁性体21と制動ドラム13と内筒25との間に図2に鎖線で示す磁気回路Wが 形成される。回転する制動ドラム13が磁界を横切る時制動ドラム13に渦電流 が流れ、制動ドラム13が制動力を受けける。この時、図3に鎖線で示すように 、小歯車18のピン18aが半周分だけ移動し、レバー42が起立し、カバー板 41が鎖線で示すように冷却フイン15から離れる。制動ドラム13は渦電流に より加熱されて高温になる。しかし、制動ドラム13は冷却フイン15を備えて おり、かつカバー板41が引退しているので、制動ドラム13からの放熱と冷却 フイン15により制動ドラム13の内外周面へ送られる空気により効果的に冷却 される。
【0016】 なお、図3に示す実施例において、レバー42の長孔42aに、小歯車18の ピン18aの代りに、リング歯車17に支持したピンを係合してもよい。
【0017】 図4に示す実施例では、各回動軸31に単一の磁石32だけを結合してなり、 非制動時各磁石32を4半回転すると、磁石32の磁極が周方向に並び、外筒2 3と内筒25との間の強磁性体からなる中継板24を経て単一の短絡的磁気回路 を形成する。レバー42の基端部に設けた長孔42aに、リング歯車17の端壁 に設けたピン17aを係合する。磁石32を回動するためのリング歯車17の正 逆回動により、カバー板41は非制動時冷却フイン15を覆い、制動時冷却フイ ン15を解放する。
【0018】 図4に示す実施例において、ピン17aを、リング歯車17の代りに小歯車1 8に結合しても同様の効果が得られる。
【0019】 また、カバー板41を有するレバー42を、支軸19aにより支板19に支持 しないで、小歯車18の端面にボルトなどにより直接結合しても、レバー42は 小歯車18と一緒に4半回転し、非制動時は冷却フイン15を覆い、制動時は冷 却フイン15を解放できる。
【0020】
【考案の効果】 本考案は上述のように、制動ドラムの内部に断面長方形の内空部を有する環状 の固定枠を配設し、制動ドラムを結合する回転軸と平行な多数の回動軸を、固定 枠に周方向等間隔に支持し、固定枠の内空部において各回動軸に永久磁石を結合 し、各回動軸の端部に結合した小歯車をリング歯車に噛み合せ、リング歯車の回 動により永久磁石が制動ドラムに磁界を及ぼす制動位置と、磁界を及ぼさない非 制動位置とに切り換える渦電流式減速装置において、固定枠の端壁に支軸により 多数のレバーを回動可能に支持し、各レバーの基端部に設けた長孔に小歯車また はリング歯車に支持したピンを係合し、各レバーの先端にカバー板を支持したか ら、非制動時周方向に並ぶカバー板により形成される円筒体の内部を通過する風 量が抑えられ、かつ円筒体を吹き抜ける空気の乱れが抑えられるので、制動ドラ ムと冷却フインの回転に伴う風損が低減され、騒音も低減される結果、機関の燃 費を節減できる。
【0021】 構造が複雑で高価なクラツチを制動ドラムと回転軸との間に設ける必要がない ので、装置の大型化や重量増加、信頼性の低下などを回避でき、安価に提供でき る。
【0022】 制動時、カバー板は電動機により駆動される小歯車と一緒に、自動的に制動ド ラムの冷却フインから引退するので、特別の駆動源を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る風損低減構造を備えた渦電流式減
速装置の非制動状態を示す側面断面図である。
【図2】図1の線2A−2Aによる、渦電流式減速装置
の制動状態を示す正面断面図である。
【図3】同風損低減構造の左側面図である。
【図4】本考案の第2実施例に係る風損低減構造を備え
た渦電流式減速装置の側面断面図である。
【符号の説明】
4:回転軸 10,13:制動ドラム 15:冷却フイ
ン 17:リング歯車 17a:ピン 18:小歯車 18a:ピン 19a:
支軸 20:固定枠 31:回動軸 32:可動磁石
41:カバー板 42:レバー 42a:長孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動ドラムの内部に断面長方形の内空部を
    有する環状の固定枠を配設し、制動ドラムを結合する回
    転軸と平行な多数の回動軸を、固定枠に周方向等間隔に
    支持し、固定枠の内空部において各回動軸に永久磁石を
    結合し、各回動軸の端部に結合した小歯車をリング歯車
    に噛み合せ、リング歯車の回動により永久磁石が制動ド
    ラムに磁界を及ぼす制動位置と、磁界を及ぼさない非制
    動位置とに切り換える渦電流式減速装置において、固定
    枠の端壁に支軸により多数のレバーを回動可能に支持
    し、各レバーの基端部に設けた長孔に小歯車に支持した
    ピンを係合し、各レバーの先端にカバー板を支持し、非
    制動時周方向に並ぶカバー板が制動ドラムの冷却フイン
    を覆う筒体を形成することを特徴とする、渦電流式減速
    装置の風損低減構造。
  2. 【請求項2】制動ドラムの内部に断面長方形の内空部を
    有する環状の固定枠を配設し、制動ドラムを結合する回
    転軸と平行な多数の回動軸を、固定枠に周方向等間隔に
    支持し、固定枠の内空部において各回動軸に永久磁石を
    結合し、各回動軸の端部に結合した小歯車をリング歯車
    に噛み合せ、リング歯車の回動により永久磁石が制動ド
    ラムに磁界を及ぼす制動位置と、磁界を及ぼさない非制
    動位置とに切り換える渦電流式減速装置において、固定
    枠の端壁に支軸により多数のレバーを回動可能に支持
    し、各レバーの基端部に設けた長孔にリング歯車に支持
    したピンを係合し、各レバーの先端にカバー板を支持
    し、非制動時周方向に並ぶカバー板が制動ドラムの冷却
    フインを覆う筒体を形成することを特徴とする、渦電流
    式減速装置の風損低減構造。
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