JPH0579294U - 玩具用打上花火 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昼間打上げても、見栄えの良い玩具用打上花
火を提供する。 【構成】 本考案の玩具用打上花火１は、内筒７の上空
での破裂により飛散する複数の飛散部材２５をスモーク
を発生するスモーク薬１９と防燃隔壁２１を介して内筒
７内に収納したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、運動会等の昼間のイベントにおいて打ち上げられる玩具用打上花火 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の玩具用打上花火は、一方が開口された筒体内に、内筒が配置されてお り、この内筒の中には、破裂用の火薬の他に上空での破裂時に弧を描くようにス モークを発生させるスモーク薬が収納されている。発射火薬には、筒体の外部に 導出された導火線が連結され、この発射火薬に内筒を破裂させる割薬が導火線で 繋がっている。

【０００３】 そして、筒体の外部に導出された導火線に引火することにより、発射火薬が爆 発して内筒を上空に向けて打上げる。打上られた内筒は、発射火薬から導火線を 介して引火されて、上空で破裂する。この破裂によって、スモーク薬が燃焼して 、上空にスモークを発生させる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような玩具用打上花火を昼間に打上げても、明るすぎる ために、爆発による光を観賞することが出来ない。また、スモークも昼間は非常 に分かりずらく、風等により流されるため、昼間における打上花火は見栄えが非 常に悪いという問題があった。

【０００５】 そこで、本考案は、昼間打上げても、見栄えの良い玩具用打上花火を提供する ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、上空における内筒の破裂により飛散する複 数の飛散部材をスモークを発生させるスモーク薬と防燃隔壁を介して内筒内に収 納したことを特徴としている。

【０００７】

【作用】

本考案の玩具用打上花火では、筒体内から打ち上げられた内筒が上空で破裂す ると、スモークを発生すると共に、複数の飛散部材が上空に飛散する。この飛散 部材は、昼間でも観賞することが出来る。

【０００８】

【実施例】

次に本考案に係る玩具用打上花火の実施例について図面を用いて説明する。

【０００９】 図１に示すように、玩具用打上花火１は、一方に開口部２９が形成された筒体 ３と、この筒体内３に配置された発射火薬５と、発射火薬５の爆発によって打ち 上げられる内筒７とからなり、筒体３の内側中間部には、セメント、石膏等によ って形成された底止９が設けられ、この底止９上に内筒７を打上げるための発射 火薬５が載置されている。この発射火薬５内に、一端が筒体３の外部に導出され た導火線１１の他端が接続されている。

【００１０】 内筒７は、図２に示すように、上下が段ボール等に閉止された内部に、割薬１ ３が載置され、この割薬１３内には、底部１５を貫通して外部に突出する上り導 火線１７が挿入されている。そして導火線１７の先端部周囲には、傳薬２７が配 置されている。さらに傳薬２７の上部には、各色のスモークを発生させるための スモーク薬１９が配置されている。このスモーク薬１９の上部は火止紙２１で仕 切られており、火止紙２１の上部には防燃性の隔壁であるメ切紙２３が配置され ている。そして、このメ切紙２３と上部閉止部材３１との間に、飛散部材である 複数の各色テープ２５が折り畳まれて収納されている。この各色テープ２５は色 違いのテープを所定の長さに切断した後、複数枚重ねられ、中央部分から屈曲さ れた状態で収容されている。

【００１１】 次に、この玩具用打上花火の遊び方について説明する。

【００１２】 先ず、筒体３の下部を地面に埋め込み、回りを小石等で固めて、倒れないよう する。そして、導火線１１に引火する。導火線１１に引火すると、導火線１１が 燃焼して、発射火薬５に引火し爆発する。この発射火薬５の爆発により、内筒７ が、筒体３から上方（図示矢印ａ方向）へ向けて打上られる。このとき、発射火 薬５によって導火線１７が引火され、上空で割薬１３が爆発し、内筒７が破裂す ると共に、スモーク薬１９が燃焼して弧を描くようにスモークが発生する。これ と共に複数の飛散部材２５が上空で舞い散る。

【００１３】 このように、本実施例の玩具用打上花火１では、打上られた後に、スモークの 発生と共に、複数の飛散部材２５が舞い散るので、昼間でも、飛散部材２５を観 賞することが出来る。従って、見栄えが向上する。

【００１４】 なお、各色テープ２５は種々の色の他に、太陽光に反射するようにしても良い 。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る玩具用打上花火によれば、内筒の上空での破 裂により飛散する複数の飛散部材をスモークを発生するスモーク薬と防燃隔壁を 介して内筒内に収納したので、上空での内筒の破裂により飛散部材が飛散し、昼 間打上げても、打上花火を観賞することが出来るという優れた効果を得る。

【００１６】 また、スモークと飛散部材とのかみあいにより、昼間花火を効果的に演出する ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る玩具用打上花火を示す斜視図であ
る。

【図２】筒体内に配置される内筒を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 玩具用打上花火 ３ 筒体 ５ 発射火薬 ７ 内筒 ２１ 火止紙 ２３ メ切紙 ２５ 各色テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方が開口された筒体と、この筒体内に
   配置された発射火薬と、前記筒体内に収納されると共
   に、前記発射火薬の爆発で筒体の一方の開口から発射さ
   れ上空で破裂してスモークを発生する内筒とからなる玩
   具用打上花火において、前記内筒の上空での破裂により
   飛散する複数の飛散部材を前記スモークを発生するスモ
   ーク薬と防燃隔壁を介して前記内筒内に収納したことを
   特徴とする玩具用打上花火。