JP2974175B2 - ノネルチューブ付き点火具及びそれを用いた点火方法 - Google Patents
ノネルチューブ付き点火具及びそれを用いた点火方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は打ち上げ花火用黒色火薬
や導火線、速火線などの火工品に、点火できる点火具及
び点火方法に関するものである。
や導火線、速火線などの火工品に、点火できる点火具及
び点火方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、打ち上げ花火用の黒色火薬への点
火には、打ち上げ筒の中の心薬と呼ばれる黒色火薬めが
けて点火した投げ込み薬を、人が手で投げ込むか、ある
いは電橋の先に点火薬を塗布した電気式の点火玉を打ち
上げ筒の下部の黒色火薬に接触させておき、遠隔地より
通電し点火する方法が取られていた。また、導火線や速
火線等の火工品の点火についても、概ね大きく分ける
と、人が火工品の傍らで手で点火するかあるいは遠隔地
より電気的な方法で点火するかの2つの方法が採られて
いた。
火には、打ち上げ筒の中の心薬と呼ばれる黒色火薬めが
けて点火した投げ込み薬を、人が手で投げ込むか、ある
いは電橋の先に点火薬を塗布した電気式の点火玉を打ち
上げ筒の下部の黒色火薬に接触させておき、遠隔地より
通電し点火する方法が取られていた。また、導火線や速
火線等の火工品の点火についても、概ね大きく分ける
と、人が火工品の傍らで手で点火するかあるいは遠隔地
より電気的な方法で点火するかの2つの方法が採られて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の点
火方法のうち、まず人の手で点火する方法については、 (1)点火する火薬類と人が極めて近い距離にある為、
事故による人身災害の危険性が常に存在する。 (2)例えば打ち上げ筒に点火薬を投げ込む時に、玉に
よって手をはじかれないように素早く動作するなど、人
の手による点火方法には常に高度の熟練が要求される。 等の問題点があった。次に電気的な点火方法は、確かに
上述(1)の欠点を消去することに成功しているが、逆
に (3)電気を通すため必ず2本の配線が必要であり、遠
隔地でかつ多数を点火しようとすると、配置が複雑では
ん雑を極める。 (4)電気器具からの漏洩電流や、落雷による電流等で
暴発し易く、天候に左右されたり、あるいは電気器具や
場所の制限を受けるなど本質的に電気に弱い。 等の問題点があった。
火方法のうち、まず人の手で点火する方法については、 (1)点火する火薬類と人が極めて近い距離にある為、
事故による人身災害の危険性が常に存在する。 (2)例えば打ち上げ筒に点火薬を投げ込む時に、玉に
よって手をはじかれないように素早く動作するなど、人
の手による点火方法には常に高度の熟練が要求される。 等の問題点があった。次に電気的な点火方法は、確かに
上述(1)の欠点を消去することに成功しているが、逆
に (3)電気を通すため必ず2本の配線が必要であり、遠
隔地でかつ多数を点火しようとすると、配置が複雑では
ん雑を極める。 (4)電気器具からの漏洩電流や、落雷による電流等で
暴発し易く、天候に左右されたり、あるいは電気器具や
場所の制限を受けるなど本質的に電気に弱い。 等の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前述の多く
の問題点を矛盾なく解決する事ができないか、鋭意研究
した結果、ノネルチューブの一端に点火薬を塗布した点
火具を作成し、この点火具を用いて点火薬と反対の端部
を点火するとこれら問題点を一挙に解決できる事を見い
だしたものである。ノネルチューブ(ノンネルチューブ
とも言う)は、中空のプラスチックチューブの内壁に爆
薬が塗布されていて、一端を点火すると約2000m/s の速
度で爆轟伝播する火工品である。(1987年 5月20日共立
出版株式会社発行の”火薬ハンドブック” 181頁参照)
このノネルチューブは 塗布された爆薬の量は極めて少
ないので爆轟伝播中も衝撃がプラスチックチューブの外
側に漏れることはなく、極めて安全と言われている。
の問題点を矛盾なく解決する事ができないか、鋭意研究
した結果、ノネルチューブの一端に点火薬を塗布した点
火具を作成し、この点火具を用いて点火薬と反対の端部
を点火するとこれら問題点を一挙に解決できる事を見い
だしたものである。ノネルチューブ(ノンネルチューブ
とも言う)は、中空のプラスチックチューブの内壁に爆
薬が塗布されていて、一端を点火すると約2000m/s の速
度で爆轟伝播する火工品である。(1987年 5月20日共立
出版株式会社発行の”火薬ハンドブック” 181頁参照)
このノネルチューブは 塗布された爆薬の量は極めて少
ないので爆轟伝播中も衝撃がプラスチックチューブの外
側に漏れることはなく、極めて安全と言われている。
【0005】本発明は (1)ノネルチューブの一端に延時薬等の火薬を介する
ことなく直接に点火薬を塗布した事を特徴とする点火
具、 (2)点火薬を塗布した側とは反対側のノネルチューブ
の端部を開放し、該端部に紙玉を配置した請求項1の点
火具において、熱又は衝撃により発火させられた該紙玉
の衝撃力によって前記ノネルチューブ内の火薬を発火さ
せ、該ノネルチューブ内を伝達した衝撃波によって前記
点火薬を発火させる事を特徴とする点火薬の点火方法、
に関するものである。本発明の点火具に塗布する点火薬
は、一般に火薬産業で用いられている点火薬であればど
のようなものでも良いが、通常ロダン化鉛系点火薬、芳
香族二トロ化合物系点火薬、ジアゾ化合物系点火薬、テ
トラセン系点火薬、トリシネート系点火薬、ジルコニウ
ム鉛丹系点火薬などが用いられる。塗布する点火薬の量
はなるべく多い方が好ましいが、経済性や着火性から考
えて3mgから1gの範囲が望ましく、5mgから50m
gの範囲がより好ましい。塗布した点火薬はそのままで
用いても良いし、点火薬の周囲をさらに樹脂等の皮膜で
強化して用いる事もできる。点火薬を塗布するノネルチ
ユーブの端面は、端末から吹き出した火面が点火薬に着
火する程度の閉塞度であれば良い。端面が開放されてい
れば更に好ましい。本発明による点火具は従来のノネル
チユーブの点火方法と同様ノネルチユーブを電気雷管や
銃用雷管等で起爆して使用することもできるが、後述の
ように紙玉を用いて起爆して使用する方法が好ましい。
ことなく直接に点火薬を塗布した事を特徴とする点火
具、 (2)点火薬を塗布した側とは反対側のノネルチューブ
の端部を開放し、該端部に紙玉を配置した請求項1の点
火具において、熱又は衝撃により発火させられた該紙玉
の衝撃力によって前記ノネルチューブ内の火薬を発火さ
せ、該ノネルチューブ内を伝達した衝撃波によって前記
点火薬を発火させる事を特徴とする点火薬の点火方法、
に関するものである。本発明の点火具に塗布する点火薬
は、一般に火薬産業で用いられている点火薬であればど
のようなものでも良いが、通常ロダン化鉛系点火薬、芳
香族二トロ化合物系点火薬、ジアゾ化合物系点火薬、テ
トラセン系点火薬、トリシネート系点火薬、ジルコニウ
ム鉛丹系点火薬などが用いられる。塗布する点火薬の量
はなるべく多い方が好ましいが、経済性や着火性から考
えて3mgから1gの範囲が望ましく、5mgから50m
gの範囲がより好ましい。塗布した点火薬はそのままで
用いても良いし、点火薬の周囲をさらに樹脂等の皮膜で
強化して用いる事もできる。点火薬を塗布するノネルチ
ユーブの端面は、端末から吹き出した火面が点火薬に着
火する程度の閉塞度であれば良い。端面が開放されてい
れば更に好ましい。本発明による点火具は従来のノネル
チユーブの点火方法と同様ノネルチユーブを電気雷管や
銃用雷管等で起爆して使用することもできるが、後述の
ように紙玉を用いて起爆して使用する方法が好ましい。
【0006】本発明による点火方法は、上述の点火具を
用いて点火薬と反対のノネルチューブの端部を開放し、
その端末部を紙玉で点火することによって、ノネルチュ
ーブを通してもう一方の点火薬を発火させる点火方法で
ある。本発明の点火方法に用いられる紙玉は、巻き玉、
平玉または紙雷管と呼ばれる玩具用のものである。通常
塩素酸カリウム、赤燐、硫黄あるいは三硫化アンチモン
等が配合された爆薬を 0.002g から0.01g の量を台紙に
塗布し、乾燥させ、上から薄い紙を糊貼した紙玉が使用
される。(昭和36年 7月21日一橋書房発行の”花火”29
6 頁や平成2 年4 月25日日本産業火薬会発行の”産業火
薬”110 頁参照) 本発明による点火方法では、上述の
点火具の点火薬と反対側のノネルチューブの端部を刃物
で切る等の方法で開放し、この解放した端部を紙玉に接
触させるか、あるいは適当な保持具で10cm以下、好まし
くは2cm以下の距離を保持しておき、紙玉を打撃などで
発火させ、発火した紙玉の衝撃によってノネルチューブ
を点火させ、ノネルチューブを通してもう一端の点火薬
を発火させ、この点火薬の着火力で黒色火薬や火工品等
に点火を行う。本発明による点火方法で、ノネルチュー
ブの保持具と打撃具を一体化したものとしては陸上競技
等に用いられるピストル型スターターを加工し、紙玉の
前方に孔を穿ち、ノネルチューブを挿入保持できるよう
にしたものを用いることもできる。
用いて点火薬と反対のノネルチューブの端部を開放し、
その端末部を紙玉で点火することによって、ノネルチュ
ーブを通してもう一方の点火薬を発火させる点火方法で
ある。本発明の点火方法に用いられる紙玉は、巻き玉、
平玉または紙雷管と呼ばれる玩具用のものである。通常
塩素酸カリウム、赤燐、硫黄あるいは三硫化アンチモン
等が配合された爆薬を 0.002g から0.01g の量を台紙に
塗布し、乾燥させ、上から薄い紙を糊貼した紙玉が使用
される。(昭和36年 7月21日一橋書房発行の”花火”29
6 頁や平成2 年4 月25日日本産業火薬会発行の”産業火
薬”110 頁参照) 本発明による点火方法では、上述の
点火具の点火薬と反対側のノネルチューブの端部を刃物
で切る等の方法で開放し、この解放した端部を紙玉に接
触させるか、あるいは適当な保持具で10cm以下、好まし
くは2cm以下の距離を保持しておき、紙玉を打撃などで
発火させ、発火した紙玉の衝撃によってノネルチューブ
を点火させ、ノネルチューブを通してもう一端の点火薬
を発火させ、この点火薬の着火力で黒色火薬や火工品等
に点火を行う。本発明による点火方法で、ノネルチュー
ブの保持具と打撃具を一体化したものとしては陸上競技
等に用いられるピストル型スターターを加工し、紙玉の
前方に孔を穿ち、ノネルチューブを挿入保持できるよう
にしたものを用いることもできる。
【0007】図1、図2、図3は本発明の点火具を用い
た例と、点火方法を示した例を示す。図1は、本発明に
よる点火具を用いて速火線に点火する所を示している。
ノネルチューブ3の一端にポリエチレン膜6を貼付し、
その上に点火薬4が塗布されている点火具2の点火薬部
分4が仕掛花火等に用いられる速火線5の芯薬部分に押
し込まれている。点火具の点火薬と反対側端部を電気雷
管1で起爆すると、ノネルチューブ3を通して、伝火
し、ポリエチレン膜6を通して点火薬4に点火し、その
着火力によって速火線5が着火する。
た例と、点火方法を示した例を示す。図1は、本発明に
よる点火具を用いて速火線に点火する所を示している。
ノネルチューブ3の一端にポリエチレン膜6を貼付し、
その上に点火薬4が塗布されている点火具2の点火薬部
分4が仕掛花火等に用いられる速火線5の芯薬部分に押
し込まれている。点火具の点火薬と反対側端部を電気雷
管1で起爆すると、ノネルチューブ3を通して、伝火
し、ポリエチレン膜6を通して点火薬4に点火し、その
着火力によって速火線5が着火する。
【0008】図2及び図3は、本発明による点火方法を
示している。ノネルチューブ3の一端に点火薬4が塗布
されている点火具2の点火薬部分が、図2では導火線10
の芯薬部分に、図3では打ち上げ花火筒12の打ち上げ花
火13の下に置かれた黒色火薬11の部分に、それぞれ押し
込まれている。点火薬と反対側のノネルチューブ3の端
面を切断して開放し、鉄板9に穿った孔を通してノネル
チューブが、図2では丁度鉄板9 の上面まで端面が来る
様に、又図3では、鉄板9の上面とチューブの端面が距
離を空けた状態で設置されている。鉄板の孔の上部に紙
玉7が置かれている。ハンマー8で紙玉7を叩くと、紙
玉7が発火し、これによってノネルチューブ3が点火
し、端末の点火薬4を点火する点火薬4の着火力によっ
て、導火線10の芯薬、あるいは黒色火薬11が着火する。
示している。ノネルチューブ3の一端に点火薬4が塗布
されている点火具2の点火薬部分が、図2では導火線10
の芯薬部分に、図3では打ち上げ花火筒12の打ち上げ花
火13の下に置かれた黒色火薬11の部分に、それぞれ押し
込まれている。点火薬と反対側のノネルチューブ3の端
面を切断して開放し、鉄板9に穿った孔を通してノネル
チューブが、図2では丁度鉄板9 の上面まで端面が来る
様に、又図3では、鉄板9の上面とチューブの端面が距
離を空けた状態で設置されている。鉄板の孔の上部に紙
玉7が置かれている。ハンマー8で紙玉7を叩くと、紙
玉7が発火し、これによってノネルチューブ3が点火
し、端末の点火薬4を点火する点火薬4の着火力によっ
て、導火線10の芯薬、あるいは黒色火薬11が着火する。
【0009】
【作用】本発明による点火具は、ノネルチューブの一端
に点火薬を塗布したもので、打ち上げ花火用の黒色火
薬、導火線、速火線等の火工品の点火に使用される。ま
た本発明による点火方法は、上述の点火具を用いて点火
薬と反対のノネルチューブの端部を開放し、その端部を
紙玉で点火することによって、黒色火薬や火工品類に簡
便・安全に点火する方法を提供する。
に点火薬を塗布したもので、打ち上げ花火用の黒色火
薬、導火線、速火線等の火工品の点火に使用される。ま
た本発明による点火方法は、上述の点火具を用いて点火
薬と反対のノネルチューブの端部を開放し、その端部を
紙玉で点火することによって、黒色火薬や火工品類に簡
便・安全に点火する方法を提供する。
【0010】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。 実施例1 長さ20mのノネルチューブ3の一端をナイフで直角に切
り端部を開放する。解放したノネルチューブの端面に厚
さ0.01mmのポリエチレン膜6を貼った。この部分にロダ
ン酸鉛50%、塩素酸カリウム50%からなる点火薬4を、
0.2%のニトロセルロースを溶解した酢酸イソアミルで
練ったものを12mg塗布し乾燥させた。この点火具2の点
火薬6部分を図1に示すように、長さ10mの速火線5の
芯薬部分に密着させテープで止めた。ノネルチューブ3
を20m離れたところまで延ばし、もう一端を電気雷管1
で起爆したところ、10mの速火線5に着火し、速火線5
は完全に燃焼した。
明する。 実施例1 長さ20mのノネルチューブ3の一端をナイフで直角に切
り端部を開放する。解放したノネルチューブの端面に厚
さ0.01mmのポリエチレン膜6を貼った。この部分にロダ
ン酸鉛50%、塩素酸カリウム50%からなる点火薬4を、
0.2%のニトロセルロースを溶解した酢酸イソアミルで
練ったものを12mg塗布し乾燥させた。この点火具2の点
火薬6部分を図1に示すように、長さ10mの速火線5の
芯薬部分に密着させテープで止めた。ノネルチューブ3
を20m離れたところまで延ばし、もう一端を電気雷管1
で起爆したところ、10mの速火線5に着火し、速火線5
は完全に燃焼した。
【0011】実施例2 長さ50mのノネルチューブ3の一端をナイフで斜めに切
り、開放した端部にロダン酸鉛45%、塩素酸カリウム55
%からなる点火薬4を 0.2%のニトロセルロースを溶解
した酢酸イソアミルで練ったものを15mg塗布し起爆させ
た。乾燥の後、更にこの上にテナイトポリテレクタレー
トを薄く塗布し乾燥して皮膜を構成させた。図2に示す
ようにこの点火具2の点火薬4の部分を 5mの導火線10
と一緒に挿入した。ノネルチューブ3を50m延ばし、も
う一端をはさみで切り開放した。開放した端部を縦、横
10cm、厚さ 4cm、中央に3.5mm の孔の部分に差し込み保
持した。鉄板9の孔の上部に陸上競技等のスタート合図
に用いられる紙玉7を乗せ、この紙玉7をかなづち8で
叩いて発火させたところ、ノネルチューブを通じて点火
薬4が発火し、導火線10に着火し、導火線が完全に燃焼
した。
り、開放した端部にロダン酸鉛45%、塩素酸カリウム55
%からなる点火薬4を 0.2%のニトロセルロースを溶解
した酢酸イソアミルで練ったものを15mg塗布し起爆させ
た。乾燥の後、更にこの上にテナイトポリテレクタレー
トを薄く塗布し乾燥して皮膜を構成させた。図2に示す
ようにこの点火具2の点火薬4の部分を 5mの導火線10
と一緒に挿入した。ノネルチューブ3を50m延ばし、も
う一端をはさみで切り開放した。開放した端部を縦、横
10cm、厚さ 4cm、中央に3.5mm の孔の部分に差し込み保
持した。鉄板9の孔の上部に陸上競技等のスタート合図
に用いられる紙玉7を乗せ、この紙玉7をかなづち8で
叩いて発火させたところ、ノネルチューブを通じて点火
薬4が発火し、導火線10に着火し、導火線が完全に燃焼
した。
【0012】実施例3 実施例2で用いたと同じ点火具2を用い、図3に示すよ
うに点火薬4の部分を、打ち上げ花火を装填した打ち上
げ花火筒12の下部の黒色火薬11の部分に挿入した。ノネ
ルチューブ3を50m離れたところまで延ばし、もう一端
をナイフで切り開放した。開放した端部を実施例2で使
用したのと同じ鉄板9に上部から2cm離した所までノネ
ルチューブ3を差し込み、保持した。鉄板9の孔の上部
に、実施例2と同じように紙玉を乗せ、かなづちで紙玉
7を発火させたところ50mのノネルチューブ3を通して
点火薬4が発火し、その着火力によって黒色火薬11に点
火され、打ち上げ発火13が打ち揚がった。
うに点火薬4の部分を、打ち上げ花火を装填した打ち上
げ花火筒12の下部の黒色火薬11の部分に挿入した。ノネ
ルチューブ3を50m離れたところまで延ばし、もう一端
をナイフで切り開放した。開放した端部を実施例2で使
用したのと同じ鉄板9に上部から2cm離した所までノネ
ルチューブ3を差し込み、保持した。鉄板9の孔の上部
に、実施例2と同じように紙玉を乗せ、かなづちで紙玉
7を発火させたところ50mのノネルチューブ3を通して
点火薬4が発火し、その着火力によって黒色火薬11に点
火され、打ち上げ発火13が打ち揚がった。
【0013】
【発明の効果】本発明による点火具の効果は以下の通り
である。 (1)遠隔地から点火できる為、極めて安全である。 (2)熟練を要せず誰でも簡単に点火できる。 (3)点火具1個についてノネルチューブが1本なの
で、配線、配置が単純・容易である。 また本発明による点火方法の効果は以下の通りである。 (1)電気を使用しないので、雷や電気器具に対して究
めて安全である。 (2)点火に威力の小さい紙玉を用いるので、万が一紙
玉が暴発しても、人体に対する影響は極めて軽微です
む。 更に紙玉は容易に入手できる為、点火方法の構成にはん
雑な手間がほとんど不要である。
である。 (1)遠隔地から点火できる為、極めて安全である。 (2)熟練を要せず誰でも簡単に点火できる。 (3)点火具1個についてノネルチューブが1本なの
で、配線、配置が単純・容易である。 また本発明による点火方法の効果は以下の通りである。 (1)電気を使用しないので、雷や電気器具に対して究
めて安全である。 (2)点火に威力の小さい紙玉を用いるので、万が一紙
玉が暴発しても、人体に対する影響は極めて軽微です
む。 更に紙玉は容易に入手できる為、点火方法の構成にはん
雑な手間がほとんど不要である。
【図1】 本発明の点火具を用いて速火線に点火する実
施例1の説明図である。
施例1の説明図である。
【図2】 本発明の点火具及び点火方法を用いて、導火
線に着火する実施例2の説明図である。
線に着火する実施例2の説明図である。
【図3】 本発明の点火具及び点火方法を用いて、打ち
上げ花火の黒色火薬に点火する実施例3の説明図であ
る。
上げ花火の黒色火薬に点火する実施例3の説明図であ
る。
1.電気雷管 2.点火具 3.ノネルチューブ 4.点火薬 5.速火線 6.ポリエチレン膜 7.紙雷管 8.かなづち 9.鉄板 10.導火線 11.黒色火薬 12.打ち上げ筒 13.打ち上げ花火
Claims (2)
- 【請求項1】ノネルチューブの一端に延時薬等の火薬を
介することなく直接に点火薬を塗布した事を特徴とする
点火具 - 【請求項2】点火薬を塗布した側とは反対側のノネルチ
ューブの端部を開放し、該端部に紙玉を配置した請求項
1の点火具において、熱又は衝撃により発火させられた
該紙玉の衝撃力によって前記ノネルチューブ内の火薬を
発火させ、該ノネルチューブ内を伝達した衝撃波によっ
て前記点火薬を発火させる事を特徴とする点火薬の点火
方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3225295A JP2974175B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | ノネルチューブ付き点火具及びそれを用いた点火方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3225295A JP2974175B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | ノネルチューブ付き点火具及びそれを用いた点火方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543373A JPH0543373A (ja) | 1993-02-23 |
JP2974175B2 true JP2974175B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=16827101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3225295A Expired - Fee Related JP2974175B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | ノネルチューブ付き点火具及びそれを用いた点火方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2974175B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105300192A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-02-03 | 江西稀有金属钨业控股集团有限公司 | 一种塑料导爆管及塑料导爆管的激发起爆方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5207528B2 (ja) * | 2008-06-27 | 2013-06-12 | 株式会社Ihiエアロスペース | ロケットモータ用点火装置 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP3225295A patent/JP2974175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
共立出版株式会社「火薬ハンドブック」(1987−5−20)pp.181−182 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105300192A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-02-03 | 江西稀有金属钨业控股集团有限公司 | 一种塑料导爆管及塑料导爆管的激发起爆方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0543373A (ja) | 1993-02-23 |
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