JP6651671B1 - 打ち上げ花火用カートリッジ、打ち上げ花火用発射筒 - Google Patents

打ち上げ花火用カートリッジ、打ち上げ花火用発射筒 Download PDF

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【課題】打ち上げ花火に要する設備の設置や撤去を、迅速、容易、かつ、安全に実行することができる打ち上げ花火用カートリッジ及び打ち上げ花火用発射筒を提供する。【解決手段】打ち上げ花火用カートリッジ1は、打ち上げ花火の発射筒に収容される長手の容器2と、この容器2の底に載置された発射火薬本体6と、この発射火薬本体6の上に載せられた花火玉10と、発射火薬本体6に接続された導爆線7と、この導爆線7に接続される電気雷管8とを有しており、打ち上げ花火において発射筒に取り付けられる火工品がセットとなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、打ち上げ花火の際に用いられる打ち上げ花火用カートリッジ及び打ち上げ花火用発射筒に関するものである。
従来、打ち上げ花火は、例えば、下記特許文献1に記載された発射筒が用いられる。花火玉は、発射火薬と共に発射筒の中に設置され、発射火薬と花火玉の導火線に引火することで、爆燃によって打ち上げられて空中で炸裂する。
花火玉の打ち上げ方は様々であり、例えば、単打ち、連発などがある。単打ちは、花火玉を一発ずつ打ち上げる方法である。この方法では、発射筒の底に発射火薬が設置された後、花火玉の導火線が発射火薬に向けられた状態で花火玉が発射火薬の上に設置され、火塊が発射筒に投げ込まれることで、発射火薬と花火玉の導火線が引火する。連発は、複数の発射筒を用いて花火玉を同時または連続して打ち上げる方法である。この方法では、発射筒の中の発射火薬が導火線で繋げられ、繋がった順番に発射火薬に引火する。
いずれの打ち上げ方であっても、人手による直接点火方式が採られている一方で、近年では、電気点火方式も増えている。この電気点火方式では、発射火薬に導火線が繋げられ、この導火線に、電気導火線(電気雷管)を介して、分配器及び電気点火装置に接続される。したがって、遠隔で安全に発射火薬への点火を実行することができる。
特開2004−353873号公報
しかし、上記したとおり、いずれの打ち上げ方式であっても、また、いずれの点火方式であっても、発射筒の底に発射火薬を設置し、決められた向きで花火玉を発射火薬の上に設置する必要があるし、電気点火方式では、適切な配線が必要となる。花火を打ち上げる際、これらの設備が適切に整った後に、仮に、花火の打ち上げが中止となった場合、花火玉や発射火薬を発射筒から取り出すなどの作業を要するし、雨天などの場合には、早急に設備を撤去する必要がある。また、むき出しの発射火薬の撤去は危険を伴う。
本発明は、この様な実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、打ち上げ花火に要する設備の設置や撤去を、迅速、容易、かつ、安全に実行することができる打ち上げ花火用カートリッジ及び打ち上げ花火用発射筒の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、打ち上げ花火の発射筒に収容される容器と、前記容器の底に載置された火薬と、前記火薬から伸びた導爆線と、前記火薬の上に載せられた花火玉と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、前記容器の上端部に被さった蓋部と、前記蓋部と前記花火玉との間で突っ張った支持部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、前記蓋部と前記支持部との間に配置された第一緩衝部と、前記花火玉と前記支持部との間に配置された第二緩衝部と、前記支持部に備えられた乾燥剤と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、前記導爆線に接続される雷管が、前記第一緩衝部に収容された、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用発射筒は、底部に孔が形成されて打ち上げ花火用カートリッジが収容される筒状の本体と、前記底部に形成された孔を内側から塞ぐ内蓋と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用発射筒は、前記本体に取り付けられる環状の外蓋と、前記本体と前記外蓋との間に挟まれるシートと、前記本体の外面に形成されて前記外蓋が載せられるフランジ部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用発射筒は、前記本体の上端部に形成された本体スリットと、前記本体の外面であって、前記本体スリットの外側に備えられた薬室と、を有し、前記打ち上げ花火用カートリッジにおいて、前記本体スリットと同形の容器スリットが、前記容器の上端部に形成され、前記導爆線に接続された前記雷管が、前記薬室に収容された、ことを特徴とする。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、打ち上げ花火の発射筒に収容される容器と、容器の底に載置された火薬と、火薬から伸びた導爆線と、火薬の上に載せられた花火玉とを有している。すなわち、打ち上げ花火において発射筒の中に設置する必要がある発射火薬、導爆線および花火玉が、容器に収容されているため、打ち上げ花火用カートリッジが発射筒に取り付けられることで、花火玉や火薬などの設置が完了する。また、仮に、打ち上げ花火が中止となった場合、打ち上げ花火用カートリッジが発射筒から抜き出されることで、花火玉や火薬などの撤去が完了する。したがって、打ち上げ花火に要する設備の設置や撤去を、迅速、容易、かつ、安全に実行することができる。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、容器の上端部に被さった蓋部と、この蓋部と花火玉との間で突っ張った支持部とを有している。すなわち、不使用時において、容器の内側が蓋部で閉塞される。したがって、異物の混入や雨天による浸水を防ぐことができる。また、蓋部及び支持部よって花火玉が押さえ付けられる。したがって、搬送時などにおいて、発射火薬や花火玉が、不本意に移動することや、容器から飛び出すことを防ぐことができる。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、蓋部と支持部との間に配置された第一緩衝部と、花火玉と支持部との間に配置された第二緩衝部と、支持部に備えられた乾燥剤とを有している。すなわち、各緩衝部により、外力や衝撃が緩衝される。したがって、安全である。また、乾燥剤によって水分が吸収されるため、湿気による火薬や花火玉の劣化を防ぐことができる。
本発明に係る打ち上げ花火用カートリッジは、導爆線に接続される雷管が、第一緩衝部に収容されている。仮に、雷管が予め導爆線に接続されていた場合、例えば、稲妻の放電などによって、電磁誘導が生じて誘導電流が流れ、雷管が誤爆することが考えられる。本発明は、雷管が、導爆線と接続されていない状態で、第一緩衝部に収容されているため、安全である。
本発明に係る打ち上げ花火用発射筒は、底部に孔が形成されて打ち上げ花火用カートリッジが収容される筒状の本体と、底部に形成された孔を内側から塞ぐ内蓋とを有している。すなわち、仮に、異物や水分や本体の中に入った場合であっても、孔を通って異物や水分が排出される。したがって、安全であり、かつ、清掃が容易である。
本発明に係る打ち上げ花火用発射筒は、本体に取り付けられる環状の外蓋と、本体と外蓋との間に挟まれるシートと、本体の外面に形成されて外蓋が載せられるフランジ部とを有している。すなわち、シートが外蓋で留められることで、本体の内側が閉塞される。したがって、火の粉や異物の混入、雨天による浸水を防ぐことができる。
本発明に係る打ち上げ花火用発射筒は、本体の上端部に形成された本体スリットと、本体の外面であって、本体スリットの外側に備えられた薬室とを有し、打ち上げ花火用カートリッジにおいて、本体スリットと同形の容器スリットが、容器の上端部に形成され、導爆線に接続された雷管が、薬室に収容されている。すなわち、本体スリットと容器スリットとが揃えられた状態において、導爆線が各スリットに通され、雷管が本体の外側で薬室に収容される。したがって、導爆線を適切に整線することができる。また、雷管が薬室で覆われた状態で、導爆線が起爆するため、火の粉の飛散を防ぎ、隣接する他の打ち上げ花火用発射筒における雷管や発射火薬本体の誤爆を防ぐことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジの断面概略図である。 図2は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用発射筒の一部の概略外観図である。 図3は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用発射筒の一部の概略外観図である。 図4は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジであって、使用時の断面概略図である。 図5は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジ及び打ち上げ花火用発射筒の使用状態が示された概略外観斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジ1の断面が示されている。
図1に示されているとおり、打ち上げ花火用カートリッジ1は、打ち上げ花火の発射筒に収容される長手の容器2と、この容器2の底に載置された発射火薬体5と、この発射火薬体5の上に配置された花火玉10と、容器2の上端部に被さった蓋部12と、この蓋部12と花火玉10との間で突っ張った支持体13と、発射火薬体5の導爆線7に接続される電気雷管8とが収容されている。すなわち、打ち上げ花火用カートリッジ1は、発射火薬体5及び花火玉10が容器2に収容されたものであり、打ち上げ花火において発射筒に取り付けられる火工品がセットとなっている。ここで、電気雷管8は、電気点火装置34(図5参照)からの電流で小爆発を起こすものであり、電気発火部と微量の火薬とから構成されている。導爆線7は、黒色火薬からなる太い紐状の火薬であり、爆発を伝搬するものである。電気雷管8を介して起爆し、発射火薬本体6を瞬時に誘爆させる。
容器2は、円筒状であり、下端が閉塞し、上端が開放されて容器開口部3を有している。容器2の上端部である容器開口部3は、一部に容器スリット4が形成されている。容器スリット4は、下方に向けて外側部が切り欠かれた溝である。容器2の素材は、例えば、防水紙、プラスチックなどである。
発射火薬体5は、発射火薬本体6から導爆線7が伸びている。導爆線7は、予備紐37が取り付けられ、この予備紐37は、容器開口部3を通って外側に伸び、容器2の外面に、テープなどで貼り付けられている。花火玉10は、ほぼ球状であり、花火玉用導火線11を有している。花火玉10は、花火玉用導火線11が発射火薬本体6に向けられた状態で発射火薬本体6の上に置かれている。花火玉10の大きさは、例えば、2.5号から40号(四尺玉)まで様々である。なお、容器2の大きさや発射火薬本体6の量は、花火玉10の種類に応じて適宜決定される。
蓋部12は、円筒状であり、上端が閉塞し、下端が開放されている。蓋部12の素材は、例えば、防水紙、プラスチックなどである。支持体13は、筒状の支持部14と、この支持部14の内側に収容された乾燥剤15と、支持部14の上端及び下端にそれぞれ板紙16a,bを介して取り付けられた各緩衝部17,18とを有している。第一緩衝部17は、上側の板紙16aの上面に取り付けられ、蓋部12と支持部14との間に配置されている。第二緩衝部18は、下側の板紙16bの下面に取り付けられ、花火玉10と支持部14との間に配置されている。第一緩衝部17は、中央に窪みが形成され、この窪みに、電気導火線9が接続された電気雷管8が収容されている。電気導火線9は、電気点火装置34(図5参照)からの電流を電気雷管8に伝える電線である。電気導火線9の先端は、被覆が剥かれ、芯線が捩られてショートしてある。なお、電気雷管8は、保護袋などに収容されていてもよい。また、電気雷管8は、電気導火線9の芯線がショートしてあり、電気導火線9が導爆線7と接触していない状態、または、近接していない状態であれば、第二緩衝部18や、容器2の内側における任意の場所に収容されてもよい。
支持部14の素材は、例えば、紙、プラスチックなどである。乾燥剤15は、例えば、シリカゲル、酸化カルシウム、塩化カルシウムなどである。なお、乾燥剤15は、支持部14の外面に取り付けられていてもよいし、支持部14から離れて容器2に直接詰められていてもよい。各緩衝材17,18の素材は、例えば、スポンジ、布などである。
次に、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用発射筒19を図面に基づいて説明する。図2及び図3は、本発明の実施形態に係る打ち上げ花火用発射筒19の外観が示されている。
図2及び図3に示されているとおり、打ち上げ花火用発射筒19は、打ち上げ花火用カートリッジ1が収容される長手の本体20と、この本体20の底部23の内側に取り付けられた内蓋27と、本体20の上端部に取り付けられる外蓋30とを有している。本体20、内蓋27及び外蓋30の素材は、例えば、金属などである。
本体20は、円筒状であり、下端が閉塞し、上端が開放されて本体開口部21を有している。本体20の下端である底部23は、一部に孔24が形成されている。内蓋27は、円板状であり、底部23の孔24を本体20の内側から塞いでいる。本体20の上端部である本体開口部21は、一部に本体スリット22が形成されている。本体スリット22は、下方に向けて外側部が切り欠かれた溝であり、容器スリット4と同じ形状である。本体20の外面は、本体スリット22の外側に配置された薬室25と、本体20の上部において形成された円環状のフランジ部28と、電気導火線9と電気点火装置34(図5参照)とをジョイントするターミナル36と、固定用ステー32(図5参照)に固定するための固定部29a,bとを有している。
薬室25は、本体スリット22を覆う程度の直方体の箱型であり、下端が閉塞し、上端が開放されている。薬室25の上端部は、一部に薬室スリット26が形成されている。薬室スリット26は、下方に向けて外側部が切り欠かれた溝である。フランジ部28は、薬室25の直下に配置され、本体20の外側面から外側に向けて張り出している。なお、フランジ部28は、本体開口部21に取り付けられた外蓋30が載せられる形状であればよいため、環状に限られず、複数の突起であってもよい。
外蓋30は、円環状であり、本体開口部21に取り付けられてフランジ部28に載せられた状態において、本体20の上端に揃う程度の長さである。外蓋30の外面は、被覆部31が形成されている。被覆部31は、薬室25を覆う程度の箱型であり、上部が閉塞すると共に、この上部に、上部の1/3程度の大きさの隙間が形成されている。この隙間は、薬室25における爆圧を開放するための空隙である。一方、薬室25の下端は、開放されている。ターミナル36は、二回路の端子台であり、一次側と二次側にそれぞれ端子部を有している。なお、端子部の形状や種類は任意である。固定部29a,bは、本体20の外側面から外側に向けて張り出し、ボルト孔が形成されている。固定部29a,bは、上下方向に離れて二つ配置されているが、三つ以上であってもよい。
次に、打ち上げ花火用カートリッジ1及び打ち上げ花火用発射筒19の使用方法を図面に基づいて説明する。図4は、打ち上げ花火用カートリッジ1における使用時の断面が示され、図5は、打ち上げ花火用カートリッジ1が打ち上げ花火用発射筒19に取り付けられた状態が示されている。
図4に示されているとおり、打ち上げ花火用カートリッジ1を使用する際、作業者は、容器2から蓋部12と支持体13とを取り外し、第一緩衝部17から電気雷管8と電気導火線9とを取り出す。また、予備紐37を引っ張ることで、容器2に収容されている導爆線7を引き出す。
図5に示されているとおり、打ち上げ花火用発射筒19の本体20は、固定用ステー32に固定される。詳説すれば、本体20の固定部29a,bが、固定用ステー32に当てられた状態で、本体20は、固定部29a,bを介してボルトで固定用ステー32に固定される。ターミナル36の一次側には、分配器33の母線38が接続され、分配器33は、コネクタなどを介して電気点火装置34に接続される。なお、ターミナル36は、点火時を除いて、アースしてある。打ち上げ花火用カートリッジ1は、本体20の中に収容される。容器スリット4は、本体スリット22に揃えられる。導爆線7が電気雷管8に取り付けられ、電気導火線9が、ターミナル36の二次側に接続される。このようにして、電気雷管8は、電気点火装置34と接続され、通電可能な状態となる。導爆線7は、容器スリット4及び本体スリット22に引っ掛けられ、電気雷管8は、本体20の薬室25に収容され、電気導火線9は、薬室スリット26に引っ掛けられる。
外蓋30は、本体開口部21に取り付けられてフランジ部28に載せられ、被覆部31が本体20の薬室25を覆う。薬室25が被覆部31で覆われることで、薬室スリット26も被覆部31で覆われる。
打ち上げ花火用発射筒19の本体20に、打ち上げ花火用カートリッジ1が収容された後、発射火薬本体6に点火する前までの間や、打ち上げ花火が中断した場合、火の粉や異物の混入、雨天による浸水を防ぐために、シート35で本体開口部21が覆われる。詳説すれば、外蓋30が取り付けられる前に、本体開口部21にシート35が被せられ、この状態で、本体開口部21に外蓋30が取り付けられる。シート35は、本体開口部21と外蓋30との間、及び、薬室25と被覆部31との間に挟まれる。シート35は、例えば、樹脂製の薄いラップフィルムなど防水性のものである。
なお、打ち上げ花火用カートリッジ1が、打ち上げ花火用発射筒19の本体20に収容された後に、容器2から蓋部12と支持体13とが取り外され、容器2に収容されている導爆線7が引き出されてもよい。
以上のとおり、本実施形態が構成されている。
次に、本実施形態の効果を説明する。
上記したとおり、本実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジ1は、打ち上げ花火の発射筒に収容される長手の容器2と、この容器2の底に載置された発射火薬本体6と、この発射火薬本体6から伸びた導爆線7と、発射火薬本体6の上に載せられた花火玉10とを有し、さらに、導爆線7に接続される電気雷管8が、容器2に収容されている。すなわち、打ち上げ花火用カートリッジ1は、打ち上げ花火において発射筒に取り付けられる火工品がセットとなっている。そのため、打ち上げ花火用カートリッジ1が発射筒に取り付けられることで、火工品の設置が完了し、また、仮に、打ち上げ花火が中止となった場合、打ち上げ花火用カートリッジ1が発射筒から抜き出されることで、火工品の撤去が完了する。したがって、打ち上げ花火に要する設備の設置や撤去を、迅速、容易、かつ、安全に実行することができる。
本実施形態に係る打ち上げ花火用カートリッジ1は、容器開口部3に取り付けられた蓋部12と、この蓋部12と花火玉10との間で突っ張った支持体13とを有している。すなわち、不使用時において、容器2の内側が蓋部12で閉塞される。したがって、異物の混入や雨天による浸水を防ぐことができる。また、電気雷管8も外気に晒され難いため、静電気等による誤爆も防ぐことができる。また、蓋部12及び支持体13によって花火玉10が押さえ付けられる。したがって、搬送時などにおいて、発射火薬本体6や花火玉10が、不本意に移動することや、容器2から飛び出すことを防ぐことができる。
また、支持体13は、筒状の支持部14と、この支持部14の内側に収容された乾燥剤15と、支持部14の上端及び下端にそれぞれ板紙16a,bを介して取り付けられた各緩衝部17,18とを有している。すなわち、各緩衝部17,18により、外力や衝撃が緩衝される。したがって、安全である。また、乾燥剤15によって水分が吸収されるため、湿気による発射火薬本体6や花火玉10の劣化を防ぐことができる。
また、第一緩衝部17に形成された窪みに、電気導火線9が接続された電気雷管8が収容され、電気導火線9の先端は、被覆が剥かれて芯線が捩られてショートしてある。したがって、例えば、稲妻の放電などによる誘導電流が流れるおそれがなく、電気雷管8が誤爆することを防ぐことができ、安全である。
本実施形態に係る打ち上げ花火用発射筒19は、打ち上げ花火用カートリッジ1が収容される長手の本体20の底部23に、孔24が形成され、内蓋27が孔24を本体20の内側から塞いでいる。すなわち、仮に、異物や水分が本体20の中に入った場合であっても、孔23を通って異物や水分が排出される。したがって、安全であり、かつ、清掃が容易である。
また、本体20は、上部において外面に形成された円環状のフランジ部28を有し、本体開口部21にシート35が被せられた状態で、円環状の外蓋30が、本体開口部21に取り付けられてフランジ部28に載せられる。すなわち、シート35が外蓋30で留められることで、本体20の内側が閉塞される。したがって、火の粉や異物の混入、雨天による浸水を防ぐことができる。また、シート35が薄いものであれば、本体開口部21がシート35で覆われた状態であっても、シート35を突き破って花火玉10を打ち上げることができる。
本実施形態では、打ち上げ花火用カートリッジ1における容器開口部3は、下方に向けて外側部が切り欠かれた容器スリット4が形成されている。一方で、打ち上げ花火用発射筒19における本体開口部21は、下方に向けて外側部が切り欠かれた本体スリット22が形成されている。本体20は、本体スリット22を覆う程度の直方体の箱型の薬室25を有し、この薬室25の上端部は、下方に向けて外側部が切り欠かれた薬室スリット26が形成されている。打ち上げ花火用カートリッジ1が、本体20の中に収容される際、容器スリット4は、本体スリット22に揃えられ、導爆線7は、本体スリット22に引っ掛けられ、電気雷管8は、本体20の薬室25に収容され、電気導火線9は、薬室スリット26に引っ掛けられる。したがって、導爆線7を適切に整線することができる。また、電気雷管8が薬室25で覆われた状態で、導爆線7が起爆するため、火の粉の飛散を防ぎ、隣接する他の打ち上げ花火用発射筒19における電気雷管8や発射火薬本体6の誤爆を防ぐことができる。さらに、薬室25が、外蓋30の被覆部31で覆われることで、薬室スリット26も被覆部31で覆われ、より安全である。
本実施形態では、ターミナル36の一次側に、分配器33の母線38が接続され、分配器33は、コネクタなどを介して電気点火装置34に接続される。ターミナル36の二次側に、電気雷管8の電気導火線9が接続される。このようにして、電気雷管8は、電気点火装置34と接続され、通電可能な状態となる。したがって、結線が容易であり、かつ、安全である。
なお、打ち上げ花火用カートリッジ1は、既存の発射筒にも用いられる。また、打ち上げ花火用発射筒19は、一本でも用いられるし、数十本が束ねられても用いられる。また、参考例の打ち上げ花火用カートリッジは、発射火薬体が発射火薬本体のみから構成され、導爆線や電気雷管がなくてもよい。この場合、打ち上げ方は、人手による単打ちである。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 打ち上げ花火用カートリッジ
2 容器
3 容器開口部
4 容器スリット
5 発射火薬体
6 発射火薬本体(火薬)
7 導爆線
8 電気雷管(雷管)
9 電気導火線
10 花火玉
11 花火玉用導火線
12 蓋部
13 支持体
14 支持部
15 乾燥剤
16a,b 板紙
17 第一緩衝部
18 第二緩衝部
19 打ち上げ花火用発射筒
20 本体
21 本体開口部
22 本体スリット
23 底部
24 孔
25 薬室
26 薬室スリット
27 内蓋
28 フランジ部
29a,b 固定部
30 外蓋
31 被覆部
32 固定用ステー
33 分配器
34 電気点火装置
35 シート
36 ターミナル
37 予備紐
38 母線

Claims (6)

  1. 打ち上げ花火の発射筒に収容される容器と、
    前記容器の底に載置された火薬と、
    前記火薬から伸びた導爆線と、
    前記火薬の上に載せられた花火玉と、
    前記容器の上端部に被さった蓋部と、
    前記蓋部と前記花火玉との間で突っ張った支持部と、を有する、
    ことを特徴とする打ち上げ花火用カートリッジ。
  2. 前記蓋部と前記支持部との間に配置された第一緩衝部と、
    前記花火玉と前記支持部との間に配置された第二緩衝部と、
    前記支持部に備えられた乾燥剤と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された打ち上げ花火用カートリッジ。
  3. 前記導爆線に接続される雷管が、前記第一緩衝部に収容された
    ことを特徴とする請求項2に記載された打ち上げ花火用カートリッジ。
  4. 底部に孔が形成されて請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された打ち上げ花火用カートリッジが収容される筒状の本体と、
    前記底部に形成された孔を内側から塞ぐ内蓋と、を有する
    ことを特徴とする打ち上げ花火用発射筒
  5. 前記本体に取り付けられる環状の外蓋と、
    前記本体と前記外蓋との間に挟まれるシートと、
    前記本体の外面に形成されて前記外蓋が載せられるフランジ部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載された打ち上げ花火用発射筒。
  6. 前記本体の上端部に形成された本体スリットと、
    前記本体の外面であって、前記本体スリットの外側に備えられた薬室と、を有し、
    前記打ち上げ花火用カートリッジにおいて、
    前記本体スリットと同形の容器スリットが、前記容器の上端部に形成され、
    前記導爆線に接続された前記雷管が、前記薬室に収容された
    ことを特徴とする請求項3に従属する請求項4、または、請求項3に従属する請求項4に従属する請求項5に記載された打ち上げ花火用発射筒。
JP2019146420A 2019-08-08 2019-08-08 打ち上げ花火用カートリッジ、打ち上げ花火用発射筒 Active JP6651671B1 (ja)

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