JP2003294396A - 点火具及びそれを導火管と組み合わせた点火方法 - Google Patents

点火具及びそれを導火管と組み合わせた点火方法

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JP2003294396A
JP2003294396A JP2002100906A JP2002100906A JP2003294396A JP 2003294396 A JP2003294396 A JP 2003294396A JP 2002100906 A JP2002100906 A JP 2002100906A JP 2002100906 A JP2002100906 A JP 2002100906A JP 2003294396 A JP2003294396 A JP 2003294396A
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ignition
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igniting
charge
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Toshio Matsuzawa
俊雄 枩沢
Kiyoshi Hashizume
清 橋爪
Koji Ito
孝滋 伊藤
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】打揚花火などの火薬類の点火を簡便・安全な点
火具及び点火方法を提供すること。 【解決の手段】本発明は、樹脂製チューブの一端に点火
薬を充填した事を特徴とする点火具に関する。本発明の
点火具の開放した他端に導火管を挿入し、導火管を点火
することで、黒色火薬や火工品に点火することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打揚花火用黒色火薬
や導火線、速火線などの火工品に点火できる点火具及び
点火方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、打揚花火用の黒色火薬への点火に
は、打揚筒の中に打揚花火玉及び打揚火薬を装填した
後、シンドルまたは落し火という火種を、人が手で投げ
込むか、あるいは電橋の先に点火薬を塗布した電気式の
点火玉を打揚筒の下部の黒色火薬に接触させておき、遠
隔地より通電し点火する方法が採られていた。また、導
火線や速火線等の火工品の点火についても、概ね大きく
分けると、人が火工品の傍らで手で点火するかあるいは
遠隔地より電気的な方法で点火するかの2つの方法が採
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の点
火方法のうち、まず人の手で点火する方法については、 (1)点火する火薬類と人が極めて近い距離にある為、
事故による人身災害の危険性が常に存在する。 (2)例えば打揚筒に点火薬を投げ込む時に、玉によっ
て手をはじかれないように素早く動作するなど、人の手
による点火方法には常に高度の熟練が要求される。等の
問題点があった。次に電気的な点火方法は、確かに上述
(1)の欠点を解消することに成功しているが、逆に (3)電気を通すため必ず2本の配線が必要であり、遠
隔地でかつ多数を点火しようとすると、配置が複雑にな
り煩雑を極める。 (4)電気器具からの漏洩電流や、落雷による電流等で
暴発し易く、天候に左右されたり、あるいは電気器具や
場所の制限を受けたりするなど本質的に電気に弱い。等
の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前述の多く
の問題点を矛盾なく解決する事ができないか、鋭意研究
した結果、樹脂製チューブの一端に点火薬を充填した点
火具を作成し、この点火具の反対の開放端部に導火管を
挿入し、この導火管を点火して点火薬を着火させるとこ
れら問題点を一挙に解決できる事を見いだしたものであ
る。導火管(ノネルチューブやエクセルチューブと言
う)は、中空のプラスチックチューブの内壁に爆薬が塗
布されていて、一端を点火すると約2000m/s の速度で爆
轟伝播する火工品である。(1987年 5月20日共立出版株
式会社発行の”火薬ハンドブック” 181頁参照)この導
火管は 塗布された爆薬の量は極めて少ないので爆轟伝
播中も衝撃がプラスチックチューブの外側に漏れること
はなく、極めて安全と言われている。
【0005】即ち本発明は、(1)樹脂製チューブの一
端に点火薬を充填した事を特徴とする点火具、(2)上
記(1)記載の点火具の点火薬と反対のチューブの端部
に導火管を挿入し、その導火管を点火する事によって、
点火薬を発火させる事を特徴とする点火方法に関するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の点火具に使用する点火薬
は、一般に火薬産業で用いられている点火薬であればど
のようなものでも良いが、通常ロダン化鉛系点火薬、芳
香族ニトロ化合物系点火薬、ジアゾ化合物系点火薬、テ
トラセン系点火薬、トリシネート系点火薬、ジルコニウ
ム鉛丹系点火薬などが用いられる。充填する点火薬の量
はなるべく多い方が好ましいが、経済性や着火性から考
えて3mgから1gの範囲が望ましく、5mgから50mgの範
囲がより好ましい。充填した点火薬はそのままで用いて
も良いし、点火薬の周囲をさらに樹脂等の皮膜で強化し
て用いる事もできる。本発明の点火具は、充填した点火
薬から反対側にある樹脂製チューブの端面(開放端部)
に、導火管を挿入し使用するが、点火薬上端から導火管
下端までの間隔は、導火管から吹き出した火面が点火薬
に着火する程度の間隔であれば良い。導火管の下端と点
火薬の上端が密着されていれば更に好ましい。樹脂の材
質としては、ビニル、ポリプロピレン、テフロン(登録
商標)等が挙げられるが、強度の面でテフロン(登録商
標)が好ましい。
【0007】本発明の点火具は、従来の方法と同様に導
火管を電気雷管や銃用雷管等で起爆して使用できるし、
専用の点火器(例えば、米国のAdvanced Blasting Tech
nology社の"SUREFIRE2000"など)を用いて点火して使用
することもできる。本発明の点火方法は、本発明の点火
具を用いて点火薬と反対の樹脂製チューブの開放端部に
導火管を挿入し、その導火管を点火して、点火具の点火
薬を発火させ、この点火薬の着火力で黒色火薬や火工品
等に点火する方法である。図1に本発明の点火具の一例
を示す。
【0008】図2、図3、図4は本発明の点火具を用い
た例と、点火方法を示した例を示す。図2は、本発明の
点火具を用いて速火線に点火する所を示している。点火
具2の開放端に導火管3を挿入する。点火具2の点火薬
部分4が仕掛花火等に用いられる速火線5の芯薬部分に
押し込まれている。点火具に挿入された導火管と反対側
端部を電気雷管1で起爆すると、導火管3を通して、伝
火し、点火具2の点火薬4に点火し、その着火力によっ
て速火線5が着火する。
【0009】図3及び図4は、本発明による点火方法を
示している。点火具2の開放端に導火管3を挿入する。
点火具2の点火薬部分が、図3では導火線7の芯薬部分
に、図4では打揚筒9の打揚花火10の下に置かれた黒
色火薬8の部分に、それぞれ押し込まれている。点火薬
と反対側の導火管3の端面を切断して開放し、専用点火
器6に差込、点火器を点火する。これによって導火管3
が点火し、端末の点火薬4を点火し、点火薬4の着火力
によって、導火線7の芯薬、あるいは黒色火薬8が着火
する。
【0010】
【作用】本発明による点火具は、樹脂製チューブの一端
に点火薬を充填したもので、樹脂製チューブの開放端に
導火管を挿入し、その反対側の端を点火器などで点火す
ることで、点火薬を着火させ、打揚花火用の黒色火薬、
導火線、速火線等の火工品に簡単・安全に点火する方法
を提供する。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0012】実施例1 長さ5cm、内径3mm、外径5mmのビニルチューブ
の内側にロダン酸鉛50重量%、塩素酸カリウム50重量%
からなる点火薬4を、濃度0.2重量%のニトロセルロー
スの酢酸イソアミル溶液で練ったものを20mg充填し乾燥
させた。この点火具2の開放端に長さ20mの導火管3を
挿入した。図2に示すように、長さ10mの速火線5の芯
薬部分に密着させテープで止めた。導火管3を20m離れ
たところまで延ばし、もう一端を電気雷管1で起爆した
ところ、10mの速火線5に着火し、速火線5は完全に燃
焼した。尚、テフロン(登録商標)製チューブを使用し
た場合も同様の結果が得られた。
【0013】実施例2 長さ5cm、内径3mm、外径4mmのポリプロピレン
チューブの内側にロダン酸鉛45重量%、塩素酸カリウム
55重量%からなる点火薬4を、濃度0.2重量%のニトロ
セルロースの酢酸イソアミル溶液で練ったものを20mg充
填し乾燥させた。この点火具2の開放端に長さ50mの導
火管3を挿入する。図3に示すようにこの点火具2の点
火薬4の部分を 5mの導火線7と一緒に挿入した。導火
管3を50m延ばし、もう一端を点火器6で点火したとこ
ろ、導火管を通じて点火薬4が発火し、導火線7に着火
し、導火線が完全に燃焼した。尚、テフロン(登録商
標)製チューブを使用した場合も同様の結果が得られ
た。
【0014】実施例3 実施例2で用いたと同じ点火具2を用い、図4に示すよ
うに点火薬4の部分を、打揚花火10を装填した打揚筒
9の下部の黒色火薬8の部分に挿入した。導火管3を50
m離れたところまで延ばし、もう一端を点火器6で点火
したところ、50mの導火管3を通して点火薬4が発火
し、その着火力によって黒色火薬8に点火され、打揚花
火10が打揚がった。尚、テフロン(登録商標)製チュ
ーブを使用した場合も同様の結果が得られた。
【0015】
【発明の効果】本発明による点火具の効果は以下の通り
である。 (1)遠隔地から点火できる為、極めて安全である。 (2)熟練を要せず誰でも簡単に点火できる。 (3)点火具1個について導火管が1本に対応している
ので、配線、配置が単純・容易である。 (4)点火具の長さが5cm程度なので、100本、2
00本とコンパクトに収納することができる。 また本発明による点火方法の効果は以下の通りである。 (1)電気を使用しないので、雷や電気器具に対して極
めて安全である。 (2)花火の打揚会場で導火管と繋げるので、導火管の
配置と別々に作業が可能である。 更に専用の点火器を用いることで、点火方法の構成に煩
雑な手間がほとんど不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点火具
【図2】本発明の点火具を用いて速火線に点火する実施
例1の説明図である。
【図3】本発明の点火具及び点火方法を用いて、導火線
に着火する実施例2の説明図である。
【図4】本発明の点火具及び点火方法を用いて、打揚げ
花火の黒色火薬に点火する実施例3の説明図である。
【記号の説明】
1.電気雷管 2.点火具 3.導火管 4.点火薬 5.速火線 6.専用点火器 7.導火線 8.黒色火薬 9.打揚筒 10.打揚花火

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製チューブの一端に点火薬を充填した
    事を特徴とする点火具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の点火具の点火薬と反対のチ
    ューブの端部に導火管を挿入し、その導火管を点火する
    事によって、点火薬を発火させる事を特徴とする点火方
    法。
JP2002100906A 2002-04-03 2002-04-03 点火具及びそれを導火管と組み合わせた点火方法 Pending JP2003294396A (ja)

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