JP3025430U - 発煙玩具花火 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発煙薬を所定の形状に形成してなる固形発煙
薬の周囲に木粉を球状に固着することにより球状部を形
成し、該球状部内の固形発煙薬には木粉を貫通する導火
線の一端を取り付けてなる発煙玩具花火に自立性を与え
る。 【解決手段】 発煙薬を所定の形状に形成してなる固形
発煙薬の周囲に木粉を球状に固着することにより球状部
を形成し、該球状部内の固形発煙薬には木粉を貫通する
導火線の一端を取り付けてなる発煙玩具花火において、
該球状部には該球状部に適合する嵌着孔を備えた自立性
付与具を嵌着したことを特徴とする発煙玩具花火。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は点火すると煙を発するようにした発煙玩具花火に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

発煙玩具花火としては、図１０に示すように、発煙薬を所定の形状に形成して なる固形発煙薬１の周囲に木粉３を球状に固着することにより球状部７を形成し 、以て該固形発煙薬１を木粉３により密閉すると共に該固形発煙薬１には木粉３ を貫通する導火線５の一端を取り付けてなるものが既に知られている。因みにこ の木粉層は固形発煙薬を密閉することにより固形発煙薬を徐々に燃焼させるとい う作用を有する共に玩具花火としての外観を向上させるという役割をも果たすも のである。

【０００３】 上記従来の発煙玩具花火は下記の如く製造される。 （１）発煙薬を所定の形状に形成して固形発煙薬を作る。 （２）回転するドラム中に木粉、糊剤等と共に固形発煙薬を投入し、固形発煙薬 の周囲に木粉を固着させる。 （３）固形発煙薬の周囲に固着した木粉層に固形発煙薬に達する透孔を穿設し、 該透孔に導火線を挿入し、該導火線の一端を固形発煙薬に接触させる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の発煙玩具花火は上述の如く製造されるため、固形発煙薬に木粉を固 着させてなる部分は球状部となる。従って、従来の発煙玩具花火はこれを地上に 立てたときには極めて不安定であって横転し易いものとなる。また、従来の発煙 玩具花火を導火線に点火した状態で地上に立てた場合、発煙玩具花火が横転し、 導火線が地面に接触した状態になり、導火線の火が消えるという問題も生ずる。 本考案は従来の発煙玩具花火におけるこのような問題を解決しようとしてなさ れたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は下記の発煙玩具花火を提供するものであ る。

【０００６】 発煙薬を所定の形状に形成してなる固形発煙薬の周囲に木粉を球状に固着する ことにより球状部を形成し、該球状部内の固形発煙薬には木粉を貫通する導火線 の一端を取り付けてなる発煙玩具花火において、該球状部には該球状部に適合す る嵌着孔を備えた自立性付与具を嵌着したことを特徴とする発煙玩具花火。（請 求項１）

【０００７】 前記自立性付与具は筒状体であってもよい。（請求項２）

【０００８】 前記自立性付与具は板状体であってもよい。（請求項３）

【０００９】

【作用】

本考案による発煙玩具花火は固形発煙薬の周囲に木粉を球状に固着してなる球 状部に自立性付与具を嵌着している。従って、発煙玩具花火を地上に立てたとき には、該発煙玩具花火は自立性付与具により自立性が与えられるため、横転する おそれはない。故に、本考案による発煙玩具花火を導火線に点火した状態で地上 に立てた場合、発煙玩具花火が横転して導火線が地面に接触することにより導火 線の火が消えるという問題が生ずることはない。

【００１０】 本考案による発煙玩具花火は従来の発煙玩具花火と同様にして使用する。即ち 、球状部内の固形発煙薬に達する導火線の先端に点火すればよい。しかるときは 、導火線の火は固形発煙薬に達し、固形発煙薬を燃焼させる。固形発煙薬は木粉 により密閉されているため、固形発煙薬は徐々に燃焼しつつ煙を発する。

【００１１】

【考案の実施の形態】 符号１１に示すものは発煙玩具花火の球状部である。球状部１１は、前記従来 の発煙玩具花火における球状部と同様に、発煙薬を所定の形状に形成してなる固 形発煙薬１３の周囲に木粉１５を球状に固着することにより形成される。固形発 煙薬１３は、一例として、塩素酸カリウム約２０重量％と硫黄約５重量％とメラ ミン約３０重量％と砂約３５重量％とオイル染料約８重量％と糊剤約２重量％と よりなる発煙薬に適量の水を加えて混練した後、これを球状、円柱状等の所定の 形状に形成してなるものである。球状部１１内の固形発煙薬１３には木粉１５を 貫通する導火線１７の一端を取り付ける。符号１９は導火線１７を球状部１１に 固定する点火薬等の火薬である。図５参照。

【００１２】 しかして本考案においては、球状部１１には該球状部１１に適合する嵌着孔２ １を備えた自立性付与具２３を嵌着する。即ち、球状部１１に嵌着孔２１を嵌め 着けることにより自立性付与具２３を球状部１１に取り付ける。自立性付与具２ ３は例えば紙製、合成樹脂製等の筒状体又は板状体とする。図１に示すものは円 筒状の自立性付与具２３ａであり、図４に示すものは角筒状の自立性付与具２３ ｂである。円筒状の自立性付与具２３ａ及び角筒状の自立性付与具２３ｂは球状 部１１に対し任意の位置に嵌着する（図５、図６、図８参照）。図２は円板状の 自立性付与具２３ｃを示し、図３は略正方形板状の自立性付与具２３ｄを示す。 なお、円筒状の自立性付与具２３ａを球状部１１に嵌着したときには、図９に示 すように、発煙玩具花火を地上に水平に倒した状態で転がすことも可能である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案による発煙玩具花火は球状部に自立性付与具を嵌着している。従って 、発煙玩具花火を地上に立てたときには、該発煙玩具花火は自立性付与具により 自立性が与えられるため、横転するおそれはない。故に、本考案による発煙玩具 花火を導火線に点火した状態で地上に立てた場合、発煙玩具花火が横転して導火 線が地面に接触することにより導火線の火が消えるという問題が生ずることはな い。また、自立性付与具に当該発煙玩具花火の使用上の注意事項等を表示するこ とも可能である。更に、球状部に自立性付与具を嵌着した発煙玩具花火は形状面 でも極めて面白いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による発煙玩具花火を分解して示す斜視
図である。

【図２】自立性付与具の一例を示す斜視図である。

【図３】自立性付与具の別の一例を示す斜視図である。

【図４】自立性付与具の更に別の一例を示す斜視図であ
る。

【図５】本考案による発煙玩具花火の一例を示す断面図
である。

【図６】同上発煙玩具花火の変形例を示す断面図であ
る。

【図７】同上発煙玩具花火の別の変形例を示す断面図で
ある。

【図８】同上発煙玩具花火の更に別の変形例を示す断面
図である。

【図９】図５の発煙玩具花火を地上に水平に倒した状態
を示す断面図である。

【図１０】従来の発煙玩具花火を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 固形発煙薬 ３ 木粉 ５ 導火線 ７ 球状部 １１ 球状部 １３ 固形発煙薬 １５ 木粉 １７ 導火線 １９ 火薬 ２１ 嵌着孔 ２３ 自立性付与具 ２３ａ 自立性付与具 ２３ｂ 自立性付与具 ２３ｃ 自立性付与具 ２３ｄ 自立性付与具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 発煙薬を所定の形状に形成してなる固形
   発煙薬の周囲に木粉を球状に固着することにより球状部
   を形成し、該球状部内の固形発煙薬には木粉を貫通する
   導火線の一端を取り付けてなる発煙玩具花火において、
   該球状部には該球状部に適合する嵌着孔を備えた自立性
   付与具を嵌着したことを特徴とする発煙玩具花火。
2. 【請求項２】 前記自立性付与具は筒状体であることを
   特徴とする請求項１の発煙玩具花火。
3. 【請求項３】 前記自立性付与具は板状体であることを
   特徴とする請求項１の発煙玩具花火。