JPH0579278A - 岩盤固結工法 - Google Patents

岩盤固結工法

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JPH0579278A
JPH0579278A JP26889191A JP26889191A JPH0579278A JP H0579278 A JPH0579278 A JP H0579278A JP 26889191 A JP26889191 A JP 26889191A JP 26889191 A JP26889191 A JP 26889191A JP H0579278 A JPH0579278 A JP H0579278A
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JP
Japan
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liquid
bedrock
rock
hole
alkali metal
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JP26889191A
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English (en)
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Yoshihisa Yamamoto
吉久 山本
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 得られる発泡硬化体が難燃性で、しかもどの
ような岩盤に対しても均一な固結領域を形成することの
できる岩盤固結工法を提供する。 【構成】 岩盤に穿設された孔22内に、ロツクボルト
を位置決めし、このロツクボルト内に、水およびケイ酸
のアルカリ金属塩を主成分とするA液と、イソシアネー
トプレポリマーを主成分とするB液とを組み合わせてな
る岩盤固結用薬液を圧入し、上記孔22内にこの薬液を
充満させ岩盤に浸透させた状態で硬化させることによつ
て岩盤固結を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軟弱な岩盤等を堅固
な岩盤に改善する岩盤固結工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、軟弱な岩盤(地盤も含む)に
穴を開けてトンネル工事を行う場合、トンネル切羽の天
盤の落下防止のために、トンネル切羽先端の天盤部に、
天盤のアーチに沿つて孔を穿設し、この孔内に、硬化時
間が1〜5分である二液硬化型の薬液を注入して岩盤に
浸透させ硬化させることにより強化することが行われて
いる。しかしながら、上記岩盤固結工法では、樹脂の硬
化までに長い時間を要するため、樹脂の浸透領域が大き
くなり、樹脂の使用量が多くなるとともに樹脂の圧入時
間も長くなることが問題となつていた。そこで、本出願
人は、岩盤に穿設された孔内に、先端側に薬液吐出孔を
有するロツクボルトを根元まで挿入した状態で位置決め
し、そのロツクボルト内に、二液混合後の硬化時間が5
〜30秒の二液型発泡ウレタン樹脂からなる岩盤固結用
薬液を圧入し、上記孔内に岩盤固結用薬液を充満させた
のち岩盤に浸透させ、上記孔内にロツクボルトを残した
状態で上記孔内に充満し岩盤に浸透した薬液を硬化させ
ることにより岩盤固結を行う方法を開発し、すでに出願
している(特願昭61−130531号、いわゆる「P
U−IF工法」)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の工法に用いられる薬液は、いずれも、ポリオールを主
体とするA液と、ポリイソシアネートを主体とするB液
とを組み合わせ、ポリオールの−OHとポリイソシアネ
ートの−NCOとを反応させて発泡ウレタン樹脂を生成
するよう構成されたものであり、この発泡ウレタン樹脂
が燃えやすいため、作業環境の完全確保の観点から、難
燃性のものが望まれている。そこで、A液として水ガラ
ス水溶液と硬化用のポリオールとを用い、B液としてポ
リイソシアネートを用いることにより、不燃性の水ガラ
スを硬化体中に分散含有させ硬化体に難燃性を与える方
法が提案されている(特開昭55−160079号公
報)。しかし、この方法の薬液は、従来の、水ガラスを
含有しない薬液に比べて二液混合時の粘度が著しく大き
い。このため、岩盤に浸透する際の抵抗が非常に大きく
なり、隙間の多い部位への浸透は行われるものの、隙間
の少ない緻密な部位には浸透せず、浸透領域に偏りが生
じることが問題となつている。また、その浸透に非常に
時間がかかるという問題も有する。そこで、緻密な部位
を含む岩盤への薬液注入時には、薬液吐出圧をより高く
設定することも行われているが、このようにすると、薬
液注入に用いるポンプの動力コストが高くつき、また隙
間の多い部位に必要以上に薬液が浸透して薬液がむだに
なることが多い。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、得られる発泡硬化体が難燃性で、しかもどの
ような岩盤に対しても均一な固結領域を形成することの
できる岩盤固結工法の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の岩盤固結工法は、岩盤に穿設された孔内
に、先端側に薬液吐出孔を有するロツクボルトを位置決
めし、このロツクボルト内に岩盤固結用薬液を圧入して
上記孔内に岩盤固結用薬液を充満させたのち岩盤に浸透
させ、この岩盤固結用薬液を硬化させることにより岩盤
固結を行う方法であつて、上記岩盤固結用薬液として、
水およびケイ酸のアルカリ金属塩を主成分とするA液
と、イソシアネートプレポリマーを主成分とするB液と
を組み合わせた二液発泡ウレタン樹脂を使用するという
構成をとる。
【0006】なお、この発明において、「主成分とす
る」とは、全体が主成分のみからなる場合も含める趣旨
である。
【0007】
【作用】すなわち、本発明者らは、作業環境の安全のた
めに、難燃性の発泡硬化体が得られ、しかも岩盤組織の
粗密に係わらず均一な固結領域を形成しうる岩盤固結工
法を確立するためには、水ガラス等の存在によつてもさ
ほど粘度が高くならないような薬液の開発が必要である
との立場から一連の研究を行つた。その結果、二液硬化
型ウレタン樹脂を形成するB液の主成分として、単なる
ポリイソシアネートではなく、イソシアネートプレポリ
マーを用いるようにすると、A液としてエチレングリコ
ール等のポリオールを使用しなくても、水と触媒だけ
で、上記プレポリマーの−NCOが水の−OHと反応し
て硬化することがわかつた。したがつて、A液の主成分
として、水と難燃剤であるケイ酸のアルカリ金属塩を用
いると、B液との混合時に比較的粘度が低くて浸透性に
優れ、しかも難燃性で作業時の安全性を確保することが
できることを見いだしこの発明に到達した。
【0008】つぎに、この発明を詳細に説明する。
【0009】この発明に用いる岩盤固結用薬液は、水お
よびケイ酸のアルカリ金属塩を主成分とするA液と、イ
ソシアネートプレポリマーを主成分とするB液とを組み
合わせてなるものである。
【0010】上記A液に用いられるケイ酸のアルカリ金
属塩としては、ケイ酸リチウム,ケイ酸ナトリウム,ケ
イ酸カリウム等があげられ、なかでも、Na2 SO3
示されるメタケイ酸ナトリウムが好適である。また、ア
ルカリ−ケイ酸系ガラスの濃厚水溶液である水ガラスを
用いることもできる。そして、これらのアルカリ金属塩
は、2種類以上を併用することができる。
【0011】なお、上記ケイ酸のアルカリ金属塩は不燃
性であり、二液混合後の発泡硬化体中に分散含有される
ことによつて、発泡硬化体に難燃性を付与する。また、
発泡硬化体に対し増量作用を有するとともに、あたかも
コンクリートの骨材のように作用して硬化体の強度を高
める。
【0012】また、A液には、水およびケイ酸のアルカ
リ金属塩とともに、通常、触媒が配合されるが、このよ
うな触媒としては、エチレンジアミン,トリエチレンジ
アミン,トリエチルアミン,エタノールアミン,ジエタ
ノールアミン,ジメチルエタノールアミン等の脂肪族ア
ミンや、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)
フエノール−N,N,N′,N′−テトラメチルメタン
ジアミン、4,4′−ジアミノジフエニルアミン等の芳
香族アミンと、ジブチル錫ビラウレート,オクチル酸
錫,塩化第二錫,オクテン酸鉛,ナフテン酸鉛等の有機
金属系触媒との併用があげられる。そして、なかでも、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フエノー
ル−N,N,N′,N′−テトラメチルメタンジアミン
が好適である。
【0013】なお、A液全体に対し、水は48〜64重
量%(以下「%」と略す)含有させるようにし、ケイ酸
のアルカリ金属塩は20〜40%含有させるようにする
ことが好適である。水が48%より少ないとケイ酸のア
ルカリ金属塩が溶解せず液の分離を引き起こし、逆に水
が64%を超えるとケイ酸のアルカリ金属塩の割合が低
下し難燃性の効果が得られにくいからである。
【0014】一方、B液の主成分であるイソシアネート
プレポリマーは、一般に、ポリイソシアネート成分とポ
リオール成分とを部分的に重合して得られるもので、ど
のようなものを用いても差し支えはないが、なかでも、
ポリイソシアネート成分としてジフエニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート(以下「MDI」と略す)およ
びトリレンジイソシアネート(以下「TDI」と略す)
を用い、ポリオール成分としてポリエチレングリコール
(以下「PEG」と略す)およびポリプロピレングリコ
ール(以下「PPG」と略す)を用いて得られるプレポ
リマーが好適である。
【0015】上記MDIは、得られる硬化体を硬くする
作用を有し、B液全体に対し、70〜80%配合するこ
とが好適である。ただし、上記MDIには、ピユアMD
I(MDI−P)と、ポリメリツクMDI(MDI−P
M)の2種類があり、硬化体の硬さを高める観点からは
MDI−Pのみを用いることが好ましいが、コストとの
兼ね合いから、MDI−PとMDI−PMとを併用する
ことが実用的である。両者の使用割合は、MDI−Pを
1とすると、MDI−PMを1.5〜2の割合に設定す
ることが好適である。
【0016】また、上記MDIとともに用いられるTD
Iは、硬化反応時の発泡力を高める作用を有し、B液全
体に対し、5〜10%配合することが好適である。
【0017】さらに、上記PEGは、上記MDI同士,
あるいはMDIとTDI,あるいはTDI同士を連結す
るものであつて、特に得られるプレポリマーの−NCO
が水と反応しやすい環境を作る作用を有する。ただし、
ポリオール成分としてPEGのみを用いると、二液混合
時の発泡性が乏しいため、上記PEGとともにPPGを
用いて、二液混合時の発泡性を補うようにする。
【0018】なお、上記PEGおよびPPGの使用割合
は、PEG(分子量1000)を1モルとすると、PP
G(ジオール,分子量400)を0.6〜0.7モルの
割合に設定することが好適であり、NCO%を14〜1
6%に設定することが好適である。
【0019】また、上記B液には、必要に応じて、トリ
クロロモノフルオロメタン,メチレンクロライド等やペ
ンタン等の不活性溶剤の使用が考えられるが、作業者の
安全性確保の観点から、その使用は最少限に止めるべき
である。
【0020】このようにして得られたB液は、粘度が1
00〜200cps(25℃)の溶液である。
【0021】この発明に用いる岩盤固結用薬液は、前記
A液,B液を組み合わせたもので、使用時に両者は混合
される。両者の混合割合は、A:Bが1:1〜1:3と
なるよう設定することが好適である。上記の範囲外で
は、良好な岩盤固結効果が得られない。
【0022】この発明の岩盤固結工法は、上記A液,B
液からなる岩盤固結用薬液を用い、例えばつぎのように
して岩盤固結を行うものである。すなわち、まず、薬液
圧入に先立ち、トンネル切羽先端の天蓋部8に、天蓋に
沿つて所定間隔で、図1に示すように、ジヤンボドリル
等の削岩機21によつて孔22を穿設する(水平面から
上向きに10〜20°の角度に穿設することが好まし
い)。そして、上記孔22内に、図2に示す中空パイプ
状のロツクボルトを挿入する。このロツクボルトは、先
端閉鎖型中空パイプからなるパツカー部1と、中空のロ
ツクボルト本体2とを、ねじ継手3で連結してなり、外
径27mm,内径14mmで全長Aが略3m、パツカー部1
の長さBが1m、ロツクボルト本体2の長さCが2mに
設定されている。そして、上記パツカー部1の先端部の
外周に直径5mmの薬液吐出孔4が10個形成されてい
る。なお、パツカー部1内には、静止ミキサー5が、そ
の根元側リング部6をパツカー部1内の段部1aに固定
した状態で挿入されている。また、7は逆止弁付継手
で、通常は除かれており薬液注入時にら合される。つぎ
に、孔22に挿入されたロツクボルトのロツクボルト本
体2の後端に、図3に示すように、打ち込み用アダプタ
ー23を取り付けて削岩機,コールビツク24等で打ち
込み、ついで打ち込まれたロツクボルトの後端に、図4
に示すように逆止弁付継手25を取り付け、これに、接
続ユニツト10付ホース11を、その接続ユニツト10
を逆止弁付継手25にワンタツチで装着することにより
取り付ける。ついで、そのホース11から、この発明の
岩盤固結用薬液であるA液およびB液をロツクボルト内
に3〜10kg/cm2 の圧力で圧入する。このようにして
圧入されたA液およびB液は、ねじ継手3までは互いに
層流状態で到達し、パツカー部1に到達した以降は、静
止ミキサー5(図2参照)により混合され、その状態で
ロツクボルト先端の薬液吐出孔4から吐出される。この
場合、最初に吐出された混合液は、孔22の奥側から手
前開口に向かつて流れ、開口から流出する。これを防止
するため、岩盤固結用薬液を圧入する前に発泡硬化型の
ウレタン系薬液をウエス等40に塗布し、図12に示す
ように、開口近傍に押し込んでシールしておくことが好
ましい。そして、上記吐出された混合液が周辺地山にゆ
きわたり完全に硬化すると、ウレタン圧入ポンプの圧力
が急に高くなるため、薬液の圧入を停止し、接続ユニツ
ト10を外す。このようにしてロツクボルトが孔22内
に固定され、かつ孔22の周囲の岩盤(地山)が硬化樹
脂で固結される(図5)。このようにして岩盤固結が行
われる。26は得られた固結領域である。その結果、図
6に示すように、複数のロツクボルトとそれぞれの周囲
の固結領域26との相乗効果により天蓋部8全体の補強
が行われる。
【0023】また、この発明では、図7および図8に示
す自穿孔タイプのロツクボルトを使用して薬液圧入を行
うことができる。このロツクボルトは、パツカー部1お
よびロツクボルト本体2をねじ継手で連結することによ
り構成されているが、パツカー部1の先端が開放されて
おり、この開放部にドリル部(図8参照)13を嵌合し
て構成されている。このドリル部13は、先端の端面に
4枚の刃14が円周方向に90°間隔で設けられてお
り、端面の中央部に中心孔15が形成されているととも
に、刃と刃の間にそれぞれ外周孔16が形成されてい
る。なお、逆止弁付継手は、薬液圧入時にロツクボルト
本体2の後端にねじ結合される。上記ロツクボルトを用
いて薬液を圧入するときは、図9に示すように、ロツク
ボルトを削岩機28にドリルとして取り付け、孔穿設時
に、水(エアー)供給配管29からロツクボルト内に水
等を圧入してロツクボルトの刃が削り出す土,砂等を、
孔22の外部に排出しながら孔22の穿孔を行う。この
ように、ロツクボルトをドリルとして使用して孔を形成
し、その孔の中にロツクボルトを残し、ついでロツクボ
ルト後端に逆止弁付継手25を接続し、図10に示すよ
うに、接続ユニツト10付ホース11をワンタツチで接
続し、岩盤固結用薬液のA液およびB液を注入し、ロツ
クボルト先端の刃部に設けられた中心孔15,外周孔1
6から吐出させ、打ち込みタイプと同様にして岩盤固結
(図11参照)を行う。このようにして、天蓋部8のア
ーチに沿つて所定間隔でロツクボルトが打ち込まれ、そ
の周囲にウレタン樹脂による固結領域26が形成され天
蓋部8の補強がなされる。
【0024】このようにして得られた固結領域26は、
細部まで、岩盤固結用薬液による固結がゆきわたつてお
り、岩盤の粗密にかかわらず均一な固結がなされてい
る。そして、固結領域26の発泡硬化体は、ケイ酸のア
ルカリ金属塩の存在によつて難燃性が付加されており、
強度も高い。
【0025】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0026】
【実施例1〜4、比較例1,2】まず、下記の表1に示
すような組成で5種類のA液をつくつた。
【0027】
【表1】 *1:2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
エノール−N,N,N′,N′−テトラメチルメタンジ
アミンとジブチルチンジラウリレートとを1:6の割合
で配合した。 *2:B型粘度計によつて、25℃における粘度を測定
した。
【0028】一方、下記の組成のB−1液を調製した。 <B−1液の組成> TDI−80 7.4重量部 MDI−P 14.8〃 MDI−PM 160 〃 PEG 9.6〃 PPG 8.2〃 TMP 2 〃
【0029】また、下記の組成のB−2液を調製した。 <B−2液の組成> TDI−80 53重量部 MDI−P 32〃 MDI−PM 100〃
【0030】そして、上記B−1液,B−2液と、前記
5種類のA液とを、1:1の割合で下記の表2に示す組
み合わせで混合し、その浸透性,硬化時間,硬化体の強
度,発泡性,難燃性を評価した。ただし、浸透性は、下
記の簡易試験法に従つて測定した。また、難燃性は、J
IS A 9514に従つて測定した。そして、これら
の結果を下記の表2に示す。
【0031】<浸透性の測定>図13に示すように、ガ
ラス管51の底部開口をガーゼ52で塞いだカラムに4
号珪砂53を160g詰め、珪砂53の深さDを22cm
にした。そして、上記混合液サンプル50gを、この上
から注入し、液が下に浸透しガラス管51の底のガーゼ
52に到達する時間を測定した。
【0032】
【表2】
【0033】上記の結果から、実施例はいずれも、得ら
れる発泡硬化体の難燃性および硬化体強度に優れ、しか
も、比較例品に比べ浸透性が向上していることがわか
る。また、発泡性も良好である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明の岩盤固結工法
は、A液の主成分が水およびケイ酸のアルカリ金属塩で
ある特殊な岩盤固結用薬液を用いるため、水の存在によ
つて薬液全体の粘度を低下させることができる。したが
つて、難燃剤として、水とともにケイ酸のアルカリ金属
塩を用いても、岩盤への浸透性が損なわれることがな
く、均一な固結領域を形成することができる。そして、
この固結領域は、ケイ酸のアルカリ金属塩の存在によつ
て、難燃性で強固となる。また、上記薬液は安価である
ため、工法自体にかかるコストも低く抑えることができ
るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】岩盤に孔を穿設する説明図である。
【図2】この発明に用いる打ち込みタイプのロツクボル
トの縦断面図である。
【図3】薬液の圧入方法の説明図である。
【図4】薬液の圧入方法の説明図である。
【図5】薬液の圧入方法の説明図である。
【図6】薬液圧入による施工後の天蓋部を眺めた状態図
である。
【図7】自穿孔タイプのロツクボルトの縦断面図であ
る。
【図8】上記ロツクボルトの要部拡大図である。
【図9】薬液の圧入方法の説明図である。
【図10】薬液の圧入方法の説明図である。
【図11】薬液の圧入方法の説明図である。
【図12】薬液の圧入方法の説明図である。
【図13】浸透性の簡易試験法の説明図である。
【符号の説明】
26 固結領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤に穿設された孔内に、先端側に薬液
    吐出孔を有するロツクボルトを位置決めし、このロツク
    ボルト内に岩盤固結用薬液を圧入して上記孔内に岩盤固
    結用薬液を充満させたのち岩盤に浸透させ、この岩盤固
    結用薬液を硬化させることにより岩盤固結を行う方法で
    あつて、上記岩盤固結用薬液として、水およびケイ酸の
    アルカリ金属塩を主成分とするA液と、イソシアネート
    プレポリマーを主成分とするB液とを組み合わせた二液
    発泡ウレタン樹脂を使用することを特徴とする岩盤固結
    工法。
  2. 【請求項2】 上記A液全体に対する水の含有量が48
    〜64重量%に設定され、同じくケイ酸のアルカリ金属
    塩の含有量が20〜40重量%に設定されている請求項
    1記載の岩盤固結工法。
  3. 【請求項3】 上記A液とB液の混合割合が、A液:B
    液=1:1〜1:3に設定されている請求項1または2
    に記載の岩盤固結工法。
  4. 【請求項4】 上記B液のイソシアネートプレポリマー
    が、下記の(A)〜(D)成分を触媒の存在下で反応さ
    せてなるものである請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の岩盤固結工法。 (A)ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
    ト。 (B)トリレンジイソシアネート。 (C)ポリエチレングリコール。 (D)ポリプロピレングリコール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101351495B1 (ko) * 2013-10-28 2014-01-14 우경기술주식회사 친환경 실리케이트 그라우팅 약액 및 그라우팅 겔 제조방법
WO2018096507A1 (en) * 2016-11-28 2018-05-31 Orica Mining Services South Africa (Pty) Ltd Coupled self-drilling rock bolt

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