JPH0579225U - 焼却灰溶融処理装置 - Google Patents
焼却灰溶融処理装置Info
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- JPH0579225U JPH0579225U JP1784392U JP1784392U JPH0579225U JP H0579225 U JPH0579225 U JP H0579225U JP 1784392 U JP1784392 U JP 1784392U JP 1784392 U JP1784392 U JP 1784392U JP H0579225 U JPH0579225 U JP H0579225U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラグ抜出口の閉塞を防止した焼却灰溶融処
理装置を提供する。 【構成】 溶融炉11の溶融室12に溶融バーナ2を備え、
この溶融バーナ2により焼却灰を溶融しこの溶融スラグ
Bをスラグ抜出口13から溶融室12下流側のスラグ冷却室
6に排出する構成とし、スラグ抜出口13を、開口をほぼ
円形の横孔または傾斜孔形状とし、溶融室13の下流側側
壁の端面に設けて構成する。 【効果】 スラグ抜出口13を溶融室12の側壁端部に設け
たことにより、最も高温の火炎がスラグ抜出口13、およ
び流出する溶融スラグBを加熱するため、スラグ抜出口
13の閉塞を防止でき、またスラグ抜出口13を開口形状が
楕円形状の横孔としたことにより、溶融スラグBがスラ
グ抜出口13の下部に集中し、1本となってスラグ冷却室
6に流出されることから、熱容量がアップし、溶融スラ
グは放熱で流動性が阻害されにくくなり、スラグ抜出口
の閉塞を防止できる。
理装置を提供する。 【構成】 溶融炉11の溶融室12に溶融バーナ2を備え、
この溶融バーナ2により焼却灰を溶融しこの溶融スラグ
Bをスラグ抜出口13から溶融室12下流側のスラグ冷却室
6に排出する構成とし、スラグ抜出口13を、開口をほぼ
円形の横孔または傾斜孔形状とし、溶融室13の下流側側
壁の端面に設けて構成する。 【効果】 スラグ抜出口13を溶融室12の側壁端部に設け
たことにより、最も高温の火炎がスラグ抜出口13、およ
び流出する溶融スラグBを加熱するため、スラグ抜出口
13の閉塞を防止でき、またスラグ抜出口13を開口形状が
楕円形状の横孔としたことにより、溶融スラグBがスラ
グ抜出口13の下部に集中し、1本となってスラグ冷却室
6に流出されることから、熱容量がアップし、溶融スラ
グは放熱で流動性が阻害されにくくなり、スラグ抜出口
の閉塞を防止できる。
Description
【0001】
本考案は、たとえばごみ焼却炉等から排出されるごみ焼却灰をバーナにより加 熱溶融して固化し、減容化をはかる焼却灰溶融処理装置に関する。
【0002】
ごみ焼却炉から排出される焼却灰を溶融固化して減容化,無害化をはかるバー ナ方式の溶融処理装置は、たとえば特開平2−298713号公報に示す構成が知られ ている。この従来の焼却灰溶融処理装置の要部を図3の概略構成図に基づいて説 明する。
【0003】 図3において、1はたとえばごみ焼却灰Aを溶融バーナ2により加熱溶融して 溶融スラグBを形成する溶融炉で、上流側の焼却灰Aの灰投入口3には灰ホッパ 4が配設されるとともに、下流側で溶融スラグBの立孔形状のスラグ抜出口5に はスラグ冷却室6が配設される。
【0004】 この溶融炉1は上流側から下流側に下方に傾斜して形成され、上流側に予熱室 7が配設され、下流側に溶融室8が配設される。灰投入口3の下部には、溶融炉 1の底壁1aに沿って出退自在な灰プッシャー装置9が配設され、プッシャー部 材9aをプッシャーシリンダ9bにより出退させて灰ホッパ4から投入される焼 却灰Aを予熱室7に送り込んでいる。この予熱室7の上流側に第1の排ガス管10 が接続され、一方、前記スラグ冷却室6にも第2の排ガス管10Bが接続されてい る。
【0005】 上記構成により、灰ホッパ4から灰投入口3に供給された焼却灰Aは、灰プッ シャー装置9により下流側の予熱室7に移送される。溶融室8の溶融バーナ2は 空気予熱器(図示せず)から予熱された燃焼用空気Cが供給されて燃焼し、その 燃焼排ガスD1 ,D2 のうち、大部分を第1燃焼排ガスD1 として予熱室7に導 入する。この第1燃焼排ガスD1 は焼却灰Aに対向流として接触し、焼却灰Aを 十分に予熱した後、第1の排ガス管10Aに送られる。溶融室8で溶融バーナ2に より1300℃以上に高温燃焼された焼却灰Aは溶融スラグBとなり、燃焼排ガスの 一部である第2の燃焼排ガスD2 と共にスラグ抜出口5から、図4に示すように 、その周方向から雨垂れ式に壁をつたわってスラグ冷却室6に流送される。また 第2の燃焼排ガスD2 は、溶融スラグBを加熱してスラグ抜出口5に凝固するの を防止しており、第2の排ガス管10Bから排出される。第1,第2の排ガス管10 A,10Bから排出された第1,第2の燃焼排ガスD1 ,D2 は、空気予熱器に導 入されて燃焼用空気Cを加熱した後、大気側に排出される。
【0006】 このように、灰ホッパー4により供給された焼却灰Aは、予熱室7において対 向流である高温の第1の燃焼排ガスD1 により予熱された後、溶融室8に供給さ れるので、焼却灰Aに溶融前に十分な熱量を与えることができ、溶融バーナ2か らの熱供給量を従来の予熱のないものに比べて80〜90%に低減でき、ランニング コストを大幅に低くできる。
【0007】
しかし、上記従来の構成によれば、スラグ抜出口5が立孔形状に形成され、溶 融スラグBがその周方向から雨垂れ式に壁をつたわってスラグ冷却室6に流送さ れるため、第2の排ガス管10Bが何等かの原因で閉塞されると、放熱ですぐに溶 融スラグBの流動性が悪化し、固着し、スラグ抜出口5が閉塞されやすいという 問題があった。
【0008】 本考案は上記問題を解決するものであり、スラグ抜出口の閉塞を防止し、効率 的なスラグ溶融を可能とした焼却灰溶融処理装置を提供することを目的とするも のである。
【0009】
上記問題を解決するため本考案の焼却灰溶融処理装置は、溶融炉の溶融室に溶 融バーナを備え、この溶融バーナにより焼却灰を溶融しこの溶融スラグをスラグ 抜出口から溶融室下流側のスラグ冷却室に排出する焼却灰溶融処理装置において 、前記スラグ抜出口を、開口をほぼ円形の横孔または傾斜孔形状とし、前記溶融 室の下流側側壁の端面に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、溶融室で溶融バーナにより高温燃焼された焼却灰は溶融ス ラグとなり、この溶融スラグはスラグ抜出口をほぼ円形の横孔または傾斜孔形状 としたことによってその下部に集中し、1本になってスラグ冷却室に排出される 。またスラグ抜出口を溶融室の側壁端部に設けたことにより、最も高温の火炎に よりスラグ抜出口、および流出する溶融スラグが加熱される。
【0011】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例の図3の構 成と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0012】 図1は本考案の一実施例における焼却灰溶融処理装置の概略構成図である。 本考案の溶融炉11は、その溶融室12の構成を従来例の図3の溶融炉1の溶融室 8の構成と異なるようにしたものである。本考案の溶融室12には、溶融スラグB が流れる下流側の側壁の端部に傾斜を付けて、図2に示すように、その開口形状 が楕円形の横孔を開けスラグ抜出口13を設けている。
【0013】 なお図1において、14はスラグ冷却室6の底部に設置した搬出コンベヤであり 、このコンベヤ14により冷却スラグEが搬出される。 次に作用を説明する。
【0014】 灰ホッパ4から灰投入口3に供給された焼却灰Aは、灰プッシャー装置9によ り下流側の予熱室7に移送される。溶融室12の溶融バーナ2は空気予熱器(図示 せず)から予熱された燃焼用空気Cが供給されて燃焼し、その燃焼排ガスD1 , D2 のうち、大部分を第1燃焼排ガスD1 として予熱室7に導入する。この第1 燃焼排ガスD1 は焼却灰Aに対向流として接触し、焼却灰Aを十分に予熱した後 、第1の排ガス管10Aに送られる。溶融室12で溶融バーナ2により1300℃以上に 高温燃焼された焼却灰Aは溶融スラグBとなり、溶融スラグBは、燃焼排ガスの 一部である第2の燃焼排ガスD2 と共にスラグ抜出口13から、図2に示すように 、スラグ抜出口13の下部に集中し、1本となってスラグ冷却室6に流出される。 また第2の燃焼排ガスD2 は、溶融スラグBを加熱してスラグ抜出口13に凝固す るのを防止しており、第2の排ガス管10Bから排出される。第1,第2の排ガス 管10A,10Bから排出された第1,第2の燃焼排ガスD1 ,D2 は、空気予熱器 に導入されて燃焼用空気Cを加熱した後、大気側に排出される。
【0015】 上記実施例によれば、スラグ抜出口13を溶融室12の側壁端部に設けたことによ り、最も高温の火炎がスラグ抜出口13、および流出する溶融スラグBを加熱する ため、スラグ抜出口13が閉塞することを防止でき、またスラグ抜出口13を開口形 状が楕円形状の横孔としたことにより、溶融スラグBがスラグ抜出口13の下部に 集中し、1本となってスラグ冷却室6に流出されることから、熱容量がアップし 、溶融スラグは放熱で流動性が阻害されにくくなり、スラグ抜出口が閉塞するこ とを防止することができる。また、燃焼排ガスの一部である第2の燃焼排ガスD 2 をスラグ抜出孔13からスラグ冷却室6に導入するので、溶融スラグBがスラグ 抜出孔13に付着凝固して閉塞することを防止できる。
【0016】 また、灰ホッパー4により供給された焼却灰Aは、予熱室7において対向流で ある高温の第1の燃焼排ガスD1 により予熱された後、溶融室12に供給されるの で、焼却灰Aに溶融前に十分な熱量を与えることができ、よってスラグ抜出口13 において高温の火炎が確保されやすくなり、また焼却灰Aの溶融速度を早めるこ とができ、さらに冷たい焼却灰Aが予熱室7を介して溶融室12に供給されるので 、溶融室12の温度変動を少なくでき、安定したスラグ抜き出しを行うことができ る。また、溶融バーナ2からの熱供給量を従来の予熱のないものに比べて80〜90 %に低減でき、ランニングコストを大幅に低くできる。
【0017】 なお、本実施例では、溶融スラグBが流れる下流側の側壁の端部に設けたスラ グ抜出口13の開口形状を、楕円形としているが、溶融スラグBがスラグ抜出口13 の下部に集中し、1本となってスラグ冷却室6に流出される形状、たとえば円形 、菱形などとしてもよい。またこのスラグ抜出口13を傾斜を付けて下流側の側壁 の端部に取り付けているが、傾斜を付けずに取り付けても同様の効果を得ること ができる。また、溶融バーナ2の火炎主流線の角度は鉛直から0〜30度が望まし い。
【0018】
以上に述べたごとく本考案によれば、スラグ抜出口を溶融室の側壁端部に設け たことにより、最も高温の火炎によりスラグ抜出口、および流出する溶融スラグ を加熱することができ、スラグ抜出口が閉塞することを防止でき、またスラグ抜 出口を開口形状が楕円形状の横孔としたことにより、溶融スラグをスラグ抜出口 の下部に集中でき、1本となってスラグ冷却室6に流出できることから、熱容量 をアップでき、溶融スラグは放熱で流動性が阻害されにくくなり、スラグ抜出口 が閉塞することを防止することができる。
【図1】本考案の一実施例における焼却灰溶融処理装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図2】同焼却灰溶融処理装置のスラグ抜出口の正面図
および縦断面図である。
および縦断面図である。
【図3】従来の焼却灰溶融処理装置の概略構成図であ
る。
る。
【図4】従来の焼却灰溶融処理装置のスラグ抜出口の縦
断面図および平面図である。
断面図および平面図である。
2 溶融バーナ 4 灰ホッパ 6 スラグ冷却室 7 予熱室 11 溶融炉 12 溶融室 13 スラグ抜出口 A 焼却灰 B 溶融スラグ C 燃焼用空気 D1 第1の燃焼排ガス D2 第2の燃焼排ガス E 冷却スラグ
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融炉の溶融室に溶融バーナを備え、こ
の溶融バーナにより焼却灰を溶融しこの溶融スラグをス
ラグ抜出口から溶融室下流側のスラグ冷却室に排出する
焼却灰溶融処理装置において、前記スラグ抜出口を、開
口をほぼ円形の横孔または傾斜孔形状とし、前記溶融室
の下流側側壁の端面に設けたことを特徴とする焼却灰溶
融処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1784392U JPH0579225U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 焼却灰溶融処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1784392U JPH0579225U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 焼却灰溶融処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579225U true JPH0579225U (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=11954958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1784392U Pending JPH0579225U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 焼却灰溶融処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0579225U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016044819A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-04-04 | 株式会社神鋼環境ソリューション | ガス化溶融炉の運転方法 |
KR20170023449A (ko) * | 2015-08-24 | 2017-03-06 | 주식회사 하이원시스 | 용융금속 이송용 런더 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6457020A (en) * | 1987-08-27 | 1989-03-03 | Tokyo Gas Co Ltd | Molten metal tap hole of melting furnace |
JPH02298713A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-11 | Hitachi Zosen Corp | 焼却灰溶融処理装置 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP1784392U patent/JPH0579225U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6457020A (en) * | 1987-08-27 | 1989-03-03 | Tokyo Gas Co Ltd | Molten metal tap hole of melting furnace |
JPH02298713A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-11 | Hitachi Zosen Corp | 焼却灰溶融処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016044819A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-04-04 | 株式会社神鋼環境ソリューション | ガス化溶融炉の運転方法 |
KR20170023449A (ko) * | 2015-08-24 | 2017-03-06 | 주식회사 하이원시스 | 용융금속 이송용 런더 |
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