JPH0578867A - 母材ステンレス鋼の防食方法 - Google Patents
母材ステンレス鋼の防食方法Info
- Publication number
- JPH0578867A JPH0578867A JP3315625A JP31562591A JPH0578867A JP H0578867 A JPH0578867 A JP H0578867A JP 3315625 A JP3315625 A JP 3315625A JP 31562591 A JP31562591 A JP 31562591A JP H0578867 A JPH0578867 A JP H0578867A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- corrosion
- clad material
- base material
- clad
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［構成］ 母材ステンレス鋼の表面に、母材よりも若干
耐食性が劣り犠牲陽極となりうるステンレス鋼を接合
し、クラッド材とする。 ［効果］ 母材ステンレス鋼の耐食性を、容易にしかも
低コストで高級鋼種並に向上できる。
耐食性が劣り犠牲陽極となりうるステンレス鋼を接合
し、クラッド材とする。 ［効果］ 母材ステンレス鋼の耐食性を、容易にしかも
低コストで高級鋼種並に向上できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、母材ステンレス鋼の防
食方法に係るもので、より詳しくは耐海水用材、プレー
ト式熱交換器、耐候性材料等に利用することができる高
耐食性ステンレス鋼クラッド材の母材ステンレス鋼の防
食方法に関するものである。
食方法に係るもので、より詳しくは耐海水用材、プレー
ト式熱交換器、耐候性材料等に利用することができる高
耐食性ステンレス鋼クラッド材の母材ステンレス鋼の防
食方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ステンレス鋼は海水等の塩化物水溶液中
で孔食、隙間腐食等を起すので、この防止が大きな技術
的要求となっている。この要求に応えるために、クラッ
ド材、鋼種のグレードアップ、亜鉛等を付帯設備とする
犠牲陽極法等が利用されているが、コスト高、保守の繁
雑さ等に問題がある。即ち、市販のステンレス鋼クラッ
ド材は、コストの低減を目的とした安価な構造材を母材
とし表面に高耐食ステンレス鋼を使用したもので、耐食
性の維持は表面の高耐食鋼によっているが、発生した腐
食の抑制効果は期待できない。また、通常の犠牲陽極法
では、Ａｌ，Ｍｇ，Ｚｎ等の合金が犠牲陽極として使用
されておりその実績も多いが、環境によっては多数の箇
所に犠牲陽極を設置する必要があり、しかも隙間部や気
液界面などの局所的に厳しい環境が存在する場合には防
食が困難である。
で孔食、隙間腐食等を起すので、この防止が大きな技術
的要求となっている。この要求に応えるために、クラッ
ド材、鋼種のグレードアップ、亜鉛等を付帯設備とする
犠牲陽極法等が利用されているが、コスト高、保守の繁
雑さ等に問題がある。即ち、市販のステンレス鋼クラッ
ド材は、コストの低減を目的とした安価な構造材を母材
とし表面に高耐食ステンレス鋼を使用したもので、耐食
性の維持は表面の高耐食鋼によっているが、発生した腐
食の抑制効果は期待できない。また、通常の犠牲陽極法
では、Ａｌ，Ｍｇ，Ｚｎ等の合金が犠牲陽極として使用
されておりその実績も多いが、環境によっては多数の箇
所に犠牲陽極を設置する必要があり、しかも隙間部や気
液界面などの局所的に厳しい環境が存在する場合には防
食が困難である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、海水中等で
使用される母材ステンレス鋼の局部的腐食を充分に防止
し、しかも付帯設備としての犠牲陽極を全く必要としな
い母材ステンレス鋼の防食方法を提供するものである。
使用される母材ステンレス鋼の局部的腐食を充分に防止
し、しかも付帯設備としての犠牲陽極を全く必要としな
い母材ステンレス鋼の防食方法を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、母材ステ
ンレス鋼の表面に、該母材よりも若干耐食性が劣るステ
ンレス鋼を接合しクラッド材とすることにより、母材ス
テンレス鋼の防食が大巾に改善されることを見出し本発
明を完成したものである。即ち、本発明の要旨は、母材
ステンレス鋼の表面に、母材ステンレス鋼よりも、若干
耐食性が劣り犠牲陽極となりうるステンレス鋼を接合
し、クラッド材とすることを特徴とする母材ステンレス
鋼の防食方法にある。
ンレス鋼の表面に、該母材よりも若干耐食性が劣るステ
ンレス鋼を接合しクラッド材とすることにより、母材ス
テンレス鋼の防食が大巾に改善されることを見出し本発
明を完成したものである。即ち、本発明の要旨は、母材
ステンレス鋼の表面に、母材ステンレス鋼よりも、若干
耐食性が劣り犠牲陽極となりうるステンレス鋼を接合
し、クラッド材とすることを特徴とする母材ステンレス
鋼の防食方法にある。
【０００５】母材よりも若干耐食性が劣るステンレス鋼
を接合する母材表面としては、母材ステンレス鋼の片面
又は両面のいずれでも良いが、片面のみでも充分目的を
達成しうる。
を接合する母材表面としては、母材ステンレス鋼の片面
又は両面のいずれでも良いが、片面のみでも充分目的を
達成しうる。
【０００６】母材よりも若干耐食性が劣り犠牲陽極とな
りうるステンレス鋼を母材ステンレス鋼表面に接合した
クラッド材では、腐食が発生するまでは表面材で耐食性
を維持しているが、孔食、隙間腐食、ＳＣＣなどが発生
した場合表面材は局部腐食が母材に達すると犠牲陽極と
して働く。この犠牲陽極は常に腐食部の近傍に存在する
ため十分な効果が得られる。したがって従来の犠牲陽極
では防食が困難であった箇所にも適用できる。
りうるステンレス鋼を母材ステンレス鋼表面に接合した
クラッド材では、腐食が発生するまでは表面材で耐食性
を維持しているが、孔食、隙間腐食、ＳＣＣなどが発生
した場合表面材は局部腐食が母材に達すると犠牲陽極と
して働く。この犠牲陽極は常に腐食部の近傍に存在する
ため十分な効果が得られる。したがって従来の犠牲陽極
では防食が困難であった箇所にも適用できる。
【０００７】このステンレス鋼クラッド材は、従来から
通常使用されている材料を組み合わせているため一般の
高耐食材料（Ｔｉなど）にくらべ価格も比較的安価であ
り加工性もよいなどの利点があり、耐海水用材、プレー
ト式熱交換器、およびクラッド面を裏面として（大気環
境でもガルバニック腐蝕がおこりうる）表面の腐食を抑
制する耐候性材料としての使用が考えられる。
通常使用されている材料を組み合わせているため一般の
高耐食材料（Ｔｉなど）にくらべ価格も比較的安価であ
り加工性もよいなどの利点があり、耐海水用材、プレー
ト式熱交換器、およびクラッド面を裏面として（大気環
境でもガルバニック腐蝕がおこりうる）表面の腐食を抑
制する耐候性材料としての使用が考えられる。
【０００８】以下の実施例では、代表的な組合せとして
３０４／３１６の場合を示したが、本発明はこれに限定
されるものではない。
３０４／３１６の場合を示したが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【０００９】［実施例］ＳＵＳ３１６を母材ステンレス
鋼とし、その片面にＳＵＳ３０４を熱間圧延により圧着
し、冷間圧延で薄板とした。上記クラッドステンレス鋼
板を資料として、耐食性試験を行った。各種ステンレス
鋼との比較試験結果を表１及び表２に示す。
鋼とし、その片面にＳＵＳ３０４を熱間圧延により圧着
し、冷間圧延で薄板とした。上記クラッドステンレス鋼
板を資料として、耐食性試験を行った。各種ステンレス
鋼との比較試験結果を表１及び表２に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【表２】
【００１２】表１及び表２に示すように、母材ステンレ
ス鋼の耐食性は大きく改善され、孔食及びＳＣＣの貫通
に対して、高級鋼種と比べ遜色のないものである。
ス鋼の耐食性は大きく改善され、孔食及びＳＣＣの貫通
に対して、高級鋼種と比べ遜色のないものである。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、高耐食性ステンレス鋼クラッ
ド材を容易にしかも低コストで提供できるので、その工
業的価値は極めて高い。
ド材を容易にしかも低コストで提供できるので、その工
業的価値は極めて高い。
Claims (1)
- 【請求項１】 母材ステンレス鋼の表面に、母材ステン
レス鋼よりも若干耐食性が劣り犠牲陽極となりうるステ
ンレス鋼を接合し、クラッド材とすることを特徴とする
母材ステンレス鋼の防食方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3315625A JPH0578867A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 母材ステンレス鋼の防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3315625A JPH0578867A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 母材ステンレス鋼の防食方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578867A true JPH0578867A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=18067618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3315625A Pending JPH0578867A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 母材ステンレス鋼の防食方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0578867A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102618875A (zh) * | 2005-03-16 | 2012-08-01 | 格瑞斯·格拉斯 | 混凝土的处理方法 |
| WO2017222031A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | ユニプレス株式会社 | 燃料タンクに接続された管状部材の車体への取付け構造及び配管構造体 |
| WO2017221450A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | ユニプレス株式会社 | フィラーチューブ構造 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP3315625A patent/JPH0578867A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102618875A (zh) * | 2005-03-16 | 2012-08-01 | 格瑞斯·格拉斯 | 混凝土的处理方法 |
| WO2017222031A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | ユニプレス株式会社 | 燃料タンクに接続された管状部材の車体への取付け構造及び配管構造体 |
| WO2017221450A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | ユニプレス株式会社 | フィラーチューブ構造 |
| JPWO2017221450A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2018-06-21 | ユニプレス株式会社 | フィラーチューブ構造 |
| CN109311390A (zh) * | 2016-06-24 | 2019-02-05 | 优尼冲压株式会社 | 与燃料箱连接的管状构件安装于车身的安装构造和配管结构体 |
| JPWO2017222031A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2019-04-25 | ユニプレス株式会社 | 燃料タンクに接続された管状部材の車体への取付け構造及び配管構造体 |
| EP3461670A4 (en) * | 2016-06-24 | 2019-07-31 | Unipres Corporation | STRUCTURE FOR INSTALLING A TUBULAR ELEMENT FOR CONNECTION TO A FUEL TANK ON A VEHICLE, AND PIPING STRUCTURE |
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