JPH0578773A - 二輪車用アルミフレーム - Google Patents

二輪車用アルミフレーム

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JPH0578773A
JPH0578773A JP26884491A JP26884491A JPH0578773A JP H0578773 A JPH0578773 A JP H0578773A JP 26884491 A JP26884491 A JP 26884491A JP 26884491 A JP26884491 A JP 26884491A JP H0578773 A JPH0578773 A JP H0578773A
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JP
Japan
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weight
alloy
content
frame
aluminum
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JP26884491A
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English (en)
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Tomoo Oka
知生 岡
Eitaro Koya
栄太郎 小屋
Koki Kobayashi
弘毅 小林
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミニウム合金製の二輪車用フレーム1で
あって、少なくとも一部が、Znを4.5〜6.5重量
%、Mgを0.4〜2.0重量%、Cuを0.05〜
0.40重量%、Zrを0.05〜0.25重量%で、
Feを0.15重量%以下、Siを0.10重量%以下
含有し、且つ残部がAl及び不可避的不純物からなるア
ルミニウム合金素材により形成されて、アルマイト処理
された部材で構成する。 【効果】 高強度であり、優れた溶接性、靱性及び耐食
性を発揮できる上、特に、Cu、Fe及びSiの規定含
有量により、アルマイト処理後の優れた光輝性を発揮す
る二輪車用アルミフレーム1を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光輝性、耐食性、溶接
性に優れた二輪車用アルミフレームに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム合金製の二輪車用フ
レームの素材としては、Znを4.0〜5.0重量%、
Mgを1.0〜2.0重量%、Mnを0.2〜0.7重
量%含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなるJ
IS A 7N01合金、または、Znを5.0〜6.
5重量%、Mgを0.5〜1.0重量%、Zrを0.0
5〜0.25重量%含有し、残部がAl及び不可避的不
純物からなるJIS A7003合金等が使用されてい
る。これらの合金は、高強度であり、溶接性、靱性及び
耐食性に優れるので、二輪車用フレームに適しており、
広く使用されている。そして、通常、二輪車用アルミフ
レームを製造する場合は、これらの合金を鋳塊に鋳造
し、この鋳塊に均質化処理を施し、次いで鋳塊に押出し
加工を施して、押出し材を作製し、この押出し材の表面
を研磨し、これにアルマイト処理を施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、JIS
A 7N01合金やJIS A 7003合金等を用
いて作製された押出し材は、その表面に厚い再結晶層が
形成されるので、そのまま押出し材にアルマイト処理を
施すと、均一、且つ良好に光沢が出ず、外観性が悪くな
る。従って、通常、これらの合金から作製された押出し
材には、バフ研磨、もしくは化学研磨処理を施して、押
出し材の表面の再結晶層を除去した後に、アルマイト処
理を施している。ところが、このようにしてアルマイト
処理を施しても、これらの合金からなる二輪車用アルミ
フレームの光輝性は、鉄にクロムメッキを施したものの
光輝性よりかなり劣っている。
【0004】そこで本発明の目的は、高強度であり、優
れた溶接性、靱性及び耐食性を発揮し、且つ光輝性に優
れた二輪車用アルミフレームを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、アルミニウム合金製の二輪車用フレームであ
って、少なくとも一部が、Znを4.5〜6.5重量
%、Mgを0.4〜2.0重量%、Cuを0.05〜
0.40重量%、Zrを0.05〜0.25重量%で、
Feを0.15重量%以下、Siを0.10重量%以下
含有し、且つ残部がAl及び不可避的不純物からなるア
ルミニウム合金素材により形成されて、アルマイト処理
された部材で構成した二輪車用アルミフレームを特徴と
する。具体的には、鍛造、押出し等の塑性変形後の前記
アルミニウム合金素材を溶接等により組上げて構成した
ものである。
【0006】
【作用】高強度であり、優れた溶接性、靱性及び耐食性
を発揮するアルミニウム合金素材であって、特に、C
u、Fe及びSiの規定含有量により、アルマイト処理
後の光輝性に優れた二輪車用アルミフレームが得られ
る。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明を適用した自動二輪車の一例を示す図1に
おいて、1は主車体フレーム、11は後車体フレーム、
12はエンジン、13はハンドル、14はフロントフォ
ーク、15は前輪、16はフロントカウル、17はスイ
ングアーム、18は後輪、19はシートカウルである。
【0008】主車体フレーム1は、図2にも示す通り、
ヘッドパイプ2と、メインパイプ3と、ピボットプレー
ト4と、ガセット5及びエンジンハンガステー6,7か
ら構成されている。以下の実施例においては、この主車
体フレーム1に本発明に係る二輪車用アルミフレームを
適用しており、即ち、押出しによるヘッドパイプ2、同
じく押出しによるメインパイプ3、鍛造によるピボット
プレート4、ガセット5及びエンジンハンガステー6,
7の全て、或いはその一部に本発明によるアルミニウム
合金素材を使用して、それらを溶接により組上げてい
る。
【0009】<実施例1>[表1]に示したように、S
iを0.05重量%、Feを0.08重量%、Cuを
0.30重量%、Mgを0.61重量%、Znを5.4
5重量%、Zrを0.14重量%含有して、残部がAl
及び不可避的不純物からなり、Feの含有量とSiの含
有量との比Fe/Siが1.6で、Znの含有量とMg
の含有量との比Zn/Mgが8.9であるアルミニウム
合金素材を、半連続鋳造法により鋳造して、直径220
mmφの押出し用鋳塊を得た。
【0010】
【表1】
【0011】この鋳塊に、470℃で10時間の均質化
処理を施した後、押出し機により、430℃で押出し加
工を施して、外径85mm、厚さ2mmの正方形の中空
材を得た。得られた中空材に、3日間の自然時効硬化処
理を行ない、更に、110℃で5時間と、140℃で8
時間の2段階による人工時効硬化処理を施して、実施例
1のアルミニウム合金中空材を作製した。実施例1のア
ルミニウム合金中空材について、機械的性質、光輝性、
耐食性及び溶接性を調べた。その結果を[表2]に示
す。
【0012】
【表2】
【0013】ここで、機械的性質としては、引張強度、
耐力、伸びを通常の方法により測定した。また、耐食性
は、アルミニウム合金中空材を、負荷応力が耐力の70
%において、3.5%NaCl溶液に浸漬する応力腐食
割れ試験に供し、目視により判断した。このとき、中空
材表面に割れが生じなかった場合を○とした。そして、
光輝性については、アルミニウム合金中空材の表面をバ
フ研磨した後、これにアルマイト処理を施し、光沢計及
び色差計を用いて測定した。このとき、従来材より明確
に光輝性が優れた場合を○とした。
【0014】また、前記アルミニウム合金中空材を、前
記条件で押出し機により押出し加工して、直径50mm
φの丸棒材を得た。更に、この丸棒材に、熱間鍛造加工
を施して、30mm×30mm×100mmのアルミニ
ウム合金ビレットを作製した。このアルミニウム合金ビ
レットについて、機械的性質、光輝性、耐食性及び溶接
性を前記と同様にして調べた。その結果を[表3]に示
す。
【0015】
【表3】
【0016】<実施例2〜4>Si、Fe、Cu、M
g、Zn及びZrを、[表1]に示す含有量及び比で含
み、残部がAl及び不可避的不純物からなること以外は
前記実施例1と同様にして、実施例2〜4のアルミニウ
ム合金中空材及びアルミニウム合金ビレットを夫々作製
した。実施例2〜4のアルミニウム合金中空材及びアル
ミニウム合金ビレットについて、機械的性質、光輝性、
耐食性及び溶接性を前記実施例1と同様にして調べた。
その結果を[表2]及び[表3]に夫々併記する。
【0017】[表2]及び[表3]から明らかな通り、
実施例1〜4のアルミニウム合金中空材及びアルミニウ
ム合金ビレットは、優れた機械的性質、光輝性、耐食性
及び溶接性を発揮するものである。尚、種々の従来例及
び比較例との対比から、Zn、Mg、Cu、Zr、Fe
及びSiの各元素の含有量、Znの含有量とMgの含有
量との比Zn/Mg、Feの含有量とSiの含有量との
比Fe/Siは、以下の通りであれば良いことが判っ
た。
【0018】ここで、Zn及びMgは、得られる合金材
の強度を向上させる効果を発揮するもので、本発明にお
いて、Znの含有量は、4.5〜6.5重量%、Mgの
含有量は、0.4〜2.0重量%に設定する。これは、
Znの含有量が4.5重量%未満、またはMgの含有量
が0.4重量%未満であると、得られる合金材の強度を
向上させる効果が不充分となり、Znの含有量が6.5
重量%を超える、またはMgの含有量が2.0重量%を
超えると、合金の熱間加工性及び得られる合金材の耐食
性が低下するからである。また、Znの含有量とMgの
含有量との比Zn/Mgは、3〜12に設定する。これ
は、Zn/Mgが3未満であると、合金の適度な時効硬
化時間を確保することができず、時効硬化後の合金の強
度が充分に得られず、Zn/Mgが12を超えると、合
金の成形加工性が悪く、得られる合金材の耐食性が低下
するからである。
【0019】そして、本発明において、Cuの含有量
は、0.05〜0.40重量%に設定する。これは、C
uの含有量が0.05重量%未満であると、得られる合
金材の光輝性が不充分となり、Cuの含有量が0.40
重量%を超えると、得られる合金材の溶接性が低下する
からである。更に、Zrは、合金中の結晶粒を微細化す
る効果及び得られる合金材の溶接性を向上させる効果を
発揮するもので、本発明において、Zrの含有量は、
0.05〜0.25重量%に設定する。これは、Zrの
含有量が0.05重量%未満であると、結晶粒を微細化
する効果及び合金材の溶接性を向上させる効果が不充分
となり、Zrの含有量が0.25重量%を超えると、合
金中に粗大な析出物が発生して、その効果を阻害するか
らである。
【0020】そして、Fe及びSiについては、合金中
に多量に含有されると、得られる合金材の光輝性が低下
するので、Feの含有量は、0.15重量%以下、Si
の含有量は、0.10重量%以下に設定する。また、F
eの含有量とSiの含有量との比Fe/Siは、1.5
以上に設定する。これは、Fe/Siが1.5未満であ
ると、合金の結晶微細化効果並びに得られる合金材の耐
食性及び溶接性が低下するからである。
【0021】尚、実施例においては、自動二輪車の主車
体フレーム1に本発明を適用したが、後車体フレーム1
1にも適用して良く、更に、スイングアーム17等にも
適用可能である。また、実施例のみに限らず、他の自動
二輪車の車体フレームにも本発明が適用可能であること
は勿論であり、更に、具体的な細部構造等についても、
適宜に変更可能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の二輪車用アルミフ
レームによれば、少なくとも一部が、Znを4.5〜
6.5重量%、Mgを0.4〜2.0重量%、Cuを
0.05〜0.40重量%、Zrを0.05〜0.25
重量%で、Feを0.15重量%以下、Siを0.10
重量%以下含有し、且つ残部がAl及び不可避的不純物
からなるアルミニウム合金素材により形成されて、アル
マイト処理された部材で構成したため、高強度であり、
優れた溶接性、靱性及び耐食性を発揮できる上、特に、
Cu、Fe及びSiの規定含有量により、アルマイト処
理後の優れた光輝性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動二輪車の一例を示す概略
側面図
【図2】本発明に係る二輪車用アルミフレームの一例を
示す側面図
【符号の説明】
1…二輪車用アルミフレーム、2…ヘッドパイプ、3…
メインパイプ、4…ピボットプレート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金製の二輪車用フレーム
    であって、少なくとも一部が、Znを4.5〜6.5重
    量%、Mgを0.4〜2.0重量%、Cuを0.05〜
    0.40重量%、Zrを0.05〜0.25重量%で、
    Feを0.15重量%以下、Siを0.10重量%以下
    含有し、且つ残部がAl及び不可避的不純物からなるア
    ルミニウム合金素材により形成されて、アルマイト処理
    された部材で構成したことを特徴とする二輪車用アルミ
    フレーム。
  2. 【請求項2】 鍛造、押出し等の塑性変形後の前記アル
    ミニウム合金素材を溶接等により組上げて構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の二輪車用アルミフレーム。
JP26884491A 1991-09-20 1991-09-20 二輪車用アルミフレーム Pending JPH0578773A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010710