JPH0578615A - アクリル系プライマ−とその用法 - Google Patents

アクリル系プライマ−とその用法

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JPH0578615A
JPH0578615A JP3270558A JP27055891A JPH0578615A JP H0578615 A JPH0578615 A JP H0578615A JP 3270558 A JP3270558 A JP 3270558A JP 27055891 A JP27055891 A JP 27055891A JP H0578615 A JPH0578615 A JP H0578615A
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JP
Japan
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carbon atoms
alkyl group
group
formula
general formula
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JP3270558A
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English (en)
Inventor
Osamu Yoshida
統 吉田
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い表面硬度を有する透明な熱硬化型プライ
マ−を提供する。 【構成】 アルコキシシリル基を側鎖に持つラジカル共
重合体[1]1〜60重量%、金属アルコキシド[2]
および/または金属キレ−ト化合物[3]99〜40重
量%に、ルイス酸を添加してなるプライマ−組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い表面硬度を有する
透明な熱硬化型プライマ−およびその用法に関する。更
に詳しくは、基材表面の表面硬度および耐溶剤性等の特
性を向上させる基材の被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクリル系の熱硬化型材料を用い
た表面処理方法としては、分子鎖にアルコキシシランを
有する重合体に、酸、塩基、有機金属触媒等を添加した
ものが公知である。
【0003】例えば、特開昭60−67553号公報、
特開昭63−108049号公報、特開平1−1290
18号公報には、メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン等のアルコキシシランを側鎖に有する透明性熱硬
化型のコ−ティング材料が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来のアクリル系樹脂材料では、表面硬度が低いためコ−
ト被膜の耐擦傷性に問題があった。更に、熱硬化時の硬
化ムラによる被膜の縮みやそれに基づく熱硬化時の透明
性の低下や耐擦傷性に問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記従来技術
の欠点に鑑み、検討を重ねてきた結果、新規な熱硬化型
アクリル系樹脂を用いたプライマ−組成物を用いること
により、基材上に硬化ムラのない透明かつ高い表面硬度
を有する被膜を形成できることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち本発明は、下記一般式
【0007】
【化2】 (式中、Rは水素または炭素数1〜5のアルキル基、
R’は炭素数1〜5のアルキル基を表し、lは1〜3、
m/nがモル比で99/1〜80/20)で示されるア
ルコキシシリル基を側鎖に持つラジカル共重合体(数平
均分子量50000〜300000:ポリスチレン換
算)[1]1〜60重量%、下記一般式 (RO)MR 4−n (式中、Rは水素、炭素数1〜5のアルコキシ基また
はフェノキシ基、炭素数1〜5のアルキル基またはフェ
ニル基を表し、Rは炭素数1〜5のアルキル基または
フェニル基を表し、MはSi、Ti、SnまたはZrを
表し、nは1〜4)で示される金属アルコキシド[2]
および/または下記一般式 (RO)M’(Acac) (M’はTi、SnまたはZrを表し、Rは炭素数1
〜5のアルキル基、Acacはアセチルアセトナ−ト類
を表す)で示される金属キレ−ト化合物[3]99〜4
0重量%に、ルイス酸を添加してなるプライマ−組成物
およびこのプライマ−組成物の有機溶剤溶液を基材上に
塗布し、熱架橋させることによりプライマ−層を形成
し、更に該プライマ−層上に下記一般式 (RO)MR 4−n (式中、Rは水素、炭素数1〜5のアルコキシ基また
はフェノキシ基、炭素数1〜5のアルキル基またはフェ
ニル基を表し、Rは炭素数1〜5のアルキル基または
フェニル基を表し、MはSi、Ti、SnまたはZrを
表し、nは1〜4)で示される金属アルコキシド[2]
および/または下記一般式 (RO)M’(Acac) (M’はTi、SnまたはZrを表し、Rは炭素数1
〜5のアルキル基、Acacはアセチルアセトナ−ト類
を表す)で示される金属キレ−ト化合物[3]にルイス
酸を添加した有機溶剤溶液を塗布し、熱架橋させること
により硬化被膜を形成することを特徴とする基材の被覆
方法である。
【0008】本発明で用いられるアルコキシシリル基を
側鎖に有する(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
[1]は、好ましくはアクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチルから選ばれる少なくとも1種の
化合物と、好ましくは3−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリブトキシ
シラン、3−メタクリロキシプロピルプロポキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルイソプロポキシシラ
ン、2−メタクリロキシエチルトリメトキシシラン、2
−メタクリロキシエチルトリエトキシシラン、2−メタ
クリロキシエチルトリブトキシシラン、メタクリロキシ
メチルトリメトキシシラン、メタクリロキシメチルトリ
エトキシシラン、メタクリロキシメチルトリブトキシシ
ラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−ア
クリロキシプロピルトリブトキシシラン、2−アクリロ
キシエチルトリメトキシシラン、2−アクリロキシエチ
ルトリエトキシシラン、2−アクリロキシエチルトリプ
ロポキシシラン、2−アクリロキシエチルトリブトキシ
シラン、アクリロキシメチルトリメトキシシラン、アク
リロキシメチルトリエトキシシラン、アクリロキシメチ
ルトリブトキシシランから選ばれる少なくとも1種の化
合物とからなるラジカル共重合体であり、その組成は、
モル比で99:1〜80:20の範囲が好ましい。
【0009】共重合体[1]は、公知の重合開始剤を用
いて公知の合成方法に従って得ることができるが、本発
明においては溶液ラジカル重合法により得られたものを
用いることが好ましい。
【0010】この重合に際しては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族系炭化水素、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素、酢酸エチ
ル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テルアセテ−ト
等のエステル系、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、
メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタ
ノ−ル、イソブタノ−ル、ジグリム、エチレングリコ−
ルモノエチルエ−テル等のアルコ−ル系あるいはエ−テ
ル系溶剤を用いることができる。
【0011】また共重合体[1]の数平均分子量は、ゲ
ルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ−(GPC)によ
り、ポリスチレン換算で50000〜300000のも
のが好ましいが、より好ましくは100000〜200
000である。
【0012】モノマ−濃度は0.5〜5ミリモル/ml
が好ましいが、より好ましくは0.8〜1.5ミリモル
/mlである。
【0013】重合温度は60〜80℃が好ましいが、よ
り好ましくは65〜75℃である。重合時間は、4〜8
時間程度であるが、より好ましくは6〜7時間である。
【0014】このようにして得られた共重合体[1]の
有機溶剤溶液中に、以下に示す化合物[2]および/ま
たは[3](以下、架橋剤と呼ぶ)とルイス酸等の架橋
促進剤を添加することにより本発明のプライマ−組成物
が得られる。
【0015】以上のようにして得られた本発明のプライ
マ−組成物を基材上に塗布し、加熱することにより基材
上にはプライマ−層が形成される。
【0016】また、このプライマ−層は少なくとも1種
以上の金属−酸素結合(金属として、Si、Ti、Sn
またはZr)による3次元的な編み目構造となり、得ら
れるプライマ−層は透明性を維持しながら架橋する。
【0017】架橋反応に用いる共重合体[1]は、重合
により得られた重合溶液をそのまま用いても、一度単離
したものを使用してもかまわない。しかし、操作する上
で得られた重合溶液をそのまま使用する方が好ましい。
【0018】用いられる架橋剤[2]としては、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラフェノ
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリ
フェノキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、フェニルトリフェノキシシラ
ン等のアルコキシシラン類、テトラブチルチタネ−ト、
テトライソプロピルチタネ−ト等のチタン酸エステル
類、錫メトキシド、錫エトキシド等の錫アルコキシド
類、ジルコニウムエトキシド、ジルコニウムイソプロポ
キシド、ジルコニウムブトキシド等のジルコニウムアル
コキシド等が挙げられる。
【0019】また、架橋剤[3]としては、チタニウム
アルコキシビスアセチルアセトナ−ト、錫アセチルアセ
トナ−ト二臭化物、ジルコニウムアセチルアセトナ−ト
等のキレ−ト化合物などが挙げられる。
【0020】架橋時に用いられるこれら架橋剤は1種類
単独あるいは2種類以上を組み合わせて用いても良い。
共重合体[1]に対し用いられる架橋剤は、40〜99
重量%が好ましい。
【0021】用いられる架橋剤の量が40重量%未満の
時は熱架橋が十分行われず、一方99重量%より多いと
きは架橋が進行しすぎるためプライマ−層の接着性が低
下する。
【0022】用いられる架橋剤の量が、共重合体[1]
に対して40〜99重量%であれば、その2成分の組成
は任意の値を選択することができ、また架橋時のプライ
マ−層の縮み減少は見られず、その透明性も保持され
る。
【0023】基材上のプライマ−層の形成に至るプロセ
スは既知のゾルゲル法を用いることにより容易に達成さ
れる。
【0024】即ち、共重合体[1]および架橋剤から構
成される有機混合溶液にルイス酸を加え、室温において
撹拌することにより20〜30分で安定なゾル溶液が得
られる。このゾル溶液を種々の基材上にスピンコ−ト
(あるいはディップコ−ト)法により塗布し、大気下で
加熱することにより、ゾル−ゲル転移を経て、透明かつ
接着性の高いプライマ−層が形成される。
【0025】用いられる基材の種類としては、プラスチ
ック、木材、金属、ガラス等の無機あるいは有機材料が
挙げられる。
【0026】プライマ−層を形成させる場合の架橋可能
な温度範囲は、50〜190℃であるが、より好ましく
は80〜130℃である。また硬化に要する時間は、1
〜2時間程度で良く、硬化温度が高いほどその所要時間
は短縮される。
【0027】更に硬化時に用いられるルイス酸として
は、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、蟻酸、酢酸等のプロトン
酸が好ましい。
【0028】このようにして基材上に形成させられた上
記組成のプライマ−被膜は、透明性、異種界面(無機−
有機界面)の接着性に優れている。
【0029】基材上に形成した上述のプライマ−層上
に、一般式[2]および/または[3]で示される化合
物にルイス酸を加えた有機溶剤溶液を塗布し、これを熱
架橋させることにより、プライマ−層と化合物[2]お
よび/または[3]から形成されるポリメタロキサンと
の相乗作用により、基材上に透明性、表面硬度および耐
摩耗性に優れた硬化被膜を形成することができる。
【0030】このときプライマ−層上のポリメタロキサ
ン層の形成の際に使用される溶媒、使用されるルイス
酸、架橋温度、架橋時間は、前述したプライマ−層形成
時と同様の条件を用いることができる。
【0031】またプライマ−層上のポリメタロキサン層
を形成するときに用いられる[2]および/または
[3]は適宜任意の量比で使用できる。
【0032】このように均一な状態で熱架橋反応し、3
次元編み目化して得られた被膜は完全な相溶状態であ
り、高い透明性を示す。更に、それぞれの重合体の特性
と組成比から予測されるより優れた特性を示す。
【0033】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定されるものではない。
【0034】被膜の形成は、PMMA基板へのスピンコ
−ティングにより行った。
【0035】被膜の表面硬度は、JIS−K5401記
載の鉛筆硬度試験に従って評価した(コ−ト前のPMM
A基材の表面硬度は3Hと評価した)。
【0036】被膜の剥離試験は、JIS−K5400記
載の手法に従って行った。
【0037】被膜の厚さは、走査型電子顕微鏡を用いて
破断面から計測した。被膜の透明性は、300〜900
nmのUV−VIS吸収から判断した。
【0038】参考例1 メタクリル酸メチル(以下MMAと略記する)8.56
g(85.5ミリモル)、3−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン(以下SiMMAと略記する)1.
12g(4.5ミリモル)、アゾビスイソブチロニトリ
ル(以下AIBNと略記する)15mg(90μモ
ル)、ジグリム80mlを封管に入れ、脱気した。管を
閉じた後、その封管を振とうさせながら70℃で6時
間、恒温槽で反応させた。これによりMMA−SiMM
A=95/5(モル比)の共重合体溶液を得た。
【0039】このMMA−SiMMA=95/5(モル
比)共重合体の数平均分子量をGPCを用いて測定した
ところ、150000であった。
【0040】参考例2 MMA8.11g(81ミリモル)、SiMMA2.2
4g(9ミリモル)、AIBN15mg(90μモ
ル)、ジグリム80mlを封管に入れ、脱気した。管を
閉じた後、その封管を振とうさせながら70℃で6時
間、恒温槽で反応させた。これによりMMA−SiMM
A=90/10(モル比)の共重合体溶液を得た。
【0041】このMMA−SiMMA=90/10(モ
ル比)共重合体の数平均分子量をGPCを用いて測定し
たところ、170000であった。
【0042】参考例3〜6 参考例1および2で得たポリマ−溶液10mlを50m
lフラスコに移し、室温で撹拌しながら、ジグリム10
mlおよび表1に示した所定量のテトラエトキシシラン
(架橋剤)を加えた後、撹拌しながら0.1N塩酸5m
lを滴下した。30分後、混合溶液をPMMA基板(縦
50mm×50mm×2mm)にスピンコ−トした。1
30℃で1時間加熱したところ基板上に透明なプライマ
−層が得られた。
【0043】実施例1〜4 50mlフラスコに、エタノ−ル4.61g(0.10
モル)、テトラエトキシシラン20.83g(0.10
モル)を加え室温で撹拌しながら、0.001N塩酸1
mlを滴下した。
【0044】30分後、混合溶液を、上記の参考例3〜
6で調製したプライマ−層が形成されたPMMA基板上
にスピンコ−トした後、130℃で1時間加熱した。
【0045】被膜のUV−VIS吸収(300〜900
nm)を比較したところ、コ−ト後の光線透過率の減少
は最大0.3%であり、透明性は損なわれていなかっ
た。
【0046】走査型電子顕微鏡で被膜の破断面を見ると
いずれも2.5μmであった。また、被膜の剥離試験を
行ったが剥離は見られなかった。
【0047】被膜の表面硬度を表1に示す。
【0048】
【表1】 参考例7〜12 参考例1および2で得たポリマ−溶液10mlを50m
lフラスコに移し、室温で撹拌しながら、ジグリム10
mlおよび表2に示した所定量のテトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシチタンおよび/またはジルコニウ
ムアセチルアセトナ−トを架橋剤として加えた後、撹拌
しながら0.1N塩酸5mlを滴下した。30分後、混
合溶液をPMMA基板(縦50mm×50mm×2m
m)にスピンコ−トした。130℃で1時間加熱したと
ころ基板上に透明なプライマ−層が生成した。
【0049】
【表2】 実施例5〜10 50mlフラスコに、エタノ−ル4.61g(0.10
モル)および表3に示した所定量のテトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシチタンおよび/またはジルコニウ
ムアセチルアセトナ−トを加え撹拌しながら、0.00
1N塩酸1mlを滴下した。
【0050】30分後、混合溶液を上記の参考例7〜1
2で調製したプライマ−層が形成されたPMMA基板上
にスピンコ−トした後、130℃で1時間加熱した。
【0051】被膜のUV−VIS吸収(300〜900
nm)を比較したところ、コ−ト後の光線透過率の減少
は最大0.3%であり、透明性は損なわれていなかっ
た。
【0052】走査型電子顕微鏡で被膜の破断面を見ると
いずれも2.7μmであった。また、被膜の剥離試験を
行ったが剥離は見られなかった。
【0053】被膜の表面硬度を表3に示す。
【0054】
【表3】 比較例1 50mlフラスコに、室温で撹拌しながら、テトラエト
キシシラン(10g、0.048モル)、ジグリム10
mlを加えた後、撹拌しながら0.1N塩酸5mlを滴
下した。
【0055】30分後、混合溶液をPMMA基板(縦5
0mm×50mm×2mm)にスピンコ−トした。13
0℃で1時間加熱したところ基板上に透明なひび割れを
有する被膜が形成した。剥離試験の結果、全ての被膜が
剥離した。表面硬度は3H程度であった。
【0056】また、コ−ト被膜のひび割れは、用いるテ
トラエトキシシランの量を増やしても減らしてもほとん
ど改善されることがなく、表面硬度も3Hを越えること
はなかった。
【0057】更に、同様の条件下で、テトラエトキシシ
ランに他の金属アルコキシド等を共存させたいずれの場
合も、得られる被膜はひび割れを生じ、剥離が著しく、
表面硬度も3Hを越えることはなかった。
【0058】以上の結果より、本発明のアクリル系プラ
イマ−を用いたコ−ティングの優位性は明かである。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば基材
上に優れた機能を有する硬化被覆を形成することがで
き、関連する無機および有機材料の耐擦傷性、高硬度透
明塗装を可能とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 185/00 PMW 7167−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式 【化1】 (式中、Rは水素または炭素数1〜5のアルキル基、
    R’は炭素数1〜5のアルキル基を表し、lは1〜3、
    m/nがモル比で99/1〜80/20)で示されるア
    ルコキシシリル基を側鎖に持つラジカル共重合体(数平
    均分子量50000〜300000:ポリスチレン換
    算)[1]1〜60重量%、下記一般式 (RO)MR 4−n (式中、Rは水素、炭素数1〜5のアルコキシ基また
    はフェノキシ基、炭素数1〜5のアルキル基またはフェ
    ニル基を表し、Rは炭素数1〜5のアルキル基または
    フェニル基を表し、MはSi、Ti、SnまたはZrを
    表し、nは1〜4)で示される金属アルコキシド[2]
    および/または下記一般式 (RO)M’(Acac) (M’はTi、SnまたはZrを表し、Rは炭素数1
    〜5のアルキル基、Acacはアセチルアセトナ−ト類
    を表す)で示される金属キレ−ト化合物[3]99〜4
    0重量%に、ルイス酸を添加してなるプライマ−組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプライマ−組成物の有機
    溶剤溶液を基材上に塗布し、熱架橋させることによりプ
    ライマ−層を形成し、更に該プライマ−層上に下記一般
    式 (RO)MR 4−n (式中、Rは水素、炭素数1〜5のアルコキシ基また
    はフェノキシ基、炭素数1〜5のアルキル基またはフェ
    ニル基を表し、Rは炭素数1〜5のアルキル基または
    フェニル基を表し、MはSi、Ti、SnまたはZrを
    表し、nは1〜4)で示される金属アルコキシド[2]
    および/または下記一般式 (RO)M’(Acac) (M’はTi、SnまたはZrを表し、Rは炭素数1
    〜5のアルキル基、Acacはアセチルアセトナ−ト類
    を表す)で示される金属キレ−ト化合物[3]にルイス
    酸を添加した有機溶剤溶液を塗布し、熱架橋させること
    により硬化被膜を形成することを特徴とする基材の被覆
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002097413A (ja) * 2000-09-25 2002-04-02 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 塗料用樹脂組成物およびそれを塗布してなる塗装物
US6602552B1 (en) * 2000-11-14 2003-08-05 Basf Corporation Low temperature cure coating composition and method therefore

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