JPH0578179A - アルミナ−スピネル質不定形耐火物 - Google Patents
アルミナ−スピネル質不定形耐火物Info
- Publication number
- JPH0578179A JPH0578179A JP3243329A JP24332991A JPH0578179A JP H0578179 A JPH0578179 A JP H0578179A JP 3243329 A JP3243329 A JP 3243329A JP 24332991 A JP24332991 A JP 24332991A JP H0578179 A JPH0578179 A JP H0578179A
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- JP
- Japan
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- alumina
- weight
- spinel
- clinker
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 粒径が1mm以上のスピネルクリンカ:5〜
30重量%、粒径が1mm以下のマグネシアクリンカ:
5〜15重量%、粒径が1mm以下の珪石:2〜10重
量%を含有し、残部がAl2 O3 含有量90重量%以上
のアルミナクリンカと粒径10μm以下のシリカ超微粉
とからなることを特徴とするアルミナ−スピネル質不定
形耐火物。 【効果】耐スラグ浸潤性及び耐食性が向上し、取鍋等の
寿命を大幅に延長させる。
30重量%、粒径が1mm以下のマグネシアクリンカ:
5〜15重量%、粒径が1mm以下の珪石:2〜10重
量%を含有し、残部がAl2 O3 含有量90重量%以上
のアルミナクリンカと粒径10μm以下のシリカ超微粉
とからなることを特徴とするアルミナ−スピネル質不定
形耐火物。 【効果】耐スラグ浸潤性及び耐食性が向上し、取鍋等の
寿命を大幅に延長させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取鍋等の溶融金属容器
の内張りに使用する流し込み不定形耐火物に関する。
の内張りに使用する流し込み不定形耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、取鍋などの溶融金属容器の内張り
に使用する流し込み耐火物としては、ジルコン質を骨材
とする流し込み材が使用されてきた。しかし、近年、取
鍋内での処理条件の苛酷化により、内張り材に対して耐
食性の向上が要求されてきた。ジルコン質流し込み材に
代わるものとして、アルミナ質及び塩基性材料を骨材と
する流し込み材の使用が試みられたが、特性上、スラグ
の浸潤による変質層の形成・剥落による損傷が起こる欠
点を有する。
に使用する流し込み耐火物としては、ジルコン質を骨材
とする流し込み材が使用されてきた。しかし、近年、取
鍋内での処理条件の苛酷化により、内張り材に対して耐
食性の向上が要求されてきた。ジルコン質流し込み材に
代わるものとして、アルミナ質及び塩基性材料を骨材と
する流し込み材の使用が試みられたが、特性上、スラグ
の浸潤による変質層の形成・剥落による損傷が起こる欠
点を有する。
【0003】このため、特開昭64−87577号公報
では、アルミナ質不定形耐火物において、スピネル質原
料を微粉域に添加することによりスラグの浸潤を制御す
る方法が提案されている。この方法によれば、耐スラグ
浸潤性の改良にはなるものの、アルミナ質材料を骨材と
していること、及び結合剤にアルミナセメントを使用し
ている点から、耐食性が劣り、特に高級鋼の溶製の場
合、取鍋の寿命延長には至っていない。
では、アルミナ質不定形耐火物において、スピネル質原
料を微粉域に添加することによりスラグの浸潤を制御す
る方法が提案されている。この方法によれば、耐スラグ
浸潤性の改良にはなるものの、アルミナ質材料を骨材と
していること、及び結合剤にアルミナセメントを使用し
ている点から、耐食性が劣り、特に高級鋼の溶製の場
合、取鍋の寿命延長には至っていない。
【0004】また、結合剤に関しては、スピネル質材料
及び塩基性材料の分野において、特開昭60−6098
6号公報、特開昭59−137367号公報で、シリカ
超微粉が提案されているが、セメント系結合剤と比較し
て耐食性は向上するものの、使用時にシリカ超微粉の軟
化溶融による材料の焼結過多が発現し、結果的に熱的ス
ポーリングによる損傷を助長する問題点がある。
及び塩基性材料の分野において、特開昭60−6098
6号公報、特開昭59−137367号公報で、シリカ
超微粉が提案されているが、セメント系結合剤と比較し
て耐食性は向上するものの、使用時にシリカ超微粉の軟
化溶融による材料の焼結過多が発現し、結果的に熱的ス
ポーリングによる損傷を助長する問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、高級鋼を溶製する場合も耐スラグ
浸潤性及び耐食性に優れたアルミナ−スピネル質不定形
耐火物を提供するものである。
術の問題点を解決し、高級鋼を溶製する場合も耐スラグ
浸潤性及び耐食性に優れたアルミナ−スピネル質不定形
耐火物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、 粒径が1mm以上のスピネルクリンカ:5〜30重量% 粒径が1mm以下のマグネシアクリンカ:5〜15重量
% 粒径が1mm以下の珪石:2〜10重量% を含有し、残部がAl2 O3 含有量90重量%以上のア
ルミナクリンカと粒径10μm以下のシリカ超微粉とか
らなることを特徴とするアルミナ−スピネル質不定形耐
火物を提供するものである。
するために、 粒径が1mm以上のスピネルクリンカ:5〜30重量% 粒径が1mm以下のマグネシアクリンカ:5〜15重量
% 粒径が1mm以下の珪石:2〜10重量% を含有し、残部がAl2 O3 含有量90重量%以上のア
ルミナクリンカと粒径10μm以下のシリカ超微粉とか
らなることを特徴とするアルミナ−スピネル質不定形耐
火物を提供するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、耐食性の向上を目的に、骨材
として粒径1mm以上のスピネルクリンカを5〜30重
量%を配合する。5重量%未満では高耐食性は期待でき
ず、30重量%を越えると、粒度構成上、骨材過多とな
り施工体として十分な充填が得られず耐用性の低下を招
く。
として粒径1mm以上のスピネルクリンカを5〜30重
量%を配合する。5重量%未満では高耐食性は期待でき
ず、30重量%を越えると、粒度構成上、骨材過多とな
り施工体として十分な充填が得られず耐用性の低下を招
く。
【0008】スラグ浸潤の抑制を目的に、微粉材として
粒径1mm以下のマグネシアクリンカを5〜15重量%
配合する。5重量%未満ではスラグ中のFeO又はFe
2 O 3 成分との反応が少なく、スラグの高融点化、高粘
性化効果によるスラグ浸潤抑制効果は期待できない。ま
た、15重量%を越えるとマグネシアの高膨張特性によ
り、容積安定性が低下し組織劣化を招く。
粒径1mm以下のマグネシアクリンカを5〜15重量%
配合する。5重量%未満ではスラグ中のFeO又はFe
2 O 3 成分との反応が少なく、スラグの高融点化、高粘
性化効果によるスラグ浸潤抑制効果は期待できない。ま
た、15重量%を越えるとマグネシアの高膨張特性によ
り、容積安定性が低下し組織劣化を招く。
【0009】また、粒径1mm以下の微粉材として珪石
を2〜10重量%配合することにより、その膨張特性に
より結合剤として適用するシリカ超微粉の過度の焼結を
抑制する。2重量%未満では焼結抑止特性が十分発揮さ
れない。また10重量%を越えると過度のクラックの発
生により耐用性が低下し、また、同時に耐食性が低下す
る。
を2〜10重量%配合することにより、その膨張特性に
より結合剤として適用するシリカ超微粉の過度の焼結を
抑制する。2重量%未満では焼結抑止特性が十分発揮さ
れない。また10重量%を越えると過度のクラックの発
生により耐用性が低下し、また、同時に耐食性が低下す
る。
【0010】残部にAl2 O3 含有量90重量%以上の
アルミナクリンカを含有させることにより耐用性、耐ス
ラブ浸潤性の点でよい。シリカ超微粉は結合剤となるも
ので、セメント系結合剤と比較して耐食性が向上する。
その場合、粒径10μm以下で使用すると結合剤として
の機能を発揮できる。その配合量は本発明耐火物の1〜
10重量%の範囲が材料構成上好ましい。1重量%未満
であると結合剤としての機能を発揮できず、10重量%
を越えると焼結過多となり施工体の劣化を招く。
アルミナクリンカを含有させることにより耐用性、耐ス
ラブ浸潤性の点でよい。シリカ超微粉は結合剤となるも
ので、セメント系結合剤と比較して耐食性が向上する。
その場合、粒径10μm以下で使用すると結合剤として
の機能を発揮できる。その配合量は本発明耐火物の1〜
10重量%の範囲が材料構成上好ましい。1重量%未満
であると結合剤としての機能を発揮できず、10重量%
を越えると焼結過多となり施工体の劣化を招く。
【0011】
〔実施例1〕表1に示す各原料を配合し、水分6重量%
(外掛)で混練し、40mm×40mm×160mmの
型に流し込み成形し、次いで110℃で24時間乾燥
後、回転式スラグ侵食試験に供した。
(外掛)で混練し、40mm×40mm×160mmの
型に流し込み成形し、次いで110℃で24時間乾燥
後、回転式スラグ侵食試験に供した。
【0012】用いたアルミナクリンカのAl2 O3 含有
量は95重量%、シリカ超微粉は粒径10μm以下(平
均粒径1μm)のものでSiO2 含有量90重量%、ア
ルミナセメントのAl2 O3 及びCaO含有量はそれぞ
れ73重量%、25重量%である。
量は95重量%、シリカ超微粉は粒径10μm以下(平
均粒径1μm)のものでSiO2 含有量90重量%、ア
ルミナセメントのAl2 O3 及びCaO含有量はそれぞ
れ73重量%、25重量%である。
【0013】
【表1】
【0014】侵食試験方法としては、侵食剤として転炉
スラグ:普通鋼=1:1の混合物を使用し、1650℃
で3時間行った。その後、供試体を取り出し、溶損量及
びスラグ浸潤量を測定し、比較例Dの結果を100とす
る相対値を表2に示した。
スラグ:普通鋼=1:1の混合物を使用し、1650℃
で3時間行った。その後、供試体を取り出し、溶損量及
びスラグ浸潤量を測定し、比較例Dの結果を100とす
る相対値を表2に示した。
【0015】
【表2】
【0016】表2に示す結果から、本発明の不定形耐火
物は、耐スラグ浸潤性、耐食性ともに優れていることが
明らかである。 〔実施例2〕表1に示した本発明よるA,B,Cの不定
形耐火物を、100t取鍋の流し込み材として水分6.
0重量%(外掛)で使用したところ、寿命はAは200
チャージ、Bは190チャージ、Cは160チャージ
で、従来の流し込み材Dの120チャージと比較して大
幅な寿命延長を達成した。
物は、耐スラグ浸潤性、耐食性ともに優れていることが
明らかである。 〔実施例2〕表1に示した本発明よるA,B,Cの不定
形耐火物を、100t取鍋の流し込み材として水分6.
0重量%(外掛)で使用したところ、寿命はAは200
チャージ、Bは190チャージ、Cは160チャージ
で、従来の流し込み材Dの120チャージと比較して大
幅な寿命延長を達成した。
【0017】
【発明の効果】本発明のアルミナ−スピネル質不定形耐
火物は、耐スラグ浸潤性及び耐食性が向上し、取鍋寿命
を大幅に延長させることが可能である。
火物は、耐スラグ浸潤性及び耐食性が向上し、取鍋寿命
を大幅に延長させることが可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】 粒径が1mm以上のスピネルクリンカ:
5〜30重量% 粒径が1mm以下のマグネシアクリンカ:5〜15重量
% 粒径が1mm以下の珪石:2〜10重量% を含有し、残部がAl2 O3 含有量90重量%以上のア
ルミナクリンカと粒径10μm以下のシリカ超微粉とか
らなることを特徴とするアルミナ−スピネル質不定形耐
火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243329A JPH0578179A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | アルミナ−スピネル質不定形耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243329A JPH0578179A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | アルミナ−スピネル質不定形耐火物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578179A true JPH0578179A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17102209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3243329A Withdrawn JPH0578179A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | アルミナ−スピネル質不定形耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0578179A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100332903B1 (ko) * | 1997-10-06 | 2002-06-20 | 신현준 | 유도로용 건식 충진 내화물 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243329A patent/JPH0578179A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100332903B1 (ko) * | 1997-10-06 | 2002-06-20 | 신현준 | 유도로용 건식 충진 내화물 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |