JP2002029858A - タンディッシュの内張り用キャスタブル - Google Patents
タンディッシュの内張り用キャスタブルInfo
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Abstract
スラグ成分の浸透を抑えて耐構造スポーリング性を向上
させることにより耐用性を飛躍的に向上させることにあ
る。 【解決手段】 アルミナ・シリカ質のタンディッシュの
内張り用キャスタブルを、上記Al2 O3 の含有量が5
0〜70重量%で、75μm以下の粒子のAl2 O3 /
SiO2 量比が1.0〜3.0として、スラグ成分の浸
透を抑えて耐構造スポーリング性を向上させることがで
きる。特に、75μm以下の微粒子部に平均粒径1μm
以下のシリカ超微粉を3〜10重量%と平均粒径20μ
m以下のアルミナ超微粉を5〜10重量%と、CaO成
分10〜30重量%を含有するアルミナセメントを3〜
10重量%を配合することが好ましい。
Description
られる溶融金属容器、特に連続鋳造用タンディッシュの
内張り用キャスタブルに関するものである。
特に連続鋳造用タンディッシュは、内張りを耐火物でラ
イニングしている。従来より溶融金属容器等の内張り用
耐火物としては、ろう石れんがや、高アルミナ質れんが
が使用されている。
あるいはスラグ中のCaO、FeO、MnO等による溶
損、さらにはスラグ成分の浸透によって生じた変質層に
よる構造スポーリングが考えられる。上記スラグ浸透防
止対策として、スラグに濡れにくい炭素、炭化珪素等の
適用を試みたが、酸化および酸化に伴う組織劣化により
逆に溶損が大きくなる問題があった。
作業は、重筋作業であるため、築炉作業の機械化や自動
化による重筋作業の低減および省力化が必要になった。
溶融金属容器の耐火物による築炉作業の機械化や自動化
には、不定形化による流し込み施工が有効な手段であ
り、れんがによる築炉のように目地が無く、均一な施工
体が得られ、しかも継ぎ足しによる施工が可能なキャス
タブルを用いた流し込み施工が主流になっている。
用性を示すアルミナ系(アルミナ・シリカ質)のキャス
タブルが広く使用されるようになった。これにともなっ
て連続鋳造用タンディッシュの内張り耐火物の寿命も、
従来使用されていたろう石れんがや、高アルミナ質れん
が等と比べて向上した。
のアルミナ・シリカ系材質は、ボンド部に配合した超微
粉の種類をアルミナ超微粉、シリカ超微粉に特定し、そ
のSiO2 超微粉/Al2 O3 超微粉量比を1.7〜
2.5に特定することにより材料の強度、靱性の向上が
はかれ、Al2 O3 含有量を40〜50重量%に特定す
ることにより耐熱衝撃性の向上によって優れた耐用性を
示すことが報告されている。
低減の目的から使用する際のMgO系コーティング材の
薄肉化、溶融金属容器の操業条件の過酷化、これに伴う
修理サイクル変更により寿命の短い場合には多少の微亀
裂のみが発生する程度ではその亀裂幅も軽微であり問題
はなかったが、数々の改善がなされて使用が長期にわた
るようになると、その末期で使用中に稼働面に垂直な亀
裂が発生し、亀裂への地金差し、亀裂の交差部位から剥
離が激しくなるという新しい問題が発生した。
程度が最終的な耐用性に大きく関係している。その結
果、上述の従来の材質では十分な耐用性が得られず、さ
らに剥離が発生し難い高品質の内張り用キャスタブルの
開発が課題であった。
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、アル
ミナ・シリカ質のタンディッシュの内張り用キャスタブ
ルであって、上記Al2 O3 の含有量が50〜70重量
%で、75μm以下の粒子のAl2 O3 /SiO2 量比
が1.0〜3.0として、材質の化学組成をコントロー
ルすることでスラグ成分の浸透を抑えて耐構造スポーリ
ング性の低減をはかり、長期間にわたり亀裂、剥離の発
生を抑制できる高品質のタンディッシュの内張り用キャ
スタブルを提供するものである。
用キャスタブルは、アルミナ・シリカ質のタンディッシ
ュの内張り用キャスタブルであって、上記Al2 O3 の
含有量が50〜70重量%で、75μm以下の粒子のA
l2O3 /SiO2 量比が1.0〜3.0であることを
特徴としている。
る材質のアルミナ含有量、75μm以下の粒子のAl2
O3 /SiO2 量比を特定すること、およびアルミナセ
メント含有量、シリカ超微粉含有量を特定し、材質の化
学組成をコントロールすることでスラグ成分の浸透を抑
えて耐構造スポーリング性向上をはかり、その結果長期
にわたり亀裂、剥離の発生を抑制させることができるこ
とを知得し、本発明を完成するに至ったものである。
主成分のAl2 O3 とSiO2 の75μm以下の粒子の
Al2O3 /SiO2 量比は1.0〜3.0、より好ま
しくは1.5〜2.5とするものである。75μm以下
の粒子のAl2 O3 /SiO2 量比をコントロールする
ことで、スラグ成分の浸透を抑えて、耐構造スポーリン
グ性の向上がはかれる。
満では、シリカ含有量が多くなり、焼結による収縮が大
きくなり、亀裂の発達が大きく、剥落が発生して好まし
くない。また、Al2 O3 /SiO2 量比が3.0を越
えると、アルミナ含有量が多くなり、スラグ浸透が多
く、剥落が発生して好ましくない。
2 量比が3.0以下でスラグ浸透が小さくなる理由は、
必ずしも明確ではないが、75μm以下の粒子のシリカ
含有量を増量することで、気孔中のスラグのシリカ量が
増し、スラグの粘性が増加するためと考えられる。
iO2 を主成分とし、Al2 O3 含有量が50〜70重
量%とするものである。キャスタブルとMgO系コーテ
ィング材との反応性(焼き付き性)は、キャスタブル中
のAl2 O3含有量が関係するもので、最適なAl2 O3
含有量を特定するために、75μm以下の微粉部のA
l2 O3/SiO2 量比を1.8に固定した配合をベー
スにして、Al2O3 含有量を変化させて焼き付き状態
を調査した。
付き性の結果を示した。これよりAl2 O3 の含有量が
50重量%以下ではガラス層の生成が多すぎて、耐蝕性
に劣る等の種々の点で問題があり、Al2O3 の含有量
が70重量%以上では母材表面にスラグ成分が浸透し、
低融点物が生成するためコーティング材との焼き付き現
象が見られる。
料寸法は並型(230×114×65mm)、加熱方法
は1400°C電気炉中に114×65mm面を先端よ
り20mm挿入、冷却方法は空冷および加熱面を流水中
に挿入、試験サイクルは(15分加熱+15分水冷)×
30回としたものである。
き性試験方法としては、試料寸法は並型(230×11
4×65mm)、乾燥後1500°C×3h焼成試料の
上部にMgO系コーティング材を塗布して乾燥、140
0°C×1h保持し、その上にスラグを乗せて1400
°C保持、冷却後切断したものである。
浸食試験)としては、試験条件は1600°C×3h、
スラグはタンディッシュパウダー使用(Al2O3 =2
0、SiO2 =4.5、CaO=65%)したものであ
る。
O3 とSiO2 を主成分としたシャモット質、高アルミ
ナ質の通常の高アルミナ質キャスタブルに使用されるも
のであれば、特に問わない。
以下の微粉部にはスラグ浸透抑制や流動性向上等のため
に平均粒径1μm以下のシリカ超微粉を3〜10重量
%、より好ましくは5〜8重量%、平均粒径20μm以
下のアルミナ超微粉を5〜10重量%とするのが好まし
く、さらに結合材としてCaO成分10〜30%含有す
るアルミナセメントを3〜10重量%、より好ましくは
5〜7重量%使用することができるものである。
知られているリン酸塩や有機酸を使用して差し支えな
い。また、耐熱綱ファイバーや有機繊維は亀裂抑制に効
果があり、これを併用することも好ましい。
性を表1に示す。300t連続鋳造用タンディッシュに
おいて、表1に示した実施例NO.4および比較例N
O.5を内張りキャスタブルに使用し、使用する際には
MgO系コーティング材で表面を保護して実機に供し
た。
寿命215chであり、使用中に稼働面に垂直な亀裂が
発生し、その亀裂幅は大きく、亀裂の交差部位からの剥
離が激しかった。また、コーティング材との焼き付き現
象も多く見られた。特に壁下部の剥離の発生が最終的な
耐用性に大きく影響した。
4は、N数5で寿命270chであり、比較例NO.5
のコスト指数100とすると、実施例NO.4のコスト
指数は68であった。使用中に多少微亀裂は発生した
が、その亀裂幅は軽微であり、亀裂への地金差しは見ら
れず、コーティング材との焼き付きおよび亀裂の交差部
位からの剥離も軽微であった。特に壁下部の剥離の発生
は大きく低減できた。また、実機に供した後の回収サン
プルの分析調査から、スラグ浸透の抑制効果も認められ
た。
ナ・シリカ質キャスタブルのAl2 O3 の含有量が50
〜70重量%で75μm以下の粒子のAl2 O3 /Si
O2 量比を1.0〜3.0の範囲で化学組成をコントロ
ールすることによって、成分の浸透を抑えて、耐構造ス
ポーリング性の低減をはかれ、長期間にわたり亀裂、剥
離の発生を抑制してタンディッシュの内張りの耐用性を
向上させることができる。
1μm以下のシリカ超微粉を3〜10重量%と平均粒径
20μm以下のアルミナ超微粉を5〜10重量%と、C
aO成分10〜30重量%を含有するアルミナセメント
を3〜10重量%を配合することによって、スラグ浸透
抑制や流動性を向上でき、また結合力を強化して耐用性
を向上できる。
することによって、亀裂の抑制効果をより一層はかるこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルミナ・シリカ質のタンディッシュの
内張り用キャスタブルであって、 上記Al2 O3 の含有量が50〜70重量%で、75μ
m以下の粒子のAl2 O3 /SiO2量比が1.0〜
3.0であることを特徴とするタンディッシュの内張り
用キャスタブル。 - 【請求項2】 75μm以下の微粒子部に平均粒径1μ
m以下のシリカ超微粉を3〜10重量%と平均粒径20
μm以下のアルミナ超微粉を5〜10重量%、およびC
aO成分10〜30重量%を含有するアルミナセメント
を3〜10重量%を配合した請求項1に記載のタンディ
ッシュの内張り用キャスタブル。 - 【請求項3】 耐熱鋼ファイバー、有機繊維を混合した
請求項1または2に記載のタンディッシュの内張り用キ
ャスタブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206174A JP2002029858A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | タンディッシュの内張り用キャスタブル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000206174A JP2002029858A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | タンディッシュの内張り用キャスタブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002029858A true JP2002029858A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18703141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000206174A Pending JP2002029858A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | タンディッシュの内張り用キャスタブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002029858A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100289195A1 (en) * | 2008-03-19 | 2010-11-18 | Nippon Crucible Co., Ltd. | Vessel for molten metal |
JP2019098363A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 黒崎播磨株式会社 | タンディッシュ内張り用不定形耐火物 |
CN110342950A (zh) * | 2019-08-28 | 2019-10-18 | 云南濮耐昆钢高温材料有限公司 | 一种铸钢渣盆工作层用浇注料 |
CN113200753A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-08-03 | 山西昊业新材料开发有限公司 | 一种中间包包盖浇注料及用其制备中间包包盖的方法 |
-
2000
- 2000-07-07 JP JP2000206174A patent/JP2002029858A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20100289195A1 (en) * | 2008-03-19 | 2010-11-18 | Nippon Crucible Co., Ltd. | Vessel for molten metal |
US8460601B2 (en) * | 2008-03-19 | 2013-06-11 | Nippon Crucible Co., Ltd. | Vessel for molten metal |
JP2019098363A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 黒崎播磨株式会社 | タンディッシュ内張り用不定形耐火物 |
CN110342950A (zh) * | 2019-08-28 | 2019-10-18 | 云南濮耐昆钢高温材料有限公司 | 一种铸钢渣盆工作层用浇注料 |
CN113200753A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-08-03 | 山西昊业新材料开发有限公司 | 一种中间包包盖浇注料及用其制备中间包包盖的方法 |
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