JP2552980B2 - アルミナ−マグネシア質流し込み耐火物 - Google Patents
アルミナ−マグネシア質流し込み耐火物Info
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Description
ミナ−マグネシア質流し込み耐火物に関する。
は溶鋼処理ランスなどの保護耐火物として、アルミナを
主成分にした流し込み耐火物が使用されている。この耐
火物の損傷は、溶鋼・スラグによる溶損と、スラグ浸透
で組織変化した部位が加熱冷却を受けてスポーリング剥
離することで進行する。
おいて、さらにマグネシアやスピネルを添加し、その材
質改善を図ることが提案されている。例えば特開昭64
−87577号公報の、アルミナ50〜90wt%、粒
径1mm以下のスピネル5〜40wt%、アルミナセメ
ント3〜25wt%よりなる材質、特開昭63−218
586号公報の、マトリックス部にマグネシア微粉とア
ルミナ超微粉を配合する材質である。
の改善においても1600℃以上の高温雰囲気での使用
は稼働表面が焼結やスラグの浸透によってガラス化し、
十分な耐食性および耐スポーリング性が得られない。こ
の発明は、従来のアルミナ質流し込み耐火物の耐食性お
よび耐スポーリング性をさらに向上させることを目的と
する。
質の流し込み耐火物に添加するマグネシアの粒度が耐ス
ラグ浸透性、耐食性、耐スポーリング性に与える影響に
ついて調査研究を重ねた。その結果、特定の組成と粒度
を有するマグネシアの使用が流し込み耐火物の材質改善
に効果があることを見出し、本発明を完成するに至った
ものである。
97%wt以上で粒径0.15mm以下のマグネシア2
〜10wt%、MgO純度90wt%以上で粒径0.3
mm以上のマグネシア1〜30wt%、残部がアルミナ
を主材としたアルミナ−マグネシア質流し込み耐火物で
ある。
結品のいずれでもよく、またそれらの併用でもよい。ア
ルミナの成分は不純物の少ないものがよく、Al2O3含
有量97%以上のものが好ましい。
いずれでもよく、またそれらの併用でもよい。その粒度
について、本発明では、粒径が0.15mm以下のもの
と0.3mm以上のものを使用する。
ックス部を構成する。このマグネシアのMgO純度は9
7wt%以上のものとする。不純物は主としてSi
O2、CaO、Fe2O3である。MgO純度を97wt
%以上にする理由は、このマグネシアは粒径が小さく、
マトリックス部に存在するために、不純物が多いと耐火
物の耐火性が急激に低下するためである。
シアは、微粉であることで比較的低温でアルミナと反応
し、スピネルを生成して、FeOを含有するスラグの浸
透を防止する。さらにこのスピネルを生成する際に体積
膨張し、収縮亀裂の防止に効果がある。この粒度が0.
15mmを超える場合は低温域ではスピネルが生成せ
ず、しかもスピネル生成速度が遅くなる結果、前記した
スラグ浸透および収縮亀裂を防止する効果が低下する。
その添加量は、2wt%未満ではスピネル生成量が少な
くなってスラグ浸透防止効果がなく、10%wtを超え
ると耐食性が低下する。
のマグネシアは耐食性、耐スラグ浸透性に効果がある
が、反面、焼結性の促進による耐スポーリング性低下の
現象がが見られた。この改善手段として、本発明ではさ
らに粒径0.3mm以上のマグネシアを配合する。この
粗粒のマグネシアはアルミナと反応して外周にスピネル
を生成する。スピネルの生成の際の体積膨張で粗粒のマ
グネシアの周囲には微亀裂が発生し、これが加熱冷却時
の熱衝撃を分散吸収し、大きな亀裂の発生を抑制して耐
スポーリング性の低下を防止する。
0.3mm未満では反応性が高くなって耐スポーリング
性の効果がない。MgO純度は90wt%未満では反応
が早く、焼結が促進されて耐スポーリング性の効果がな
く、しかも低融物の生成で耐食性が低下する。また、そ
の割合は、1wt%未満では前記の効果がなく、30w
t%を超えると耐食性が低下して好ましくない。
75:25のアルミナ−マグネシア質流し込み耐火物に
おいて、マグネシアの粒度と処理温度によるスピネルの
生成度を示したものである。微粉のマグネシアは比較的
低い温度でアルミナと反応してスピネルを生成する。粒
度の粗いマグネシアは生成速度が遅い。本発明はこのよ
うなマグネシアの粒度によるアルミナとの反応速度の差
を利用して材質の耐用改善を成したものである。すなわ
ち、前記でも示したように、微粉のマグネシアはスラグ
の浸透防止の効果を発揮し、粗粒のマグネシアは耐スポ
ーリング性の改善の役割を果たす。
グネシアを配合したアルミナ−マグネシア質流し込み耐
火物において、マグネシア量と流し込み耐火物の耐食
性、耐スラグ浸透性の関係を示したグラフである。マグ
ネシアは2〜10wt%で耐スラグ浸透性・耐食性に効
果的であることがわかる。
グネシアを配合したアルミナ−マグネシア質流し込み耐
火物において、マグネシアを6wt%配合したときのマ
グネシアのMgO純度と流し込み耐火物の耐食性・耐ス
ラグ浸透性の関係を示したグラフである。マグネシアの
MgO純度が97%未満になると耐食性の低下が大きい
ことがわかる。
グネシアと粒径0.3mm以上の粗粒のマグネシアとを
配合したアルミナ−マグネシア質流し込み耐火物におい
て、粒径0.3mm以上の粗粒のマグネシアの配合割合
と流し込み耐火物の耐食性および耐スポーリング性の関
係を示したものである。このグラフから、粒径0.3m
m以上のマグネシアが1〜30wt%の範囲において、
耐食性を低下させずに耐スポーリング性が改善されるこ
とが確認される。なお、図1〜4で示す耐スラグ浸透
性、耐食性、耐スポーリング性の試験は、後述の実施例
の欄で示した試験方法と同様に測定した。
のを使用できる。たとえば、アルミナセメント、軽焼マ
グネシアなどの水和で硬化するもの、珪酸ソーダー、シ
リカゾル系などのゲル化で結合されるものなどである。
また、施工時の流動性を促進するための分散剤、解こう
剤など添加してもよいことも従来材質と同様である。さ
らに、本発明の効果を阻害しない範囲内で、ファイバー
類、金属粉、シリカ超微粉、アルミナ超微粉などを添加
してもよい。
程度の水分を添加し、型枠を用いて流し込み施工され
る。施工の際には充填性を向上させるため、一般には型
枠にバイブレーターを取付けるか、あるいは耐火物中に
棒状バイブレーターを挿入する。
びそれらの試験結果を示したものありる。各例は、いず
れも適量の施工水分を添加し、型枠内に振動鋳込み成形
し、200℃×24hrで乾燥後、試験した。
べて回転侵食試験における耐スラグ浸透性に優れ、ま
た、耐スポーリング性の改善にも有効である。
じる。 線変化率;JIS−R2553に準じる。 耐スポーリング性;1600℃の溶鋼中に5分間浸漬し
た後、大気中で空冷し、これをくり返し、剥落するまで
の耐用回数を求めた。 回転侵食試験;鋼片:転炉スラグ=60:40(重量
比)を侵食剤とし、1700℃×5時間の回転侵食試験
を行った。耐食性は、回転侵食後の溶損寸法を測定し
た。耐スラグ浸透性は、回転侵食後のスラグ浸透寸法を
測定した。
して、従来は従来例2の材質を使用して70チャージの
寿命を得ていたが、本発明実施例2の材質に換えること
で、130チャージの寿命に延長した。
シア質流し込み耐火物は、耐スラグ浸透性、耐食性およ
び耐スポーリング性に優れ、その結果、この耐火物が施
工される溶融金属容器や溶鋼処理装置の寿命延長に大き
く貢献することができる。
て、マグネシアの粒度と処理温度によるスピネルの生成
度を示したグラフ。
合したアルミナ−マグネシア質流し込み耐火物におい
て、マグネシア量と流し込み耐火物の耐食性、耐スラグ
浸透性の関係を示したグラフ。
合したアルミナ−マグネシア質流し込み耐火物におい
て、マグネシアを6wt%配合したときのマグネシアの
MgO純度と流し込み耐火物の耐食性・耐スラグ浸透性
の関係を示したグラフ。
径0.3mm以上の粗粒のマグネシアとを配合したアル
ミナ−マグネシア質流し込み耐火物において、粒径0.
3mm以上の粗粒のマグネシアの配合割合と流し込み耐
火物の耐食性および耐スポーリング性の関係を示したグ
ラフ。
Claims (1)
- 【請求項1】 MgO純度97wt%以上で粒径0.1
5mm以下のマグネシア2〜10wt%、MgO純度9
0wt%以上で粒径0.3mm以上のマグネシア1〜3
0wt%、残部がアルミナを主材としたアルミナ−マグ
ネシア質流し込み耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075769A JP2552980B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | アルミナ−マグネシア質流し込み耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075769A JP2552980B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | アルミナ−マグネシア質流し込み耐火物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05238839A JPH05238839A (ja) | 1993-09-17 |
JP2552980B2 true JP2552980B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13585751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4075769A Expired - Lifetime JP2552980B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | アルミナ−マグネシア質流し込み耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2552980B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5720268A (en) * | 1980-07-11 | 1982-02-02 | Kouzou Kayama | Method of beautifying skin by rubbing |
JPS5950081A (ja) * | 1982-09-14 | 1984-03-22 | ハリマセラミック株式会社 | キヤスタブル耐火物 |
JPS63218586A (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-12 | 日本鋼管株式会社 | 不定形耐火物 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4075769A patent/JP2552980B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5720268A (en) * | 1980-07-11 | 1982-02-02 | Kouzou Kayama | Method of beautifying skin by rubbing |
JPS5950081A (ja) * | 1982-09-14 | 1984-03-22 | ハリマセラミック株式会社 | キヤスタブル耐火物 |
JPS63218586A (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-12 | 日本鋼管株式会社 | 不定形耐火物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05238839A (ja) | 1993-09-17 |
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