JPH057816A - ウエブ塗布装置 - Google Patents
ウエブ塗布装置Info
- Publication number
- JPH057816A JPH057816A JP15862691A JP15862691A JPH057816A JP H057816 A JPH057816 A JP H057816A JP 15862691 A JP15862691 A JP 15862691A JP 15862691 A JP15862691 A JP 15862691A JP H057816 A JPH057816 A JP H057816A
- Authority
- JP
- Japan
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- web
- coating
- decompression chamber
- gas
- gas ejector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C5/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
- B05C5/007—Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C9/00—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
- B05C9/06—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying two different liquids or other fluent materials, or the same liquid or other fluent material twice, to the same side of the work
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】浮上搬送方式の下で、ウェブの振動による塗布
(横段)ムラを防止するとともに、ウェブが気体噴出器
に接触して疵付くことを防止する。 【構成】塗布面と反対側の面に対して気体をドラム状の
気体噴出器により噴射しながらウェブ3を浮上搬送させ
ながら前記塗布面に対して、塗布装置5から流出させた
塗布液をビードを形成させつつウェブ3上に塗布する装
置において、気体噴出器10のウェブ幅方向両端部にお
いて、減圧チャンバー7に臨む部分を膨出させた。
(横段)ムラを防止するとともに、ウェブが気体噴出器
に接触して疵付くことを防止する。 【構成】塗布面と反対側の面に対して気体をドラム状の
気体噴出器により噴射しながらウェブ3を浮上搬送させ
ながら前記塗布面に対して、塗布装置5から流出させた
塗布液をビードを形成させつつウェブ3上に塗布する装
置において、気体噴出器10のウェブ幅方向両端部にお
いて、減圧チャンバー7に臨む部分を膨出させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮上搬送させているウ
ェブに対してその反対側の面に対して塗布液を塗布する
装置に関する。
ェブに対してその反対側の面に対して塗布液を塗布する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料などの製造における多層塗布な
どに際して、いわゆるスライドビード塗布装置が用いら
れている。かかる装置または使用する塗布液の物性の点
から、特公昭60−12107 号公報などにおいて、その開示
がある。他方、特公昭49−17853 号公報には、中空ドラ
ムに多数の気体噴出口を形成し、この中空ドラムを巡っ
てウェブを搬送する過程で、気体噴出口から気体を噴出
させてウェブをそのドラムから浮上させながら塗布を行
うことが知られている。さらに、米国特許第2,681,294
号においては、ビードの形成個所の下方に、減圧チャン
バーを設けてビードを安定化させることが開示されてい
る。
どに際して、いわゆるスライドビード塗布装置が用いら
れている。かかる装置または使用する塗布液の物性の点
から、特公昭60−12107 号公報などにおいて、その開示
がある。他方、特公昭49−17853 号公報には、中空ドラ
ムに多数の気体噴出口を形成し、この中空ドラムを巡っ
てウェブを搬送する過程で、気体噴出口から気体を噴出
させてウェブをそのドラムから浮上させながら塗布を行
うことが知られている。さらに、米国特許第2,681,294
号においては、ビードの形成個所の下方に、減圧チャン
バーを設けてビードを安定化させることが開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭49−17853
号公報に記載されたウェブの浮上搬送方式は、搬送ロー
ラー群を介しながら搬送する方式に比較して、既に塗布
面の反対側面に塗布層を有する場合であっても、その反
対側の塗布層を疵付けることなく塗布が可能であるなど
の利点がある。この利点および従来の難点については、
同公報にも詳しい説明がある。
号公報に記載されたウェブの浮上搬送方式は、搬送ロー
ラー群を介しながら搬送する方式に比較して、既に塗布
面の反対側面に塗布層を有する場合であっても、その反
対側の塗布層を疵付けることなく塗布が可能であるなど
の利点がある。この利点および従来の難点については、
同公報にも詳しい説明がある。
【0004】一方、前述のように、米国特許第2,681,29
4 号では、スライドビード塗布方式においては、ビード
の形成個所の下方に、減圧チャンバーを設けてビードを
安定化させており、確かにビードの安定化に大きく寄与
するが、この技術はあくまでウェブをバックロールにし
て保持しながら搬送するものであり、減圧チャンバーに
よる減圧効果がウェブの搬送性になんら影響を与えな
い。
4 号では、スライドビード塗布方式においては、ビード
の形成個所の下方に、減圧チャンバーを設けてビードを
安定化させており、確かにビードの安定化に大きく寄与
するが、この技術はあくまでウェブをバックロールにし
て保持しながら搬送するものであり、減圧チャンバーに
よる減圧効果がウェブの搬送性になんら影響を与えな
い。
【0005】しかるに、本発明者らは、塗布性を高め、
さらに反対側面に塗布層を有するウェブに対して塗布を
行う場合、前述の浮上搬送方式が有効であり、これを減
圧チャンバーによるビードとウェブ浮上搬送の安定化に
より、きわめて良好な塗布性が得られることを知見して
いる。
さらに反対側面に塗布層を有するウェブに対して塗布を
行う場合、前述の浮上搬送方式が有効であり、これを減
圧チャンバーによるビードとウェブ浮上搬送の安定化に
より、きわめて良好な塗布性が得られることを知見して
いる。
【0006】一方、従来の気体噴出器は均一な半径をも
った円筒形となっている。しかし、気体噴出器から噴出
される気体により浮上搬送している下で、減圧チャンバ
ー側から減圧すると、その減圧チャンバー部分において
ウェブは、減圧チャンバー内がわに引き込まれるように
なるために、浮上量が他の部分より大きくなり、このた
めに、気流を解析してみると、減圧チャンバーに臨む部
分の両側において、気体噴出器とウェブとの間から大量
に気体が流出し、これがために、ウェブが振動し、この
振動がビードの形成個所に伝達し、もってビードの形成
が不安定化するために、塗布ムラが生じることが明らか
となった。また、気体が流出するためにウェブの浮上量
が低下し、そのウェブが気体噴出器の表面に接触するこ
ともあり、ウェブの非塗布面を疵つけることがあった。
しかし、非塗布面であったとしても、商品価値を損な
い、またウェブに対して両面を塗布する場合には、塗布
ムラまたは塗布層の特性を悪化させる要因となる。
った円筒形となっている。しかし、気体噴出器から噴出
される気体により浮上搬送している下で、減圧チャンバ
ー側から減圧すると、その減圧チャンバー部分において
ウェブは、減圧チャンバー内がわに引き込まれるように
なるために、浮上量が他の部分より大きくなり、このた
めに、気流を解析してみると、減圧チャンバーに臨む部
分の両側において、気体噴出器とウェブとの間から大量
に気体が流出し、これがために、ウェブが振動し、この
振動がビードの形成個所に伝達し、もってビードの形成
が不安定化するために、塗布ムラが生じることが明らか
となった。また、気体が流出するためにウェブの浮上量
が低下し、そのウェブが気体噴出器の表面に接触するこ
ともあり、ウェブの非塗布面を疵つけることがあった。
しかし、非塗布面であったとしても、商品価値を損な
い、またウェブに対して両面を塗布する場合には、塗布
ムラまたは塗布層の特性を悪化させる要因となる。
【0007】したがって、本発明に課題は、ウェブの振
動による塗布ムラを防止するとともに、ウェブが気体噴
出器に接触して疵つけることをも防止することにある。
動による塗布ムラを防止するとともに、ウェブが気体噴
出器に接触して疵つけることをも防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、塗布面と反
対側の面に対して気体をドラム状の気体噴出器により噴
射しながらウェブを浮上搬送させながら前記塗布面に対
して、塗布装置から流出させた塗布液をビードを形成さ
せつつウェブ上に塗布する装置において、前記未塗布ウ
ェブ域からビード形成領域を包囲しかつウェブの搬送方
向に対して反対方向において減圧チャンバーを設け、こ
の減圧チャンバーを介して減圧を行うように構成し、前
記気体噴出器のウェブ幅方向両端部において、減圧チャ
ンバーに臨む部分が膨出していることで解決できる。
対側の面に対して気体をドラム状の気体噴出器により噴
射しながらウェブを浮上搬送させながら前記塗布面に対
して、塗布装置から流出させた塗布液をビードを形成さ
せつつウェブ上に塗布する装置において、前記未塗布ウ
ェブ域からビード形成領域を包囲しかつウェブの搬送方
向に対して反対方向において減圧チャンバーを設け、こ
の減圧チャンバーを介して減圧を行うように構成し、前
記気体噴出器のウェブ幅方向両端部において、減圧チャ
ンバーに臨む部分が膨出していることで解決できる。
【0009】この場合、前記気体噴出器のウェブ幅方向
両端部全体が中央側の気体噴出面より全周に渡って膨出
しており、その膨出部分の周方向に関して、減圧チャン
バーに臨む部分の膨出量を他の部分に対してより膨出さ
せることができるとともに、前記気体噴出器のウェブ幅
方向両端部における減圧チャンバーに臨む部分のみを中
央側の気体噴出面より膨出させることもできる。
両端部全体が中央側の気体噴出面より全周に渡って膨出
しており、その膨出部分の周方向に関して、減圧チャン
バーに臨む部分の膨出量を他の部分に対してより膨出さ
せることができるとともに、前記気体噴出器のウェブ幅
方向両端部における減圧チャンバーに臨む部分のみを中
央側の気体噴出面より膨出させることもできる。
【0010】
【作用】本発明では、ウェブを気体噴出器などにより浮
上搬送する過程で、未塗布ウェブ域からビード(塗布装
置からの塗布液がウェブ表面に転移するときの架橋状態
の塗布液)形成領域を包囲しかつウェブの搬送方向に対
して反対方向において減圧チャンバーを設け、この減圧
チャンバーを介して減圧を行うこととしている。かかる
下で、前記気体噴出器のウェブ幅方向両端部において、
減圧チャンバーに臨む部分が膨出していると、たとえウ
ェブが減圧チャンバーによる引き込みにより、気体噴出
器と同心円弧を描くことなく減圧チャンバー内がわに膨
出するとしても、前記膨出部分とウェブとの離間距離を
実質的に、減圧チャンバーに臨む以外の個所と同一の離
間距離を保つことができるので、その離間部分からの気
体の流出量を低下させることができ、その結果、塗布ム
ラ、およびウェブの浮上量の増大によりウェブの疵つき
を防止できる。
上搬送する過程で、未塗布ウェブ域からビード(塗布装
置からの塗布液がウェブ表面に転移するときの架橋状態
の塗布液)形成領域を包囲しかつウェブの搬送方向に対
して反対方向において減圧チャンバーを設け、この減圧
チャンバーを介して減圧を行うこととしている。かかる
下で、前記気体噴出器のウェブ幅方向両端部において、
減圧チャンバーに臨む部分が膨出していると、たとえウ
ェブが減圧チャンバーによる引き込みにより、気体噴出
器と同心円弧を描くことなく減圧チャンバー内がわに膨
出するとしても、前記膨出部分とウェブとの離間距離を
実質的に、減圧チャンバーに臨む以外の個所と同一の離
間距離を保つことができるので、その離間部分からの気
体の流出量を低下させることができ、その結果、塗布ム
ラ、およびウェブの浮上量の増大によりウェブの疵つき
を防止できる。
【0011】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら具体的に説
明する。図4は減圧状態としないまたは減圧力が小さい
状態を示したもので、1は中空のエア吹き出しドラム
で、その約半円筒壁面には吹き出し口1a、1a…が多
数形成されている。このドラム1にはブロワー2が連通
しており、このブロワー2からのエアが各吹き出し口1
a、1a…から吐出されるようになっている。
明する。図4は減圧状態としないまたは減圧力が小さい
状態を示したもので、1は中空のエア吹き出しドラム
で、その約半円筒壁面には吹き出し口1a、1a…が多
数形成されている。このドラム1にはブロワー2が連通
しており、このブロワー2からのエアが各吹き出し口1
a、1a…から吐出されるようになっている。
【0012】かかる気体噴出器に対して、ウェブ3が搬
送ローラー4群を介して進入し、実施例では時計方向に
ドラム1を約180度廻って、下流の冷風ゾーン(図示
せず)などの冷却手段を有するゲル化処理工程などを経
て製品化される。
送ローラー4群を介して進入し、実施例では時計方向に
ドラム1を約180度廻って、下流の冷風ゾーン(図示
せず)などの冷却手段を有するゲル化処理工程などを経
て製品化される。
【0013】ウェブ3に対して、そのウェブ3がドラム
1を巡り、気体噴出器10からの吐出エア圧力により浮
上搬送される過程で、塗布装置5からビード塗布され
る。この塗布装置5は、実施例では、2つの流出スリッ
ト5A、5Bを有し、異なる塗布液6A、6Bがウェブ
3上に2層塗布される。すなわち、塗布装置5内に形成
された液溜め部5C、5Dにそれぞれポンプを介して押
し込まれた塗布液6A、6Bが流出スリット5A、5B
から流出され、2層状態でウェブ3上に向かう。
1を巡り、気体噴出器10からの吐出エア圧力により浮
上搬送される過程で、塗布装置5からビード塗布され
る。この塗布装置5は、実施例では、2つの流出スリッ
ト5A、5Bを有し、異なる塗布液6A、6Bがウェブ
3上に2層塗布される。すなわち、塗布装置5内に形成
された液溜め部5C、5Dにそれぞれポンプを介して押
し込まれた塗布液6A、6Bが流出スリット5A、5B
から流出され、2層状態でウェブ3上に向かう。
【0014】このとき、塗布装置5のヘッドの肩とウェ
ブ3表面とが僅かなクリアランスを有しており、かつウ
ェブ3が連続的に搬送されているので、各塗布液6A、
6Bは塗布ヘッドの肩とウェブ3表面との間においてビ
ードを形成しながら架橋状態で連続的に塗布される。
ブ3表面とが僅かなクリアランスを有しており、かつウ
ェブ3が連続的に搬送されているので、各塗布液6A、
6Bは塗布ヘッドの肩とウェブ3表面との間においてビ
ードを形成しながら架橋状態で連続的に塗布される。
【0015】一方、本発明においては、当該塗布装置5
による未塗布ウェブ域からビード形成領域を包囲しかつ
ウェブの搬送方向に対して反対方向(下方向)において
減圧チャンバー7が設けられている。この減圧チャンバ
ー7内は、導管8を介してブロワーなどの減圧手段に連
通ている。
による未塗布ウェブ域からビード形成領域を包囲しかつ
ウェブの搬送方向に対して反対方向(下方向)において
減圧チャンバー7が設けられている。この減圧チャンバ
ー7内は、導管8を介してブロワーなどの減圧手段に連
通ている。
【0016】このように構成された塗布装置において
は、反対側面に既に塗布がなされたウェブ3またはその
反対側面に塗布層を有しないウェブが、エア吹き出しド
ラム1を巡るとき、その各吹き出し口1a、1a…から
エアが吹き出され、ウェブ3が浮上状態で搬送される。
この搬送過程において、塗布装置5から塗布液6A、6
Bが2層塗布される。
は、反対側面に既に塗布がなされたウェブ3またはその
反対側面に塗布層を有しないウェブが、エア吹き出しド
ラム1を巡るとき、その各吹き出し口1a、1a…から
エアが吹き出され、ウェブ3が浮上状態で搬送される。
この搬送過程において、塗布装置5から塗布液6A、6
Bが2層塗布される。
【0017】さらに同時に、導管8を介して減圧チャン
バー7が減圧化され、その結果、塗布ヘッドの肩とウェ
ブ3表面との間に形成されているビードに対して下方へ
の引込み力が作用し、もって架橋状態が安定化する。
バー7が減圧化され、その結果、塗布ヘッドの肩とウェ
ブ3表面との間に形成されているビードに対して下方へ
の引込み力が作用し、もって架橋状態が安定化する。
【0018】図4は前述のように、減圧しないまたは減
圧力が小さい状態を示しており、したがって、同図のよ
うに、ドラム1とウェブ3とは均一な離間距離を保つ。
しかし、ウェブ3の剛性が小さい(可撓性に富む)、減
圧力が大きい場合には、図1に示すように、減圧力によ
りウェブ3は減圧チャンバー7側に引き込まれて、ドラ
ム1がわから見れば、膨出状態で浮上搬送される。その
結果、ドラム1の外面とウェブ3との間隙が減圧チャン
バー7に臨む部分において他の部分より大きくなり、流
出空気量が大きくなり、ウェブ3の振動が生じる。
圧力が小さい状態を示しており、したがって、同図のよ
うに、ドラム1とウェブ3とは均一な離間距離を保つ。
しかし、ウェブ3の剛性が小さい(可撓性に富む)、減
圧力が大きい場合には、図1に示すように、減圧力によ
りウェブ3は減圧チャンバー7側に引き込まれて、ドラ
ム1がわから見れば、膨出状態で浮上搬送される。その
結果、ドラム1の外面とウェブ3との間隙が減圧チャン
バー7に臨む部分において他の部分より大きくなり、流
出空気量が大きくなり、ウェブ3の振動が生じる。
【0019】しかるに、本発明では、気体噴出器10の
ドラム1のウェブ幅方向両端部において、減圧チャンバ
ー7に臨む部分を膨出させてある。図1および図2に示
す例においては、ドラム1を構成する端板1A、1Aを
予め、その端板1A、1Aの端面とウェブ3の表面との
離間距離が、ビード形成位置より下方と同一となるよう
に形成され、これらの端板1A、1Aを円筒体に対して
たとえばボルト9などにより取付けてある。ここにおい
て、端板1A、1Aの外形形状は、前述のように、主に
ウェブの剛性、減圧力のほか、導管8の位置、減圧チャ
ンバー7の入側壁の上端7a位置、ウェブに作用する張
力、ドラム1の内圧、ビードの転移位置などによって定
めることができる。
ドラム1のウェブ幅方向両端部において、減圧チャンバ
ー7に臨む部分を膨出させてある。図1および図2に示
す例においては、ドラム1を構成する端板1A、1Aを
予め、その端板1A、1Aの端面とウェブ3の表面との
離間距離が、ビード形成位置より下方と同一となるよう
に形成され、これらの端板1A、1Aを円筒体に対して
たとえばボルト9などにより取付けてある。ここにおい
て、端板1A、1Aの外形形状は、前述のように、主に
ウェブの剛性、減圧力のほか、導管8の位置、減圧チャ
ンバー7の入側壁の上端7a位置、ウェブに作用する張
力、ドラム1の内圧、ビードの転移位置などによって定
めることができる。
【0020】一方、図3に示すように、ドラム1の端板
1Aはドラム1の外周面と同一とし、予め前述の膨出形
状を定めた他の補助板11を端板1Aにたとえばボルト
9により固定して用いることができる。
1Aはドラム1の外周面と同一とし、予め前述の膨出形
状を定めた他の補助板11を端板1Aにたとえばボルト
9により固定して用いることができる。
【0021】他方、前記の例は、気体噴出器のウェブ幅
方向両端部における減圧チャンバー7に臨む部分のみが
中央側の気体噴出面より膨出している例であるが、気体
噴出器のウェブ幅方向両端部全体が中央側の気体噴出面
より全周に渡って膨出しており、その膨出部分の周方向
に関して、減圧チャンバー7に臨む部分の膨出量が他の
部分に対してより膨出している構成でもよい。すなわ
ち、図5および図6に示すように、ドラム1のウェブ幅
方向両端部外周全体に、鉢巻き状の巻き部材12を設
け、巻き部材12を中央側の気体噴出面より全周に渡っ
て膨出させ、その膨出部分の周方向に関して、減圧チャ
ンバー7に臨む部分12Zの膨出量を他の部分に対して
より膨出させることができる。この場合においても、同
様な効果が奏せられる。
方向両端部における減圧チャンバー7に臨む部分のみが
中央側の気体噴出面より膨出している例であるが、気体
噴出器のウェブ幅方向両端部全体が中央側の気体噴出面
より全周に渡って膨出しており、その膨出部分の周方向
に関して、減圧チャンバー7に臨む部分の膨出量が他の
部分に対してより膨出している構成でもよい。すなわ
ち、図5および図6に示すように、ドラム1のウェブ幅
方向両端部外周全体に、鉢巻き状の巻き部材12を設
け、巻き部材12を中央側の気体噴出面より全周に渡っ
て膨出させ、その膨出部分の周方向に関して、減圧チャ
ンバー7に臨む部分12Zの膨出量を他の部分に対して
より膨出させることができる。この場合においても、同
様な効果が奏せられる。
【0022】なお、減圧チャンバー7の側壁7Aの上端
形状は、その側壁7Aとウェブ3との間からの流入外気
量を減圧チャンバー7領域全体において均一にするため
に、膨出状態で浮上搬送されるウェブ3に倣うようにす
るのが好ましい。また、減圧チャンバー7の途中には、
図1の仮想線で示すように、仕切り壁7Bを立設させる
ことが、減圧チャンバー7内の気流の乱れを防止してビ
ードの安定化を図る上で望ましい。
形状は、その側壁7Aとウェブ3との間からの流入外気
量を減圧チャンバー7領域全体において均一にするため
に、膨出状態で浮上搬送されるウェブ3に倣うようにす
るのが好ましい。また、減圧チャンバー7の途中には、
図1の仮想線で示すように、仕切り壁7Bを立設させる
ことが、減圧チャンバー7内の気流の乱れを防止してビ
ードの安定化を図る上で望ましい。
【0023】ことろで、ドラム1の端板1Aの膨出部分
または補助板11、あるいは減圧チャンバー7に臨む部
分12Zの膨出形状は、ウェブ3の浮上量または浮上形
状に合わせるのが好ましいが、合わせなくとも効果は充
分ある。
または補助板11、あるいは減圧チャンバー7に臨む部
分12Zの膨出形状は、ウェブ3の浮上量または浮上形
状に合わせるのが好ましいが、合わせなくとも効果は充
分ある。
【0024】(実施例)図1および図2に示す態様にお
いて、ドラム1の肉厚D1 を10mmとし、端板1Aの最大
膨出部分とドラム1の内面との距離D2 を10.3 mm とし
て、写真感光材料の塗布を行ったところ、ウェブ3の振
動が減少し、従来度々発生していた横段ムラが全く発生
しなくなった。さらに、気体噴出器から噴出させた空気
の横漏れ量が少なくなり、減圧チャンバー領域以外にお
ける浮上量が増大し、ウェブとの接触がなくなり、前記
振動を抑制できることと相俟って、全体としてもウェブ
の疵付きが防止された。また、図5および図6に示す態
様においても、減圧チャンバー7に臨む部分12Zの膨
出量を同様に0.3 mmとしたところ、同一の結果が得られ
た。
いて、ドラム1の肉厚D1 を10mmとし、端板1Aの最大
膨出部分とドラム1の内面との距離D2 を10.3 mm とし
て、写真感光材料の塗布を行ったところ、ウェブ3の振
動が減少し、従来度々発生していた横段ムラが全く発生
しなくなった。さらに、気体噴出器から噴出させた空気
の横漏れ量が少なくなり、減圧チャンバー領域以外にお
ける浮上量が増大し、ウェブとの接触がなくなり、前記
振動を抑制できることと相俟って、全体としてもウェブ
の疵付きが防止された。また、図5および図6に示す態
様においても、減圧チャンバー7に臨む部分12Zの膨
出量を同様に0.3 mmとしたところ、同一の結果が得られ
た。
【0025】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、浮上搬送
方式の利点を生かしながら、ウェブの振動による塗布ム
ラを防止するとともに、ウェブが気体噴出器に接触して
疵付くことを防止できる。
方式の利点を生かしながら、ウェブの振動による塗布ム
ラを防止するとともに、ウェブが気体噴出器に接触して
疵付くことを防止できる。
【図1】本発明装置例の概要断面図である。
【図2】気体噴出器の一部破断正面図である。
【図3】他の例の斜視図である。
【図4】減圧力が充分でない場合のウェブの浮上搬送状
態を示す概要図である。
態を示す概要図である。
【図5】巻き部材を設けた例の要部斜視図である。
【図6】同巻き部材を設け例の正面図である。
1…中空ドラム、1A…端板、1B…仕切り壁、3…ウ
ェブ、5…塗布装置、7…減圧チャンバー、10…気体
噴出器、11…補助板、12…巻き部材、12Z…減圧
チャンバーに臨む部分。
ェブ、5…塗布装置、7…減圧チャンバー、10…気体
噴出器、11…補助板、12…巻き部材、12Z…減圧
チャンバーに臨む部分。
Claims (3)
- 【請求項1】塗布面と反対側の面に対して気体をドラム
状の気体噴出器により噴射しながらウェブを浮上搬送さ
せながら前記塗布面に対して、塗布装置から流出させた
塗布液をビードを形成させつつウェブ上に塗布する装置
において、 前記未塗布ウェブ域からビード形成領域を包囲しかつウ
ェブの搬送方向に対して反対方向において減圧チャンバ
ーを設け、この減圧チャンバーを介して減圧を行うよう
に構成し、前記気体噴出器のウェブ幅方向両端部におい
て、減圧チャンバーに臨む部分が膨出していることを特
徴とするウェブ塗布装置。 - 【請求項2】前記気体噴出器のウェブ幅方向両端部全体
が中央側の気体噴出面より全周に渡って膨出しており、
その膨出部分の周方向に関して、減圧チャンバーに臨む
部分の膨出量が他の部分に対してより膨出している請求
項1記載の塗布装置。 - 【請求項3】前記気体噴出器のウェブ幅方向両端部にお
ける減圧チャンバーに臨む部分のみが中央側の気体噴出
面より膨出している請求項1記載の塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15862691A JPH057816A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | ウエブ塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15862691A JPH057816A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | ウエブ塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057816A true JPH057816A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15675823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15862691A Pending JPH057816A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | ウエブ塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057816A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006297269A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Toppan Printing Co Ltd | 塗工方法および塗工装置 |
WO2020262251A1 (ja) * | 2019-06-27 | 2020-12-30 | 日本ゼオン株式会社 | 複層フィルムの製造方法 |
CN116600905A (zh) * | 2020-12-17 | 2023-08-15 | 富士胶片株式会社 | 多层膜的制造方法及涂布装置 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP15862691A patent/JPH057816A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006297269A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Toppan Printing Co Ltd | 塗工方法および塗工装置 |
WO2020262251A1 (ja) * | 2019-06-27 | 2020-12-30 | 日本ゼオン株式会社 | 複層フィルムの製造方法 |
CN116600905A (zh) * | 2020-12-17 | 2023-08-15 | 富士胶片株式会社 | 多层膜的制造方法及涂布装置 |
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