JPH057791A

JPH057791A - 厨芥処理装置

Info

Publication number: JPH057791A
Application number: JP16194391A
Authority: JP
Inventors: Tomoki Babe; 朋樹馬部
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1991-07-03
Filing date: 1991-07-03
Publication date: 1993-01-19

Abstract

(57)【要約】【目的】繊維質を含んだ厨芥を容易に粉砕し、処理能
力の高い厨芥処理装置を提供する。【構成】厨芥を受ける回転板６を設け、回転板６の上
方に筒状の固定刃７を設け、回転板６を回転する電動機
12を設け、固定刃７に、内外周面間に連通する切り欠き
部９を形成し、回転板６の周縁部に、固定刃７の外周面
側で切り欠き部９に対向する回転刃16を立設した。電動
機12を駆動することにより、回転板６が回転し、厨芥処
理装置内に投入された厨芥は、回転板６によって受け止
められる。受け止められた厨芥は、回転板６の遠心力に
より、固定刃７の内周面に打ちつけられ、切り欠き部９
を通過する。このとき、厨芥は、回転刃16によって細か
くせん断されて、さらに、回転板６の遠心力によって強
制的に回転板６の外側方に送り出され、厨芥処理装置の
外部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、厨房の生ゴミなどを粉
砕する厨芥処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の厨芥処理装置としては、
特開平2-35945号公報に示されたものがある。すなわ
ち、内面に縦溝を有する筒状の固定刃を設け、固定刃の
内径よりも大きくかつ固定刃の下面に対向するハンマー
取り付け板を設け、このハンマー取り付け板を回転する
モータを設け、上記ハンマー取り付け板の上面に、上記
固定刃の内面に対向するスウィングハンマーを設け、上
記ハンマー取り付け板の周囲に水平状の切り欠きを形成
している。

【０００３】そして、投入口から投入された厨芥は、ハ
ンマー取り付け板によって受け止められて、回転してい
るスウィングハンマーに衝突して粉砕され、固定刃の縦
溝に沿って落下し、排水口より排出される。また、スウ
ィングハンマーによって粉砕されにくい繊維質を含んだ
厨芥などは、固定刃の縦溝に沿って落下し、これら縦溝
と回転しているハンマー取り付け板の切り欠きとによっ
てせん断され、排水口より排出される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来形式によると、ハンマー取り付け板によって受け止め
られた厨芥は、遠心力により固定刃の縦溝に打ちつけら
れるが、その後、流れ方向を変えて、縦溝に沿って落下
しなければならなかった。このため、厨芥は縦溝を流れ
にくくなり、厨芥の処理能力が低下するといった問題が
生じた。

【０００５】本発明は上記問題を解決するもので、繊維
質を含んだ厨芥を容易に粉砕し、処理能力の高い厨芥処
理装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、厨芥を受ける回転板を設け、この回転板の
上方に筒状の固定刃を設け、上記回転板を回転する駆動
装置を設け、上記固定刃に、内外周面間に連通する切り
欠き部を形成し、上記回転板の周縁部に、固定刃の外周
面側で上記切り欠き部に対向する回転刃を立設したもの
である。

【０００７】

【作用】上記構成により、駆動装置を駆動することによ
り、回転板が回転し、厨芥処理装置内に投入された厨芥
は、回転板によって受け止められる。受け止められた厨
芥は、回転板の遠心力により、強制的に固定刃の内周面
に打ちつけられ、固定刃の切り欠き部を通過する。この
とき厨芥は回転板の回転刃によって細かく粉砕されると
ともに、厨芥に含まれる繊維質は回転刃によって細かく
せん断される。

【０００８】このように粉砕およびせん断された厨芥
は、さらに、回転板の遠心力によって強制的に回転板の
外側方に送り出される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の第一実施例を図１〜図４に基
づいて説明する。図１〜図３に示すように、１は厨芥処
理装置の本体胴であり、本体胴１の上面には、投入口２
を有するホッパー３が取り付けられている。また、上記
本体胴１の上部側面には排出口４が形成されている。

【００１０】上記投入口２から排出口４までの経路間に
は、厨芥を受ける円形の回転板６が設けられ、回転板６
の上方には、筒状の固定刃７が設けられている。この固
定刃７は本体胴１の上端部に内嵌されて固定され、固定
刃７の上端部に形成されたつば部８が本体胴１の上端面
に係止されている。固定刃７の下部には、内外周面間に
連通され、固定刃７の下端に開放された、複数の切り欠
き部９が周方向に形成されている。そして、これら切り
欠き部９の上部は半円状に形成されている。

【００１１】上記回転板６は回転軸10を介して電動機12
に連動連結されている。この電動機12は、本体胴１内に
設けられ、上記排出口４から連設された厨芥受け皿13に
よって、厨芥の流通経路から仕切られている。回転板６
の上面には、ハンマー14が、ピン15を介して回動自在に
取り付けられており、これらハンマー14の遊端側はそれ
ぞれ固定刃７の内周面に対向している。

【００１２】上記回転板６の周縁部には、固定刃７の外
周面側で上記切り欠き部９に対向する複数の回転刃16が
立設されている。すなわち、各回転刃16は、台形状の板
片であり、一定間隔置きに周方向に配置されている。18
は流し台の底板である。

【００１３】以下、上記第一実施例の構成における作用
を説明する。図４に示すように、電動機12を駆動するこ
とにより、回転板６が回転し、投入口２から厨芥処理装
置内に投入された厨芥は、回転板６によって受け止めら
れる（矢印Ａ参照）。受け止められた厨芥は、回転板６
の遠心力によって、強制的に固定刃７の内周面に打ちつ
けられ、かつ回転板６とともに回動するハンマー14に激
突して粉砕される。

【００１４】そして、ハンマー14によって粉砕された厨
芥は、回転板６の遠心力により、強制的に固定刃７の切
り欠き部９を通過する。このとき厨芥は回転板６の回転
刃16によってさらに細かく粉砕されるとともに、厨芥に
含まれる繊維質は回転刃16によって細かくせん断される
（矢印Ｂ参照）。

【００１５】このように細かく粉砕およびせん断された
厨芥は、さらに、回転板６の遠心力によって、強制的に
各回転刃16間から回転板６の外側方へ送り出される。そ
して、送り出された厨芥は、厨芥受け皿13によって受け
られ、排出口４から排出される（矢印Ｃ，Ｄ参照）。

【００１６】上記第一実施例では、二個のハンマー14を
回転板６の直径方向に設けたが、これは一個あるいは三
個以上設けたものでもよい。また、上記第一実施例で
は、厨芥をハンマー14で粉砕した後、さらに回転刃16で
粉砕するため、二段階の粉砕が行える。これによって、
厨芥は非常に微細となり、排水管の詰まりが防止でき
る。

【００１７】上記第一実施例では、図２に示す形状の回
転刃16を用いたが、これは、第二〜第四実施例に示す形
状のものであってもよい。すなわち、第二実施例では、
図５に示すように、回転板６の直径上の両端部に、固定
刃７の外周面側で切り欠き部９に対向する一対の回転刃
21が立設されている。各回転刃21は、長方形状の板片で
あり、回転板６の直径に沿って立設されている。

【００１８】上記第二実施例の構成における作用は上記
第一実施例における作用と同一である。上記第二実施例
では、回転板６の直径上の両端部に一対の回転刃21を立
設したが、これは、回転板６の周縁部に一定間隔置きに
三枚以上立設したものであってもよい。

【００１９】また、第三実施例では、図６，図７に示す
ように、回転板６の周縁部に、固定刃７の外周面側で切
り欠き部９に対向する複数の回転刃22が立設されてい
る。各回転刃22は、一定間隔置きに周方向に配置されて
いる。そして、各回転刃22の、回転方向23の後退側端
は、回転板６の外側方へ傾斜している。

【００２０】上記第三実施例の構成における作用は上記
第一実施例における作用と同一であり、さらに以下の作
用が加えられる。すなわち、回転刃22によって細かくせ
ん断された厨芥は、回転板６の遠心力によって、強制的
に各回転刃22間から回転板６の外側方へ送り出されると
ともに、傾斜した回転刃22の外側面22ａに沿って強制的
に押し出される。これにより、回転刃22によって細かく
せん断された厨芥は、より迅速かつ確実に回転板６の外
側方へ送り出される。

【００２１】さらに、第四実施例では、図８に示すよう
に、回転板６の周縁部に、固定刃７の外周面側で切り欠
き部９に対向する回転刃24が立設されている。すなわ
ち、この回転刃24は、円環状であり、回転刃24の内外周
面間に連通する複数の孔25を有している。これら孔25は
上下方向の長円である。

【００２２】上記第四実施例の構成における作用を説明
する。ハンマー14によって粉砕された厨芥は、回転板６
の遠心力によって、強制的に固定刃７の切り欠き部９か
ら回転刃24の孔25内に入り込む。そして、孔25内に入り
込んだ厨芥は、回転板６の回転により、さらに細かく粉
砕されるとともに、厨芥に含まれる繊維質は細かくせん
断される。このように細かく粉砕およびせん断された厨
芥は、回転板６の遠心力によって、強制的に回転刃24の
孔25から回転板６の外側方へ送り出される。そして、送
り出された厨芥は、厨芥受け皿13によって受けられ、排
出口４から排出される。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転板と
固定刃とを設け、上記固定刃に、内外周面間に連通する
切り欠き部を形成し、上記回転板の周縁部に、固定刃の
外周面側で上記切り欠き部に対向する回転刃を立設した
ことによって、厨芥に含まれる繊維質は、回転板の遠心
力により、強制的に固定刃の切り欠き部を通過し、この
とき、回転刃によって細かくせん断される。したがっ
て、厨芥に含まれる繊維質が排水管内に詰まることは防
止できる。

【００２４】また、せん断された厨芥は、回転板の遠心
力によって、強制的に回転板の外側方に送り出され、外
部に排出される。このように、回転板の遠心力を利用す
ることによって、厨芥は、従来のものと比べて、迅速か
つ確実に、せん断されて外部に排出される。このため、
従来のように厨芥の流れが悪くなることはなく、従来の
ものと比べて厨芥の処理能力の向上が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例における厨芥処理装置の縦
断面図である。

【図２】同厨芥処理装置に設けられた回転刃と固定刃と
を示す斜視図である。

【図３】図１におけるＡ−Ａ矢視図である。

【図４】図１における要部の拡大図である。

【図５】本発明の第二実施例における回転刃を示す斜視
図である。

【図６】本発明の第三実施例における回転刃を示す平面
図である。

【図７】図６におけるＢ−Ｂ矢視図である。

【図８】本発明の第四実施例における回転刃を示す斜視
図である。

【符号の説明】

６回転板７固定刃９切り欠き部 12 電動機（駆動装置） 16 回転刃 21 回転刃 22 回転刃 24 回転刃

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】厨芥を受ける回転板を設け、この回転板
の上方に筒状の固定刃を設け、上記回転板を回転する駆
動装置を設け、上記固定刃に、内外周面間に連通する切
り欠き部を形成し、上記回転板の周縁部に、固定刃の外
周面側で上記切り欠き部に対向する回転刃を立設したこ
とを特徴とする厨芥処理装置。