JPH0577614U - ヒンジ機構 - Google Patents

ヒンジ機構

Info

Publication number
JPH0577614U
JPH0577614U JP2501392U JP2501392U JPH0577614U JP H0577614 U JPH0577614 U JP H0577614U JP 2501392 U JP2501392 U JP 2501392U JP 2501392 U JP2501392 U JP 2501392U JP H0577614 U JPH0577614 U JP H0577614U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
tubular member
support shaft
hinge mechanism
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2501392U
Other languages
English (en)
Inventor
登志彦 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaltech Co Ltd
Original Assignee
Kaltech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaltech Co Ltd filed Critical Kaltech Co Ltd
Priority to JP2501392U priority Critical patent/JPH0577614U/ja
Publication of JPH0577614U publication Critical patent/JPH0577614U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋部材等を任意の開角度で落下しない様に保
持でき、しかも構造が簡単でコンパクトなヒンジ機構を
提供することにある。 【構成】 第1部材1又は第2部材2のいずれかに固定
された支軸3に、切込み4aを形成した筒材4及びコイ
ルばね5を内側から順に嵌装し、該コイルばね5の一端
5Aを第1部材1又は第2部材2のいずれかに接続し、
他端5Bを筒材4に接続又は包接してなるヒンジ機構で
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はたとえば蓋部材等を任意の開状態位置で停止的に姿勢保持できる様に 構成されたヒンジ機構であり、構造が簡単で且つコンパクトなヒンジ機構に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機の原稿台カバーや各種収納容器の蓋部材等は揺動して開閉できる様にヒ ンジ機構を介して本体側部材と接続されたものが利用されている。例えば図6は 第1部材である本体部材1と第2部材である蓋部材2をヒンジ機構を介して接続 する例を示す説明図であり、蓋部材2は支軸3及び該支軸3を支承するブラケッ ト1bを介して本体部材1に接続され、蓋部材2は揺動開閉自在に構成される。
【0003】 また上記蓋部材2は作業上の便利さを確保することを目的として、開状態位置 で停止的に姿勢保持され、自重により落下して閉状態となってしまうのを防止す る構造を付加することがある。この停止機能を達成する構造は各種考えられてい る。たとえば図6においてはストッパ8が蓋部材2と本体部材1を架け渡す様に 配設され、該ストッパ8は伸縮ばね、エアダンパ、係止フックを組み合わせて構 成され、破線に示す様に少なくとも開状態の1位置で蓋部材2をストッパ8(係 止フック)により姿勢保持する。また他の停止構造例としてはコイル状ばねの内 部にエアダンパを介装し、これらの両端を夫々本体部材及び蓋部材に接続し、コ イルばねの弾性力と蓋部材の落下力をバランスさせて蓋部材が定位置で姿勢保持 できる様に構成するもの等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで図6に示すような従来のヒンジ機構においては、支軸3やブラケット 1bの他に、停止構造用としてストッパ8等を蓋部材2の側部に設けなければな らず、余分なスペースが必要となる。またエアダンパや係止フック等多くの構成 部品を必要とするので、姿勢保持機能を持たせることでコスト高になるという不 具合があった。
【0005】 さらに上記ストッパ8等を使用した姿勢保持構造においては、設定された1つ の特定位置でしか蓋部材2を保持できず、任意の開角度で選択的に停止させる様 なことはできないという問題があった。 そこで本考案者らは、揺動可能な蓋部材等を任意角度で保持することができ、 しかも構造が簡単でコンパクトなヒンジ機構を提供する目的で工夫を重ね、本考 案を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成し得た本考案は、第1部材と第2部材がそのいずれか一方に固 定された支軸を介して揺動自在に接続され、該第1部材と第2部材を任意角度で 停止的に保持するヒンジ機構であって、前記支軸には軸方向に切込みを形成した 筒材が嵌装されると共に、該筒材の外周には締付け用コイルばねが巻装され、該 コイルばねの一端は第1部材又は第2部材のいずれか一方に接続され、また他端 は上記筒材に接続されるか又はこれを包接してなることを要旨とするものである 。
【0007】
【作用及び実施例】
図1は本考案の代表的な実施例を示す分解状態説明図である。第1部材1には 支軸3が突設されると共に、ばね端固定用の係止部1aが設けられる。また該支 軸3の外側には、軸方向に沿って切込み4aが形成された筒材4が嵌装され、該 筒材4は拡縮径自在に構成されると共に、該筒材4における嵌装反対側には、図 2に示す様に軸受け6が一体的に設けられる。すなわち第2部材2は前記軸受け 6に固定されると共に、軸受け6と筒材4は周方向に非連続なスリット4bを介 して軸方向に一体接合される。なお該軸受け6には軸方向に延びるスリットは形 成されない。
【0008】 さらに前記筒材4の外側にはコイルばね5が巻装され、該コイルばね5が直径 方向に拡縮することにより、上記筒材4を締付け又は締付け解除できる様に構成 される。すなわち該コイルばね5の一端5Aは第1部材1の上記係止部1aに固 定的に接続されると共に、他端5Bは筒材4の外周面に押し当てる様に包接させ る。また上記コイルばね5は、第2部材が実線で示す(2) 位置から破線位置(2 X)へ揺動するとき中心方向へ縮径し、逆に(2X)から(2)位置へ揺動する とき放射方向へ拡径する方向に巻回されているものとする。
【0009】 上記構造のヒンジ機構において第1部材1を固定側とし、第2部材2を可動部 材として矢印S方向へ揺動したとき(図1参照)、コイルばね5は拡径方向に広 がる様に挙動し、第2部材2は自由に揺動できる。逆に第2部材2を矢印T方向 へ揺動させたとき、コイルばね5はその一端5Bが筒材4の回転と共に移動し、 結果的に縮径する方向に挙動し、そのため筒材4は該コイルばね5によって締付 けられて支軸3を包接する様に縮径し、支軸3と筒材4間の摩擦力を増加させ、 これによって第2部材2の揺動運動は停止される。すなわち第1部材が本体部材 であり、第2部材2が蓋部材であるとき、蓋部材が自重により落下するのを、上 記コイルばね5の縮径によって停止させることができる。このとき上記摩擦力と 蓋部材の落下力との関係は摩擦力>落下力となる様に設定される。
【0010】 ところで上記締付けによる摩擦力は、その上限を定めないと停止状態にある蓋 部材をさらに手によって閉じることができなくなってしまう。そこで図3に示す 様に筒材4の切込み4aの幅Gを設定しておくこととし、切込み4aの空間を挟 んで対面する端面4a1 、4a1 同士が当接したとき、締付けがそれ以上進行し ない様に規制し、支軸3と筒材4間の摩擦力が過剰に増加しない様にする。これ によって蓋部材の落下力と手による閉じる力を加算した値が摩擦力上限値を超え る様に設定しておけば、蓋部材が停止保持された姿勢状態からさらにこれを閉じ る様に動かすことができる。
【0011】 次に筒材4の外周面に押し当てる様に包接されているコイルばねの一端5B( 図1参照)が、筒材4の回動と共に移動し、該筒材4を締付けるための条件につ いて図3を使って説明する。
【0012】 コイルばね5に張力Tが付加されたとき、支軸3と筒材4の間に生じる力をF とし、該筒材4の外径をr1 、支軸3の外径をr0 とした場合、r0 ・F>r1 ・Tの関係を満たさなければ、停止状態に保持することができない。従ってこれ を書き代えると、次式が導かれる。 F>(r1 /r0 )・T …A式
【0013】 また上記張力Tと力Fとの関係において、図5に示す様に半径r0 の支軸3に 張力T′で円環が巻き付いていると考えると、この円環の微小片Zが支軸3を押 圧する力Pは、 P=2T′・sin2dθ によって表わされ、線圧pは、 p=2T′・sin2dθ/(2dθ・r0 ) =T′/r0 となる(但しsin2dθ≒2dθとする)。 この線圧pによる摩擦力dFは、支軸3と筒材4の摩擦係数をμ0 とすると、 dF=μ0 ・p・ds =μ0 ・(T′/r0 )・(r0 ・dθ) =μ0 ・T′・dθ …B式 で与えられる。
【0014】 上記張力T′はコイルばね5に働く張力Tにより発生し、コイルばねの場所に よって異なる。該コイルばね5の他端に加えられる力をf、コイルばね5と筒材 4との摩擦係数をμ1 とすると、張力T′は、 T′=f・exp(μ1 ・θ) …C式 によって与えられる。 上記C式をB式に代入し、 dF=μ0 ・f・exp(μ1 ・θ)・dθ 両辺を積分する(ただしxはコイルばねの巻数を示し、φ=2πxとする)。
【0015】
【数1】 =(μ0 /μ1 )・f・[exp(μ1 ・φ)−1] =(μ0 /μ1 )・[f・exp(μ1 ・φ)−f」 =(μ0 /μ1 )・(T−f) さらにT≫fとすると、 F=(μ0 /μ1 )・T …D式 の関係が得られ、D式をA式へ代入すると、 F=(μ0 /μ1 )・T>(r1 ・r0 )・T (μ0 /μ1 )>(r1 /r0 ) ゆえに、 μ0 ・r0 >μ1 ・r1 …E式 となる。従って筒材4が支軸3外面を滑らずに締付けて停止する様にするために は、上記E式を満足する様に支軸3、筒材4及びコイルばねの材質、形状、サイ ズを設定する。
【0016】 図4は本考案の他の実施例を示す分解説明図であり、第1部材1、筒材4の構 成は図1の例と同じである。コイルばね5の一端5Aは筒材4の外面へ押付ける 様に包接できる構成とし、他端5Bは後述の軸受け6に形成されるスリット6a に係止される。すなわち軸受け6は中空に形成され、一部に第2部材2が接合固 定されると共に、軸方向一部にスリット6aが設けられ、また該軸受け6の内側 には支軸3の先端と嵌合する支承部6b(破線で示す)が形成される。該軸受け 6はコイルばね5の外側を覆う様に配設され、スリット6a内にコイルばね5の 端部5Bが係止される。
【0017】 これによりたとえば第2部材2が矢印方向に沿って2Xに示す位置へ揺動する とき(支軸3と支承部6bの当接面に沿って移動する)、コイルばね5は縮径し て筒材4を締付け、支軸3と筒材4の間の摩擦力を増大し、筒材4の停止作用を コイルばね5及び軸受け6を介して第2部材2へ伝え、第2部材2の揺動を停止 させる。
【0018】 本考案は以上の例に限定されるものではなく、コイルばね5の一端は第1部材 又は第2部材のいずれかに接続すると共に、他端は筒材4の外面に直接固定して しまう構造や一方方向の移動にのみ係止する様な係止構造を採用したものであっ ても良い。また筒材4は一層だけでなく、図4の破線に示す他の筒状体(軸方向 に切込み9aが形成される)9を筒材4の内又は外へ周方向に摺動自在に積層し たものでも構わず、この構造であれば筒材4又は筒状体9の切込み4a、9aの いずれかを、そのギャップ幅が制限される様に形成しておけば、締付け摩擦力の 上限を決定でき、しかも第1部材又は第2部材が落下して閉じてしまうのを防止 することができる。
【0019】 また上記の第1部材、第2部材のいずれが蓋部材側となるものであっても構わ ず、また開き方向も左回動、右回動のいずれでも良く、さらにコイルばね5の両 端は第1部材、第2部材に直接又は他のばね等の介在部品を介して接続されるも の等であっても良い。
【0020】
【考案の効果】
本考案は以上の様に構成されているので、蓋部材等を任意の開口位置で停止的 に保持することができ、またこの状態から開方向及び閉方向へのいずれへも揺動 させることができる。また本考案においては構成部品が少なく揺動支軸の周りに コンパクトに構成できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す分解説明図である。
【図2】図1に示す筒材4と軸受け6の構造を詳しくし
た説明図である。
【図3】図1に示すヒンジ機構の作動説明図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す分解説明図である。
【図5】図1に示すヒンジ機構の作用説明図である。
【図6】従来のヒンジ機構を示す側面説明図である。
【符号の説明】
1 第1部材 2 第2部材 3 支軸 4 筒材 5 コイルばね 6 軸受け

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材と第2部材がそのいずれか一方
    に固定された支軸を介して揺動自在に接続され、該第1
    部材と第2部材を任意角度で停止的に保持するヒンジ機
    構であって、前記支軸には軸方向に切込みを形成した筒
    材が嵌装されると共に、該筒材の外周には締付け用コイ
    ルばねが巻装され、該コイルばねの一端は上記第1部材
    又は第2部材のいずれか一方に固定され、また他端は上
    記筒材に固定されるか又はこれを包接してなることを特
    徴とするヒンジ機構。
JP2501392U 1992-03-24 1992-03-24 ヒンジ機構 Withdrawn JPH0577614U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2501392U JPH0577614U (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ヒンジ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2501392U JPH0577614U (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ヒンジ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0577614U true JPH0577614U (ja) 1993-10-22

Family

ID=12154036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2501392U Withdrawn JPH0577614U (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ヒンジ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0577614U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170118851A (ko) * 2015-02-19 2017-10-25 사우스코 인코포레이티드 비대칭 마찰 토크를 생성하는 방법 및 피봇 디바이스

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170118851A (ko) * 2015-02-19 2017-10-25 사우스코 인코포레이티드 비대칭 마찰 토크를 생성하는 방법 및 피봇 디바이스
JP2018511746A (ja) * 2015-02-19 2018-04-26 サウスコ,インコーポレイティド ピボット装置及び非対称摩擦トルクを発生させる方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5852119B2 (ja) 非対称的な半径方向摩擦ダンパ作用を与える伸張バネを備えたテンショナ
JP5798627B2 (ja) 非対称性の半径方向摩擦ダンパ作用をもつ伸縮バネを備えたテンショナ
JPH0320146A (ja) ベルト緊張装置
JP2006097898A (ja) ベルト引張装置
JPH0684728B2 (ja) 内燃機関のスロットル弁開閉装置
JPH0577614U (ja) ヒンジ機構
JPS5861333A (ja) 電磁スプリングクラツチ
KR890003007Y1 (ko) 자전거용 브레이크 장치에 사용하는 부시
JPH0468182A (ja) 開閉装置
JPH03295739A (ja) ブッシュ及びシートベルトリトラクタ
JP2572241Y2 (ja) 遠心分離機の防振機構
JPH10281138A (ja) ヒンジ機構
JPH03112750A (ja) シートベルトリトラクタ
JP4211972B2 (ja) ダンパ及びボックス体開閉装置
JP2585827Y2 (ja) ワンウェイダンパー
JPH077640Y2 (ja) トーショナルダンパ
JPH112278A (ja) ロータリーダンパー
JPS59165786A (ja) 開閉体の釣り合わせ装置
JP2001165253A (ja) オートテンショナ
JPS63106982A (ja) 蓋体開閉装置
JPS5967974A (ja) 安全ベルト用の緊急錠止めリ−ル
US1758090A (en) Shock absorber
JPH037328Y2 (ja)
JPH0488242A (ja) 正逆回転トルクリミッタ
JPH0516588A (ja) バインダのロツク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960606