JP2585827Y2 - ワンウェイダンパー - Google Patents

ワンウェイダンパー

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JP2585827Y2
JP2585827Y2 JP1990110801U JP11080190U JP2585827Y2 JP 2585827 Y2 JP2585827 Y2 JP 2585827Y2 JP 1990110801 U JP1990110801 U JP 1990110801U JP 11080190 U JP11080190 U JP 11080190U JP 2585827 Y2 JP2585827 Y2 JP 2585827Y2
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Japan
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shaft
holder
ring
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hollow portion
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、大型トラック等に備えられるグローブボッ
クスの比較的重量のある開閉蓋が、急激に開放しないよ
うにするワンウェイダンパーに関する。
〔従来の技術〕
大型トラック等の車内には、備品等を収容するための
グローブボックスが備えられている。このグローブボッ
クスの開閉蓋は重量が大きいので、その開放速度を規制
するため、通常エアダンパーが取付けてある。このエア
ダンパー68は、第5図に示されるように、開閉蓋を支持
するシャフト70とこれを収容するシリンダー72により構
成されている。このようなエアダンパー68は、シャフト
70の押込方向(矢印D方向)への移動時には、後端に形
成された空気孔74から空気が排出され、シャフト70は抵
抗なくシリンダー72内へ収容されるが、シャフト70がシ
リンダー72から引き出される時には(矢印D方向と反対
方向)、オリフィス76によって流出する空気量が制限さ
れ、シャフト70の移動速度が規制されるようになってい
る。
しかしながら、このようなエアダンパー68では、シリ
ンダー70の長さによって、エアダンパー68のストローク
長Lが決まってくるので、開閉蓋の開閉ストローク長が
異なる毎に、それに組み込まれるエアダンパーを製造す
る必要があり、コスト高となっていた。また、開閉蓋の
開閉ストローク長を大きくすると、その分シリンダーが
大きくなり、取付け箇所が制限されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は上記事実を考慮して、ダンパーのストローク
長をシャフトの長さで調整でき、コンパクトで製造コス
トの安いワンウェイダンパーを提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、開閉蓋を開閉可能に支持するシャフトと、
シャフトが貫通されシャフトの一部を収容するホルダー
と、前記ホルダーの軸心部に形成され前記シャフトから
離れた位置からシャフトの先端部に向かってシャフトへ
接近する方向に傾斜する傾斜壁により構成される閉塞し
た中空部と、前記中空部に配置され前記シャフトとホル
ダーの相対移動によって前記傾斜壁と当接し前記シャフ
トを締付けてシャフトの移動速度を規制するOリング
と、前記ホルダーを貫通した前記シャフトの後端部に設
けられホルダーと当接することによりシャフトのストロ
ーク長を制限する制止手段と、を有することを特徴とし
ている。
本考案によれば、開閉蓋の閉止時には、シャフトと共
に移動するOリングがホルダーの中空部内を傾斜壁間が
離間する方向へ向かって移動するが、中空部は閉塞され
ているのでOリングはホルダー内に留まる。また、Oリ
ングは傾斜壁と非当接状態で、傾斜壁から押圧されない
ので、シャフトはOリングに締付けられない。従って、
シャフトの移動速度は規制されず、開閉蓋は抵抗なく閉
じられる。
ところが、開閉蓋の開放時には、Oリングがシャフト
と共に、ホルダーの中空部内を傾斜壁間が近接する方向
へ向かって移動する。
このため、Oリングは傾斜壁と当接し、傾斜壁から押
圧されて縮径しシャフトを締付ける。従って、シャフト
とOリングとの間に摩擦が発生し、シャフトの移動速度
が制限され、開閉蓋が一定の開放速度で開放する。
ここで、さらに開閉蓋が開放すると、ホルダーが貫通
したシャフトの後端部に設けられた制止手段が、ホルダ
ーに当たり、開閉蓋は所定の開放角度で制止する。
〔実施例〕
(ワンウェイダンパーの構成) 第1図には本考案に係るワンウェイダンパー10の第1
実施例が示されている。
この第1実施例におけるワンウェイダンパー10は、シ
ャフト12の一部を収容するホルダー14と、シャフト12の
後端部に取付けられ、シャフト12のストローク長を制限
するストッパー16によって構成されている。
ホルダー14は、シャフト12が貫通する円形の貫通孔18
を有する円筒型とされている。第1図に示されるよう
に、貫通孔18は、円柱形の中空部20とこれと連通する円
錐台形の中空部22とで構成されている。
この中空部22の内壁は、シャフト12の軸に対して傾斜
する傾斜壁24となっている。中空部20と中空部22が連通
する部分には、シャフト12の軸に対して垂直とされる壁
部26が形成されている。中空部22内には、Oリング28が
配置されている。このOリング28は、シャフト12の移動
に伴って、中空部22内を矢印A方向及びこれと反対方向
へ移動するようになっている。
すなわち、シャフト12が矢印A方向に移動する時は、
Oリング28は、シャフト12と伴に矢印A方向と反対方向
へ移動し、壁部26で係止される。このときOリング28は
傾斜壁24に押圧されシャフト12を締め付け、摩擦力によ
ってシャフト12の移動速度を制限するようになってい
る。
ホルダー14の中空部22の拡径側には、シャフト12が貫
通される円形孔30が形成されたキャップ32が取付けられ
ている。このキャップ32の外周部にはフランジ34が設け
られ、このフランジ34の先端部に形成された爪36が、ホ
ルダー14の外周に形成された突起38と嵌合し、ホルダー
14にキャップ32を固着している。
第2図に示されるように、キャップ32の外側には、円
板状のストッパー16が配置されている。このストッパー
16の中央部には雌ねじ40が形成されており(第2図参
照)、貫通孔18に挿通されるシャフト12の後端部に形成
された雄ねじ42が螺合するようになっている。これによ
って、シャフト12が矢印A方向に移動した時、ストッパ
ー16がキャップ32に当接し、シャフト12の矢印A方向と
反対方向の移動を制限している。
これによって、シャフト12の長さを調整するだけで、
ダンパーストローク長を変えることができる。
また、ホルダー14には、その軸方向と直交する方向に
向かって回転軸44が突出形成され、図示しないグローブ
ボックスの内壁に設けられた回転軸受に軸支されるよう
になっている。
(グローブドアの構成) 第2図に示されるように、グローブドア46は図示しな
いグローブボックスの下端に回転可能に取付けてある。
グローブドア46の内面側には、スナップ48が備えられ
ており、グローブボックスの上端に取付けられたプロテ
クタ49を掛止して、グローブドア46を閉止状態で保持す
るようになっている(第3図参照)。
グローブドア46の長手方向の両側辺には、シャフト12
の取付部50が形成されており、先端が屈曲されたシャフ
ト12がEリング52で回転可能に取付けられ、グローブド
ア46を支持するようになっている。
次に上記のように構成された本考案の第1実施例の作
用を説明する。
第3図に示されるように、グローブドア46の閉止状態
では、スナップ48がプロテクタ49を掛止し、グローブド
ア46が開放しないようになっている。
このとき、ワンウェイダンパー10の貫通孔18内へ挿通
されているシャフト12は、グローブボックス内部へ突出
しており、この突出長さ、すなわちストッパー16とキャ
ップ32との距離Lが、ダンパーストローク長となってい
る。
次に、スナップ48とプロテクタ49との掛止状態を解除
すると、グローブドア46は、乗員によって引き開かれる
力とグローブドア46の自重によって、図示しないグロー
ブボックスの下端に設けられた蝶番を中心として開放し
始める。
このとき、図示しない回転軸受に回転軸44を介して軸
支されているワンウェイダンパー10は、反時計方向(矢
印C方向)に回転しながら、シャフト12の矢印B方向の
移動速度を規制するので、グローブドア46は急激に開放
されることがない。
ここで、ワンウェイダンパー10の作用を詳細に説明す
ると、第1図に示されるように、グローブドア46が閉止
される時、すなわちシャフト12が矢印A方向と反対方向
に移動する時には、Oリング28は、シャフト12の移動に
伴って中空部22内を移動し、キャップ32の内面で係止さ
れる。ここでは、Oリング28は傾斜壁24と非当接状態と
なっているので、傾斜壁24から押圧されることなく自由
状態(第1図の破線で示した状態)にある。このため、
シャフト12は、Oリング28に締め付けられることなく、
矢印A方向と反対方向へ抵抗なく移動できる。
ところが、グローブドア46が開放される時、ずなわち
シャフト12が矢印A方向に移動する時には、Oリング28
は、シャフト12の移動に伴って中空部22内を移動し壁部
26で係止される。このときOリング28は、中空部22の傾
斜壁24と当接状態にあり、傾斜壁22から押圧され、シャ
フト12を締め付ける。この結果、シャフト12はOリング
28との間に大きな摩擦を生じ、移動速度を制限される。
次に、グローブドア46の開放がさらに進むと、シャフ
ト12の後端に取付けられたストッパー16がキャップ32の
外面と当接し、グローブドア46の開放角度が制限される
(第3図参照)。
次に本考案の第2実施例について説明する。
第4図に示されるように、第2実施例に係るワンウェ
イダンパー60には、第1実施例に示されたホルダー11が
2重に構成されており、内周部には、2つのOリング28
が収容されるようになっている。従って、シャフト12
は、この2つのOリング28によって、移動速度を制限さ
れるので、比較的大きなグローブドアに適用する場合に
適している。
また、シャフト12の移動速度は、シャフト12の径の大
きさ、Oリング28の大きさ、さらには傾斜壁24の傾斜角
度等を変更することで、簡単に規制することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係るワンウェイダンパ
ーは、ホルダー内へ貫通されるシャフトの移動速度をO
リングの締め付けによって規制するので、エアダンパー
のようにシリンダーを必要としない。このため、構造を
コンパクトにでき、コストを削減できる。さらに、ダン
パーのストローク長がシャフトの長さで調整できるた
め、開閉角度を簡単に調整できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るワンウェイダンパー
の断面図、第2図は本考案の第1実施例に係るワンウェ
イダンパーを示す分解斜視図、第3図は本考案に係るワ
ンウェイダンパーが適用されたグローブドアの開閉状態
を示す側面図、第4図は本考案の第2実施例に係るワン
ウェイダンパーの断面図、第5図は従来のエアダンパー
を示す一部破断した斜視図である。 12…シャフト、14…ホルダー、16…ストッパー(制止手
段)、22…中空部、24…傾斜壁(規制手段)、28…Oリ
ング(規制手段)、46…グローブドア(開閉蓋)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 7/08 B60R 7/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉蓋を開閉可能に支持するシャフトと、
    シャフトが貫通されシャフトの一部を収容するホルダー
    と、前記ホルダーの軸心部に形成され前記シャフトから
    離れた位置からシャフトの先端部に向かってシャフトへ
    接近する方向に傾斜する傾斜壁により構成される閉塞し
    た中空部と、前記中空部に配置され前記シャフトとホル
    ダーの相対移動によって前記傾斜壁と当接し前記シャフ
    トを締付けてシャフトの移動速度を規制するOリング
    と、前記ホルダーを貫通した前記シャフトの後端部に設
    けられホルダーと当接することによりシャフトのストロ
    ーク長を制限する制止手段と、を有するワンウェイダン
    パー。
JP1990110801U 1990-10-23 1990-10-23 ワンウェイダンパー Expired - Lifetime JP2585827Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4204871B2 (ja) * 2003-01-21 2009-01-07 オイレス工業株式会社 ダンパ及びボックス体開閉装置
JP4211972B2 (ja) * 2003-01-31 2009-01-21 オイレス工業株式会社 ダンパ及びボックス体開閉装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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