JPH0577422U - 建 物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物の屋根用資材の節減を図る。 【要約】 長方形状の複数個の太陽電池パネル１の短辺部４が該短
辺部を挟持する挟持翼板を有しかつ全長が前記短辺部の
長さと略同等の合成樹脂製の連結部材５を介して互いに
接続されて形成された太陽電池パネル長尺体１５を、雨
漏りを防止できるように屋根構造体に複数個配設して、
屋根の一部に兼用の太陽電池パネル連結板２５が形成さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、園芸用ハウス、木造家屋等の屋根に太陽電池パネルを配設して、太 陽電池パネルを屋根の一部に兼用させた建物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、太陽エネルギーを有効に利用するために、屋根に太陽電池パネルを 配設するための専用の配設構造物を設置し、その配設構造物に複数個の太陽電池 パネルを設けた園芸用ハウス、木造家屋等の建物が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、複数個の太陽電池パネルを屋根に配設するのであるならば、太 陽電池パネルを配設するための専用の配設構造物を屋根にわざわざ設けるよりも 、複数個の太陽電池パネルを一体的に連結してこの一体的に連結された太陽電池 パネルを屋根の一部に兼用させるようにした方が屋根用の資材の節減を図るうえ で望ましい。

【０００４】 本考案は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、太 陽電池パネルを有効に利用して、屋根用資材の節減を図ることのできる建物を提 供するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係わる建物は、上記の課題を解決するため、長方形状の複数個の太陽 電池パネルの短辺部が該短辺部を挟持する挟持翼板を有しかつ全長が前記短辺部 の長さと略同等の合成樹脂製の連結部材を介して互いに接続されて形成された太 陽電池パネル長尺体を、雨漏りを防止できるように屋根構造体に複数個配設して 、屋根の一部に兼用の太陽電池パネル連結板が形成されているところにある。

【０００６】

【作用】

本考案に係わる建物によれば、太陽電池パネル連結板が屋根の一部を兼用して いるので、屋根用資材の節減を図ることができる。

【０００７】

【実施例】

図１において、１は太陽電池パネルであり、２はその太陽電池パネル１のフレ ーム、３はその太陽電池パネル１の発電素子部である。この太陽電池パネル１は 長方形状であり、その太陽電池パネル１の短辺部４同志が連結部材としてのＨ型 ツナギ資材５により接続されるものである。Ｈ型ツナギ資材５は図２に示すよう に、一対の中央条壁６、７と一対の挟持翼板８、９とからなり、合成樹脂により 形成されている。挟持翼板８は下翼板１０と上翼板１１とからなる。挟持翼板９ は下翼板１２と上翼板１３とからなる。下翼板１０、１２と上翼板１１、１３の 間は、短辺部４が挿入される挿入空間１４となっている。そのＨ型ツナギ資材５ の全長Ｌは太陽電池パネル１の短辺部４の長さＬ´と略同じである。太陽電池パ ネル１はその短辺部４が挿入空間１４に挿入されて、各短辺部４は一対の挟持翼 板８、９によってそれぞれ厚さ方向から挟持される。これにより、図３に示すよ うに、複数個の太陽電池パネル１が連結された太陽電池パネル長尺体１５が形成 される。

【０００８】 この太陽電池パネル長尺体１５は、例えば施設園芸用のハウスの屋根に設置さ れるもので、図４において、１６は棟木に相当する屋根構造体、１７は軒梁に相 当する屋根構造体である。その屋根構造体１６、１７にはアルミニウム製のタル キ部材１８が掛け渡されている。このタルキ部材１８はその太陽電池パネル長尺 体１５を固定支持するために用いられ、図５に示すように、脚部１９と支持腕部 ２０とを有する。そのタルキ部材１８は、図６に示すように、複数個配設されて いる。太陽電池パネル長尺体１５はその長辺部が支持腕部２０に支持されるもの で、その支持腕部２０には目止めのためにヒモパテ２１が盛られている。これに より、太陽電池パネル１と支持腕部２０との間に隙間ができないようにされ、タ ルキ部材１８はタルキ部材カバー２２によって被覆されている。タルキ部材カバ ー２２と太陽電池パネル１との間にはコンプリゴム２３が設けられている。これ により、ハウス内への雨水の侵入防止の完全化が図られている。なお、図７にお いて、アルミニウム製アングル部材２４は必要に応じて設けられる。

【０００９】 太陽電池パネル長尺体１５はその各タルキ部材１８により連結されて、図６に 示すように屋根の一部を構成する太陽電池パネル連結板２５とされている。屋根 の残りの部分は、図７に示すように、アクリル樹脂製波板２６が設けられている 。

【００１０】 そのアクリル樹脂製波板２６と太陽電池パネル連結板２５との境目にはそのアク リル樹脂製波板２６を支持するための支持部材２７が設けられると共に、雨漏り を防止するための雨よけ部材２８が設けられている。また、この雨よけ部材２８ と支持部材２７との間にはコンプリゴム２９が設けられ、その上部にはコーキン グクリアー部材３０が盛られて、太陽電池パネル連結板２５とアクリル樹脂製波 板２６との境目からハウス内への雨水侵入防止の完全化が図られている。

【００１１】 なお、屋根構造体１６には、棟木カバー３１が設けられ、太陽電池パネル１の 短辺部４と屋根構造体１６との間にはコーキングクリアー部材３２が盛られて、 棟木部分から雨水がハウス内へ侵入しないようにされ、また、太陽電池パネル連 結板２５の自重によるすべりを防止するために、軒先側の太陽電池パネル１の短 辺部４にはＬ字形のアルミニウム製アングル部材３３が設けられ、このアルミニ ウム製アングル部材３３はタルキ部材１８にビス止め固定されて、太陽電池パネ ル連結板２５を受けとめている。

【００１２】

【考案の効果】

本考案に係わる建物は、以上説明したように構成したので、屋根用資材の節減 を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 太陽電池パネルの連結を説明するための平面
図である。

【図２】 太陽電池パネルの連結に用いるＨ型ツナギ資
材の正面図である。

【図３】 連結されて形成された太陽電池パネル長尺体
の平面図である。

【図４】 屋根の一部を示す断面図である。

【図５】 太陽電池パネル長尺体の連結に用いるタルキ
部材とタルキ部材カバーと太陽電池パネル長尺体とを示
す分解斜視図である。

【図６】 施設園芸用ハウスの屋根を示す平面図であ
る。

【図７】 太陽電池パネル長尺体の連結状態を示す図で
あって、図６のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１…太陽電池パネル ４…短辺部 ５…Ｈ型ツナギ資材（連結部材） ８、９…挟持翼板 １５…太陽電池パネル長尺体 ２５…太陽電池パネル連結体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長方形状の複数個の太陽電池パネルの短
   辺部が該短辺部を挟持する挟持翼板を有しかつ全長が前
   記短辺部の長さと略同等の合成樹脂製の連結部材を介し
   て互いに接続されて形成された太陽電池パネル長尺体
   を、雨漏りを防止できるようにして屋根構造体に複数個
   配設して、屋根の一部に兼用の太陽電池パネル連結板が
   形成されている建物。