JPH0577361A - 積層板用ガラス繊維不織布および積層板 - Google Patents

積層板用ガラス繊維不織布および積層板

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JPH0577361A
JPH0577361A JP24007191A JP24007191A JPH0577361A JP H0577361 A JPH0577361 A JP H0577361A JP 24007191 A JP24007191 A JP 24007191A JP 24007191 A JP24007191 A JP 24007191A JP H0577361 A JPH0577361 A JP H0577361A
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JP
Japan
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glass fiber
nonwoven fabric
glass
fiber nonwoven
woven fabric
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Pending
Application number
JP24007191A
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English (en)
Inventor
Masaru Ogata
優 緒方
Masayuki Noda
雅之 野田
Yukihiro Yamashita
山下  幸宏
Katsuhiko Nishimura
勝彦 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス繊維不織布の引張り強度を下げず密度を
高くすることにより、積層板を構成する基材の一部ない
し全部がガラス不織布である積層板の加熱による寸法収
縮および反り、ならびに熱膨張率を小さくする。 【構成】ガラス繊維不織布を構成するガラス繊維とし
て、繊維長7mm以下のものを20wt%以上、かつ、繊維
長8mm以上のものを40wt%以上含有させる。繊維長7
mm以下のものが少ないと寸法収縮および反り、ならびに
熱膨張率を小さくすることができず、繊維長8mm以上の
ものが少ないと図1に示すようにガラス繊維不織布の引
張り強度が低下してしまう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱処理による寸法収
縮や反りと熱膨張の小さい積層板を製造するのに適した
ガラス繊維不織布およびこのガラス繊維不織布を用いた
積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】積層板は、シート状基材にエポキシ樹脂
等の樹脂ワニスを含浸乾燥して得たプリプレグを積層成
形して製造したものであり、プリント配線の絶縁基板と
して用いられている。シート状基材としては、ガラス繊
維織布、ガラス繊維不織布等種々ある。ガラス繊維不織
布としては、繊維長13mm(繊維径9〜10μm)程度
のガラス繊維を抄造したものが一般的である。ガラス繊
維同士ではからみあう性質がないため、アクリル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂等のバインダを用いて繊
維間を固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】積層板を構成する基材
の一部または全部がガラス繊維不織布である積層板は、
打抜加工性、電気特性に優れる。しかし、従来のガラス
繊維不織布を基材に使用した積層板は、加工工程で加熱
処理を受けると寸法収縮や反りが大きく、また、熱膨張
率も大きい。本発明が解決しようとする課題は、ガラス
繊維不織布を基材に使用した積層板の加熱処理による寸
法収縮や反りを小さくし、熱膨張率も小さくすることで
ある。また、このような積層板の製造に適したガラス繊
維不織布を提供することであ
【0004】る。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る積層板用ガラス繊維不織布は、繊維長7
mm以下のガラス繊維を20wt%以上、かつ、繊維長8mm
以上のガラス繊維を40wt%以上含有することを特徴と
する。また、本発明に係る積層板は、積層板を構成する
基材の一部ないし全部がガラス繊維不織布であり、当該
ガラス繊維不織布が、繊維長7mm以下のガラス繊維を2
0wt%以上、かつ、繊維長8mm以上のガラス繊維を40
wt%以上含有したガラス繊維不織布であることを特徴と
する。尚、本発明は、繊維長7mm以下のガラス繊維と繊
維長8mm以上のガラス繊維の含有量が上記の条件を満た
す限り、繊維長が7mmを越え8mm未満のガラス繊維を含
有することを妨げるものではない。
【0005】
【作用】従来のガラス繊維不織布は密度が小さく空隙が
多いために、樹脂ワニスを含浸したとき自然と樹脂含有
量が多くなっている。これが、積層板を加熱処理したと
きの寸法収縮を大きくしている原因である。樹脂ワニス
の含浸量も不均一になりがちであり、これに起因して、
積層板を加工する工程で加熱処理したときの樹脂の収縮
量が場所によって異なることが、反り発生の原因になっ
ている。また、ガラス繊維の熱膨張率(5×10~6
℃)に比べて樹脂の熱膨張率(60〜90×10~6
℃)は大きく、樹脂含有量が多いことが積層板の熱膨張
率を大きくしている原因となっている。本発明に係るガ
ラス繊維不織布は、繊維長7mm以下のガラス繊維が、従
来不織布中に存在していた空隙を埋めるので、ガラス繊
維不織布の密度が高くなり、また、均一になっている。
この結果、特別な操作をしなくても、樹脂ワニスを含浸
したときの樹脂含有量が少なくなり、均一な樹脂含浸が
行なわれるので、加熱処理による寸法収縮や反り、なら
びに熱膨張率を大きくする原因が除かれることになる。
尚、繊維長7mm以下のガラス繊維の含有量が20wt%達
しないとガラス繊維不織布の密度を十分に大きくでき
ず、このガラス繊維不織布を使用した積層板の寸法収縮
や反りならびに熱膨張率は、従来のガラス繊維不織布を
使用した積層板と大差がなくなる。また、繊維長8mm以
上のガラス繊維の含有量が40wt%に達しないとガラス
繊維不織布の引張強度が低下し積層板製造工程でガラス
繊維不織布の切れが生じる問題がある。従来のガラス繊
維不織布を使用しても、樹脂濃度の薄いワニスを含浸し
て樹脂含有量少なくすることはできるが、このような場
合にはプリプレグが嵩高くなり所定厚さの積層板を得る
ための使用枚数も増えるので実用的でない。
【0006】
【実施例】
実施例1 10μmφ×8mmのガラス繊維と10μmφ×6mmのガ
ラス繊維を重量比で8/2の割合で水中に分散し抄紙機
にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着乾
燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織布
にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量88.5重量%のプ
リプレグを得た。このプリプレグを芯材とし両表面にエ
ポキシ樹脂を含浸乾燥したガラス繊維織布プリプレグを
置き、加熱加圧成形し厚さ1.6mmの積層板を得た。
【0007】実施例2 10μmφ×8mmのガラス繊維と10μmφ×6mmのガ
ラス繊維を重量比で6/4の割合で水中に分散し抄紙機
にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着乾
燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織布
にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量87.8重量%のプ
リプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ1.
6mmの積層板を得た。
【0008】実施例3 10μmφ×8mmのガラス繊維と10μmφ×6mmのガ
ラス繊維を重量比で4/6の割合で水中に分散し抄紙機
にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着乾
燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織布
エにエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量86.9重量%の
プリプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ
1.6mmの積層板を得た。
【0009】実施例4 10μmφ×13mmのガラス繊維と10μmφ×6mmの
ガラス繊維を重量比で8/2の割合で水中に分散し抄紙
機にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着
乾燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織
布にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量87.6重量%の
プリプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ
1.6mmの積層板を得た。
【0010】実施例5 10μmφ×13mmのガラス繊維と10μmφ×6mmの
ガラス繊維を重量比で6/4の割合で水中に分散し抄紙
機にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着
乾燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織
布にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量86.7重量%の
プリプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ
1.6mmの積層板を得た。
【0011】実施例6 10μmφ×13mmのガラス繊維と10μmφ×6mmの
ガラス繊維を重量比で4/6の割合で水中に分散し抄紙
機にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着
乾燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織
布にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量86.5重量%の
プリプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ
1.6mmの積層板を得た。
【0012】比較例1 10μmφ×13mmのガラス繊維と10μmφ×6mmの
ガラス繊維を重量比で85/15の割合で水中に分散し
抄紙機にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%
付着乾燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維
不織布にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量90.1重量
%のプリプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚
さ1.6mmの積層板を得た。
【0013】比較例2 10μmφ×13mmのガラス繊維と10μmφ×8mmの
ガラス繊維を重量比で6/4の割合で水中に分散し抄紙
機にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着
乾燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織
布にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量92.0重量%の
プリプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ
1.6mmの積層板を得た。
【0014】従来例1 10μmφ×13mmのガラス繊維を水中に分散し抄紙機
にて抄造後、エポキシ樹脂バインダを10重量%付着乾
燥し、ガラス繊維不織布を得た。このガラス繊維不織布
にエポキシ樹脂を含浸乾燥し樹脂量92.2重量%のプ
リプレグを得た。以下、実施例1と同様にして厚さ1.
6mmの積層板を得た。
【0015】次に、上記実施例、比較例、従来例の積層
板の特性を表1に示す。表中、 熱膨張率:TMA法による測定 寸法収縮:E-0.5/150熱処理後の寸法収縮量 反り:同上熱処理後の300×300mm試験片四隅の定盤から
の浮き上がり量最大値である。
【0016】
【表1】
【0017】図1には、10μmφ×13mmのガラス繊
維と10μmφ×6mmのガラス繊維よりなるガラス繊維
不織布について、10μmφ×13mmのガラス繊維含有
割合とガラス繊維不織布の引張り強度ならびに密度との
関係を示したものである。長繊維の割合が40重量%よ
り少なくなると引張り強度が低下することが分かる。
【0018】
【発明の効果】積層板を構成する基材の一部ないし全部
にガラス繊維不織布を使用する場合、そのガラス繊維不
織布として本発明に係るガラス繊維不織布を使用するこ
とにより、特別な操作をしなくても、樹脂ワニスを含浸
したときの樹脂含有量が少なくなり、均一な樹脂含浸が
行なわれるので、加熱処理による寸法収縮や反り、なら
びに熱膨張率小さい積層板とすることができる。また、
このガラス繊維不織布は、引張り強度も十分に保持して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維長8mm以上のガラス繊維の含有割合とガラ
ス繊維不織布の引っ張り強度ならびに密度との関係を示
した曲線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 勝彦 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 新神 戸電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維長7mm以下のガラス繊維を20wt%以
    上、かつ、繊維長8mm以上のガラス繊維を40wt%以上
    含有することを特徴とする積層板用ガラス繊維不織布。
  2. 【請求項2】シート状基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥し
    たプリプレグを積層成形した積層板において、前記基材
    の一部ないし全部がガラス繊維不織布基材であり、当該
    ガラス繊維不織布基材が、繊維長7mm以下のガラス繊維
    を20wt%以上、かつ、繊維長8mm以上のガラス繊維を
    40wt%以上含有したガラス繊維不織布基材であること
    を特徴とする積層板。
JP24007191A 1991-09-20 1991-09-20 積層板用ガラス繊維不織布および積層板 Pending JPH0577361A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278747A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nippon Mektron Ltd フレキシブルプリント基板およびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278747A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nippon Mektron Ltd フレキシブルプリント基板およびその製造方法
JP4511401B2 (ja) * 2005-03-29 2010-07-28 日本メクトロン株式会社 フレキシブルプリント基板およびその製造方法

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