JPH057651A - 弾球遊技機の可変入賞球装置 - Google Patents

弾球遊技機の可変入賞球装置

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JPH057651A
JPH057651A JP18557891A JP18557891A JPH057651A JP H057651 A JPH057651 A JP H057651A JP 18557891 A JP18557891 A JP 18557891A JP 18557891 A JP18557891 A JP 18557891A JP H057651 A JPH057651 A JP H057651A
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ball receiving
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定入賞領域へ誘導される入賞玉の径路を複
数にすると共に、各径路毎に特定入賞領域への誘導確率
が異なる可変入賞球装置を提供する。 【構成】 下部玉転動板55を、相互に連通された上段
通路55aと下段通路55bとに分けて形成し、上段通
路55aを複数の入賞口62、63a,63bに臨ま
せ、下段通路55bを主として特定入賞口62に臨ませ
た。 【効果】 上段通路55aと下段通路55bの2つの径
路によって入賞玉を特定入賞口62に導くことができ、
しかも、上段通路55aと下段通路55bとでは、特定
入賞口62に誘導される確率が明らかに異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、玉受部材と、該玉受部
材の開成時に受け入れた入賞玉が誘導されて流下する入
賞空間と、該入賞空間の底面を構成する下部玉転動板
と、該下部玉転動板の流下端に臨むように区画形成され
且つその区画したうちの少なくとも1つを特定入賞領域
とした複数の入賞領域と、を備えた弾球遊技機の可変入
賞球装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、玉受部材の開成時に受け入れられ
た入賞玉が入賞空間内を流下して、その入賞空間の底面
を構成する下部玉転動板を転動し、最終的に下部玉転動
板の流下端に臨むように区画形成され且つその区画した
うちの少なくとも1つを特別の遊技価値を付与する特定
入賞領域とした複数の入賞領域のいずれかに誘導される
可変入賞球装置が適用された弾球遊技機が市場に多数提
供されていた。このような可変入賞球装置における下部
玉転動板は、その流下端が複数の入賞領域に臨むように
形成されているだけであり、したがって、特定入賞領域
への入賞玉の落下径路は、1つであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、下部玉転動
板を転動する入賞玉が特定入賞領域へ誘導される径路が
ほぼ一定となると共に、特定入賞領域への誘導確率もほ
ぼ一定となって、遊技者に飽きられ易いという問題があ
った。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、特定入賞領域へ誘導され
る入賞玉の径路を複数にすると共に、各径路毎に特定入
賞領域への誘導確率が異なる弾球遊技機の可変入賞球装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、玉受部材と、該玉受部材の
開成時に受け入れた入賞玉が誘導されて流下する入賞空
間と、該入賞空間の底面を構成する下部玉転動板と、該
下部玉転動板の流下端に臨むように区画形成され且つそ
の区画したうちの少なくとも1つを特定入賞領域とした
複数の入賞領域と、を備えた弾球遊技機の可変入賞球装
置において、前記下部玉転動板を、その上流部に形成さ
れた連通開口によって連通された上段通路と下段通路と
に分けて形成し、いずれか一方の通路を他方の通路より
も入賞玉が前記特定入賞領域に誘導され易いように形成
したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】下部玉転動板を、その上流部に形成された連通
開口によって連通され上段通路と下段通路とに分けて形
成し、いずれか一方の通路を他方の通路よりも入賞玉が
前記特定入賞領域に誘導され易いように形成したので、
下部玉転動板を転動する入賞玉は、一方の通路から特定
入賞領域へ落下する径路と、他方の通路から特定入賞領
域へ落下する径路との2つの径路をとることができ、し
かも、一方の通路から特定入賞領域に誘導される確率
と、他方の通路から特定入賞領域に誘導される確率とが
異なるように形成されているので、遊技者の興趣を引き
付けることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。まず、図9を参照して実施例に係る可
変入賞球装置20が応用される弾球遊技機(図示の場
合、パチンコ遊技機)の遊技盤1の構成について説明す
る。遊技盤1にほぼ円状に植立された区画レール2によ
って遊技領域3が構成され、該遊技領域3のほぼ中央に
本実施例の要部を構成する可変入賞球装置20が配置さ
れている。この可変入賞球装置20は、一対の玉受部材
26a,26bと、該玉受部材26a,26bの上面に
沿って移動する振分部材36a,36bと、前記玉受部
材26a,26bによって受け入れられた入賞玉が流下
する入賞空間34と、該入賞空間34の最下方に設けら
れる特定入賞口62を含む複数(3つ)の入賞口62、
63a,63bとを含んでいる。なお、可変入賞球装置
20の詳細な構造は、後に詳述する。
【0007】また、可変入賞球装置20の下方には、電
動役物6が配置され、該電動役物6の左右に電動役物用
始動口4a,4bが配置されている。電動役物用始動口
4a,4bには、電動役物スイッチ5a,5bが付設さ
れており、電動役物用始動口4a,4bに入賞した打玉
を検出するようになっている。そして、電動役物スイッ
チ5a,5bがONしたときには、所定時間(例えば、
2.2秒)に電動役物6が微少時間(例えば、0.6
秒)づつ2回開放する。電動役物6は、一対の開閉翼片
を有するもので、その開閉翼片が電動役物ソレノイド7
によって開閉駆動されるようになっている。また、電動
役物6は、開閉翼片の開放中に受け入れられた打玉を検
出する始動入賞玉検出スイッチ8を内蔵している。
【0008】しかして、始動入賞玉検出スイッチ8がO
Nすると、前記可変入賞球装置20の玉受部材26a,
26bが微少時間(例えば、0.5秒)づつ2回開放す
る。そして、その2回の開放動作によって受け入れられ
た入賞玉が特定入賞口62に誘導されたときには、大当
り遊技状態となる。大当り遊技状態になると、玉受部材
26a,26bが所定時間(例えば、27秒)内に所定
回数(例えば、18回)の開閉動作を行うか、又はその
所定回数の開閉動作中に所定個数(例えば、10個)の
入賞玉が発生するまでの開閉動作を行うようになってい
る(以下、これを開閉サイクルという)。このような開
閉サイクルが実行されているときに受け入れられた入賞
玉が特定入賞口62に誘導されたときには、直ちにその
回の開閉サイクルを停止して次の開閉サイクルに移行す
べく継続される。そして、その継続回数は、開閉サイク
ル中に入賞玉が特定入賞口62に入賞することを条件と
して、所定回数(例えば、15回)行われるようになっ
ている。したがって、大当り遊技状態となると、短時間
に多量の入賞玉を発生させることができる。
【0009】また、前記始動入賞時及び大当り遊技状態
時における玉受部材26a,26bの開閉動作時におい
ては、振分部材36a,36bも玉受部材26a,26
bの上面に沿って移動動作するようになっている。この
ため、玉受部材26a,26bに受け止められた入賞玉
は、後述するように玉受部材26a,26bの末端部か
らだけでなく、上端部からも入賞空間34に誘導される
ようになっている。
【0010】遊技領域3には、上記した可変入賞球装置
20、電動役物用始動口4a,4bや電動役物6以外
に、入賞口9a,9b、10a,10b、風車11a〜
11fが設けられている。風車11a〜11fのうち可
変入賞球装置20の上部左右に配置される風車11a,
11bには、風車ランプ12a,12bが内蔵されてい
る。また、入賞口9a,9bは、可変入賞球装置20の
中央部左右側方に配置され、その内部に肩ランプ13
a,13bが内蔵されている。また、入賞口10a,1
0bは、可変入賞球装置20の下方部左右側方に配置さ
れ、その下部にランプ付き風車が付設されている。ラン
プ付き風車のランプは、袖ランプ14a,14bと言わ
れる。また、遊技領域3の左右両端部には、サイドラン
プ15a,15bが配置され、遊技領域3の最下方に
は、入賞しなかった打玉を回収するアウト口16が設け
られている。上記した肩ランプ13a,13b、袖ラン
プ14a,14b、サイドランプ15a,15bは、前
記始動入賞時や前記大当り遊技状態時に所定の態様で表
示駆動される。また、図示しないが、遊技盤1の打玉を
誘導する誘導レールや前記区画レール2の外側に設けら
れるレール飾りランプ17(図10に符号だけ示す)
や、弾球遊技機の前面上部に設けられる遊技効果ランプ
18(図10に符号だけ示す)等も始動入賞時や前記大
当り遊技状態時に所定の態様で表示駆動される。また、
図示しないが弾球遊技機には、スピーカが設けられ、遊
技状態に応じた効果音を発生するようになっている。
【0011】次に、図1乃至図8を参照して、本実施例
の要部を構成する可変入賞球装置20の構成について説
明する。可変入賞球装置20は、図3に示すように、前
記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板21を有
し、その取付基板21に入賞空間34の入口となる入賞
開口22が開設されている。入賞開口22は、全体とし
て縦方向に長い長方形状に形成されるが、そのほぼ中央
部左右が半円形状に膨出している。そして、その膨出部
分に玉受部材26a,26bが回動自在に軸支され、玉
受部材26a,26bの開成時において玉受部材26
a,26bのほぼ全長にわたって入賞空間34と連通さ
れるようになっている。
【0012】また、取付基板21の前面上部には、前記
入賞開口22の上縁及び左右縁に沿って障害受枠23が
突設され、該障害受枠23の前面に上部装飾板24が固
着されている。また、上部装飾板24の後面であって障
害受枠23の上辺の後方には、入賞口25が形成され、
障害受枠23の上辺で受け止められた打玉を入賞玉とし
て取り込むようになっている。
【0013】また、障害受枠23の両側下方には、一対
の玉受部材26a,26bが開閉自在に設けられてい
る。この玉受部材26a,26bは、閉成時に起立状態
となってその先端が障害受枠23の左右下端と対設して
打玉を受け入れないようになっており、開成時に水平状
態となって遊技領域3を落下する打玉を受け止めるよう
になっている。また、玉受部材26a,26bは、その
先端部に内側へ突出する逆流防止突部27a,27bが
形成され、玉受部材26a,26bに受け入れられて後
述する振分部材36a,36bに衝突した入賞玉が再度
遊技領域3に逆流しないようになっている。
【0014】また、玉受部材26a,26bの上部外側
には、扇形状の遮蔽板28a,28bが一体的に形成さ
れ、閉成時において前記入賞開口22の膨出部の上半分
を閉塞するようになっている。また、入賞開口22の膨
出部の下半分には、光を透過する透過装飾板33a,3
3bが固着されている。しかして、玉受部材26a,2
6bの開成時には、前記遮蔽板28a,28bが透過装
飾板33a,33bの前面を覆うようになっているた
め、遮蔽板28a,28bを光が透過しないように形成
すれば、透過装飾板33a,33bを透過してくる光を
玉受部材26a,26bの開閉動作毎に遮断したり通過
させたりすることができる。なお、透過装飾板33a,
33bの後方には、後述する飾りLED70a,70b
と役物ランプ74a,74bが配置されており、それら
から発せられた光が入賞空間34を介して透過装飾板3
3a,33bを照明するようになっている。
【0015】ところで、上記した玉受部材26a,26
bは、図5及び図7に示すように、後方に延びる回動軸
29a,29bによって軸支され、その回動軸29a,
29bの後端に固着されるリンク部材30a,30b
(ただし、30bは、図示しない)と玉受部材ソレノイ
ド32a,32b(ただし、32bは、図示しない)に
連結される作動部材31とによって、玉受部材ソレノイ
ド32a,32bの上下運動を玉受部材26a,26b
の回動運動に変換している。この場合、玉受部材ソレノ
イド32a,32bがONされたときには、玉受部材2
6a,26bが開成された状態となるが、そのとき図4
に示すように、前記遮蔽板28a,28bの外側下端が
後述する下部入賞受枠60の上端部である立壁60a,
60bの外側に当接した状態となっている。一方、玉受
部材ソレノイド32a,32bがOFFされたときに
は、玉受部材26a,26bが閉成された状態となる
が、そのとき図3に示すように、玉受部材26a,26
bの回動軸29a,29bより下方の外側が前記立壁6
0a,60bの内側に当接した状態となっている。この
ように、玉受部材26a,26bの回動範囲は、立壁6
0a,60bと玉受部材26a,26bの下端部と遮蔽
板28a,28bとによって規制されている。
【0016】上記した玉受部材26a,26bによって
受け入れられた入賞玉は、図7に示すように、前記入賞
開口22に沿って取付基板21の後方に向かって突設さ
れた側壁21aと該側壁21aの後端面を閉塞する後面
壁21bとによって構成される入賞空間34に誘導され
るが、その入賞空間34の上部には、上部玉転動板35
が横臥されている。上部玉転動板35は、図7に示すよ
うに、玉受部材26a,26bの開成時において、該玉
受部材26a,26bとほぼ同一平面となるように横臥
されると共に、玉受部材26a,26bとほぼ同一の奥
行き幅を有して構成されている。そして、上部玉転動板
35の後方には、該上部玉転動板35の奥行き幅よりも
広い幅を有する落下口(後述する下部玉転動板55に向
かって落下する)が形成されている。しかして、玉受部
材26a,26bに受け止められた入賞玉であって次に
説明する振分部材36a,36bを飛び越えた入賞玉
は、上部玉転動板35に達した後、後方の落下口から下
部玉転動板55上に落下し、特定入賞口62又は通常入
賞口63a,63bのいずれかに誘導されることにな
る。
【0017】また、入賞空間34には、上記した上部玉
転動板35の両端部と玉受部材26a,26bの中間部
との間で移動する振分部材36a,36bが設けられて
いる。この振分部材36a,36bは、前記したように
玉受部材26a,26bの上面に沿って移動するもの
で、その後端が入賞空間34を構成する後面壁21bを
貫通して支軸37a,37bで軸支されている。更に、
その軸支部より後端が後述する振分部材ソレノイド40
a,40bの駆動によって左右方向に移動する連結部材
38a,38bとユニバーサルジョイントされている。
連結部材38a,38bは、図5に示す作動部材39を
介して振分ソレノイド40a,40b(ただし、40b
は、図示しない)に連結されている。
【0018】しかして、振分部材ソレノイド40a,4
0bがONされたときには、図7に示すように、連結部
材38a,38bが内側に移動した状態となるので、振
分部材36a,36bの先端部が水平方向に外側に向か
って移動し、最も移動した位置が玉受部材26a,26
bの中間部の上方位置となる。なお、前述したように、
振分部材36a,36bが駆動されるときには、すでに
玉受部材26a,26bが開成状態となっているので、
振分部材36a,36bの外側への移動は、スムーズに
なされる。一方、振分部材ソレノイド40a,40bが
OFFされたときには、図8に示すように、連結部材3
8a,38bが外側に移動した状態となるので、振分部
材36a,36bの先端部が水平方向に内側に向かって
移動し、上部玉転動板35の上方の位置で停止する。
【0019】なお、上記した振分部材36a,36b
は、キャラクターの一部を構成するものであり、正面か
ら見た場合に真直ぐに突き出された腕の意匠が与えられ
ている。このため、振分部材ソレノイド40a,40b
を腕ソレノイドという場合がある。また、入賞空間34
の後面壁21bの前方上部には、キャラクターの顔部材
42が取付板41に固着されている。この取付板41
は、図5に示すように、入賞空間34を構成する後面壁
21bの上部から突設するボスに固着されるもので、後
面壁21bとの間に所定の間隔が保持されている。そし
て、その間隔内に上下に摺動する上下摺動部材43が配
置されている。
【0020】上下摺動部材43は、その前方に前記顔部
材42の前面に位置し且つキャラクターの眼鏡の意匠が
与えられている眼鏡部材44を有している。この眼鏡部
材44は、上下摺動部材43が下動した位置で顔部材4
2の前面に位置して眼鏡をした状態(図3及び図5参
照)となり、上下摺動部材43が上動した位置で顔部材
42から全く外れた位置となって眼鏡をはずした状態
(図4及び図6参照)となっている。また、顔部材42
の下部両側から後方に向かって突設される支軸45bに
は、キャラクターのマントの意匠が与えられるマント部
材45が回動自在に軸支され、該支軸45bの間を前記
上下摺動部材43の下端部が摺動動作を行うようになっ
ている。そして、図4に示すように、マント部材45の
下端は、支軸45bの内側に突出しているので、上下摺
動部材43が下動したときにマント部材45の下端を押
し下げてマント部材45が顔部材42の後面に隠れるよ
うにし(図3及び図5参照)、上下摺動部材43が上動
したときにマント部材45が自重で外側に開放するよう
になっている(図4及び図6参照)。つまり、上下摺動
部材43の上下動によって、キャラクターの顔に眼鏡を
かけてマントがない状態と、眼鏡をはずしてマントがあ
る状態とに変化するようになっている。なお、マント部
材45が開いた状態においては、後面壁21bの前面に
突設される停止ピン45aによってマント部材45が停
止されるようになっている。
【0021】上記した上下摺動部材43は、後面壁21
bに開設された縦長な案内溝43aに沿って摺動される
ものであるが、その案内溝43aから外側に突出した後
方部には、図5に示すように、レバー部材46の一端が
係合されている。レバー部材46は、支軸47を中心に
上下方向に揺動可能に設けられ、支軸47より上端を上
部キャラクター用ソレノイド48に連結されている。こ
のため、上部キャラクター用ソレノイド48がONした
ときには、レバー部材46の先端が図6に示すように上
動して上下摺動部材43を上動し、上部キャラクター用
ソレノイド48がOFFしたときには、レバー部材46
の先端が図5に示すように下動して上下摺動部材43を
下動した位置とする。なお、上部キャラクター用ソレノ
イド48は、眼鏡部材44を可動するものであるため、
眼鏡ソレノイドということもある。
【0022】また、上記顔部材42の下方であって後面
壁21bの一部には、ほぼ「く」字状に形成された回転
板49が設けられている。回転板49は、前記一対の振
分部材36a,36bの間に配置されるもので、後面壁
21bよりも後方の位置で支軸52によって回動自在に
軸支されるものである。そして、その軸支部よりも上方
を下部キャラクター用ソレノイド53に連結されるもの
である。しかして、下部キャラクター用ソレノイド53
がOFFとなっているときに入賞空間34に臨んでいる
回転板49の面には、キャラクターの足を含む胴体50
が固着され、下部キャラクター用ソレノイド53がON
となっているときに入賞空間34に臨む回転板49の面
には、キャラクターの足を含む胴体51が固着されてい
る。このキャラクターの2種類の胴体50、51は、胴
体50が図3に示すように、キャラクターが立っている
ときの状態を示し、胴体51が図4に示すように、キャ
ラクターが水平状に飛んでいる状態を示すものである。
【0023】また、前記回転板49の胴体51が固着さ
れる面の下端には、停留突片54が突設されている。こ
の停留突片54は、前記下部キャラクター用ソレノイド
53がONしたときに次に説明する下部玉転動板55の
上段通路55aと下段通路55bとを連通する連通開口
56に臨むものであり、連通開口56に所定個数(本実
施例においては、最高3個)の入賞玉を停留するもので
ある。
【0024】ところで、前記玉受部材26a,26bに
受け止められて入賞空間34に導かれた入賞玉は、すべ
て入賞空間34の底面を構成する下部玉転動板55に到
達する。下部玉転動板55は、入賞空間34の後方から
前方に向かって下り傾斜するように設けられると共に、
図5及び図6に示すように上下2段に形成されている。
そして、本実施例において、下部玉転動板55の上段通
路55aは、図3に示すように、後述する複数の入賞口
62、63a,63bのすべての臨み、下段通路55b
は、複数の入賞口62、63a,63bのうち、主とし
て中央の特定入賞口62に臨むようになっている。ま
た、上段通路55aと下段通路55bとは、上段通路5
5aの上流側中央に開設された連通開口56によって連
通されている。
【0025】上記した連通開口56は、前記下部キャラ
クター用ソレノイド53がOFFのときには、図5に示
すように前記胴体50の下端部で閉塞されており、下部
キャラクター用ソレノイド53がONのときには、図6
に示すように開放されるが、前記停留突片54が後面壁
21に形成された侵入口57から侵入して連通開口56
に落入した入賞玉P2を停留するようになっている。そ
して、下部キャラクター用ソレノイド53がOFFとな
って停留状態が解除されると、停留されていた入賞玉P
2は、下段通路55bを通って特定入賞口62又は通常
入賞口63a,63bのいずれかに誘導されるようにな
っている。なお、下部キャラクター用ソレノイド53
は、胴体用ソレノイドと表示される場合もある。
【0026】上記のように構成される下部玉転動板55
において、下部玉転動板55を転動する入賞玉は、図1
に示すように上段通路55aから特定入賞口62へ落下
する径路と、図2に示すように下段通路55bから特定
入賞口62へ落下する径路との2つの径路をとることが
でき、しかも、いずれの通路55a,55bも複数の入
賞口62、63a,63bに臨んでいるものの、その流
下端が複数の入賞口62、63a,63bの全長に渡っ
て臨んでいる上段通路55aから特定入賞口62に誘導
される確率と、主として特定入賞口62に臨むような幅
に設定されている下段通路55bから特定入賞口62に
誘導される確率とは、明らかに異なることになり、遊技
者の興趣を引き付けることができる。
【0027】なお、上記した下段通路55bの左右に
は、前記開閉サイクルの継続回数を表示する回数表示L
ED58と1回の開閉サイクル中に可変入賞球装置20
に入賞した入賞玉数を表示する個数表示LED59とが
前面に臨むように設けられている。この場合、回数表示
LED58は、2桁の数字を表示(15まで)する必要
があるが、継続回数が2桁となったときは、一位の数字
を点滅表示することにより表している。
【0028】前記下部玉転動板55の前方下方には、複
数の入賞口を形成すべく下部入賞受枠60が形成されて
いる。この下部入賞受枠60は、前記入賞開口22の下
縁から左右縁に沿って前方に向かって取付基板21に突
設されるものであり、その上端が前記立壁60a,60
bを構成している。また、下部入賞受枠60の下辺の中
央には、一対の区画壁61が立設され、該区画壁61に
よってはさまれる領域が特定入賞口62を構成してお
り、区画壁61の両外側が通常の入賞口63a,63b
を構成している。なお、下部入賞受枠60の前面には、
下部装飾板64が固着されている。
【0029】上記のように可変入賞球装置20に受け入
れられた入賞玉は、すべて特定入賞口62又は通常入賞
口63a,63bのいずれかに誘導されるが、特定入賞
口62は、前記したように始動入賞時の入賞に基づいて
大当り遊技状態を生起せしめ、開閉サイクル時の入賞に
基づいて継続条件を成立せしめるために、図9に示すよ
うに特定入賞玉検出スイッチ65が設けられ、また、1
回の開閉サイクル中に可変入賞球装置20に入賞した入
賞玉を検出するために、入賞玉検出スイッチ66が設け
られている。
【0030】可変入賞球装置20は、以上説明した構成
以外にランプやLED等の多数の発光部材を有してい
る。具体的には、図3に示すように、前記上部装飾板2
4の後面に複数の飾りLED67(以下、飾りLED−
Aと表示する場合がある)が設けられ、前記顔部材42
の左右の後面壁21bに飾りLED68a,68b(以
下、飾りLED−Bと表示する場合がある)が設けられ
ている。また、前記入賞開口22の左右の膨出部分の上
半分に対応する後面壁21bの後方に飾りLED69
a,69b(いずれも図示しない;ただし図10に符号
だけ表示、以下、飾りLED−Cと表示する場合があ
る)が設けられ、膨出部分の下半分に対応する後面壁2
1bの後方に飾りLED70a,70b(いずれも図示
しない;ただし図10に符号だけ表示、以下、飾りLE
D−Dと表示する場合がある)が設けられ、更に、前記
下部玉転動板55の上段通路55aの上方左右の後面壁
21bを照明する飾りLED71a,71b(71aだ
け図5に表示;ただし、図10にすべての符号を表示、
以下、飾りLED−Eと表示する場合がある)が設けら
れている。上記した飾りLEDのうち、四か所の飾りL
ED−B〜飾りLED−Eとほぼ同じ位置であって、後
面壁21bの後方には、役物ランプ72a,72b(以
下、役物ランプAと表示する場合がある)、役物ランプ
73a,73b(以下、役物ランプBと表示する場合が
ある)、役物ランプ74a,74b(以下、役物ランプ
Cと表示する場合がある)、役物ランプ75a,75b
(以下、役物ランプDと表示する場合がある)がそれぞ
れ設けられている。したがって、例えば、前記透過装飾
板33a,33bの対応する位置は、飾りLED−Dと
役物ランプCとが後方から照明していることになる。な
お、役物ランプのうち74a,75aだけを図5に表
示、他の役物ランプは、図10に符号だけ示す。
【0031】上記した遊技盤1に設けられる可変入賞球
装置20や電動役物6等は、図10に示すマイクロコン
ピュータ80からなる遊技制御回路によって制御され
る。図10は、遊技制御回路をブロック構成で示した回
路図である。図において、遊技制御回路は、制御中枢と
してのマイクロコンピュータ80を含み、このマイクロ
コンピュータ80には、制御動作を所定の手順で実行す
ることのできるMPU81と、MPU81の動作プログ
ラムデータを格納するROM82と、必要なデータの書
き込み及び読出しができるRAM83と、入出力回路8
4とを含んでいる。入出力回路84には、スイッチ回路
85を介して、始動入賞玉検出スイッチ8、電動役物ス
イッチ5a,5b、特定入賞玉検出スイッチ65、入賞
玉検出スイッチ66がそれぞれ接続され、ソレノイド回
路86を介して玉受部材ソレノイド32a,32b、腕
用ソレノイド40a,40b、胴体用ソレノイド53、
眼鏡用ソレノイド48、及び電動役物ソレノイド7が接
続され、LED回路87を介して回数表示LED58、
個数表示LED59、飾りLED−A〜Eが接続され、
ランプ回路88を介して遊技効果ランプ18、風車ラン
プ12a,12b、レール飾りランプ17、サイドラン
プ15a,15b、肩ランプ13a,13b、袖ランプ
14a,14b、役物ランプA〜Dが接続されている。
なお、図示しないが、音回路を介してスピーカも接続さ
れている。更に、上記した遊技制御回路には、電源回路
から各種の電圧が供給されている。
【0032】以上、説明した遊技制御回路の具体的な動
作の一例を図11乃至図16に示すタイミングチャート
及び説明図を参照して説明する。図11は、電動役物用
作動口4a,4bのいずれかに入賞して電動役物スイッ
チ5a,5bのいずれかがONしたときの電動役物ソレ
ノイド7の作動状態を示すものである。しかして、電動
役物スイッチ5a,5bのいずれかがONして始動信号
S1を導出したときには、電動役物ソレノイド7がt1
時間(例えば、0.600秒)のON状態をt2時間
(例えば、1.000秒)の間隔を置いて2回行う。し
たがって、電動役物6の開閉翼片が2回開放する。
【0033】上記した動作によって電動役物6が2回開
放したときに、電動役物6に打玉が受け入れられた場合
(始動入賞)の動作を図12に示す。図において、電動
役物6に打玉が入賞して始動入賞玉検出スイッチ8をO
Nさせると、始動信号S2が導出される。始動信号S2
が導出された後、まず、t6時間(例えば、1.000
秒)が経過すると、玉受部材ソレノイド32a,32b
がt7時間(例えば、0.512秒)のON状態をt8
時間(例えば、0.500秒)の間隔を置いて2回行
う。したがって、玉受部材26a,26bが2回開閉動
作を行う。また、玉受部材26a,26bの開閉動作と
連動して振分部材36a,36bの開閉動作が行われ
る。即ち、始動信号S2が導出された後、腕用ソレノイ
ド40a,40bが前記t6時間よりも長い時間である
t3時間(例えば、1.256秒)経過したときに、t
4時間(例えば、0.256秒)のON状態をt5時間
(例えば、0.756秒)間隔を置いて2回行う。した
がって、振分部材36a,36bの水平方向の移動が2
回行われることになる。また、この場合、振分部材36
a,36bの移動開始は、玉受部材26a,26bの開
成開始より僅かに遅れて開始し、移動終了は、玉受部材
26a,26bの開成終了と同時に行われる。
【0034】したがって、振分部材36a,36bが最
も外側に移動しているときに玉受部材26a,26bに
受け入れられた入賞玉P1は、図7に示すように、玉受
部材26a,26bの上端部から入賞開口22の膨出部
を通って入賞空間34に流入し、回動軸29a,29b
の下方をくぐって下部玉転動板55の上段通路55aに
到達する。一方、玉受部材26a,26bが開成すると
同時に受け入れられた入賞玉は、未だ振分部材36a,
36bが移動する前であるため、一旦玉受部材26a,
26bの末端まで到達してその末端部から後方に向かっ
て入賞空間34に誘導されたり、あるいは、振分部材3
6a,36bを飛び越えて上部玉転動板35に移動した
後入賞空間34に誘導されたりする。しかし、入賞玉が
玉受部材26a,26bの末端まで到達したときに振分
部材36a,36bが移動を開始した場合には、該入賞
玉は、振分部材36a,36bとの衝突により玉受部材
26a,26bの上面を逆流して再度遊技領域3に飛び
出ようとするが、玉受部材26a,26bの先端部に突
設される逆流防止突部27a,27bによってその飛び
出しを防止され、多くの場合、図7に示す入賞玉P1と
同様に玉受部材26a,26bの上端部から入賞空間3
4に導かれる。なお、玉受部材26a,26bと振分部
材36a,36bとは、異なるソレノイドによって駆動
制御されるので、設計段階でそれぞれのソレノイドの駆
動タイミングを調整することにより、玉受部材26a,
26bに受け入れられた入賞玉のその後の流入径路、引
いては、特定入賞口62への入賞率等を所望する値に設
定することができる。
【0035】なお、図12において、玉受部材26a,
26bの2回の開閉動作が終了するまでのt9時間は、
次の打玉が始動入賞玉検出スイッチ8をONさせても、
そのONを無効として処理し、玉受部材26a,26b
の2回の開閉動作の終了後、所定のt10時間(例え
ば、3.000秒)が経過するまでは、入賞玉が特定入
賞玉検出スイッチ65をONさせるまでの余裕を見計ら
って、特定入賞玉検出スイッチ65の有効作動時間とし
ている。
【0036】上記した始動入賞に基づく玉受部材26
a,26bの開閉動作中に受け入れられた入賞玉が特定
入賞口62に入賞した場合(大当り遊技状態)の動作を
図13に示す。図において、始動入賞時に可変入賞球装
置20に受け入れられた入賞玉が特定入賞口62に誘導
されて特定入賞玉検出スイッチ65をONさせると、継
続信号R1が導出される。継続信号R1が導出されても
直ちに玉受部材26a,26bが開閉動作されるもので
はなく、開閉動作が開始されるまでの間、まず、胴体用
ソレノイド53がt13時間(例えば、0.300秒)
のON状態とt14時間(例えば、0.300秒)のO
FF状態とを複数回(図示の場合、3回)繰り返した
後、ON状態となる。したがって、遊技盤1の正面から
見た場合、胴体51を見ることになると共に、停留突片
54が連通開口56に侵入した状態となっている。
【0037】また、継続信号R1の導出後、開閉動作が
開始される前のt11時間(例えば、2.4秒)が経過
したときに、眼鏡用ソレノイド48がONされる。これ
によって眼鏡部材44が上昇して見えなくなると共に、
マント部材45が開放した状態となる。なお、玉受部材
26a,26bの開閉動作が開始されるt12時間(例
えば、0.600秒)前に眼鏡用ソレノイド48がON
となり、t15時間(例えば、0.900秒)前に胴体
用ソレノイド52が連続したON状態となるようになっ
ている。したがって、遊技者にとってキャラクターの形
態が全く異って見えるため、そのキャラクターの変化に
よって遊技状態を知ることができる。本実施例において
は、キャラクターが眼鏡をとって空を飛ぶ状態に変化し
たときには、開閉サイクルが間もなく開始される旨と入
賞玉が停留可能となっている旨を知ることができる。
【0038】しかして、継続信号R1が導出された後、
t16時間(例えば、3.000秒)が経過したときに
は、玉受部材ソレノイド32a,32bと腕用ソレノイ
ド40a,40bとが同期して開閉動作を行う。この場
合、それぞれのソレノイドのON時間とOFF時間は、
前半(1〜10回目まで)と後半(11〜18回目)に
分けられ、前半のON時間は、t17時間(例えば、
0.712秒)であり、前半のOFF時間は、t18時
間(例えば、0.900秒)である。また、後半のON
時間は、t19時間(例えば、0.800秒)であり、
後半のOFF時間は、t20時間(例えば、0.600
秒)である。また、玉受部材26a,26bの開閉動作
中に受け入れられた入賞玉が6個になったとき、又は6
個入賞する以前に16回の開閉動作が終了したときに、
眼鏡用ソレノイド48と胴体用ソレノイド53が同時に
OFFとされる。このため、キャラクターも元の状態に
戻ると共に、停留突片54も退避するので、連通開口5
6に停留されていた入賞玉が下段通路55bを流下す
る。この場合、下段通路55bが主として特定入賞口6
2に臨むようになっているので、特定入賞口62に誘導
されて継続権が成立する可能性が高くなる。なお、図1
3は、玉受部材26a,26bの開閉動作中に受け入れ
られた入賞玉が特定入賞口62に誘導されなかった場合
のタイミングチャートを示しており、途中で特定入賞口
62に入賞した場合には、各ソレノイドは、すべて駆動
が停止されると共に、継続信号R1が導出された直後の
動作と同じ動作が開始される。また、18回の開閉サイ
クルが終了したときも、前記と同様に特定入賞玉検出ス
イッチ65の有効作動時間t10が計時される。
【0039】上記した開閉サイクル中においては、開閉
サイクルの前半において、玉受部材26a,26bに受
け入れられた入賞玉は、図1に示すように下部玉転動体
55の上段通路55aを転動して複数の入賞口62、6
3a,63bのいずれかに入賞する。しかして、上段通
路55aの流下端が複数の入賞口62、63a,63b
の全長に渡って臨んでいるので、上段通路55aから特
定入賞口62に誘導される確率は、比較的低くなる。一
方、開閉サイクルの後半において、停留されていた入賞
玉は、図2に示すように下部玉転動板55の下段通路5
5bを転動して複数の入賞口62、63a,63bのい
ずれかに入賞する。しかして、下段通路55bの流下端
が主として特定入賞口62に臨むような幅に設定されて
いるので、下段通路55bから特定入賞口62に誘導さ
れる確率は、大幅に向上する。つまり、本実施例におい
ては、下部玉転動板55を転動する入賞玉は、上段通路
55aから特定入賞口62へ落下する径路と、下段通路
55bから特定入賞口62へ落下する径路との2つの径
路をとることができ、しかも、上段通路55aから特定
入賞口62に誘導される確率と、下段通路55bから特
定入賞口62に誘導される確率とは、明らかに異なるこ
とになり、遊技者の興趣を引き付けることができる。
【0040】大当り遊技状態時における各開閉サイクル
の動作は、上記した動作を繰り返すものであるが、最終
回の開閉サイクルにおいては、その動作が若干異なる。
図14は、最終回の開閉サイクルにおける各部材のタイ
ミングチャートを示すものであり、これについて簡単に
説明すると、最終回の継続信号R15が導出されたとき
が継続回数14回目における入賞玉数が6個未満である
場合において、すべてのソレノイド48、53、40
a,40b、32a,32bの駆動が直ちに停止され
る。しかして、継続信号R15の導出後、t11時間経
過したときに眼鏡用ソレノイド48がONされるが、そ
のON時間が連続的ではなく、t21時間(例えば、
0.600秒)だけであり、t21時間が経過するとO
FFとなる。また、継続信号R15の導出後、t13時
間とt14時間のON・OFFを繰り返した後、胴体用
ソレノイド53がONされるが、そのON時間が連続的
ではなく、t22時間(例えば、0.900秒)だけで
あり、t22時間が経過するとOFFとなる。つまり、
最終回の開閉サイクルにおいては、キャラクターの形態
が変化しないままで開閉サイクルが進行することにな
る。したがって、キャラクターが変化しない状態で開閉
サイクルが進行している場合には、最終回の開閉サイク
ルであることを報知していることになる。なお、玉受部
材26a,26bと振分部材36a,36bの動作は、
他の開閉サイクルにおける動作と全く同じである。
【0041】次に、図15及び図16を参照して、各遊
技状態に応じて表示されるランプやLED、スピーカの
動作について説明する。図中丸印は、点灯状態を示し、
丸印の中にバツがある表示は、1/2周期で点滅表示す
ることを示し、二重丸は、点灯移動していることを示
す。
【0042】まず、電源を投入した通常の遊技状態、及
び打玉が電動役物用作動口4a,4bに入賞した遊技状
態では、可変入賞球装置20に設けられる飾りLED−
B及び飾りLED−Aが4s周期で点灯移動している。
また、回数表示LED58と個数表示LED59は、共
に0を点灯表示している。また、通常の遊技状態におい
て効果音は、発声されないが、電動役物用作動口4a,
4bへの入賞時には、効果音Aが発声される。
【0043】次に、打玉が電動役物6に入賞したとき、
即ち、始動入賞時においては、遊技効果ランプ18、風
車ランプ12a,12b、及びレール飾りランプ17を
除くすべてのランプと飾りLED−A、Bを除くすべて
の飾りLEDとが交互に100ms間隔で点滅し、飾り
LED−B及び飾りLED−Aが480msの比較的速
い周期で点灯移動する。また、回数表示LED58と個
数表示LED59は、共に0を点灯表示する。更に、ス
ピーカからは、効果音Bが発声される。
【0044】次に、大当り遊技状態時においては、特定
入賞玉検出スイッチ65のONからt16時間の経過す
るまで(玉受部材26a,26bの開放するまで)の第
1段階と、玉受部材26a,26bの開閉サイクルの前
半である第2段階と、玉受部材26a,26bの開閉サ
イクルの後半である第3段階と、とに分けてランプ、L
ED、効果音が駆動される。
【0045】まず、第1段階においては、すべてのラン
プと飾りLED−C、D、Eとが同期して48ms間隔
で点滅し、飾りLED−B、Aとが352msの更に速
い周期で点灯移動する。更に、回数表示LED58は、
継続回数を表示し、個数表示LED59は、0を点灯表
示する。また、スピーカからは、効果音Cが発声され
る。
【0046】第2段階においては、すべてのランプが図
15に示すように、異なるON時間とOFF時間との組
合せで構成される周期で点滅表示を行う(詳細は説明し
ない)。また、飾りLED−C、D、Eは、60msの
ON時間と120msのOFF時間とによる周期で点滅
し、飾りLED−B、Aは、1.6ms周期で点灯移動
する。回数表示LED58及び個数表示LED59は、
それぞれ継続回数及び入賞個数を表示する。また、最終
回を除く第2段階においては、効果音Dが発声される。
【0047】第3段階においては、遊技効果ランプ1
8、風車ランプ12a,12bの組と、サイドランプ1
5a,15b、袖ランプ14a,14b、肩ランプ13
a,13bとの組が100msのON時間と300ms
のOFF時間からなる点滅動作をその点灯タイミングが
異なるように点滅表示され、他のランプ、及び飾りLE
Dは、100msの間隔で点滅表示される。また、効果
音Eが発声されている。なお、第3段階においては、個
数表示LED59が最高の入賞玉数である10個目を表
示する場合が多いものと思われるが、10個目の入賞玉
の表示は、0を100ms間隔で点滅表示することによ
り表すようになっている。これにより、10個の入賞玉
が発生したことを知ることができる。
【0048】また、開閉サイクルが10回以上となった
場合において、回数表示LED58は、上記した第1段
階〜第3段階を通じて一桁目だけを表示し、しかもその
表示態様が100ms間隔での点滅表示である。したが
って、10回目〜15回目の開閉サイクルにおいては、
0〜5が点滅表示されることになり、1回目〜5回目の
開閉サイクルにおける点灯表示と区別できるようになっ
ている。また、最終回の開閉サイクルにおいては、第2
段階において効果音Dに代えて効果音Fが発声され、第
3段階においては、効果音は、発声されない。
【0049】次に大当り遊技状態が終了したときには、
一定時間(3.000s)の間、遊技効果ランプ18、
風車ランプ12a,12b、レール飾りランプ17、サ
イドランプ15a,15b、袖ランプ14a,14b、
及び肩ランプ13a,13bのいわゆる盤面ランプだけ
が100ms間隔で点滅表示されると共に、可変入賞球
装置20に設けられる飾りLED−B、Aも3s周期で
点灯移動される。また、個数表示LED59は、0が点
灯表示され、効果音Gも発声される。
【0050】また、可変入賞球装置20を含む遊技装置
に異常が発生したときには、レール飾りランプ17だけ
が点灯状態となり、飾りLED−B、A及び回数表示L
ED58、個数表示LED59が異常発生前の状態を保
持し、効果音Hが発声される。これにより、例えば、回
数表示LED58や個数表示LED59を見ることによ
り異常発生時の遊技状態を知ることができる。
【0051】以上、実施例に係る可変入賞球装置20の
構成及び作用について説明してきたが、本実施例によれ
ば、下部玉転動板55を転動する入賞玉は、上段通路5
5aから特定入賞口62へ落下する径路と、下段通路5
5bから特定入賞口62へ落下する径路との2つの径路
をとることができ、しかも、上段通路55aから特定入
賞口62に誘導される確率と、下段通路55bから特定
入賞口62に誘導される確率とは、明らかに異なること
になり、遊技者の興趣を引き付けることができる。
【0052】なお、上記した実施例においては、玉受部
材26a,26bが開閉する形式のものを示したが、横
方向にスライドする形式のものでも良い。また、上記し
た実施例においては、上段通路55aを複数の入賞口6
2、63a,63bに臨ませ、下段通路55bを主とし
て特定入賞口62に臨ませるようにしたが、逆に上段通
路を主として特定入賞口に臨ませ、下段通路を複数の入
賞口に臨ませるようにしても良い。また、上記した実施
例においては、上段通路55aと下段通路55bとの幅
を異ならせることにより特定入賞口62に誘導される入
賞玉の確率を異ならせたものを示したが、他の構造的又
は機能的な構成により誘導される確率を異ならせても良
い。例えば、上段通路55aと下段通路55bとの幅を
同じとして一方の通路に特定入賞口に入賞玉が誘導され
易い誘導溝を設ける形状としたり、又は、特定入賞口に
入賞玉が誘導され難い障害突起を設けたり、あるいは、
特定入賞口に入賞玉を誘導する誘導部材(可動物)や特
定入賞口に入賞玉を誘導し難い振分部材(可動物)等に
よって誘導される確率を異ならせても良い。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、この発明においては、下部玉転動板を、その上流部
に形成された連通開口によって連通された上段通路と下
段通路とに分けて形成し、いずれか一方の通路を他方の
通路よりも入賞玉が特定入賞領域にゆうどうされ易いよ
うに形成したので、下部玉転動板を転動する入賞玉は、
一方の通路から特定入賞領域へ落下する径路と、他方の
通路から特定入賞領域へ落下する径路との2つの径路を
とることができ、しかも、一方の通路から特定入賞領域
に誘導される確率と、他方の通路から特定入賞領域に誘
導される確率とが異なるように形成されているので、遊
技者の興趣を引き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る可変入賞球装置の上段通路から複
数の入賞領域への入賞玉の流下状態を示す一部破断斜視
図である。
【図2】実施例に係る可変入賞球装置の下段通路から複
数の入賞領域への入賞玉の流下状態を示す部分斜視図で
ある。
【図3】玉受部材が閉成したときの可変入賞球装置の正
面図である。
【図4】玉受部材が開成したときの可変入賞球装置の正
面図である。
【図5】玉受部材が閉成したときの可変入賞球装置を縦
方向に切断した側方概略断面図である。
【図6】玉受部材が開成したときの可変入賞球装置を縦
方向に切断した側方概略断面図である。
【図7】実施例に係る可変入賞球装置の玉受部材が開成
したときの可変入賞球装置を水平方向に切断した断面図
である。
【図8】実施例に係る可変入賞球装置の玉受部材が閉成
したときの可変入賞球装置を水平方向に切断した断面図
である。
【図9】実施例に係る可変入賞球装置が適用される弾球
遊技機の遊技盤の遊技領域の正面図である。
【図10】遊技動作を制御する遊技制御回路を示すブロ
ック図である。
【図11】電動役物用始動口への入賞時おける電動役物
の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】始動入賞時における可変入賞球装置の動作を
示すタイミングチャートである。
【図13】大当り遊技状態の開閉サイクルにおける可変
入賞球装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】大当り遊技状態の最終の開閉サイクル部分に
おける可変入賞球装置の動作を示すタイミングチャート
である。
【図15】各遊技状態におけるランプの態様を示す一覧
表図である。
【図16】各遊技状態におけるLED、効果音の態様を
示す一覧表図である。
【符号の説明】 20 可変入賞球装置 26a,26b 玉受部材 34 入賞空間 55 下部玉転動板 55a 上段通路 55b 下段通路 56 連通開口 62 特定入賞口(特定入賞領域) 63a,63b 通常入賞口(通常入賞領域)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 玉受部材と、該玉受部材の開成時に受け
    入れた入賞玉が誘導されて流下する入賞空間と、該入賞
    空間の底面を構成する下部玉転動板と、該下部玉転動板
    の流下端に臨むように区画形成され且つその区画したう
    ちの少なくとも1つを特定入賞領域とした複数の入賞領
    域と、を備えた弾球遊技機の可変入賞球装置において、 前記下部玉転動板を、その上流部に形成された連通開口
    によって連通された上段通路と下段通路とに分けて形成
    し、いずれか一方の通路を他方の通路よりも入賞玉が前
    記特定入賞領域に誘導され易いように形成したことを特
    徴とする弾球遊技機の可変入賞球装置。
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