JPH0576102A - 回生制動機能付きフオークリフト制御装置 - Google Patents

回生制動機能付きフオークリフト制御装置

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JPH0576102A
JPH0576102A JP3484091A JP3484091A JPH0576102A JP H0576102 A JPH0576102 A JP H0576102A JP 3484091 A JP3484091 A JP 3484091A JP 3484091 A JP3484091 A JP 3484091A JP H0576102 A JPH0576102 A JP H0576102A
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Yoshito Hayashi
義人 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトの積載荷重が変化しても常に
一定の制動距離を得る。 【構成】 モータの電機子電流を検出する検出手段(C
T)と、前記検出手段の検出値と供給される基準値とを
比較し、前記検出値が前記基準値よりも大である場合に
回生制動へ切替える切替手段(12A,14A,16
A,18,19,21,23,25)とを備えた回生制
動機能付きフォークリフト制御装置において、フォーク
リフトの積載荷重を検出する荷重検出手段(8)と、基
準値設定手段(29)と、前記荷重検出手段の検出値に
応じて前記基準値設定手段により設定される基準値を変
化させる基準値可変手段(7A,28)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回生制動機能を有す
るフォークリフト制御装置に係わり、特に回生制動性能
の向上を図った回生制動機能付きフォークリフト制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般的なフォークリフト1の外
観を示す側面図であり、この図において、2はフォー
ク、3はマストである。マスト3は、チルトシリンダ5
のロッド5aの伸縮により任意の角度で前傾および後傾
する。
【0003】次に、図4はフォークリフト1の制御装置
の構成を示す回路図である。この制御装置は回生制動機
能を有している。この図において、7は制御部であり、
装置の各種制御を行う。この制御部7は図示せぬCPU
(中央処理装置),ROM(リードオンリメモリ),イ
ンタフェース等を有して構成されている。
【0004】9は前進用スイッチ、10は後進用スイッ
チである。これらスイッチ9,10をオンにすると、そ
の状態が制御部7で検出され、フォークリフト1が前進
または後進する。すなわち、前進用スイッチ9をオンに
すると、制御部7はトランジスタ11,15をオン状態
にしてコンタクタ12A,16Aに電源を供給し、接点
12Bをbからaに切替えるとともに、接点16Bを閉
状態にする。これによりモータ17が回動し、フォーク
リフト1は前進する。一方、後進用スイッチ10をオン
にすると、制御部7はトランジスタ13,15をオン状
態にしてコンタクタ14A,16Aに電源を供給し、接
点14Bをbからaに切替えるとともに、接点16Bを
閉状態にする。これにより、モータ17が上記とは逆方
向に回動し、フォークリフト1は後進する。
【0005】17Aはモータ17の界磁コイルである。
このモータ17に対して直列に変流器(検出手段)CT
および上述した接点16Bが介挿されている。モータ1
7の界磁コイル17Aは、上述した接点12B,14B
の中点c間に接続されている。変流器CTは、モータ1
7の電機子電流を検出するもので、その検出結果が制御
部7の入力端I3に供給される。
【0006】18,19は各々npn型トランジスタで
あり、これらのうち、トランジスタ18は、そのベース
が抵抗20を介して制御部7の出力端O2に接続され、
エミッタがダイオード21のアノードおよびバッテリ2
2の負極端に接続され、コレクタがダイオード23のア
ノードと上述した接点12B,14Bの端子bに接続さ
れている。トランジスタ19は、そのベースが制御部7
の出力端O1に接続され、エミッタが抵抗24を介して
上述した接点12B,14Bの端子a,ダイオード25
のアノードおよび変流器CTの一端に接続されている。
コレクタは上述した接点16Bの一端、バッテリ22の
正極端およびダイオード23,25のカソードに接続さ
れている。26は比較器であり、その反転入力端が制御
部7の入力端I3に接続され、非反転入力端が可変抵抗
器27の可動端に接続されている。可変抵抗器27の両
端間には電圧が印加されている。
【0007】このように構成された制御装置において、
図示せぬブレーキを踏むと、制御部7はコンタクタ12
A,16Aをオフ状態に、次いでコンタクタ14Aおよ
びトランジスタ18,19をそれぞれオン状態にする。
この場合、トランジスタ19のみ予め設定した時間後に
オフにする。これらの動作により、電流経路は、モータ
17→変流器CT→界磁コイル17A→トランジスタ1
8→ダイオード21→モータ17になる。
【0008】この状態において、変流器CTの出力が比
較器26に供給され、基準値と比較される。この場合、
変流器CTの出力が基準値以上であれば、比較器26の
出力が負になり、トランジスタ18がオフ状態になる。
これにより電流はバッテリ22へ向って回生する。すな
わち、回生制動がかけられる。このときの電流経路は、
モータ17→変流器CT→界磁コイル17A→ダイオー
ド23→バッテリ22→ダイオード21→モータ17に
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の回生制動機能付きフォークリフト制御装置において
は、基準値を一定にして減速力を一定にしているので、
積載荷重に応じて制動距離が変化し、このため回生制動
をかけるときに積載荷重に応じて制動をかける位置を変
えなければならないという問題があった。
【0010】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、フォークリフトの積載荷重が変化しても常に制
動距離が一定になる回生制動機能付きフォークリフト制
御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、モータの電
機子電流を検出する検出手段と、前記検出手段の検出値
と供給される基準値とを比較し、前記検出値が前記基準
値よりも大である場合に回生制動へ切替える切替手段と
を備えた回生制動機能付きフォークリフト制御装置にお
いて、フォークリフトの積載荷重を検出する荷重検出手
段と、基準値設定手段と、前記荷重検出手段の検出値に
応じて前記基準値設定手段により設定される基準値を変
化させる基準値可変手段とを具備することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】上記構成によれば、フォークリフトの積載荷重
に応じて切替手段に供給される基準値が変化する。した
がって、積載荷重に応じて回生制動へ切替えるタイミン
グが変化するので、積載荷重が変化しても制動距離が一
定になる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1はこの発明の一実施例である回生制
動機能付きフォークリフト制御装置を示す回路図であ
る。この図において、荷重検出器(荷重検出手段)8、
D/A変換器28、回生力調整可変抵抗器29および動
作の一部が上記制御部7と異なる制御部7A(7A,2
8,29は基準値可変手段)が設けられている点が上述
した従来の回生制動機能付きフォークリフト制御装置と
異なっており、他の部分は共通している。
【0014】荷重検出器8は、フォークリフトの積載荷
重を検出するものであり、その出力端が制御部7Aの入
力端I4に接続されている。D/A変換器28はその入
力端が制御部7Aのデータ出力端(例えば8ビットの出
力端)Dに接続され、出力端が比較器26の入力端に接
続されている。回生力調整可変抵抗器29は、その可動
端が制御部7Aの入力端に接続され、残りの端間には電
圧が印加されている。制御部7Aは、図2に示す特性の
テーブルTが書込まれたメモリ(図示略)を有してい
る。このテーブルTは、フォークリフトの積載荷重に応
じた基準値を決定するための割合を得るためのものであ
る。制御部7Aは、荷重検出器8から出力される荷重信
号に基づいてテーブルTから割合値を求める。この割合
値は、図2からわかるように、フォークリフトの積載荷
重の増加とともに増加するようになっている。そして、
制御部7Aは、求めた割合値を回生力調整抵抗器29の
設定値に加算した後、その加算結果をD/A変換器28
に供給する。すなわち、制御部7Aは積載荷重に応じて
比較器26の基準値を変化させる。D/A変換器28に
供給された加算結果は、アナログ信号に変換されて比較
器26の非反転入力端に供給される。
【0015】このように、この回生制動機能付きフォー
クリフト制御装置は、フォークリフトの積載荷重に応じ
て比較器26の非反転入力端に供給する基準値を変化さ
せるので、回生力が変化する。すなわち、積載荷重が増
加するにしたがって減速力が大きくなり、積載荷重が減
少するにしたがって減速力が小さくなる。この結果、積
載荷重が変化しても制動距離が一定になる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の回生制動
機能付きフォークリフト制御装置によれば、フォークリ
フトの積載荷重に応じて切替手段へ供給される基準値が
変化するので、フォークリフトの積載重量が変化しても
制動距離が一定になるという効果が得られる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である回生制動機能付きフ
ォークリフト制御装置を示す回路図である。
【図2】図1の実施例を説明するための図である。
【図3】一般的なフォークリフトの外観を示す側面図で
ある。
【図4】従来の回生制動機能付きフォークリフト制御装
置を示す回路図である。
【符号の説明】
7A 制御部 8 荷重検出器 12A,14A ,16A コンタクタ 17 モータ 18,19 トランジスタ 21,23,25 ダイオード 22 バッテリ 26 比較器 28 D/A変換器 29 回生力調整可変抵抗器 CT 変流器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの電機子電流を検出する検出手段
    と、前記検出手段の検出値と供給される基準値とを比較
    し、前記検出値が前記基準値よりも大である場合に回生
    制動へ切替える切替手段とを備えた回生制動機能付きフ
    ォークリフト制御装置において、フォークリフトの積載
    荷重を検出する荷重検出手段と、基準値設定手段と、前
    記荷重検出手段の検出値に応じて前記基準値設定手段に
    より設定される基準値を変化させる基準値可変手段とを
    具備することを特徴とする回生制動機能付きフォークリ
    フト制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準値可変手段は前記荷重検出手段
    の検出値の増加に応じて基準値を増加させることを特徴
    とする請求項1記載の回生制動機能付きフォークリフト
    制御装置。
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