JPH0575090U - ウォータジェット推進装置のノズル - Google Patents
ウォータジェット推進装置のノズルInfo
- Publication number
- JPH0575090U JPH0575090U JP1280692U JP1280692U JPH0575090U JP H0575090 U JPH0575090 U JP H0575090U JP 1280692 U JP1280692 U JP 1280692U JP 1280692 U JP1280692 U JP 1280692U JP H0575090 U JPH0575090 U JP H0575090U
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- Japan
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- nozzle
- water jet
- discharge pipe
- jet propulsion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ノズルを一点を中心として上下左右に回動可
能にすること。 【構成】 吐出管12に対して、水平または垂直な第1
の回動支軸16を介してノズル支持体(リング部材1
8)を取付け、このノズル支持体に対して、垂直または
水平な第2の回動支軸20を介してノズル10を取付け
る。
能にすること。 【構成】 吐出管12に対して、水平または垂直な第1
の回動支軸16を介してノズル支持体(リング部材1
8)を取付け、このノズル支持体に対して、垂直または
水平な第2の回動支軸20を介してノズル10を取付け
る。
Description
【0001】
本考案はウォータジェット推進装置のノズルに関する。
【0002】
ウォータジェット推進艇などに使用されるウォータジェット推進装置のノズル は、ジェット水流の吐出管に対して通常左右方向に回動自在に取付けられ、ノズ ル角度を変えることにより推進方向を変えるようにしている。
【0003】 ところで、船体の重量バランスが変化すると船首が上下方向に不安定に揺動す るいわゆるポーポイズィングを生じやすいので、これを解消するための対策が種 々提案されつつある。ひとつの対策は船尾の底に後方下方に傾斜したスタビライ ザ板などを取付ける方法であるが、これはスタビライザ板自体が流体抵抗になっ てしまうという問題がある。そこで前記ノズルに着目してその左右方向角度の他 に上下方向角度も可変にすることによりポーポイズィングを解消する提案がなさ れている。この提案は、詳しくはノズルを中間ノズルと先端ノズルの2つの部分 に分け、先端ノズルの基端部を水平軸を介して中間ノズルの後端部に上下方向に 揺動自在に枢支し、さらに中間ノズルの基端部を垂直軸を介して吐出管の後端部 に左右方向に揺動自在に枢支するのである。これによりノズルの先端を左右だけ でなく上下方向にも揺動させることができ、例えばノズルの先端をやや下方に向 ければ船首を押さえる作用が生じ、ポーポイズィングを抑制ないし解消すること がてきる。
【0004】
前述した従来の上下および左右方向に揺動可能なノズルでは、中間ノズルと先 端ノズルの2つのノズルを使用するため、ノズルの全長が比較的長くなってしま い、先端ノズルの揺動制御が不安定になる傾向がある。またノズルが長くなった 分だけジェット水流の圧力損失が増大する。さらにノズル相互の間に継目ができ るから、この継目部で流体抵抗が発生するのを避けることができない。
【0005】
本考案は、吐出管の端部に、垂直または水平な第1の回動支軸を介してノズル 支持体を取付けるとともに、前記ノズル支持体に、水平または垂直な第2の回動 支軸を介してノズルを回動自在に取付け、かつ前記第1および第2の回動支軸の 軸線を前記吐出管の軸線上の一点で交差させてなるウォータジェット推進装置の ノズルである。
【0006】
ノズル支持体は第1の回動支軸の回りに水平または垂直方向に回動可能であり 、ノズルは、ノズル支持体に対して第2の回動支軸の回りに垂直または水平方向 に回動可能である。つまり、ノズルは水平および垂直の両方向に回動可能となり 、水平方向角度の調節により船体の推進方向を変えることができ、垂直方向角度 の調節によりポーポイズィングを解消することができる。
【0007】
以下に本考案の実施例について説明する。
【0008】 図1はウォータジェット推進艇の船尾部分を側方から見た図であって、同図に 示す如く、本考案のウォータジェット推進装置のノズル10は吐出管12の後端 部に取付けられている。吐出管12は船体の後端壁14を貫通して船首方向に延 びており、その前端部はエンジンにて駆動される斜流ポンプの吐出口に接続され ている。そしてこの斜流ポンプから吐出されるジェット水流が吐出管12を通し てノズル10から噴出されるようになっている。
【0009】 吐出管12の後端部12aは図3に明示する如く略半球形状とされ、その上下 両端部に第1の回動支軸16が突設されている。この一対の回動支軸16は垂直 方向に延出しており、その軸線の延長線は吐出管12の軸線と直角に交差してい る。吐出管12の後端部12aの外周には、ノズル支持体としてのリング部材1 8が配設されており、このリング部材18の上下両端部は前記回動支軸16に回 動自在に枢支されている。そしてリング部材18は一対の回動支軸16を中心と して左右方向(図1では紙面に垂直な方向)に回動自在とされている。
【0010】 リング部材18の左右両端部には、第2の回動支軸20が内側方向に向け突設 されている。この一対の回動支軸20は水平方向に延出しており、その延長線は 吐出管12の軸線および第1の回動支軸16の延長軸線と直角に交差している。 一方、ノズル10の左右両側面にはブラケット22が一体的に固定され、この一 対のブラケット22の先端部が第2の回動支軸20に回動自在に取付けられてい る。従って、ノズル10は第1の回動支軸16を中心として左右方向(図2で矢 印a方向)に回動可能で、かつ第2の回動支軸20を中心として上下方向(図1 で矢印b方向)に回動可能とされている。
【0011】 吐出管12の半球形状の後端部12aの内周面34は、図3に示す如く滑らか に仕上げ加工された半球面状とされ、ノズル10が上下左右に回動する際その入 口周縁部36が内周面34と隙間なく摺接するように構成されている。
【0012】 リング部材18の外周側壁の所定箇所にはアームロッド24の一端部が固着さ れている。このアームロッド24はリング部材18を左右方向に回動させる力を 伝達するものであって、その他端部はリンクロッド26およびプッシュプル等を 介して図示しない操舵装置に接続されている。一方、ノズル10の側壁には別の ブラケット28が立設され、このブラケット28の上端部にプッシュプル30の 一端部が接続されている。このプッシュプル30はノズル10を上下方向に回動 させる力を伝達するものであって、その他端部は操縦席に配設された図示しない レバーに接続されている。なお、このプッシュプル30の外皮の端部は、リング 部材18の上端から上方に延出した支持板32に支持されている。
【0013】 ノズル10には蓋板38が支点ピン40を中心として回動可能に取付けられて おり、蓋板38を図1で矢印d方向に回動させてノズル10の噴射孔39を閉塞 し、ノズル10の下部の逆噴射用の孔42からジェット水流を前方下方へ向け噴 射できるように構成されている。蓋板38の一方の支持板43の支点ピン40付 近にはブラケット44が固定され、このブラケット44の先端部に蓋板38開閉 用のプッシュプル46の一端部が連結されている。プッシュプル46の他端部は 操縦席に配設された図示しないレバーに接続されている。なお、プッシュプル4 6の外皮の端部は支持板32に支持されている。
【0014】 次に本実施例の作用について説明する。
【0015】 ウォータジェット推進艇が通常航行しているとき、蓋板38が図1および2に 示す如く開放されてジェット水流がノズル10の噴射孔39から勢いよく噴射さ れている。このとき操舵装置を操作してリンクロッド26を図2で矢印c方向に 動かすと、ノズル10が第1の回動支軸16を中心として図2で矢印a方向に回 動する。ジェット水流はノズル10の向きに噴射されるから、この回動運動によ り艇の推進方向が変わる。
【0016】 次に、艇の重量バランスが変化したり波高が高くなってポーポイズィングが生 じた場合、プッシュプル30を押してノズル10を第2の回動支軸20を中心と してやや下方に回動させる。これによりジェット水流が斜め下方に噴射され、船 首側を押さえる力を生じ、ポーポイズィングを解消することができる。
【0017】 ノズル10が上下左右に回動する際、ノズル10の入口周縁部36は吐出管1 2後端部12aの内周面34と摺接するからジェット水流の漏れがなく、またノ ズル10の入口側形状が滑らかなラッパ状開口48をなしているから、ジェット 水流がその流線をあまり乱されることなく自然にノズル10を通り抜けることが できる。
【0018】 以上、本考案の一実施例につき説明したが、本考案は前記実施例に限定される ことなく種々の変形が可能である。例えば、前記実施例ではリング部材18を左 右方向に回動自在とし、ノズル10をリング部材18に対して上下方向に回動自 在としたが、この反対にリング部材18を上下方向に回動自在とし、ノズル10 をリング部材18に対して左右方向に回動自在としてもよい。
【0019】
本考案は前述のごとく、ノズルを水平および垂直な第1および第2の回動支軸 の回りに回動自在としているから、ノズルを上下左右に回動させることによりウ ォータジェット推進艇の操船機能を向上させることができ、例えばノズルを下方 に回動させてポーポイズィングを解消できる。また本考案では第1と第2の回動 支軸の軸線の延長線を吐出管の軸線上の一点で交差させているから、ノズルがこ の交差した1点を中心として上下左右に回動し、従って艇が推進力を受ける位置 がノズルの回動角度に関係なく常に一定であり、これにより操船の安定化が図ら れる。さらにノズルは従来のように二段式にしていないので、ノズルの全長を比 較的短くすることができ、かつノズルの途中に継目がないので、その分だけジェ ット水流の圧力損失を少なくできる。
【図1】ウォータジェット推進装置の吐出管およびノズ
ルの側面図。
ルの側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】蓋板を省略したノズルの縦断面図。
10 ノズル 12 吐出管 16 第1の回動支軸 18 リング部材(ノズル支持体) 20 第2の回動支軸 26 リンクロッド 30 プッシュプル 38 蓋板 39 噴射孔
Claims (1)
- 【請求項1】 ウォータジェット推進装置の吐出管の端
部に、垂直または水平な第1の回動支軸を介してノズル
支持体を取付けるとともに、前記ノズル支持体に、水平
または垂直な第2の回動支軸を介してノズルを回動自在
に取付け、かつ前記第1および第2の回動支軸の軸線
を、前記吐出管の軸線上の一点で交差させてなるウォー
タジェット推進装置のノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1280692U JPH0575090U (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | ウォータジェット推進装置のノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1280692U JPH0575090U (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | ウォータジェット推進装置のノズル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575090U true JPH0575090U (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=11815639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1280692U Pending JPH0575090U (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | ウォータジェット推進装置のノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0575090U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS503295B1 (ja) * | 1970-12-23 | 1975-02-03 | ||
JPS516871U (ja) * | 1974-07-01 | 1976-01-19 | ||
JPS62205894A (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-10 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇の推進装置 |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP1280692U patent/JPH0575090U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS503295B1 (ja) * | 1970-12-23 | 1975-02-03 | ||
JPS516871U (ja) * | 1974-07-01 | 1976-01-19 | ||
JPS62205894A (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-10 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇の推進装置 |
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