JPH0574814U - 発泡成形型における基材保持構造 - Google Patents

発泡成形型における基材保持構造

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JPH0574814U
JPH0574814U JP2224892U JP2224892U JPH0574814U JP H0574814 U JPH0574814 U JP H0574814U JP 2224892 U JP2224892 U JP 2224892U JP 2224892 U JP2224892 U JP 2224892U JP H0574814 U JPH0574814 U JP H0574814U
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哲夫 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材を保持する成形型をコンパクトにすると
ともに基材のセットを容易かつ確実に行うことができる
新規な発泡成形型の基材保持構造を提供する。 【構成】 基材30の成形部以外の部分を基材保持型1
2より外部に突出させるとともに、該基材の突出部30
Aにおいて、基材位置決めの基準ピン20を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は発泡成形型における基材の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、図6に示されるように、自動車のグローブボックスGなどは、ボッ クス形状に形成された基材60と、前記基材60の一部(この例では扉部G1) に形成された発泡成形部70とから構成されている。
【0003】 かかるグローブボックスGを成形するに際しては、図7に示すように、あらか じめ発泡成形型50の上型52にボックス形状に成形された基材60がセットさ れる。そして、下型51のキャビティ53内に表皮材61などが載置され、該表 皮材61内側にウレタンなどの発泡成形材料Pが注入された後前記上型52が型 閉めされて一体に発泡成形される。
【0004】 この時、前記上型52への基材60のセットは、一般に上型52の基材保持部 54に形成された位置決めピン55と、基材60に前記位置決めピン55と対応 する位置に形成された位置決め孔65とを嵌合させることによってなされる。
【0005】 しかしながら、このような嵩高な物品の場合では挿入される基材も大きくなり 、それにつれて基材を保持する上型も大きくしなければならない。 その上、基材を位置決めするピン55は上型52の内部に形成されるので、基 材60が上型52に正しくセットされているかどうかの確認が困難であった。 また、かかる基準ピンは上型内部に固設されているので、基材の配置位置に不 都合が生じた場合に、ピンの位置移動をすることは極めて煩雑な作業を伴ってい た。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 この考案は上記した問題点に鑑み提案されたものであって、基材を保持する成 形型をコンパクトにするとともに基材のセットを容易かつ確実に行うことができ る新規な発泡成形型の基材保持構造を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この考案は、発泡成形型に基材をセットして該基材の一部に一体に 発泡成形部を形成するに際し、前記基材の成形部以外の部分を基材保持型より外 部に突出させるとともに、該基材の突出部において、基材位置決めの基準ピンを 設けるようにしたことを特徴とする発泡成形型における基材保持構造に係る。
【0008】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案の基材保持構造が用いられた発泡成形型によって自動車のグロ ーブボックスを成形している状態を示す斜視図、図2はその2−2線における断 面図、図3はこの考案構造による発泡成形型の斜視図、図4はその4−4線にお ける断面図、図5は基準ピンの一例を示す要部断面図である。
【0009】 図1および図2にこの考案の基材保持構造が用いられた発泡成形型10の一例 を示す。 この発泡成形型10は図6に示されるような自動車のグローブボックスGを成 形するためのもので、下型11と基材保持型(上型)12とからなり、ヒンジ部 13によって開閉自在に形成されている。 この成形型10の基材保持型12には、基材30がその一部を型外に突出させ その突出部30Aを前記基材保持型12の上面12aに設けられた基準ピン20 によって係着固定することによりセットされている。
【0010】 下型11はグローブボックスGの扉部G1に形成される発泡成形部70を形成 するためのキャビティ14を有していて、必要により成形に先立って表皮材35 などが前記キャビティ14内に配される。
【0011】 基材保持型12は基材30を取り付ける取付部15を有している。 この取付部15は、図3および図4に示されるように、貫通部16と支持部1 7とから構成されている。
【0012】 貫通部16は前記保持型12を貫通して形成された穴状部で、取り付けられる 基材30の発泡成形部31以外の部分の一部を型外へ突出させる。
【0013】 また、支持部17は望ましくは配される基材の発泡成形部31の面積の約半分 以上を覆う大きさに形成されていて、発泡成形した際に発泡樹脂材料Pの発泡圧 力によって基材30が変形したり基準ピン20からはずれたりすることがないよ うに、前記基材30をキャビティ方向に支持する。
【0014】 なお、前記支持部17は、基材の大きさや形状によって、図中の矢印方向にス ライドさせて着脱するスライド型によって構成されることも可能である。
【0015】 図5に示されるように、前記基材保持型12の上面には基準ピン20が設けら れている。この基準ピン20は、保持型12に配された基材30を保持型12に 位置決め固定するためのもので、前記突出部30Aに形成されたピン孔32と嵌 合されて、迅速にかつ正確に位置決めされ、そのセット確認や位置調節も見やす く確実である。
【0016】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の発泡成形型における基材保持構造によ れば、基材の位置決め部分を型外に突出させるとともに、型外に設けられた基準 ピンによって前記基材を位置決め固定するようになっているので、基材の位置決 め固定をすばやく正確に行うことができ、そのセット確認や位置調節も簡単であ る。また、型の大きさが極めてコンパクトになり、スペース的にも大変有効であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材保持構造が用いられた発泡成形型によって
自動車のグローブボックスを成形している状態を示す斜
視図である。
【図2】その2−2線における断面図である。
【図3】この考案構造による発泡成形型の斜視図であ
る。
【図4】その4−4線における断面図である。
【図5】基準ピンの一例を示す要部断面図である。
【図6】一般的なグローブボックスの一例を示す斜視図
である。
【図7】従来の発泡成形型の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 発泡成形型 11 下型 12 基材保持型 15 取付部 16 貫通部 17 保持部 20 基準ピン 30 基材 30A 突出部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡成形型に基材をセットして該基材の
    一部に一体に発泡成形部を形成するに際し、 前記基材の成形部以外の部分を基材保持型より外部に突
    出させるとともに、該基材の突出部において、基材位置
    決めの基準ピンを設けるようにしたことを特徴とする発
    泡成形型における基材保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、基材保持型に基材の
    成形部裏面側の約半分以上を支持する成形支持部を有す
    る発泡成形型における基材保持構造。
JP1992022248U 1992-03-13 1992-03-13 発泡成形型 Expired - Fee Related JP2574708Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01119314U (ja) * 1988-02-05 1989-08-11
JPH02229014A (ja) * 1989-03-02 1990-09-11 Sumitomo Chem Co Ltd 表皮材貼合合成樹脂成形体の製造方法及びこの方法で用いる装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01119314U (ja) * 1988-02-05 1989-08-11
JPH02229014A (ja) * 1989-03-02 1990-09-11 Sumitomo Chem Co Ltd 表皮材貼合合成樹脂成形体の製造方法及びこの方法で用いる装置

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