JPH0574670B2 - - Google Patents

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JPH0574670B2
JPH0574670B2 JP28858986A JP28858986A JPH0574670B2 JP H0574670 B2 JPH0574670 B2 JP H0574670B2 JP 28858986 A JP28858986 A JP 28858986A JP 28858986 A JP28858986 A JP 28858986A JP H0574670 B2 JPH0574670 B2 JP H0574670B2
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chemical
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明はコンクリート建造物の壁面を補修する
ために、薬液注入によつて接着補強を行うに際
し、建造物壁面に生じた空隙部の残留空気を円滑
に置換しながら接着用薬液が注入できるよう、薬
液注入部において空気を排出容易なようにする方
法に関する。
発明の背景と問題点: 一般にコンクリート建造物の壁面・天井面など
(以下総称して壁面という)にクラツクが発生し
たり、外装壁が浮き出した場合、その進行を阻止
して補強するために、クラツク部分あるいは壁面
浮き出部の背後に接着性の薬液を注入している。
このような目的で薬液を壁面の所要個所から内
部に注入するには、従来補修する範囲が広い場
合、過度に穿孔することなく、1注入個所からの
薬液注入量に見合つた割合いで薬液注入器によつ
て薬液を空隙部に注入する。そのため空隙の条件
などによるが、注入によつて空隙部にある空気が
外部に抜け出せないと、この残留空気のために薬
液が充分侵入できず、しかも残気が注入薬液によ
つて圧縮されるから、薬液の注入圧力と圧縮され
た気体圧とが平衡した状態に到達すると、それ以
上には薬液の注入が不能になつて、外部からはこ
の状態が簡単に確認できないので、目的個所に所
要量の薬液注入ができていないまま作業を停止
し、その結果不充分な補修で終つてしまう。ま
た、このような現象が生じると薬液の注入が円滑
に行われなくなるので、その分作業性が低下す
る。もつとも、予め余分な孔を穿つておいて、薬
液の注入に応じ、注入部以外の孔から残留空気を
追い出すことが容易に考えられる。しかし、壁面
に余分な孔を穿孔することは、それが特に装飾壁
である場合や、特別な個所の壁面である場合、作
業後外観を損うことになるので、薬液注入個所の
数は極力少なくすることが要求され、そのために
上記したような問題点が生じている。
解決しようとする問題点: 本発明は上述したような状況にかんがみて、薬
液注入しようとする個所で、穿孔部に埋設する薬
液注入器具の取り付け栓をそのまま利用して、注
入個所以外に排気孔を穿設したすることなく、そ
の取り付け栓埋め込み周囲から外部に内在する気
体を、外部へ排出できるようにして、壁面補修後
の外観を損うことなく薬液の注入作業が円滑に行
い得るようにした壁面補修部に対する薬液の注入
工法を提供することにある。
問題点を解決するための手段: 本発明は、コンクリート建造物の壁面部におけ
る補修目的個所に薬液注入孔を穿つて、この薬液
注入孔より接着性の薬液を注入する作業におい
て、ピストン背後に付加される推力で圧入するカ
プセル入り薬液注入器を用いて自動注入するに際
し、該注入器の装着用アンカー栓の周囲に、壁体
内部の空隙と連通する排気通路が確保できるよう
にし、薬液の注入圧により残留気体を押圧置換し
て、前記アンカー栓の排気通路形成部を経て外部
に排出させ、薬液の注入を円滑、かつ有効に行わ
せるようにする。
この薬液注入器の取り付け部においては、主と
して合成樹脂製アンカー栓の外周部にヒレ状の係
止リブを軸線方向に多数条設けたもの、アンカー
栓の外周部にヒレ状の係止リブを円周方向に多数
条適宜ピツチで配列し、その各係止リブの一部に
軸線方向に通じる排気流通用の切欠きを設けたも
の、外周にスパイラル状の排気通路を形成して係
止リブが設けてあるもの、更には外周に突起を多
数設けて、これに鞘管を組み合わせたものなど、
突孔部にアンカー栓を埋め込んだ状態で係止でき
て、しかも穿孔内周と栓体との間に排気できる通
路が形成されるものを用いる。そしてこのアンカ
ー栓嵌設位置の壁面と該栓端部との外周部には、
注入した薬液が外部に噴出しないよう、布片など
通気性良好なものを栓端周囲に巻付けてパツキン
グとして使用する。
また、薬液自動注入器としては、薬液を直接本
体ケーシング内に受け入れて、この本体ケーシン
グ内に挿入したピストンの背後から、推力を付加
して、本体ケーシングの先端に設けた注入管から
薬液を加圧流出するようにし、この注入管端部を
前記したアンカー栓に設けてある装着用のねじ孔
に螺合して取り付けるようにしたものを使用す
る。この薬液自動注入器のピストンに対する推力
の付加手段としてはコイルバネの圧縮反発力を用
いること、あるいは圧縮気体を利用することなど
が採用できる。コイルバネを用いるときは本体ケ
ーシング内に蓄勢できる機構として、ピストンロ
ツドに係止片を付し、ケーシング後端に取り付け
る蓋体に反力を一時係止できるようにして受支で
きる構造のものがある。また圧縮気体を用いると
きには、ピストンを内挿したケーシングの後部室
が気密になるようにし、この気密室に外部から圧
縮空気を配管で供給するか、小型の携帯ボンベに
充填した圧気を徐々に放出させるようにする方式
などが採用できる。
なお、薬液自動注入器としては、上記したよう
なケーシング内に直接薬液を充填して使用する型
式のほかに、薬液だけは伸縮自在(とくに軸線方
向に圧縮変形可能なもの)な容器に充填して、こ
れを本体ケーシング内に入れ、その容器先端を注
入管につないで、薬液入り容器の後端に注入推力
を付加するようにした型式のものであつてもよ
い。
作用: 本発明の方法によれば、コンクリート建造物の
壁面部で補修を行う個所に、薬液注入孔を所要数
穿孔し、この各孔には予め用意した外周部に排気
通路を有するアンカー栓を、その後端周面に布パ
ツキングを巻付けて打ち込み、しかる後この各ア
ンカー栓を基礎にして、該アンカー栓に予め設け
てあるねじ孔に対して加圧機能を有した薬液自動
注入器の先端部を螺合装着する。その後において
各薬液自動注入器の加圧機構を作動させ、薬液の
注入を開始すれば、該注入器内に組込まれている
押圧用のばね力(または圧気による推力)でもつ
て薬液が加圧され、アンカー栓を介して壁体の空
隙内に圧入される。すると、空隙部に残留してい
る気体は圧入される薬液と置換して近傍のアンカ
ー栓に設けた排気通路から、外部に排出し、薬液
自動注入器からの圧入薬液が残留気体の置換によ
つて、流入を阻止されることなく速やかに空隙を
埋めることになる。したがつて空隙に薬液を充満
させる操作が速く行われることになり、支障を来
たさない。またアンカー栓の周囲から排出される
気体に伴なつて外部に流出しようとする薬液は、
該アンカー栓の後端部に付したパツキンにより、
気体の排出は自由に行われて、液の漏出が阻止さ
れ、注入薬液のロスが防止できるとともに、壁面
を汚すことなく目的作業ができる。
実施例: 以下本発明を実施例図により詳述すれば、第1
図に示すのはコンクリート建造物の壁浮き出部に
対して、多数個所から接着性の薬液を注入する態
様であつて、予め壁面を打診もしくは目視して外
装壁などの浮き出した範囲を探査する。この探査
により外装壁Bの浮き出した範囲と、その浮き出
し状況によつて薬液の注入量を予測し、第2図に
示すような薬液の自動注入器10を準備する。薬
液自動注入器10を装着するために、壁面B′に
はアンカー栓1の取り付け孔を所要数穿孔する。
おおよそ実施例で使用する薬液自動注入器10
は、1個当り約60mlの常温硬化型のエポキシ樹脂
系接着剤を充填し、第2図に示すような内設した
ピストン13に背後からコイルバネ14の蓄勢し
た推力を与えて、ケーシング本体11先端の注入
管12から薬液Cを圧入するようにし、このバネ
14の推力はピストンロツド15の一部に設けた
係止片16を蓋体17の外側面に係止することで
不作動状態にして、薬液の注入時まで保持するよ
うにしてある。図中符号18はピストン操作用の
引き環、12′は注入管12の先端部外周に設け
た取り付けのためのねじ部である。
このような薬液自動注入器10を壁面部に装着
するためのアンカー栓1としては、たとえば第3
図及び第4図で示すようなものが採用される。こ
のアンカー栓1は全体が合成樹脂、たとえばポリ
エチレン樹脂製で(これに限定されるものではな
く、機械的強度が高くて塑性変形することが比較
的容易なものであることが好ましい)、テーパー
管形の本体2と、これに被嵌して組み合わさる薄
肉の鞘筒4とからなるものを用いる。もちろんこ
のアンカー栓についてはこれに限定されるもので
はなく、後述するような構造のものを用いてもよ
い。このアンカー栓1は鞘筒4の外周に適宜配分
で突起5が多数突設してあり、組み合わせた本体
1との間に間隙aが形成されて、先端から基端ま
で通気可能な状態になつている。また本体1の基
部内径には前記薬液注入器10のケーシング11
先端注入管12のねじ部12′が螺合できる雌ね
じ3部が設けてある。
このようなアンカー栓1は第2図示のように薬
液を注入しようとする孔Aに対して、その基部外
周にウエスのような布片を適量巻付けて打ち込ん
でおく。この際栓体に巻いた布片はパツキングと
なつて、突起5と孔A内壁との係合および該パツ
キングによる詰めでの固定とで、栓1が安定す
る。薬液自動注入器10にはアンカー栓1の打ち
込み作業と別個に所要量づつ薬液を充填する。こ
の準備が整うと、各アンカー栓1に対して第2図
示のように、注入管12のねじ部12′を雌ねじ
3に螺合して薬液注入器10を装着する。その後
において、該薬液注入器10のピストンロツド1
5付属係止片16と蓋体17との係合を解き、ピ
ストン13に対しばね14の推力を加える。
各薬液自動注入器10のピストン13に推力が
与えられるとケーシング11内の薬液は粘性が高
いが、注入管12からアンカー栓1内を通つて穿
孔部から壁部Bの浮き出し空隙部bに圧入され
る。この際、薬液の進入によつて空隙部bに存在
する気体は、最も移動しやすい部分を通つて近い
位置の穿孔部に移り、当該場所の注入孔部でアン
カー栓1の本体2と鞘管4との間の間隙を通つて
外部に排出され、残留気体と薬液とが無理なく置
換されて円滑に薬液が空隙部bに注入充填され
る。この薬液注入後は注入器10を取り除いて、
その後にアンカー栓の壁面B′から突出した分を
切除し、開口部を防水剤等の充填によつて覆うこ
とにより薬液注入作業が終了する。
以上は薬液自動注入器としてコイルバネをピス
トン推進機構としたものについて述べたが、圧気
を利用するものにあつては、本体ケーシングの後
端部に圧気供給口を設け、この圧気供給口に圧気
供給源からのホースなどをつないで、圧気を送り
込むことでピストンを作動させ、薬液の圧入を行
う。
またアンカー栓としては、上記以外にたとえば
第5図に示すような本体2′の外周面に係止リブ
6を多数条軸線方向に配設して、この各係止リブ
6間に排気通路aを形成したアンカー栓1A。あ
るいは本体2″の外周面に軸線方向に対して所要
の間隔で円周方向に複数の係止リブ7を円環状に
突設し、この各係止リブ7の途中に切欠き7′を
設けて、この切欠き7′から外部に排気されるよ
うにしたアンカー栓1B(第6図参照)のような
ものが使用できる。いずれも本体の基本形状は前
記具体例のものとほぼ同様であればよい。このほ
か排気通路が任意形状で形成されれば、上記した
ものにこだわらない。
発明の効果: 本発明によれば、目的の空隙部に対して接着性
薬液を注入するに際し、その薬液注入器を取り付
け、かつ注入する個所で、圧入される薬液によつ
て空隙部に残留している気体を置換排出すること
ができるので、薬液の注入が円滑に行われ、空気
の残留がなく確実な注入作業が遂行できることに
なるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実施態様を示す図、第
2図は薬液注入器を取り付けた部分の態様を示す
図、第3図は使用するアンカー栓の一具体例斜視
図、第4図は第3図に示すものの縦断面図、第5
図および第6図はアンカー栓の他の具体例を示す
図である。 1,1A,1B……アンカー栓、2,2′,
2″……アンカー栓の本体、3……雌ねじ部、4
……鞘筒、5……突起、6,7……係止リブ、
7′……切欠き、10……薬液自動注入器、11
……ケーシング本体、12……注入管、12′…
…注入管端部のねじ、13……ピストン、14…
…コイルバネ、15……ピストンロツド、16…
…ピストンの係止片、17……蓋体、A……薬液
注入器取り付け用アンカー栓孔、B……壁、
B′……壁面、C……薬液、a……間隙(排気通
路)、b……壁面内の空隙部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コンクリート建造物の壁面部における補修目
    的個所に薬液注入孔を穿つて、この薬液注入孔よ
    り接着性の薬液を注入する作業において、ピスト
    ン背後に付加される推力で圧入するカプセル入り
    薬液注入器を用いて自動注入するに際し、該注入
    器の装着用アンカー栓の周囲に、壁体内部の空隙
    部と連通する排気通路が確保できるようにし、薬
    液の注入圧により残留気体を押圧置換して、前記
    アンカー栓の排気通路形成部を経て外部に排出さ
    せ、壁体内空隙に薬液を注入充填することを特徴
    とするコンクリート建造物の壁面部補修薬液注入
    法。
JP28858986A 1986-12-02 1986-12-02 コンクリ−ト建造物の壁面部補修薬液注入法 Granted JPS63142158A (ja)

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JP28858986A JPS63142158A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 コンクリ−ト建造物の壁面部補修薬液注入法

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JP28858986A JPS63142158A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 コンクリ−ト建造物の壁面部補修薬液注入法

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JPS63142158A JPS63142158A (ja) 1988-06-14
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JPH08434Y2 (ja) * 1992-07-13 1996-01-10 旭コンクリート工業株式会社 モルタル充填装置
JP5074118B2 (ja) * 2007-07-24 2012-11-14 エス・ジー・エンジニアリング株式会社 コンクリート構造物への注入充填材の注入方法、及び注入方法に使用する注入器
JP6108958B2 (ja) * 2013-05-24 2017-04-05 株式会社 南組 コンクリート製構造物用補強具
JP6195732B2 (ja) * 2013-05-24 2017-09-13 株式会社 南組 コンクリート製構造物用補修具

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