JP2000291266A - 接着剤注入装置用座金、接着剤注入装置及び接着剤注入方法 - Google Patents
接着剤注入装置用座金、接着剤注入装置及び接着剤注入方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート構造物である駆体に生じたクラ
ックの補修において、クラック表面が遊離石灰や泥で塞
がれているとクラックへの接着剤の注入は不可能であ
る。 【解決手段】 一端にテーパー厚部と他端に外ねじを有
する芯材パイプ、一端に大外径部を有するカラーを直列
に装着するとともに、芯材パイプの他端に内側に芯材パ
イプの他端の外ねじに対応する内ねじを有するナットを
螺合させてなる座金を駆体に生じたクラックに対して、
駆体表面から斜めに形成した穿孔穴に芯材パイプの一端
より挿入し、ナットに連接したインジェクターの接着剤
溜めチューブの圧力の持続変化によりクラックに注入す
る。
ックの補修において、クラック表面が遊離石灰や泥で塞
がれているとクラックへの接着剤の注入は不可能であ
る。 【解決手段】 一端にテーパー厚部と他端に外ねじを有
する芯材パイプ、一端に大外径部を有するカラーを直列
に装着するとともに、芯材パイプの他端に内側に芯材パ
イプの他端の外ねじに対応する内ねじを有するナットを
螺合させてなる座金を駆体に生じたクラックに対して、
駆体表面から斜めに形成した穿孔穴に芯材パイプの一端
より挿入し、ナットに連接したインジェクターの接着剤
溜めチューブの圧力の持続変化によりクラックに注入す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物、モルタル構造物等に生じたクラックの補修に適した
接着剤注入方法に用いられる接着剤注入装置に関する。
物、モルタル構造物等に生じたクラックの補修に適した
接着剤注入方法に用いられる接着剤注入装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンクリート構造物やモルタル構造物等
に生じたクラックの補修方法として、クラックにエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の合成樹脂の接着剤
を注入する方法がよく知られている。
に生じたクラックの補修方法として、クラックにエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の合成樹脂の接着剤
を注入する方法がよく知られている。
【０００３】接着剤注入による補修方法としては、古く
はクラック上に適当間隔にパイプを取り付け、該注入ノ
ズル以外の箇所をシールし、シール材の硬化後注入ポン
プに注入ノズルを接続し、接着剤を注入するという方法
があったが、作業上に幾つかの難点を見出す。
はクラック上に適当間隔にパイプを取り付け、該注入ノ
ズル以外の箇所をシールし、シール材の硬化後注入ポン
プに注入ノズルを接続し、接着剤を注入するという方法
があったが、作業上に幾つかの難点を見出す。
【０００４】そこで、最近では、特許第１５５８９９０
号により提案された構造物のクラック等に接着剤を注入
するとき、構造物のクラック等にかかる接着剤注入圧力
を注入ノズル側から接着剤注入機（ポンプ）の送出側
（注入ホース）までの間の任意の箇所に設けた接着剤溜
めチューブに接着剤をプールすることにより圧力を緩和
するとともにさらにプールされた接着剤をチューブの圧
力の持続変化により注入するという方法や、特許第１５
６６０２４号により提案された充填された接着剤を押圧
するように働くチューブに予め接着剤を充填するととも
に接着剤の出入口を逆止弁によって閉塞し、クラック等
の接着剤注入箇所に取り付けられた注入ノズルに接続す
ることによって接着剤の出入口の閉塞を解除し、チュー
ブの圧力の持続変化によって接着剤をクラック等に注入
するという補修方法等が知られている。
号により提案された構造物のクラック等に接着剤を注入
するとき、構造物のクラック等にかかる接着剤注入圧力
を注入ノズル側から接着剤注入機（ポンプ）の送出側
（注入ホース）までの間の任意の箇所に設けた接着剤溜
めチューブに接着剤をプールすることにより圧力を緩和
するとともにさらにプールされた接着剤をチューブの圧
力の持続変化により注入するという方法や、特許第１５
６６０２４号により提案された充填された接着剤を押圧
するように働くチューブに予め接着剤を充填するととも
に接着剤の出入口を逆止弁によって閉塞し、クラック等
の接着剤注入箇所に取り付けられた注入ノズルに接続す
ることによって接着剤の出入口の閉塞を解除し、チュー
ブの圧力の持続変化によって接着剤をクラック等に注入
するという補修方法等が知られている。
【０００５】そして、これらの方法に用いられる装置と
して、特許第１５３７２６１号では、一端に取り付け座
金を有し、クラック等に見合う注入口を有するノズルの
他端に接着剤溜めチューブの一端を接続固定し、このチ
ューブの他端に接着剤注入機（ポンプ）の送出側（ホー
ス）に接続するノズルを接続固定するとともに後者のノ
ズル側に逆止弁装置を施してなる接着剤注入装置や、特
許第１５６６０２４号及び特許第１６３５３７７号で
は、一端に取り付け座金を有する取り付け口と接着剤溜
めチューブの一端に取り付け口接続用の接続口を接続す
るとともに接続口と取り付け口とが接続したとき閉塞状
態を解除する弁装置を介在させた接着剤注入装置、その
他特許第１７１６１８３号が開示された接着剤注入装置
が提案されている。
して、特許第１５３７２６１号では、一端に取り付け座
金を有し、クラック等に見合う注入口を有するノズルの
他端に接着剤溜めチューブの一端を接続固定し、このチ
ューブの他端に接着剤注入機（ポンプ）の送出側（ホー
ス）に接続するノズルを接続固定するとともに後者のノ
ズル側に逆止弁装置を施してなる接着剤注入装置や、特
許第１５６６０２４号及び特許第１６３５３７７号で
は、一端に取り付け座金を有する取り付け口と接着剤溜
めチューブの一端に取り付け口接続用の接続口を接続す
るとともに接続口と取り付け口とが接続したとき閉塞状
態を解除する弁装置を介在させた接着剤注入装置、その
他特許第１７１６１８３号が開示された接着剤注入装置
が提案されている。
【０００６】これらの新しい提案によると、極めて有効
に構造物のクラツク補修の効果を認めることができる。
に構造物のクラツク補修の効果を認めることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
提案はいずれも接着剤をクラックの形成されているコン
クリート構造物である駆体の表面から、接着剤を注入す
るものであるため、クラック表面が遊離石灰や泥等で塞
がれているときには不向きである。
提案はいずれも接着剤をクラックの形成されているコン
クリート構造物である駆体の表面から、接着剤を注入す
るものであるため、クラック表面が遊離石灰や泥等で塞
がれているときには不向きである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記課
題は、基本的には、一端にテーパー厚部と他端に外ねじ
を有する芯材パイプの外径に、芯材パイプの外径と嵌合
する内径を有する弾性パイプ、他端に大外径部を有する
カラーを直列に装着するとともに、芯材パイプの他端の
内側に芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有
するナットを螺合させた接着剤注入装置用座金を提供す
ることで解決する。
題は、基本的には、一端にテーパー厚部と他端に外ねじ
を有する芯材パイプの外径に、芯材パイプの外径と嵌合
する内径を有する弾性パイプ、他端に大外径部を有する
カラーを直列に装着するとともに、芯材パイプの他端の
内側に芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有
するナットを螺合させた接着剤注入装置用座金を提供す
ることで解決する。
【０００９】そして、接着剤注入装置としては、上記接
着剤注入装置用座金において、芯材パイプの他端の外ね
じに対応する内ねじを有するナットに接着剤溜めチュー
ブを備えたインジェクターを連接した構造とする。
着剤注入装置用座金において、芯材パイプの他端の外ね
じに対応する内ねじを有するナットに接着剤溜めチュー
ブを備えたインジェクターを連接した構造とする。
【００１０】また、クラックの注入方法としては、上記
接着剤注入装置用座金を駆体に生じたクラックに対し
て、駆体表面から斜めに形成した穿孔穴に芯材パイプの
一端より挿通し、クラックにナットに連接したインジェ
クターの接着剤溜めチューブにプールした接着剤を接着
剤溜めチューブの圧力の持続変化により注入することで
解決する。
接着剤注入装置用座金を駆体に生じたクラックに対し
て、駆体表面から斜めに形成した穿孔穴に芯材パイプの
一端より挿通し、クラックにナットに連接したインジェ
クターの接着剤溜めチューブにプールした接着剤を接着
剤溜めチューブの圧力の持続変化により注入することで
解決する。
【００１１】なお、好ましくは、接着剤チューブの外周
に接着剤溜めチューブの伸縮長を制限する蛇腹状の制限
筒を備えた構造とする。
に接着剤溜めチューブの伸縮長を制限する蛇腹状の制限
筒を備えた構造とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基き説明する。
に基き説明する。
【００１３】図１は、接着剤注入装置用座金の分解下半
断面図で、１は芯材パイプ、２は弾性パイプ、３はカラ
ー、４はパッキン、５はナット、６は角リングである。
断面図で、１は芯材パイプ、２は弾性パイプ、３はカラ
ー、４はパッキン、５はナット、６は角リングである。
【００１４】芯材パイプ１は、合成樹脂等で形成され、
一端に外側に開状態のテーパー厚部１ａが形成され、他
端に後述するナット５の内ねじを螺合する外ねじ１ｂが
形成されている。弾性パイプ２は、ゴム等の弾性材料で
形成され、芯材パイプ１の外径と嵌合する内径を有して
なる。カラー３は合成樹脂により形成され、芯材パイプ
１の外径と嵌合する内径を有し、一端に大外径部３ａを
有してなる。ナット５は合成樹脂で形成され一端に前述
の芯材パイプ１の他端に形成された外ねじ１ｂに対応す
る内ねじ５ｂが形成されるとともに後述する接着剤溜め
チューブ２１を備えたインジェクター２０を連接するた
めの接続空間５ａを有してなる。４、６は必要により装
着されるパッキン、角リングである。
一端に外側に開状態のテーパー厚部１ａが形成され、他
端に後述するナット５の内ねじを螺合する外ねじ１ｂが
形成されている。弾性パイプ２は、ゴム等の弾性材料で
形成され、芯材パイプ１の外径と嵌合する内径を有して
なる。カラー３は合成樹脂により形成され、芯材パイプ
１の外径と嵌合する内径を有し、一端に大外径部３ａを
有してなる。ナット５は合成樹脂で形成され一端に前述
の芯材パイプ１の他端に形成された外ねじ１ｂに対応す
る内ねじ５ｂが形成されるとともに後述する接着剤溜め
チューブ２１を備えたインジェクター２０を連接するた
めの接続空間５ａを有してなる。４、６は必要により装
着されるパッキン、角リングである。
【００１５】図２は、後述する接着剤注入方法におい
て、接着剤注入装置用座金をコンクリート構造物である
駆体に取り付けた状態を示す接着剤注入装置用座金の下
半断面図である。
て、接着剤注入装置用座金をコンクリート構造物である
駆体に取り付けた状態を示す接着剤注入装置用座金の下
半断面図である。
【００１６】接着剤注入装置用座金は、芯材パイプ１の
外径に、弾性パイプとカラー３とをその内径を芯材パイ
プ１の内径に嵌合して直列に装着し、芯材パイプ１の他
端の外ねじ１ｂにナット５の内ねじを螺合して形成され
てなる。パッキン４は、水密性の必要に応じてカラー３
とナット５間に、角リング６はナットの接続空間５ａに
芯材パイプ１のストッパーとして必要に応じて装着され
る。このようにして全体として接着剤注入装置用座金７
が形成される。
外径に、弾性パイプとカラー３とをその内径を芯材パイ
プ１の内径に嵌合して直列に装着し、芯材パイプ１の他
端の外ねじ１ｂにナット５の内ねじを螺合して形成され
てなる。パッキン４は、水密性の必要に応じてカラー３
とナット５間に、角リング６はナットの接続空間５ａに
芯材パイプ１のストッパーとして必要に応じて装着され
る。このようにして全体として接着剤注入装置用座金７
が形成される。
【００１７】図３乃至図７は、コンクリート構造物であ
る駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順を示す
一部断面説明図である。
る駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順を示す
一部断面説明図である。
【００１８】図３は、駆体１０にクラック１１が生じて
いる状態を示す。まず、図４に示すように駆体１０に生
じたクラック１１に対して、駆体１０表面から斜めにク
ラック１１を貫通する穿孔穴１２を形成する。
いる状態を示す。まず、図４に示すように駆体１０に生
じたクラック１１に対して、駆体１０表面から斜めにク
ラック１１を貫通する穿孔穴１２を形成する。
【００１９】こののち、図５に示すように上述の接着剤
注入装置用座金７を穿孔穴１２に芯材パイプ１より挿入
する。挿入後、ナット５を芯材パイプ１が、駆体１０の
表面へ引かれるように回転させる。このときナット５は
カラー３の大外径部３ａが駆体１０の表面に接触してい
るため、芯材パイプ１は表面へと引かれる。芯材パイプ
１が駆体１０の表面へ引かれると芯材パイプ１のテーパ
ー厚部１ａが、弾性パイプ２を内方より圧迫し、外方へ
拡げる作用をするため、接着剤注入装置用座金７は、駆
体１０に固定される。なお、この図は接着剤溜めチュー
ブを直接又は間接に連接するためのナット５の接続空間
５ａの内壁には、内ねじ５ｃが形成されている。１３
は、クラック１１に接着剤を注入したとき、接着剤が漏
出しないように必要により貼着したシール材である。
注入装置用座金７を穿孔穴１２に芯材パイプ１より挿入
する。挿入後、ナット５を芯材パイプ１が、駆体１０の
表面へ引かれるように回転させる。このときナット５は
カラー３の大外径部３ａが駆体１０の表面に接触してい
るため、芯材パイプ１は表面へと引かれる。芯材パイプ
１が駆体１０の表面へ引かれると芯材パイプ１のテーパ
ー厚部１ａが、弾性パイプ２を内方より圧迫し、外方へ
拡げる作用をするため、接着剤注入装置用座金７は、駆
体１０に固定される。なお、この図は接着剤溜めチュー
ブを直接又は間接に連接するためのナット５の接続空間
５ａの内壁には、内ねじ５ｃが形成されている。１３
は、クラック１１に接着剤を注入したとき、接着剤が漏
出しないように必要により貼着したシール材である。
【００２０】図６は、接着剤溜めチューブを備えたイン
ジェクターをナットに装着した状態を示す。
ジェクターをナットに装着した状態を示す。
【００２１】インジェクター２０は、図８に示すよう
に、ゴム等の弾性材料からなる接着剤溜めチューブ２１
が、一端が上述した座金７に接続される接続パイプ２２
に固定部２２ａを介して装着され、他端が接着剤溜めチ
ューブ２１に接着剤を充填するためのホース側パイプ２
３に固定部２３ａを介して装着されてなっている。２２
ｂは図５に示した座金７のナット５の内ねじに螺合する
外ねじである。ホース側パイプ２３には、接着剤が接着
剤溜めチューブ２１に接着剤が必要量充填されたとき
に、接着剤がホース側パイプ２３を経て外に逆流しない
ように逆止弁２４を介在してある。ちなみに逆止弁を備
えた接着剤注入装置は、特許第１５３７２６１号他実用
新案登録第２０４８０４５号で提案されている。
に、ゴム等の弾性材料からなる接着剤溜めチューブ２１
が、一端が上述した座金７に接続される接続パイプ２２
に固定部２２ａを介して装着され、他端が接着剤溜めチ
ューブ２１に接着剤を充填するためのホース側パイプ２
３に固定部２３ａを介して装着されてなっている。２２
ｂは図５に示した座金７のナット５の内ねじに螺合する
外ねじである。ホース側パイプ２３には、接着剤が接着
剤溜めチューブ２１に接着剤が必要量充填されたとき
に、接着剤がホース側パイプ２３を経て外に逆流しない
ように逆止弁２４を介在してある。ちなみに逆止弁を備
えた接着剤注入装置は、特許第１５３７２６１号他実用
新案登録第２０４８０４５号で提案されている。
【００２２】このようにしてなるインジェクター２０に
は、接着剤溜めチューブ２１に接着剤が充填されたと
き、接着剤溜めチューブ２１の縦、横への伸縮長を制限
する蛇腹状の合成樹脂等からなる制限筒２５が、接着剤
溜めチューブ２１の周囲に必要空間を保持して固定部２
２ａ、２３ａに取り付けることにより備えてある。
は、接着剤溜めチューブ２１に接着剤が充填されたと
き、接着剤溜めチューブ２１の縦、横への伸縮長を制限
する蛇腹状の合成樹脂等からなる制限筒２５が、接着剤
溜めチューブ２１の周囲に必要空間を保持して固定部２
２ａ、２３ａに取り付けることにより備えてある。
【００２３】座金７とインジェクター２０とは、ナット
５に螺設した内ねじ５ｃと接続パイプ２２に螺設した外
ねじ２２ｂとを螺合することにより一体となる。
５に螺設した内ねじ５ｃと接続パイプ２２に螺設した外
ねじ２２ｂとを螺合することにより一体となる。
【００２４】図７は、接着剤をクラックに注入する過程
を示す。まず、図示してないが、インジェクター２０の
ホース側パイプ２３を公知の手段により接着剤注入ポン
プのホースに接続して、接着剤溜めチューブ２１に接着
剤を注入する。接着剤を注入すると接着剤溜めチューブ
２１は膨張して縦方向と横方向に伸び、接着剤の一定の
量の充填がなされると制限筒２４により接着剤溜めチュ
ーブの伸縮長が拘束される。このようにして接着剤の所
要量注入後は、ホースを分離して、つぎの施工個所へ進
む。
を示す。まず、図示してないが、インジェクター２０の
ホース側パイプ２３を公知の手段により接着剤注入ポン
プのホースに接続して、接着剤溜めチューブ２１に接着
剤を注入する。接着剤を注入すると接着剤溜めチューブ
２１は膨張して縦方向と横方向に伸び、接着剤の一定の
量の充填がなされると制限筒２４により接着剤溜めチュ
ーブの伸縮長が拘束される。このようにして接着剤の所
要量注入後は、ホースを分離して、つぎの施工個所へ進
む。
【００２５】接着剤溜めチューブに充填された接着剤
は、ゴム圧力により接着剤が流動性を失うまでクラック
１１に浸透する。このとき、接着剤溜めチューブ２１に
プールされた接着剤は逆止弁２４の働きにより逆流しな
い。
は、ゴム圧力により接着剤が流動性を失うまでクラック
１１に浸透する。このとき、接着剤溜めチューブ２１に
プールされた接着剤は逆止弁２４の働きにより逆流しな
い。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしてなるので、
つぎの効果を有する。
つぎの効果を有する。
【００２７】請求項１乃至請求項５において、接着剤注
入装置用座金は、一端にテーパー厚部と他端に外ねじを
有する芯材パイプの外径に、芯材パイプの外径と嵌合す
る内径を有する弾性パイプ、他端に大外径部を有するカ
ラーを直列に装着するとともに、芯材パイプの他端に内
側に芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有す
るナットを螺合させて一体となっているので、駆体に形
成した穿孔穴に、該座金を芯材パイプから挿入し、ナッ
トを回転させて、テーパー厚部を弾性パイプに作用させ
ることで、該座金は穿孔穴に固定できる。また、弾性パ
イプは注入する接着剤の漏水防止に寄与する。
入装置用座金は、一端にテーパー厚部と他端に外ねじを
有する芯材パイプの外径に、芯材パイプの外径と嵌合す
る内径を有する弾性パイプ、他端に大外径部を有するカ
ラーを直列に装着するとともに、芯材パイプの他端に内
側に芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有す
るナットを螺合させて一体となっているので、駆体に形
成した穿孔穴に、該座金を芯材パイプから挿入し、ナッ
トを回転させて、テーパー厚部を弾性パイプに作用させ
ることで、該座金は穿孔穴に固定できる。また、弾性パ
イプは注入する接着剤の漏水防止に寄与する。
【００２８】請求項４において、上記した座金を駆体に
生じたクラックに対して、駆体表面から斜めに形成した
穿孔穴に芯材パイプの一端より挿入し、ナットに連接し
たインジェクターの接着剤溜めチューブにプールした接
着剤を接着剤溜めチューブの圧力の持続変化によりクラ
ックに注入するようにしたのでクラックの表面が遊離石
灰や泥等で塞がれていても接着剤の注入は可能である。
生じたクラックに対して、駆体表面から斜めに形成した
穿孔穴に芯材パイプの一端より挿入し、ナットに連接し
たインジェクターの接着剤溜めチューブにプールした接
着剤を接着剤溜めチューブの圧力の持続変化によりクラ
ックに注入するようにしたのでクラックの表面が遊離石
灰や泥等で塞がれていても接着剤の注入は可能である。
【００２９】接着剤の注入はクラック深部からの注入と
なるので、クラックの表面からの注入とは異なり、クラ
ックを破壊することなく、高圧での注入が可能である。
また、クラック内に水圧が作用していても高圧力であれ
ば、奥までの注入が可能である。さらにクラック深部か
らの注入なので接着剤の充填の信頼度は高い。
なるので、クラックの表面からの注入とは異なり、クラ
ックを破壊することなく、高圧での注入が可能である。
また、クラック内に水圧が作用していても高圧力であれ
ば、奥までの注入が可能である。さらにクラック深部か
らの注入なので接着剤の充填の信頼度は高い。
【００３０】請求項３及び請求項５において、インジェ
クターの接着剤溜めチューブに制限筒を備えたので制限
筒の伸縮長により一定の接着剤充填量が可能となる。
クターの接着剤溜めチューブに制限筒を備えたので制限
筒の伸縮長により一定の接着剤充填量が可能となる。
【図１】接着剤注入装置用座金の分解下半断面図であ
る。
る。
【図２】接着剤注入装置用座金を駆体に取り付けた状態
を示す下半断面図である。
を示す下半断面図である。
【図３】駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図４】駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図５】駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図６】駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図７】駆体に生じたクラックに接着剤を注入する手順
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図８】インジェクターの上半断面図である。
１ 芯材パイプ １ａ テーパー厚部 １ｂ 外ねじ ２ 弾性パイプ ３ カラー ３ａ 大外径部 ４ パッキン ５ ナット ５ａ 接続空間 ５ｂ 内ねじ ６ 角リング ７ 接着剤注入装置用座金 １０ 駆体 １１ クラック １２ 穿孔穴 １３ シール材 ２０ インジェクター ２１ 接着剤溜めチューブ ２２ 接続パイプ ２２ａ 固定部 ２２ｂ 外ねじ ２３ ホース側パイプ ２３ａ 固定部 ２４ 逆止弁 ２５ 制限筒
Claims (5)
- 【請求項１】 一端にテーパー厚部と他端に外ねじを有
する芯材パイプの外径に、芯材パイプの外径と嵌合する
内径を有する弾性パイプ、他端に大外径部を有するカラ
ーを直列に装着するとともに、芯材パイプの他端の内側
に芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有する
ナットを螺合させて全体として一体となることを特徴と
する接着剤注入装置用座金。 - 【請求項２】 一端にテーパー厚部と他端に外ねじを有
する芯材パイプの外径に、芯材パイプの外径と嵌合する
内径を有する弾性パイプ、一端に大外径部を有するカラ
ーを直列に装着するとともに芯材パイプの他端に内側に
芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有するナ
ットを螺合させてなる座金に接着剤溜めチューブを備え
てなるインジェクターをナットに連接してなることを特
徴とする接着剤注入装置。 - 【請求項３】 接着剤溜めチューブの外周に接着剤溜め
チューブの伸縮長を制限する蛇腹状の制限筒を備えたこ
とを特徴とする請求項２に記載の接着剤注入装置。 - 【請求項４】 一端にテーパー厚部と他端に外ねじを有
する芯材パイプの外径に芯材パイプの外径と嵌合する内
径を有する弾性パイプ、一端に大外径部を有するカラー
を直列に装着するとともに、芯材パイプの他端に内側に
芯材パイプの他端の外ねじに対応する内ねじを有するナ
ットを螺合させて一体とした座金を駆体に生じたクラッ
クに対して、駆体表面から斜めに形成した穿孔穴に芯材
パイプの一端より挿入し、ナットに連接したインジェク
ターの接着剤溜めチューブにプールした接着剤を接着剤
溜めチューブの圧力の持続変化によりクラックに注入す
ることを特徴とする接着剤注入方法。 - 【請求項５】 接着剤溜めチューブの外周に接着剤溜め
チューブの伸縮長を制限する蛇腹状の制限筒を備えたこ
とを特徴とする請求項４に記載の接着剤注入方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097286A JP2000291266A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 接着剤注入装置用座金、接着剤注入装置及び接着剤注入方法 |
| DE10045652A DE10045652A1 (de) | 1999-04-05 | 2000-09-15 | Dichtung für eine Verbandeinspritzvorrichtung sowie Verbandeinspritzvorrichtung und Verbandeinspritzverfahren |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097286A JP2000291266A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 接着剤注入装置用座金、接着剤注入装置及び接着剤注入方法 |
| DE10045652A DE10045652A1 (de) | 1999-04-05 | 2000-09-15 | Dichtung für eine Verbandeinspritzvorrichtung sowie Verbandeinspritzvorrichtung und Verbandeinspritzverfahren |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000291266A true JP2000291266A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=26007058
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11097286A Pending JP2000291266A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 接着剤注入装置用座金、接着剤注入装置及び接着剤注入方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000291266A (ja) |
| DE (1) | DE10045652A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003035040A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Daiya Reform Kk | コンクリート構造物のひび割れに補修材を注入するための注入器具 |
| JP2019039218A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 株式会社Ｃｙｇｎｕｓ | クラック補修工法およびこれに用いられるピン |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110924702A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-03-27 | 中国三冶集团有限公司 | 一种砖混或预制构件的孔洞封堵装置及其操作方法 |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP11097286A patent/JP2000291266A/ja active Pending
-
2000
- 2000-09-15 DE DE10045652A patent/DE10045652A1/de not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003035040A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Daiya Reform Kk | コンクリート構造物のひび割れに補修材を注入するための注入器具 |
| JP2019039218A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 株式会社Ｃｙｇｎｕｓ | クラック補修工法およびこれに用いられるピン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE10045652A1 (de) | 2002-03-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020701 |