JPH0574508A - 超電導線の接続方法 - Google Patents

超電導線の接続方法

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JPH0574508A
JPH0574508A JP23453291A JP23453291A JPH0574508A JP H0574508 A JPH0574508 A JP H0574508A JP 23453291 A JP23453291 A JP 23453291A JP 23453291 A JP23453291 A JP 23453291A JP H0574508 A JPH0574508 A JP H0574508A
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JP
Japan
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filaments
copper
superconducting
metal
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP23453291A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamada
清 山田
Hisaki Sakamoto
久樹 坂本
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】A3 B型化合物超電導線同士の接続部の抵抗値
を十分に小さくする。 【構成】A3 B型化合物超電導線同士を接続する方法に
おいて、接続部の超電導フィラメントをそれぞれ露出さ
せた後、それらフィラメントを銅、銅合金、A3 B型化
合物を構成するBの内から選択される金属(以下、金属
Bと称す)又はその合金からなるリングに挿入し、更に
前記リングを圧縮して前記超電導フィラメント同士を圧
着固定する工程と、前記超電導フィラメント及びリング
を前記金属B又はその合金で被覆した後、熱処理により
外部拡散接合させる工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導線の接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び課題】従来の超電導線の接続方法とし
ては、超電導線の接続面に半田を介して接続する方法
(特開平2−65082号、特開平2−217157
号)、超電導線の重ね合わせ面に超電導物質を含む組成
物を介在させる方法(特開平2−276180号、特開
平3−16966号)、超電導線のフィラメント同士を
圧着接続又は溶接する方法(特開平1−52391号、
特開平1−260776号、特開平2−297873
号)などが知られている。
【0003】ところで、超電導線では、超電導状態にお
いて電流の流れが外皮の安定化材、マトリックス材、超
電導フィラメントの順に移行して立ち上がり、大電流が
流れる。
【0004】しかしながら、A3 B型化合物超電導線同
士を半田付けにより接続した超電導線では、この接続部
の抵抗値が比較的高いため発熱を生じ、これがクエンチ
発生の原因となって輸送電流が制限されたりする。
【0005】また、上述した従来の半田付け以外の方法
によってA3 B型化合物超電導線同士を接続した場合に
おいても、この接続部の抵抗値をクエンチ発生を十分に
防止し得る程度まで小さくすることができなかった。
【0006】本発明は、従来の問題点を解決するために
なされたもので、A3 B型化合物超電導線同士の接続部
の抵抗値を十分に小さくすることが可能な超電導線の接
続方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、A3 B型化合
物超電導線同士を接続する方法において、接続部の超電
導フィラメントをそれぞれ露出させた後、それらフィラ
メントを銅、銅合金、A3 B型化合物を構成するBの内
から選択される金属(以下、金属Bと称す)又はその合
金からなるリングに挿入し、更に前記リングを圧縮して
前記超電導フィラメント同士を圧着固定する工程と、前
記超電導フィラメント及びリングを前記金属B又はその
合金で被覆した後、熱処理により外部拡散接合させる工
程とを具備することを特徴とする超電導線の接続方法で
ある。
【0008】前記A3 B型化合物超電導線の超電導材と
なるA3B型化合物としては、Nb3 Sn、V3 Ga、
Nb3 Al、Nb3 (Al,Sn)、Nb3 Si、Nb
3 Ge、Nb3 (Al,Ge)などが挙げられる。
【0009】本発明の接続方法において、超電導線の接
続部の抵抗値をより確実に小さくする観点から、超電導
フィラメントを露出させた後、該フィラメントをリング
に挿入する前に、超電導フィラメント表面にメッキ処理
等により銅被膜を形成することが望ましい。
【0010】また、本発明の接続方法において、超電導
線の接続部を補強する観点から、前記超電導フィラメン
ト及びリングを金属B又はその合金で被覆した後、熱処
理する前に、前記金属B又はその合金を被覆するように
金属スリーブを配置することが望ましい。かかるスリー
ブは、例えば銅、銅合金、Sn合金、Hf、ステンレス
などから形成される。
【0011】
【作用】本発明の超電導線の接続方法は、まず、A3
型化合物超電導線の接続部の超電導フィラメントをそれ
ぞれ露出させた後、それらフィラメントを銅、銅合金、
金属B又はその合金からなるリングに挿入し、更に前記
リングを圧縮して前記超電導フィラメント同士を圧着固
定する。つづいて、前記超電導フィラメントを前記リン
グにより圧着固定した状態で金属B又はその合金で被覆
した後、熱処理により外部拡散接合させる。これによ
り、Nb、V等から形成されている前記超電導フィラメ
ントの界面にその周囲の金属B又はその合金の金属B成
分が拡散してA3 B型化合物が生成されるため、前記超
電導フィラメント間の接続性を高めることができ、接続
部の抵抗値を十分に小さくすることができる。こうした
超電導線の接続において、前記リングが銅又は銅合金か
らなる場合には、該リングの銅成分が媒体となってその
周囲の金属B又はその合金の金属B成分が超電導フィラ
メントに拡散するのを助長する作用が発揮される。ま
た、前記リングが金属B又はその合金からなる場合に
は、該リングの金属B成分が超電導フィラメントに拡散
する。
【0012】更に、超電導フィラメントを露出させた
後、該フィラメントをリングに挿入する前に、超電導フ
ィラメント表面にメッキ処理等により銅被膜を形成すれ
ば、この銅被膜の銅成分が媒体となってその周囲の金属
B又はその合金の金属B成分が超電導フィラメントに拡
散するのを助長する作用が発揮されるため、外部拡散接
合をより良好に行なうことができ、超電導線の接続部の
抵抗値をより確実に小さくできる。
【0013】また、前記超電導フィラメント及びリング
を金属B又はその合金で被覆した後、熱処理する前に、
前記金属B又はその合金を被覆するように金属スリーブ
を配置すれば、接続部の超電導フィラメントに加わる歪
みが金属スリーブにより低減されると共に、熱処理によ
って金属スリーブと金属B又はその合金とが金属間接合
されるため超電導線の接続部を十分に補強できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0015】実施例1 まず、図1に示すような直径1mmのNb3 Sn化合物
超電導線1を製造した。前記Nb3 Sn化合物超電導線
1は、外皮の安定化材2内に拡散バリア3を介してブロ
ンズ(Cu−Sn合金)からなるマトリックス材4を配
置した構成となっている。前記拡散バリア3は、通常N
b又はTaから形成されている。前記マトリックス材4
には、Nbフィラメント5が複数本挿入されている。前
記Nbフィラメント5の前記マトリックス材4との界面
には、該マトリックス材4からのSnの拡散によってN
3 Snが生成されている。
【0016】次いで、前記Nb3 Sn化合物超電導線1
両端の接続部に対して、前記安定化材2及びマトリック
ス材4を酸処理により除去し、かつ前記拡散バリア3を
削除することによって図2(a)に示すようにNbフィ
ラメント5を露出させ、更にこのNbフィラメント5に
メッキ処理を施して厚さ2〜3μmの銅被膜6を形成し
た。つづいて、図2(b)に示すように前記Nb3Sn
化合物超電導線1両端の接続部のNbフィラメント5を
銅リング7にその両側からそれぞれ挿入し、前記リング
7を圧縮して前記Nbフィラメント5同士を圧着固定し
た。ひきつづき、前記Nbフィラメント5を図2(c)
に示すようにSn8で被覆した。次いで、図2(d)に
示すように前記Sn8を被覆し、かつ該Sn8の余剰分
を除去して表面を線材形状にならすように予めNb3
n化合物超電導線1に通しておいた銅スリーブ9を移動
させて、該銅スリーブ9を接続部の補強材及び安定化材
として配置した。この後、この線材に700℃で24時
間熱処理を施すことにより、前記Nb3 Sn化合物超電
導線1両端の接続部同士を接合した直径50mmの1タ
ーンコイルを製作した。
【0017】得られた1ターンコイルについて、接続部
の抵抗値の測定を試みたところ発生電圧を検知できなか
った。また、永久電流モードにおいて、100Aの通電
電流の1割減衰(90A)時間を測定したところ、30
時間であった。この結果より、この1ターンコイルのイ
ンダクタンスLは1×10-7Hであり、抵抗値は1×1
-13 Ωであることを算出し、超電導線として実用的に
全く問題のない低抵抗値であることを確認した。更に、
同様の1ターンコイルを複数個製作し、それらの抵抗値
を求めたところ、いずれも1×10-13 Ω程度であり、
抵抗値のバラツキも小さいことが確認された。なお、比
較例として前記Nb3 Sn化合物超電導線1両端の接続
部同士を従来の各種方法により接合して同様の1ターン
コイルを製作したところ、その抵抗値は最小1×10
-11 Ωであった。
【0018】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る超電導
線の接続方法よればA3 B型化合物超電導線同士をバラ
ツキが小さく、かつ低抵抗値で接続でき、ひいては接続
部での発熱を抑制してクエンチ発生を防止できる等顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で用いたNb3 Sn化合物超電導線を
示す断面図
【図2】実施例1のNb3 Sn化合物超電導線の接続工
程を示す説明図
【符号の説明】
1…Nb3 Sn化合物超電導線、5…Nbフィラメン
ト、6…銅被膜、7…銅リング、8…Sn、9…銅スリ
ーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A3 B型化合物超電導線同士を接続する
    方法において、接続部の超電導フィラメントをそれぞれ
    露出させた後、それらフィラメントを銅、銅合金、A3
    B型化合物を構成するBの内から選択される金属(以
    下、金属Bと称す)又はその合金からなるリングに挿入
    し、更に前記リングを圧縮して前記超電導フィラメント
    同士を圧着固定する工程と、前記超電導フィラメント及
    びリングを前記金属B又はその合金で被覆した後、熱処
    理により外部拡散接合させる工程とを具備することを特
    徴とする超電導線の接続方法。
JP23453291A 1991-09-13 1991-09-13 超電導線の接続方法 Pending JPH0574508A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440621C (zh) * 2004-03-04 2008-12-03 住友电气工业株式会社 超导电缆的接线部
US7976552B2 (en) 2003-07-02 2011-07-12 Olympus Corporation Ligation apparatus
GB2487926A (en) * 2011-02-08 2012-08-15 Siemens Plc Very low resistance joints between superconducting wires

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