JPH0574487B2 - - Google Patents

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JPH0574487B2
JPH0574487B2 JP61282641A JP28264186A JPH0574487B2 JP H0574487 B2 JPH0574487 B2 JP H0574487B2 JP 61282641 A JP61282641 A JP 61282641A JP 28264186 A JP28264186 A JP 28264186A JP H0574487 B2 JPH0574487 B2 JP H0574487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
smpe
glass
coating film
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61282641A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63137018A (ja
Inventor
Masaomi Goto
Tadanobu Iwasa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP61282641A priority Critical patent/JPS63137018A/ja
Publication of JPS63137018A publication Critical patent/JPS63137018A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ポリオレフイン系エラストマー製の
基材の各被摺接面に滑性塗膜が形成されてなる、
いわゆる無植毛タイプのチヤンネル型の自動車用
ガラスランに関する。 <従来の技術> 第1〜2図に無植毛タイプのガラスランの各例
を示す。第1図はシングルチヤンネル型、第2図
はダブルチヤンネル型である。 上記一例として、基材1がエチレンプロピレン
ゴム(EPDM)などのポリオレフイン系エラス
トマーで成形され、Gの端面及び両側面と摺接す
る各被摺接面に形成される滑性塗膜3,5が、高
密度ポリエチレンなどのポリオレフイン系樹脂を
熱融着させて形成されたものが特公昭59−40994
号公報に記載されている。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、上記ウエザストリツプの場合、昨今
の、各被摺接面、特にガラス端面が摺接する部位
における耐摩耗性を大幅に向上させたい(ガラス
摺動抵抗の経時的増大がほとんどない)という要
求に対して答え難くなつてきている。 <問題点を解決するための手段> そこで、本発明者らは、上記問題点を解決すべ
く、鋭意開発に努力する過程で、耐摩耗性及び自
己潤滑性に優れている超高分子量ポリエチレン
(略号SMPE;平均分子量100万〜500万)に着目
した。このSMPEは、一般に他のポリオレフイン
系エラストマーとの熱融着が困難である(分子量
の差が大きすぎて)と推定されていたが、本発明
者らは、研究した結果、EPDMやポリオレフイ
ン系熱可塑性エラストマーなどのポリオレフイン
系エラストマーとの熱融着が可能であることを見
い出し、下記構成の自動車用ガラスランに想到し
得た。 ポリオレフイン系エラストマー製の基材の各被
摺接面に滑性塗膜が形成されてなるチヤンネル型
の自動車用ガラスランにおいて、ガラス端面が摺
接する溝底部の滑性塗膜を、平均分子量100万〜
500万のSMPEを基材に熱融着させて形成するこ
とを特徴とする。 <構成の詳細な説明> 第1,2図において、基材1は、ポリオレフイ
ン系エラストマー材料を用いて、慣用の方法によ
り押出しにより成形される。このとき、基材1の
硬度は、Hs(JISA)70〜98のものを用いる。ポ
リオレフイン系エラストマー材料としては、
EPDM、EPM等のエチレンプロピレンゴム及び
ポリオレフイン系熱可塑性エラストマーを挙げる
ことができる。勿論、エチレンプロピレンゴムに
おいては、カーボンブラツク、プロセスオイル、
亜鉛華、加硫剤、加硫促進剤などの副資材を適宜
混合して、また、熱可塑性エラストマーにおいて
は、可塑剤、安定剤などの副資材を適宜配合し
て、それぞれ押出材料とする。 基材4の各被摺接面に形成される滑性塗膜のう
ち、ガラス端面が摺接する溝底部1aにおける滑
性塗膜3がSMPEを基材に熱融着させて形成され
ている。ここで、SMPEとは、チグラー重合法に
より得られる平均分子量(粘度法)100〜500万の
もので、具体的には、三井石油化学工業(株)から
“ハイゼツクス・ミリオン”(ペレツト・シート)、
“ミペロン”(パウダー)などの登録商標名で製造
販売されているものを挙げることができる。 他部の、即ちベンデイングリツプ部1bの滑性
塗膜5は、SMPE以外のポリオレフイン樹脂、例
えば、高密度ポリエチレン(略号HDPE;平均分
子量2万〜30万)を基材に熱融着させて形成され
ている。 ベンデイングリツプ部1b上にもPMPEから
なる滑性塗膜を形成すると、ベンデイングリツプ
部1bのたわみ性が阻害されて望ましくなく、ま
た、ベンデイングリツプ部1b上の滑性塗膜5に
は、溝底部1aにおける滑性塗膜3ほどの耐摩耗
性が要求されない(∵前者がガラス側面と摺接す
るのに対し、後者がガラス端面と摺接するため)。 SMPEの基材への熱融着態様としては、下記の
ような方法が考えられるが、これに限られるもの
ではない。 (1) 基材がEPDMなどのゴムの場合、押出直後
のゴム基材1の各被摺接面に、粉末状の滑性塗
膜材料(SMPE又はHDPE)を付着させた後、
加熱空気中(200℃前後)でゴム基材1の加硫
と同時に、滑性塗膜材料を溶融させて、基材1
に熱融着させる。 (2) 基材が熱可塑性エラストマーなどでプラスチ
ツク製の場合、押出直後で冷却されていない
(200℃以上)基材1の各被摺接面に、シート状
の滑性塗膜材料を圧接させて熱融着させる。こ
のとき、シートの厚みは30〜200μmとする。 <発明の作用・効果> 本発明の自動車用ガラスランは、上記の如く、
ガラス端面が摺接する溝底部の滑性塗膜が、
SMPEを基材に熱融着させて形成されている構成
によつて、後述の実施例で示す如く、溝底部の滑
性塗膜の耐摩耗性を大幅に向上させることができ
る。従つて、ガラスランを実車に装着して使用し
た場合の、ガラスの経時的摺動抵抗の増大がほと
んどなくなる。 <実施例> 以下、本発明の効果を確認するために、実施例
を比較例とともに挙げて説明をする。 (1) 実施例 1 下記配合処方のEPDM配合物で押出した基材
(2mmt)上にSMPE(“ミペロン”平均分子量500
万)の粉状物(平均粒径20μm)を付着させ(付
着量48g/m2)、続いて、200℃加熱空気中で10分
間加熱して、加硫と同時に、SMPEを基材上に熱
融着させて、滑性塗膜を形成した。 EPDM配合処方 ポリマー 100部 カーボンブラツク 120部 酸化亜鉛 5部 石油系オイル 80部 ステアリン酸 1部 加硫促進剤 2部 硫 黄 1.5部 (2) 比較例 1 実施例1において、SMPEの粉末の代りに
HDPE“ハイゼツクス8000F”(三井石油化学工業
(株)製;M=20万)の粉状物(平均粒径200μm)を
用いた。 (3) 実施例 2 ポリオレフイン系熱可塑性エラストマー(“ミ
ラストマ”三井石油化学工業(株)製、硬さHs
(JISA)90)で押出(ダイ温度240℃)直後の基
材(2mmt)上に、SMPE(“ハイゼツクス・ミリ
オン340M”=500万)から形成したシート状物
(膜厚50μm)をロールで圧着し熱融着させて基材
上に滑性塗膜を形成した。 (4) 比較例 2 実施例2において、基材上に融着させるシート
状物として、比較例1で使用したのと同じHDPE
からなるものを用いた。 上記各実施例・比較例について下記各試験を行
ない、その結果をそれぞれ第1表及び第3図に示
す。第1表に示す剥離強度試験の結果から、滑性
塗膜がSMPEからなるものでもHDPEと変らない
剥離強度を有することがわかる(実施例2・比較
例2)。なお、実施例1・比較例1はそれぞれ均
一に剥離せず、試験不可であつた。また、第3図
に示す摩耗試験の結果から、滑性塗膜をSMPEと
した実施例1・2の場合、同じくHDPEとした比
較例1・2に比して、格段に耐摩耗性が向上して
いることがわかる。 (a) 剥離強度試験 180゜剥離試験:剥離速度50mm/分、 測定温度25±1℃ (b) 摩耗試験 試験機…KI型摩耗試験機、 摩耗子…厚さ5mmの硬質ガラス、 荷 重…3Kg 摩耗サイクル…60回/分、 摩耗ストローク…145mm、 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用可能なシングルチヤンネ
ル型ガラスランの横断面図、第2図は同じくダブ
ルチヤンネル型ガラスランの横断面図、第3図は
摩耗試験の結果を示すグラフ図である。 1…基材、1a…溝底部、3…溝底部の滑性塗
膜、G…ガラス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフイン系エラストマー製の基材の各
    被摺接面に滑性塗膜が形成されてなるチヤンネル
    型の自動車用ガラスランにおいて、 ガラス端面が摺接する溝底部の滑性塗膜が、平
    均分子量100万〜500万の超高分子量ポリエチレン
    を前記基材に熱融着させて形成されていること を特徴とする自動車用ガラスラン。
JP61282641A 1986-11-27 1986-11-27 自動車用ガラスラン Granted JPS63137018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61282641A JPS63137018A (ja) 1986-11-27 1986-11-27 自動車用ガラスラン

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JP61282641A JPS63137018A (ja) 1986-11-27 1986-11-27 自動車用ガラスラン

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Publication Number Publication Date
JPS63137018A JPS63137018A (ja) 1988-06-09
JPH0574487B2 true JPH0574487B2 (ja) 1993-10-18

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ID=17655160

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JP61282641A Granted JPS63137018A (ja) 1986-11-27 1986-11-27 自動車用ガラスラン

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