JPS5940994B2 - グラスラン - Google Patents

グラスラン

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Publication number
JPS5940994B2
JPS5940994B2 JP8332279A JP8332279A JPS5940994B2 JP S5940994 B2 JPS5940994 B2 JP S5940994B2 JP 8332279 A JP8332279 A JP 8332279A JP 8332279 A JP8332279 A JP 8332279A JP S5940994 B2 JPS5940994 B2 JP S5940994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
parts
glass run
base material
wear
Prior art date
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Expired
Application number
JP8332279A
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English (en)
Other versions
JPS566879A (en
Inventor
清和 服部
時夫 上松
久幸 木佐貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は窓枠のガラス摺動部に装着するグラスランに
関するものであり、耐摩耗性の向上、摺動抵抗を低下さ
せた表面層をもつゴム製無植毛グラスランを提供するこ
とを目的とする。
従来のゴム製植毛グラスラン例えば第1図に示す窓枠W
に装着されたグラスラン1&ζ窓ガラスGの両面をシー
ルする一対のリップ部8および窓ガラスGの端面が摺接
する溝底部2を有しており窓ガラスGの摺接する部位に
は静電植毛により植毛された植毛部4,5を有している
しかしながら、この植毛部も窓ガラスGにより長時間摺
動されるとともに脱毛してグラスラン10基材が露出し
、窓ガラスGの摺動抵抗が高(なる。
さらに湿潤状態における摩耗ではこの脱毛現象が著しく
促進される。
また製造時に植毛のため有機溶剤を含有した接着剤を用
いており、硬化するに時間がかかり、また植毛用設備が
必要であり、製造原価が高くなる。
さらに植毛をせずにゴム基材の溝底部2、リップ部3,
3にウレタン塗料を塗布して摺動抵抗を下げるようにし
たグラスランもあるがゴム基材へのウレタン塗料の密着
性が充分でな(、塗料の硬化にも時間がかかり、塗膜の
耐摩耗性を向上させるには高価なシリコンオイル等を混
入させなげればならなかった。
この発明者等は、研究の結果これら欠点を有せず植毛を
必要としない特に耐摩耗性の向上した摺動抵抗の低いグ
ラスランを発明するに至った。
この発明の特徴は溶解度常数7.5〜9のEPDM、I
IR等のゴム100部に対してカーボンブラック20部
以上、石油系オイル30部以上を配合したゴム基材から
グラスランが成形され、その溝底部及び/又はリップ部
表面にポリオレフィン樹脂層が熱融着にて形成されてお
りこのポリオレフィン樹脂層により窓ガラスGとの摺動
抵抗を下げ製品の摩耗を防止するものである。
この発明のグラスランにおいて用いられる上記のポリオ
レフィン樹脂とは耐摩耗性のよいポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(E E
A)等が使用される。
ゴム基材表面に施されるポリオレフィン樹脂の形状は粉
末状、シート状、エマルジョン状いずれでもよ(、極め
て高度の耐摩耗性が要求される場合には、四弗化エチレ
ン等の合成樹脂、グラファイト、二硫化モリブデン、ア
ルミナ、炭化珪素等の無機物、低分子量ワックス類の粉
末を単独または2種以上組合せてポリオレフィン樹脂の
粉末と混合し、あるいは、ポリオレフィン樹脂のシート
表面に振りかけて使用してもよい。
さらに装飾効果を上げるためには、着色材を適宜混合す
ることもできる。
この発明に用いられるゴム基材は溶解度常数が7.5〜
9のエチレン−プロピレン系コム(EPDM。
EPM)、 イソブチレン−イソプロピレン共重合ゴム
(IIR)、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジェン
共重合ゴム(SBR)、ポリイソプレンゴム(I R)
ポリブタジェンゴム(B R)等のゴムにカーボンブラ
ック20部以上、石油系オイル30部以上および通常使
用される配合物即ち加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、
酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、充填剤、可塑剤が配合
されたものである。
溶解度常数7.5〜9のゴム以外ではポリオレフィン樹
脂と融着しないか又は融着力が極めて低い。
上記のカーボンブラックとしては通常のゴム補強剤とし
て使用されるカーボンブラック例えば東海カーボン製シ
ース)116 (商品名)。
旭カーボン製旭#70 (商品名)等が使用できる。
石油系オイルとしては、コ弘用軟化剤として用いられる
パラフィン系、ナフテン系、アロマティック系のオイル
が使用でき、例えば富士興産製のプロセスオイルP−4
00(商品名)日本石油製コウモレツクス2号(商品名
)、共同石油製ソニックプロセス油X−140(商品名
)等が使用できる。
特にゴム基材としてEPDM、ポリオレフィン樹脂とし
てポリエチレン樹脂が好ましい。
このようにして得られた、この発明のグラスランはゴム
基材とポリオレフィン樹脂層の接着力が極めて太き(、
ポリオレフィン樹脂層が剥離することがなく、ポリオレ
フィン樹脂の低摩擦係数、耐摩耗性により、ゴム基材が
露出することがなく、耐摩耗性の向上した摺動抵抗の低
いグラスランを得ることができる。
また四弗化エチレン、低分子量ワックス類粉末等の耐摩
耗性を付与する部材を混入した場合にはさらに一層優れ
た耐摩耗性のあるグラスランを得ることができる。
この発明のグラスランの形状を第2図に示し、その製造
方法を以下に説明する。
グラスランの形状は第2図に示す形状に限られるもので
はない。
この発明のグラスラン11は略断面U字形を有するグラ
スラン本体に窓ガラスの両面をシールする一対のリップ
部13.13をU字形の側壁部16の先端より互いに内
側に向い垂下し、溝底部12をU字形の底部に凸状に設
け、前記溝底部12、リップ部13,13のガラス摺接
面にポリオレフィン樹脂層14,15.15を設けたも
ので、その製造方法は、まずグラスラン11の基材とし
て例えば、EPDM100部に酸化亜鉛5部、ステアリ
ン酸1部、加硫促進剤2部、イオウ1.5部、カーボン
ブラック120部、石油系オイル80部を配合した未加
硫ゴムを第2図の断面形状に押出す。
押出と同時に、必要ならば押出ゴム基材の表面を溶剤等
で清浄にした後溝底部12、リップ部13.13に10
0〜200メツシユのポリオレフィン樹脂、例えば高密
度ポリエチレン(以下HDPEと記す)粉末を付着させ
、次に200’Cの加熱空気中で10分間ゴム基材の加
硫と同時に、HDPEを融着させる。
粉末を振りかげるかわりにシート状物を置(かあるいは
エマルジョン等をハケで塗ってもよい。
これを徐冷して均一な0.3〜0,5闘のHDPE膜を
得る。
なお’f(DPEの融着はゴムを加硫した後、ゴム基材
を200℃に予熱し、HDPE粉末を付着させ、さらに
200℃で5分加熱融着させてから徐冷してもよい。
なおさらに耐摩耗性が要求される場合は、四弗化エチレ
ン等の合成樹脂、グラファイト、二硫化モリブデン、ア
ルミナ、炭化珪素等の無機物、低分子量ワックス類の粉
末を単独または2種以上HDPE粉末と混合して溝底部
12、リップ部13.13に付着させてもよい。
このように構成されたこの発明のゴム製無植毛グラスラ
ン11はEPDMゴム基材と、HDPEが非常に強固に
接着しており、窓ガラスGと摺接する溝底部12、リッ
プ部13はポリオレフィン樹脂層14.15の自己潤滑
性とともに低摩擦係数をもち、摩耗現象は、その表面層
のみで停止し、グラスラン本体の地膚が露出するまで進
行することはほとんどない。
またHDPE粉末に合成樹脂、無機物、ワックス類の粉
末を混合して形成したポリオレフィン樹脂層14.15
はさらに耐摩耗性が向上し、摺動抵抗が小さくなる。
湿潤時における摩耗現象についても同様であり、植毛品
は乾式摩耗と比較すると早(地膚が露出するのに対して
、この発明は逆に水が潤滑剤の役目をして乾式における
耐摩耗性よりも良い。
以下この発明の実施例及び比較例を挙げてこの発明の効
果(静摩擦係数・耐摩耗性)を確認する。
静摩擦係数は平板状のシート状試験片で抑症し、摩耗減
量はグラスランにより測定した。
静摩擦係数は下記の試験条件により求めた。
試験片 40X30X2.關シート 試験機 インストロン型自動引張試験機試験条件 対
摺動面・・・・・・硬質ガラス荷重・・・・・・・・・
・・・200F!引張速度・・・・・・20011M1
分 耐摩耗性試験は、下記の試験条件よりゴム基材が露出す
るまでの摩耗回数と摩耗減量により評価した。
試験片 グラスラン形状 試験機 KI型摩耗試験機 試作条件 摩耗子・・・・・・・・・・・・厚さ5翳の
硬質ガラス 荷重・・・・・・・・・・・・・・・3kg摩耗サイク
ル・・・60回/分 摩耗ストローク・・・145I!1m 実施例 1 ゴム基材としてEPDM100部に酸化亜鉛5部、ステ
アリン酸1部、加硫促進剤2部、イオウ1.5部、カー
ボンブラック120部(東海カーボン製、商品名シース
)116)、石油系オイル80部(富士興産製商品名プ
ロセスオイルP −400)を配合したゴム配合物を製
造する。
前記ゴム基材をグラスラン形状に押出し200℃加熱空
気中で10分間加硫した後200℃に予熱し、溝底部1
2、リップ部13,13にHDPE粉末を付着させ、さ
らに200°CXS分で融着させてから徐冷した。
静摩擦試験用のシート状試験片も同様にゴム基材を20
0℃に予熱し、HDPE粉末を付着させさらに200℃
×5分で融着させてから徐冷した。
実施例 2 実施例1のゴム基材から成形したグラスランを200℃
に予熱し、溝底部12、リップ部13゜13にHDPE
l 00部、アルミナ5部を混合した粉末を付着させ、
さらに200℃×5分で融着させてから徐冷した。
比較例 実施例1のゴム基材から成形したグラスランの溝底部1
2、リップ部13.13にウレタン系接着剤を塗布して
、直ちにナイロン短繊維を静電植毛し、接着剤を乾燥硬
化した。
実施例1,2は比較例と比較すると静摩擦係数は表−1
のように小さくなる。
摩耗試験の結果を摩耗回数と摩耗減量の関係として第3
図に示す。
図中白○印は実施例1と黒○印は実施例2を×印は比較
例を示し、実線は乾式試験を、破線は湿式試験を示す。
乾式試験は摩耗面が乾燥した状態で、湿式試験は摩耗面
が水により濡れた状態で試験したものである。
比較例に比べて実施例1,2の摩耗減量は極めて少な(
、比較例が500〜1000回でゴム基材が露出したの
に対し、実施例ではゴム基材は20000回でも露出は
ない。
耐摩耗性は乾式においては比較例よりも良(、湿式にお
いても、比較例が乾式より悪(なるのに対し、実施例で
は、逆に水の潤滑剤の役目のために乾式より良い。
このようにこの発明はゴムを加硫すると同時に、あるい
は加硫後加熱のみにてHDPE粉末を融着できるため、
設備費用が安(、製造原価が安(、無溶剤のため作業者
は安全であり、しかも従来の植毛品と比較して耐摩耗性
に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の植毛グラスランの窓枠装着状態断面図、
第2図はこの発明によるゴム製無植毛グラスラン断面図
、第3図は摩耗試験における摩耗減量と摩耗回数を示す
グラフである。 11・・・・・・グラスラン、12・・・・・・溝底部
、13・・・・・・リップ部、14.15・・・・・・
ポリオレフィン樹脂層、16・・・・・・側壁部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶解度常数7.5〜9のゴム100部にカーボンブ
    ラック20部以上、石油系オイル30音以上を配合して
    なるゴム基材からグラスラン11が成形され、その溝底
    部12、及び/又はリップ部13.13のうち窓ガラス
    Gが摺接する面にポリオレフィン系樹脂14,15が熱
    融着されていることを特徴とするグラスラン。
JP8332279A 1979-06-29 1979-06-29 グラスラン Expired JPS5940994B2 (ja)

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JP8332279A JPS5940994B2 (ja) 1979-06-29 1979-06-29 グラスラン

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JPS566879A JPS566879A (en) 1981-01-24
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JPH0448279B2 (ja) * 1984-11-30 1992-08-06 Hochiki Co
JPH0445112Y2 (ja) * 1986-01-22 1992-10-23

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