JPH0574141B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はデイスク信号を用いて音楽などを記録
したデイスクをターンテーブルに装着し、レザー
ピツクアツプによりそのデイスクの記録を読取り
再生するデイスク再生装置に関する。

「従来の技術」 従来、デイスクを出入れするトレーのデイスク
載せ面には、ターンテーブルを臨ませると共に、
ピツクアツプにデイスク下面を露呈させるための
開口が設けられている。

「発明が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、トレーを収納位置に移動した
とき、デイスク載せ面の中心部で本機ケース側に
係合させてトレーをロツクすることにより、効率
的なトレーの位置決めが行えるのであるが、デイ
スク載せ面の中心面にはターンテーブルが配置さ
れ、その付近も開口されているため、デイスク載
せ面の中心部ではトレーをロツクし得ない問題が
あつた。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本発明は、本機ケースに対し水平移動
自在にトレーを取付け、トレーに形成するデイス
ク載せ面が本機ケース外側に出る位置にトレーを
本機ケースから退出させ、デイスク載せ面中心と
本機ケース内部のターンテーブル中心が略一致す
る位置にトレーを本機ケースに収納させると共
に、トレーの退出側端からデイスク載せ面中心に
向かつて延設させ、且つ、デイスク載せ面中心部
の手前で二又に形成する平面視Ｙ字状のデイスク
ホルダを備え、デイスクホルダのトレー退出側端
部を支点軸を介してトレーに支持させ、デイスク
ホルダの二又先端部にデイスクの左右下面に当接
させるデイスク支持面を形成し、デイスクホルダ
をバネで上方に常時付勢してデイスク載せ面に対
しデイスクを持上げ支持させ、トレーが収納位置
に移動したとき、バネに抗してデイスクホルダを
下降させてデイスクをターンテーブル上に装着す
るデイスク再生装置において、トレーが収納位置
に移動したとき、ターンテーブルの外周縁に可及
的に近い位置からデイスクホルダを二又に分岐さ
せ、該デイスクホルダの二又分岐部に本機ケース
側に立設固定するロツクピンに嵌合する開口を設
け、トレーをデイスクホルダとロツクピンとの係
合により収納位置にロツクするように構成したも
のである。

「作 用」 従つて、トレーをデイスク載せ面の中心部に可
及的に近い位置でロツクし得、効率的なトレーの
位置決めが容易に行い得ると共に、デイスク載せ
面の開口を可及的に小さくしてトレーをデイスク
載せ面の中心部に可及的に近い位置でロツクする
のに比べ、デイスク載せ面の開口を大きくし得、
組立て並びに保守点検作業性を阻害するのを防止
し得るものである。

「実施例」 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は要部の説明図、第２図はトレーを装
着した全体平面図であり、デイスクプレーヤキヤ
ビネツトである本機ケース２１に内設するシヤー
シ２２中央の下面側にターンテーブルモータ２３
を固設し、前記モータ２３の出力軸２４をシヤー
シ２２上面側に突出させて上端にターンテーブル
２５を設けると共に、レザーピツクアツプ２６を
取付ける受台２７を柱状レール２８及びガイド２
９を介してシヤーシ２２に設けるもので、上向き
姿勢のラツクギヤ３０の一端を前記受台２７にビ
ス３１で固定させる一方、前記シヤーシ２２下面
側にピツクアツプ移動モータ３２を固設し、シヤ
ーシ２２上面からビス３３，３３をモータ３２に
螺着させて取付け、前記モータ３２の出力軸３４
をシヤーシ２２上面側に突出させ、その出力軸３
４に上方からウオームギヤ３５を嵌合させる。ま
た前記シヤーシ２２上面側に軸受３６，３６を介
して減速ギヤ３７を設け、このギヤ３７軸の一端
を係止爪３９で、また他端をビス３８で回転自在
に固定させると共に、前記ギヤ３７の大径側をウ
オームギヤ３５に、また小径側をラツクギヤ３０
に夫々噛合させ、前記モータ３２の正逆転により
ピツクアツプ２６を往復摺動させるように構成し
ている。

さらに直径が12cmの大径デイスク４０又は直径
が８cmの小径デデイスク４１を載せてターンテー
ブル２５上に出入させるトレー４２を備え、トレ
ー４２のデイスク載せ面４２ａに対しデイスク４
０，４１を持上げ支持するデイスクホルダ体であ
るデイスクホルダ４３をトレー４２に設けるもの
で、第１図の如く、大径デイスク４０下面に下方
から当接させる前記デイスクホルダ４３のデイス
ク中心側でデイスクホルダ４３のデイスク支持面
４４よりも低い位置に段部４５を形成し、小径デ
イスク４１の外周縁をそのデイスク支持面４４に
載せて小径デイスク４１をデイスクホルダ４３に
支持させると共に、前記デイスクホルダ４３のデ
イスク支持面４４に複数の弾性体突起４６…を固
設させ、大径デイスク４０の下面側をその突起４
６に載せて支持させ、デイスク４０が損傷するの
をその突起４６によつて防ぐように構成してい
る。

また、前記デイスクホルダ体４３は平面視が略
Ｙ字状の部材からなり、その二又先端部にデイス
ク支持面４４を形成すると共に、他方の基端部を
トレー４２への揺動支点としてあり、かつ該揺動
支点軸４９は二又先端部から可及的に離れた位置
に突設されると共に、トレー４２に対してデイス
ク載せ面４２ａより退出側に支持させるもので、
前記トレー４２の下面側に設けた一対の軸受４
７，４７及び係止爪４８，４８にホルダ４３の一
対の上下揺動支点軸４９，４９を回転自在に支持
させ、ホルダ４３先端をトレー４２上面側に突出
支持するバネ５０をトレー４２とホルダ４３基端
の間に設け、デイスクホルダ４３の中間で両側外
方に各支軸４９，４９を対称に突出形成すると共
に、バネ５０をトレー４２とホルダ４３の間に介
入させた状態でトレー４２の一対の軸受４７，４
７に前記各支点軸４９，４９の回転自在に嵌着さ
せ、トレー４２に対称に一体形成した一対の係止
爪４８，４８に前記各支点軸４９，４９を係止維
持させ、ボルダ４３を上下方向に揺動させてデイ
スク４０，４１を昇降させるように構成してい
る。

上記のように、径の異なる２種類のデイスク４
０，４１を装填できる機構を具備したデイスク再
生装置において、大きいデイスク４０に対しては
トレイ４２を引き出した状態においてトレイ４２
のガイド６６に沿つてデイスク４０をトレイ４２
に取り付けられたデイスクホルダ４３によりトレ
イ４２より浮かして装填し、トレイ４２の駆動機
構によりトレイ４２を収納方向に移動させデイス
ク４０がターンテーブル２５の上方になる位置で
停止させ、次に前記デイスクホルダ４３を下方に
移動させることによつてデイスク４０をターンテ
ーブル２５に装填させ、小さいデイスク４１に対
してはトレイ４２を引き出した状態において前記
デイスクホルダ４３のガイド６６に沿つて装填
し、トレイ４２の駆動機構によりトレイ４２を収
納方向に移動させデイスク４１がターンテーブル
２５の上方になる位置で停止させ、次に前記デイ
スクホルダ４３を下方に移動させることによつて
デイスク４１をターンテーブル２５に装填させる
もので、大きいデイスク４０と小さいデイスク４
１がそれぞれデイスク４０，４１の引き出し状態
において段差をもつて装填され、またデイスクホ
ルダ４３の支持部がトレイ４２に回転自在に軸支
されると共に、デイスクホルダ４３のガイド面に
複数個の弾性体突起４６を設けている。

また前記ターンテーブル２５上面との間にデイ
スク４０，４１を挾持するチヤツク板５１を備
え、チヤツクアーム５２先端にチヤツク５１を回
転自在に取付け、板バネ５３によりそのチヤツク
板５１を下方に弾圧すると共に、チヤツクアーム
５２基端の軸５４，５４をシヤーシ２２上の軸受
５５，５５に係止爪５６及びビス５７を介して上
下に回転自在に固定させる。

そして前記トレー４２一側にラツクギヤ５８に
噛合せるトレー出入ギヤ５９をシヤーシ２２上面
に軸支させ、ベルト６０及びプーリ６１，６２及
びギヤ６３，６４を介してシヤーシ２２下面側に
設けたトレー出入モータ６５に前記出入ギヤ５９
を連結させ、シヤーシ２２上面にガイド６６…を
介してトレー４２を摺動自在に装着し、前記モー
タ６５の正逆転によりトレー４２を出入させると
共に、前記チヤツクアーム５２基端下面に突出さ
せた昇降ピン６７をトレー出入ギヤ５９上面の溝
カム６８に係入させ、トレー４２の進入終端にお
いてカム６８の遊転部６８ａでカム６８によりチ
ヤツクアーム５２を下動させる一方、それ以外の
ときでトレー４２の進入途中及び退出時にチヤツ
クアーム５２を上動支持するように構成してい
る。

また前記シヤーシ２２上面にビス６９，７０及
び長孔７１を介して揺動自在にホルダ開閉レバー
７２を設け、チヤツクアーム５２下面に突設する
揺動ピン７３を前記レバー７２一端に係止させる
と共に、前記レバー７２他端に下降案内アーム７
４を一体連設させ、トレー４２進入時、チヤツク
アーム５２の下動により前記レバー７２を揺動さ
せ、デイスクホルダ４３の係止軸体７５に前記案
内アーム７４を係合させ、このアーム７４の当接
によりホルダ４３を下降させるもので、チヤツク
アーム５２のデイスク挾着動作と連動して前記レ
バー７２を揺動させ、トレー４２の収納動作によ
りデイスクホルダ４３を下降退入させてデイスク
４０，４１から離反させ、ターンテーブル２５及
びチヤツク板５１によりデイスク４０，４１を支
持させるように構成している。

さらに、前記シヤーシ２２上面にロツク部材で
あるロツクピン７６を立設固定すると共に、上向
き円錐台形の開口７７をデイスクホルダ４３先端
側に開設し、トレー４２の収納動作によりデイス
クホルダ４３を退入して下降したとき、そのホル
ダ４３の開口７７にロツクピン７６が係入し、ト
レー４２の出入（前後）方向の遊動を阻止すべく
構成している。

本実施例は上記の如く構成するもので、トレー
出入モータ６５制御によりトレー４２を本機ケー
ス２１から退出させ、トレー４２のデイスク載せ
面４２ａに大径デイスク４０又は小径デイスク４
１を載せ、デイスクホルダ４３のデイスク支持面
４４の突起４６により大径デイスク４０を、又は
デイスクホルダ４３のデイスク支持面４４により
小径デイスク４１を持上げ支持させると共に、前
記モータ６５の逆転によりトレー４２をシヤーシ
２２上に進入させ、トレー４２を設定位置に収納
させることにより、トレー出入ギヤ５９が遊転
し、溝カム６８により昇降ピン６７を押してチヤ
ツクアーム５２を下降させ、チヤツク板５１と下
方のターンテーブル２５の間にデイスク４０又は
４１を挾む。前記チヤツクアーム５２の下降と連
動して揺動ピン７３により開閉レバー７２を揺動
させ、レバー７２の案内アーム７４をデイスクホ
ルダ４３の軸体７５に当接させ、そのアーム７４
により軸体７５を介してデイスクホルダ４３を下
降させ、このホルダ４３をデイスク４０又は４１
から離反させてデイスク４０又は４１の装着を完
了する。前記デイスクホルダ４３の下降により、
シヤーシ２２上面のロツクピン７６にホルダ４３
の開口７７が係入し、トレー４２が出入方向に遊
動するのを防ぐ。

そしてターンテーブルモータ２３を駆動してタ
ーンテーブル２５を回転させると共に、各ギヤ３
０，３５，３７を介してピツクアツプモータ３２
の正逆転により受台２７を往復動させ、デイスク
４０又は４１を支持するターンテーブル２５に対
し放射方向にピツクアツプ２６を直線移動させ、
ピツクアツプ２６によりデイスク４０又は４１の
記録信号を読取つて再生するものである。

「発明の効果」 以上実施例から明らかなように本発明は、本機
ケース２１に対し水平移動自在にトレー４２に取
付け、トレー４２に形成するデイスク載せ面４２
ａが本機ケース２１外側に出る位置にトレー４２
を本機ケース２１から退出させ、デイスク載せ面
４２ａ中心と本機ケース２１内部のターンテーブ
ル２５中心が略一致する位置にトレー４２を本機
ケース２１に収納させると共に、トレー４２の退
出側端からデイスク載せ面４２ａ中心に向かつて
延設させ、且つ、デイスク載せ面４２ａ中心部の
手前で二又に形成する平面視Ｙ字状のデイスクホ
ルダ４３を備え、デイスクホルダ４３のトレー４
２退出側端部を支点軸４９を介してトレー４２に
支持させ、デイスクホルダ４３の二又先端部にデ
イスクの左右下面に当接させるデイスク支持面４
４を形成し、デイスクホルダ４３をバネ５０で上
方に常時付勢してデイスク載せ面４２ａに対しデ
イスクを持上げ支持させ、トレー４２が収納位置
に移動したとき、バネ５０に抗してデイスクホル
ダ４３を下降させてデイスクをターンテーブル２
５上に装着するデイスク再生装置において、トレ
ー４２が収納位置に移動したとき、ターンテーブ
ル２５の外周縁に可及的に近い位置からデイスク
ホルダ４３を二又に分岐させ、該デイスクホルダ
４３の二又分岐部に本機ケース２１側に立設固定
するロツクピン７６に嵌合する開口７７を設け、
トレー４２をデイスクホルダ４３とロツクピン７
６との係合により収納位置にロツクするように構
成したもので、トレー４２をデイスク載せ面４２
ａの中心部に可及的に近い位置でロツクでき、効
率的なトレー４２の位置決めが容易に行うことが
できると共に、デイスク載せ面４２ａの開口を可
及的に小さくしてトレー４２デイスク載せ面４２
ａの中心部に可及的に近い位置でロツクするのに
比べ、デイスク載せ面４２ａの開口を大きくで
き、組立て並びに保守点検作業性を阻害するのを
防止できるなど顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す要部の説明
図、第２図は全体の平面図、第３図は同底面図、
第４図はトレーの平面図、第５図は同底面図、第
６図はキヤツチアーム取付説明図、第７図はホル
ダ開閉レバー取付説明図、第８図はデイスクホル
ダ取付説明図である。 ２１……本機ケース、２５……ターンテーブ
ル、４２……トレー、４２ａ……デイスク載せ
面、４３……デイスクホルダ体、４４……デイス
ク支持面、４９……揺動支点軸。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 本機ケース２１に対し水平移動自在にトレー
   ４２を取付け、トレー４２に形成するデイスク載
   せ面４２ａが本機ケース２１外側に出る位置にト
   レー４２を本機ケース２１から退出させ、デイス
   ク載せ面４２ａ中心と本機ケース２１内部のター
   ンテーブル２５中心が略一致する位置にトレー４
   ２を本機ケース２１に収納させると共に、トレー
   ４２の退出側端からデイスク載せ面４２ａ中心に
   向かつて延設させ、且つ、デイスク載せ面４２ａ
   中心部の手前で二又に形成する平面視Ｙ字状のデ
   イスクホルダ４３を備え、デイスクホルダ４３の
   トレー４２退出側端部を支点軸４９を介してトレ
   ー４２に支持させ、デイスクホルダ４３の二又先
   端部にデイスクの左右下面に当接させるデイスク
   支持面４４を形成し、デイスクホルダ４３をバネ
   ５０で上方に常時付勢してデイスク載せ面４２ａ
   に対しデイスクを持上げ支持させ、トレー４２が
   収納位置に移動したとき、バネ５０に抗してデイ
   スクホルダ４３を下降させてデイスクをターンテ
   ーブル２５上に装着するデイスク再生装置におい
   て、トレー４２が収納位置に移動したとき、ター
   ンテーブル２５の外周縁に可及的に近い位置から
   デイスクホルダ４３を二又に分岐させ、該デイス
   クホルダ４３の二又分岐部に本機ケース２１側に
   立設固定するロツクピン７６に嵌合する開口７７
   を設け、トレー４２をデイスクホルダ４３とロツ
   クピン７６との係合により収納位置にロツクする
   ように構成したことを特徴とするデイスク再生装
   置。