JP2656348B2 - 記録円盤再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、レーザー光を用いた音声または映像の情報
記録再生装置に係り、特に光学式の記録円盤再生装置に
関する。

（従来の技術） 再生装置本体からディスクトレイを引き出してディス
クを載せ、再びディスクトレイを再生装置本体内に収納
するとディスクが再生可能な状態にローディングされ
る、いわゆるフロントローディング方式の光学式ディス
ク再生装置がよく見受けられる。

このような装置の代表例を第17図乃至第19図に示す。

第17図において、まずスライドテーブル202にディス
クを載せスライドテーブル202を押し込んで閉じる。こ
の状態では、まだディスク201は昇降板203の上に載って
いる。

それから、第24図のように、昇降板203がターンテー
ブル205よりも低い位置まで下降する。これによってデ
ィスク201は、ターンテーブル205の上に置かれる。

その後、アーム208がピン209を支点として装置下方へ
回転し、ディスククランパー207は、ターンテーブル205
の上に置かれてあるディスク201を押さえつける。した
がって、ディスク201はターンテブル205とディスククラ
ンパー207に挾持され、ローディングが終了する。

アンローディングの際には、上述と逆の動作、つま
り、アーム208がピン209を支点として上方へ回転し、デ
ィスククランパー207が上昇する。

次に昇降板203が上昇して、ターンテーブル205の上に
載っているディスク201を持ち上げ昇降板203の上に載せ
る。昇降板203がスライドテーブル202の所定位置まで上
昇した後に、スライドテーブル202を引き出してディス
ク201を取り出す。なお、第17図と第18図において、昇
降板203とディスククランパー207をそれぞれ昇降動作さ
せる機構は図示を省略してある。

以上説明してきた従来の構造では、ディスククランパ
ー207を下降させてディスク201を挾持しなければならな
いので、ディスククランパー207を上下動作させる機構
が必要となる。さらに昇降板203を上下動作させる機構
も組み込まなければならないので、部品点数が多く、装
置小型化の妨げとなっている。

また、スライドテーブル202と昇降板203は、別ピース
構造になっており、昇降板203が、スライドテーブル202
に対して上下動作するために、スライドテーブル202に
は、昇降板203が通過する穴が設けられている。ところ
が、スライドテーブル202は、頻繁に出し入れするため
に、誤って上下方向に力が加わった場合を考慮すると、
簡単に破損してはならない。したがって、昇降板203と
は別ピース構造で、上述の大きな穴があり割れないよう
にするために、厚肉構造にしなければならないという欠
点が生じる。

そこで発明者は、先に従来の再生装置よりも部品点数
が少なく、ローディング動作機構を簡単なものにし、装
置の小型化，生産性，信頼性の向上を図った新規な記録
円盤のローディング機構を提案している（特開昭59−26
6331号参照）。

これは、従来のディスククランパを上下動作させる方
式のものと異なり、ディスククランパは上下方向には固
定し、ターンテーブルおよびモータが載置された部材を
上下動作させる方式である。このような方式により、従
来のディスククランパの昇降機構、および昇降動作する
昇降板も省略できることからローディング機構を大幅に
簡素化できる。

しかし、その反面昇降動作する部材にモータおよびタ
ーンテーブルといった、ディスククランパと比較して重
量の重い部材が載置されているので、ディスクの回転中
に何らかの原因に起因してこれらの可動部材の振動が問
題となる虞が生じる可能性がある。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように本発明が先に提案した有用な記録円盤再
生装置にあっても、検討の結果振動対策が必要であると
考えられる。

本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的
は、部品点数が少なく、ローディング機構を簡単なもの
にし、かつ振動に対しても安定した記録再生の行なえる
記録円盤再生装置を提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の記録円盤再生装置は、メインシャーシと、こ
のメインシャーシに対し昇降動作可能に支持されるサブ
シャーシと、このサブシャーシに載置されてモータによ
り回転駆動されるターンテーブルと、静止部に回転可能
に取付けられたディスククランパーと、このディスクク
ランパーと前記ターンテーブルとで記録円盤を挾持ある
いは解放するために前記サブシャーシを昇降動作させる
昇降動作手段と、この昇降動作手段により前記サブシャ
ーシが前記記録円盤の記録再生位置まで移動した時に前
記記録円盤の平面にほぼ平行な方向の前記サブシャーシ
の位置を保持するために前記静止部に設けられた保持手
段と、前記記録円盤から情報を再生あるいは情報を記録
するための光学ヘッド装置とから成ることを特徴として
いる。

（作用） このように構成されたものにおいては、ターンテーブ
ルを載置しているサブシャーシは静止部に設けられた保
持手段によって記録再生中は、その位置をホールドされ
ているため、記録円盤が何らかの原因に起因して振動し
ようとした場合にも、サブシャーシの位置が保持されて
いるため不要な振動は防止される。

（実施例） 以下図面を参照して本発明の記録円盤再生装置につい
て説明する。

第１図，第２図に本発明の記録円盤再生装置の分解斜
視図を示す。第２図の10はディスクトレイである。ディ
スクトレイ10には、各種サイズのディスクが中心位置が
ほぼ所定の位置に載せられるようにディスクの外形がガ
イドする段差11,12,13が設けられている。第19図（ａ）
（ｂ）（ｃ）に各種のディスク形状を示したが、例えば
（ａ），（ｂ）はビデオディスクで（ｃ）はコンパクト
ディスクであって、これらのディスクはディスクトレイ
10の段差11,12,13で位置決めが行なわれる。

ディスクトレイ10の両側には、ディスクトレイ10が再
生装置本体から出入りするとき水平に支持されながら摺
動できるように溝14,15が設けられている。

第１図は本発明による記録円盤再生装置の機構の構成
の概要を示す分解斜視図である。第１図は、構成部品の
説明をわかりやすくするために第２図のディスクトレイ
10の記載を省略している。

第１図においては、ビデオディスク用とコンパクトデ
ィスク用のスピンドルモータ23,24がサブシャーシたる
ブラケット21,22によりメインシャーシ20に取付けられ
ている。25,26はビデオディスク用とコンパクトディス
ク用のターンテーブルであり、27,28はセンタスピンド
ルである。

スピンドルモータ23,24を取付けてあるブラケット21,
22はロッド29がブラケット21,22の穴30a,30b,31a,31bを
貫通してメインシャーシ20のロッド取付穴32a,32bに取
付けられているので、ブラケット21,22はこのロッド29
のまわりに回動可能になっている。またロッド29の軸方
向に摺動することもできるようになっている。

ブラケット21,22には図示のようにローラ33,34が設け
られている。そしてこのローラ33,34を支持するローラ
受35がある。

ローラ33または34を昇降させることによりブラケット
21または22をロッド29を中心に回動させてこれによりス
ピンドルモータ23または24を昇降させるようにしてある
が、そのための機構がこのローラ受35に組込まれてい
る。

即ち、36はローラ33及び34を昇降させる昇降アーム
で、ローラ受35に植立されているピン37に昇降アーム36
の穴38が係合してピン37を支軸として回動できるように
なっている。

そしてローラ受35には、昇降カム40がピン39a,39bと
昇降カム40に形成された長穴41a,41bにより摺動可能に
取付けられている。昇降カム40にはカム斜面42が設けて
あり、昇降アーム36の円筒43と接している。

昇降アーム36が回動すると昇降アーム36の先端部に設
けられている折曲げ部44でブラケット21または22のロー
ラ33または34を昇降させるようになっている。

ディスクから記録信号を読取るピックアップ45がディ
スクの半径方向（第１図のｙ軸方向）に移動するためキ
ャリッジ46に取付けられている。キャリッジ46は２本の
案内レール47,48を摺動するようになっている。

そしてキャリッジ46にはラックギヤー49が設けられて
おり、ピニオンギヤー50で駆動されるようになってい
る。

ピニオンギヤー50は減速ギヤー51a,51b,51cを介して
ピックアップ45の送り駆動モータ52のウォームギヤー53
により駆動されるようになっている。

案内レール47,48のディスク内周側の端はメインシャ
ーシ20に設けられた長穴54,55に嵌合しており上下方向
（Ｚ軸方向）に若干の距離を動くことができるようにな
っている。

メインシャーシ20の中央付近のディスクがローディン
グされる位置の上部にディスクを上から抑える働きをす
るディスククランパー56ばあり、ディスククランパー56
はクランパー支持板57に回動自在に釣下げられている。

クランパー支持板57は、左右の端がメインシャーシ20
に固定されている。

なお、ビデオディスク用とコンパクトディスク用のス
ピンドルモータ23,24を、ディスクをローディングする
ときにディスクの種類に応じて選択して、ディスクがロ
ーディングされる位置に移動しなければならない。この
ための選択移動手段がモータ切換アーム58でメインシャ
ーシ20にピン59で回動可能に取付けられている。

モータ切換アーム58を回動させるためにクランクアー
ム60が軸61のまわりに回動するようになっており、クラ
ンクアーム60の先端にピン62が植立されておりモータ切
換アーム58の長穴63に係合している。

従ってクランクアーム60が回転すると、モータ切換ア
ーム58はピン59を支点として所定の角度だけ回動するよ
うになっている。

そしてモータ切換アーム58はその先端に設けられてあ
る連接板64を介してブラケット21,22を動かすようにな
っている。

連接板64の先端のピン64はブラケット21,22の長穴66,
67と係合している。

次に、本発明の最も特徴とする部分について説明す
る。この部分については（第１図，第10図及び第16図参
照。

ローラ受35のブラケット21,22の先端のローラ33,34の
記録再生位置対向部分には、本発明の保持手段たる位置
決めガイド115a,115bが設けられている。

この位置決めガイド115a,115bは、サブシャーシたる
ブラケット21,22が記録再生位置まで回動してきた時に
ローラ33,34が位置決めガイド115a,115bの間にホールド
されている。この位置決めガイド115a、115bは、ローラ
33、34の両側をガイドするので特に記録円盤の平面に沿
う方向の不要な振動を防止するのに有効である。

第２図に示したディスクトレイ10は第１図のｙ軸方向
に出し入れされるがこのためのトレイ案内ローラ68a,68
bがメインシャーシ20の内側に設けられている。（これ
と対向するメインシャーシ20側面の内側にもトレイ案内
ローラが設けてある） ディスクトレイ10をモータドライブで搬送することと
スピンドルモータ23,24を昇降させる働きをもつラック6
9がある。

ラック69には長穴70,71がありｙ軸方向に移動できる
ようにガイドピン722,73で支えられている。

そしてラック69は、駆動モータから減速ベルトやギヤ
ーを介してピニオンギヤー74によって移動できるように
なっている。

ラック69の長穴70と71との間のブリッジ部74は、スピ
ンドルモータ23,24の昇降動作のための昇降レバー75の
切込部76と係合することができるようになっている。そ
してラック69の動作ストロークの所定の区間ではブリッ
ジ部74と切込み部76とが係合してラック69の動きが昇降
レバー75へ伝えられるようになっている。

昇降レバー75は支持ピン75′で支えられておりこれを
軸にして回動動作を行う。

昇降レバー75には長穴77が設けられており昇降カム40
に植立されたピン78と係合している。これにより昇降レ
バー75の動きが、昇降カム40のｘ軸方向へのスライド動
作に変換され、スピンドルモータ23,24の昇降動作が行
なわれるようになっている。

図は繁雑になるため第１図で記載を省略したいくつか
の機構の構成について第３図、第４図、第５図に示す。

コンパクトディスク用とビデオディスク用のスピンド
ルモータをディスクがローディングされる位置に移動さ
せて切換える働きをするクランクアーム60は、第３図に
示されるように切換駆動モータ81からウォームギヤー8
2,ウォームホィール83、小歯車84,大歯車85等により減
速されて回動動作が伝えられてスピンドルモータ23,24
の位置切換が行なわれるようになっている。

ディスクをローディングするとき、スピンドルモータ
23,24がディスクの下から上昇してきてディスクをディ
スクトレイ10から持ち上げるような機構になっている
が、このときピックアップ45の案内レール47,48のディ
スク中央寄りの端を若干持ち上げるようにしている。第
４図に示されているように、案内レール47,48の前端は
メインシャーシ20に設けられた長穴54,55に係合してい
るが、この案内レール47,48の前端は更にレール支持板8
6の穴87,88と係合している。そしてレール支持板86は、
メインシャーシ20の切込み89,90と係合しており、ｚ軸
方向に摺動できるようになっている。またレール支持板
86には板ばね91が第４図のように取付けられている。

第１図のブラケット21および22には、これらが上昇す
るときレール支持板86の板ばね91の左右の端部92a,92b
と当接して、これらを押上げるよにする突起部93,94,9
5,96が設けられている。

この突起部93,94または95,96が板ばね91を押上げるこ
とにより、ピックアップ45の案内レール47,48の前端は
メインシャーシ20の長穴54,55の上端に押しつけられ、
ピックアップ45のｚ軸方向の位置が確実に定められるよ
うになっている。

ディスクトレイ10は再生装置本体から出し入れされる
が第６図（ａ）のように、出し入れの全ストロークＳの
うち本体に収納された状態からｓの区間はラック69によ
ってモータ駆動が行なわれ、残りのＳ−ｓ区間は手動で
出し入れされるようになっている。

従ってディスクトレイ10とラック69とは一体で動く状
態のときと、ディスクトレイ10がラック69との係合が解
散されてディスクトレイ10だけ手動で動かされる状態の
二つの状態が存在する。

このため、ディスクトレイ10とラック69を結合させた
り解除させたりするための機構が、ディスクトレイ10側
とラック69側に設けられている。これについて第２図と
第５図を参照して説明する。

第２図の106はローラアームで、支持金具107によりデ
ィスクトレイ10の下面に取付けられている。

ローラアーム106の一端108はローラ（または円筒状）
に形成されている。そして他端は、ｘ軸と平行なピン10
9で支持金具107に係合されておりピン109を軸として回
動可能になっている。

そして第５図にこれと関連する相手の機構が示されて
いる。第５図のラック69はｙ軸方向に摺動可能なように
ピン72,73が長穴70,71と係合している。そしてピン72,7
3はメインシャーシ20に固定されているブラケット97に
植立されている。

ブラケット97には、前述のディスクトレイ10のローラ
108をガイドして保持する働きをするローラホルダ98が
設けられている。

ブラケット97には長穴99が設けられているが、これは
第１図の昇降レバー75がブラケット97と干渉しないよう
にするためのものである。

第５図において、ラック69はピニオン74で駆動される
ようになっているが、ピニオン74は歯車100,101とプー
リ102,103、ベルト104等により駆動用モータ105から減
速されて回転力が伝えられるようになっている。

以上のような構成になっている本発明の記録円盤再生
装置の動作について以下に説明する。

（１） ディスクのローディング 第６図（ａ）のようにディスクトレイ10を引き出して
ディスク200をのせてディスクトレイ10を押込む。

ディスクトレイ10の出し入れのストロークをＳとする
と、Ｓ−ｓの区間を手動で動かすと、その後、残りのｓ
の区間はディスクトレイ10はモータ駆動により自動搬送
される。

第７図（ａ）に示されるようにディスクトレイ10のロ
ーラ108が、位置Ａ付近まで押込まれたとき、ディスク
トレイ10の位置をセンサ（図示省略）等により検知し
て、ラック駆動用のモータ105（第５図）を始動させ、
第７図（ｂ）のようにラック69が動き出す。このときデ
ィスクトレイ10のローラ108は、第７図（ｂ）のように
ローラガイド110とラックの窪み部111に挟まれた状態に
なり、この窪み部111から脱出することができないため
に、ディスクトレイ10はラック69と一緒に動かされるこ
とになる。

そしてローラ95は第７図（ｃ）のローラガイド110の
窪み部112に落込んで停止しラック69だけ少し進む。

このときのローラ108の位置はディスクトレイ10が再
生装置本体に完全に収納された状態である。

（２）ターンテーブルの切換動作 ここで第７図（ｃ）の状態でラック69の位置がセンサ
やマイクロスイッチ（図示省略）等により検知されると
ラック駆動用モータ105は一旦停止する。

そして再生装置は、ディスクトレイ10に載っているデ
ィスクの径の差異などでセンサ（図示省略）等によりデ
ィスクの種別を判別し、そのディスクを回転させるのに
適しているスピンドルモータ23又は24がディスクの中央
に位置するようブラケット21又は22の切換動作が行なわ
れる。

即ち第３図の切換駆動モータ81が作動し、大歯車85に
回転が伝えられ、これと係合しているクランクアーム60
が回動する。そして第１図のモータ切換アーム58が第８
図，第９図のような状態にスイングする。これにより、
ビデオディスク用とコンパクトディスク用それぞれのス
ピンドルモータ23,24が取付けられているブラケット21,
22がロッド29で案内されてｘ軸方向に摺動し、第８図ま
たは第９図のどちらかの状態に切換動作が行なわれる。
そして次のステップへ進む。

もちろんディスクトレイ10にのせられているディスク
の種別と、そのディスクの中央に位置しているスピンド
ルモータの種別が合致している場合は、スピンドルモー
タ23,24の切換動作は不要でありこのまま次のステップ
へ進むのである。

（３） ターンテーブルの上昇動作 第６図（ａ）の状態でディスクの種別に対応したスピ
ンドルモータ23又は24の選択が終ると第６図（ｂ）のよ
うにスピンドルモータ23又は24が上昇してディスクをデ
ィスクトレイ10から持上げて浮かしディスククランパー
56に押付ける。またこれと同時に第４図のレール支持板
86をブラケット21または22の先端に設けられている突起
部93,94または95,96（第１図参照）で上方向に押し上げ
案内レール47,48をメインシャーシ20の案内レール受け
用の長穴54,55の上端に押つける。

このようにして、ピックアップ45も持上げられて、ス
ピンドルモータ23又は24によって持上げられているディ
スクとの相対高さが規定の高さになるように保たれてデ
ィスクのローディングが行なわれる。

これらのスピンドルモータ23又は24の上昇動作につい
て第１図および第10図〜第14図を用いて説明する。

第１図のローラ受35はその裏側は第10図のような形状
になっている。ビデオディスク用又はコンパクトディス
ク用のスピンドルモータ23又は24をディスク中央位置に
移動させるときブラケット21,22はロッド29により案内
されてｘ軸方向に摺動するがブラケット21,22の先端の
ローラ33または34はローラ受35のレール部113によって
ｘ軸方向に案内される。ローラ受35には、ブラケット2
1,22がｚ軸方向に不要な動きをしないようにローラ33,3
4を保持する保持片114a,114bが設けられている。更にロ
ーラ受35には、 本発明の最も特徴とする構成部品である位置決めガイ
ド115a,115bが形成されており、ディスクの種類に応じ
て選択されて中央に移動したスピンドルモータ23又は24
が上昇したときそのスピンドルモータ23又は24のｘ軸方
向の位置決めが正確に行なわれかつ記録再生中に振動し
ないようにブラケット21,22のローラ33または34を位置
決めガイド115a,115bで保持するようにしている。

スピンドルモータ23又は24の昇降駆動はディスクトレ
イ10の搬送駆動用のモータ105（第５図参照）により行
なわれるが、第７図（ａ）〜（ｃ）の動作でディスクト
レイ10が再生装置本体に収納されてスピンドルモータ23
又は24の選択切換が行なわれてからスピンドルモータ23
又は24の昇降動作が行なわれる。

第７図（ｃ）から（ｄ）までの動作でディスクトレイ
10は再生装置に収納された状態を保ちラック69だけが動
かされる。

これにより第13図に示されるように昇降レバー75がラ
ック69の長穴70,71のブリッジ部79により二点鎖線で示
された状態から実線で示された状態に回動する。

昇降レバー75の回動により昇降カム40のピン78が第13
図に示すストロークＬだけ動かされる。第11図，第12図
に示されるように昇降カム40が動かされると、カム斜面
42により昇降アーム36の円筒43が押上げられて昇降アー
ム36がピン37を支点として回動し第12図（ｂ）のように
動く。そして昇降アーム36の先端の折曲げ部44がブラケ
ット21又は22の先端のローラ33を持ち上げるのである。

このような動作によりラック69の動きでブラケット21
が持ち上げられてスピンドルモータ23やターンテーブル
25が持上げられる。そして、これと同時に第１図の構成
によりブラケット21又は22が上昇することにより案内レ
ール47,48の前端が持上げられてピックアップ45も上昇
する。

このようにして第６図（ｂ）のようにディスクとピッ
クアップ45が持上げられてディスクはディスクトレイ10
から浮上りディスククランパー56とターンテーブル25又
は26に挟まれて回動可能な状態になりディスクのローデ
ィングが行なわれるのである。

（４） ディスクのアンローディング動作 情報の再生動作はディスクを所定のスピードで回転さ
せて、ピックアップ45を案内レール47,48に沿って送り
駆動モータ52でドライブすることにより行なわれる。再
生が終了してディスクを取出すには、ディスクのローデ
ィング動作と逆の動作が行なわれる。ラック69の位置は
第７図（ｄ）の位置から（ｃ）の位置に駆動する。

これにより第12図（ｂ）から（ａ）の状態になり、ス
ピンドルモータ23又は24は下降してブラケット21又は22
のローラ33または34は第10図のローラ受35のレール部11
3によって支えられる。

ピックアップ45もローディングのとき僅かの高さだけ
持上げられるようになっているが、ブラケット21又は22
が下降することによりピックアップ45も下降し第６図
（ａ）の状態に戻る。

これによりディスクは再びディスクトレイ10の上に載
った状態に戻る。そして第７図（ｃ）から（ａ）の状態
までラック69が駆動される。そしてディスクトレイ10は
ｓの位置までモータ駆動により引出される。この状態か
らディスクトレイをＳの位置まで手動により引出してデ
ィスクを取出すことができる。

ディスクを取出した後ディスクトレイを手動でｓの位
置まで押込むとラック69は第７図（ａ）から（ｃ）の状
態に駆動されディスクトレイ10は再生装置に収納され
る。

ディスクトレイの出し入れのストロークは第６図のＳ
のうちｓ区間だけモータドライブとし、残りのＳ−ｓ区
間は手動で動かすのも一つの方法であるが他の方法とし
てストロークＳの全部をモータドライブにすることも考
えられる。

この場合第15図のようにスピンドルモータの昇降駆動
はディスクトレイ搬送用のモータと兼用せずに独立した
駆動モータ120を設ける。そしてウォーム121,ウォーム
ホィール122,ピニオンギヤー123などで減速して昇降カ
ム40に設けられたラック124を駆動するようにする。こ
のようにするとディスクトレイ10を手で開閉する操作が
無くなり操作性が一段と向上する。そしてディスクトレ
イ10を搬送するためのラック69をディスクトレイ10に一
体構造にすることができるのでディスクトレイ搬送に関
係する機構が次のように大幅に削減できるのである。

具体的に削減されるものは第２図のディスクトレイ10
に設けられているローラアーム106,支持金具107,ローラ
108,ピン109,第５図のラック69を支持しているピン72,7
3,ブラケット97,ローラホルダ98,更に第13図に昇降レバ
ー75,支持ピン75′，ピン78などである。

［発明の効果］ 以上詳述してきたように本発明によれば部品点数が少
なく、ローディング機構を簡単なものにでき、かつ振動
に対しても安定した記録再生の行なえる記録円盤再生装
置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の記録円盤再生装置の構造分解斜視
図、第２図は、本発明のディスクトレイの外観斜視図、
第３図から第５図は、本発明の部分構造分解斜視図、第
６図は、本発明に係る断面図、第７図は、本発明の部分
動作説明側面図及び後面図、第８図と第９図は、本発明
に係る構造斜視図、第10図は、本発明の保持手段に係る
部分斜視図、第11図と第12図は、本発明に係る部分上面
図及び後面図、第13図と第14図は、本発明に係る部分上
面図及び側面図、第15図は、本発明の他の実施例に係る
部分後面図、第16図は、本発明の保持手段に係る概略斜
視図、第17図と第18図は、従来の装置の動作説明概略
図、第19図は各種フォーマットのディスクの形状比較図
である。 10……ディスクトレイ、20……メインシャーシ、21,22
……ブラケット（サブシャーシ）、23,24……スピンド
ルモータ、25,26……ターンテーブル、29……ロッド、3
6……昇降アーム、40……昇降カム、45……ピックアッ
プ（光学ヘッド装置）、47,48……案内レール、56……
ディスククランパー、58……モータ切換アーム、81……
切換駆動モータ、115a,115b……位置決めガイド（保持
手段）、116……板ばね（弾性部材）。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】メインシャーシと、 このメインシャーシに対して昇降動作可能に支持される
   サブシャーシと、 このサブシャーシに載置されてモータにより回転駆動さ
   れるターンテーブルと、 静止部に回転可能に取付けられたディスククランパー
   と、 このディスククランパーと前記ターンテーブルとで記録
   円盤を挟持あるいは解放するために前記サブシャーシを
   昇降動作させる昇降手段と、 この昇降動作手段により前記サブシャーシが前記記録円
   盤の記録再生位置まで移動した時に前記記録円盤の平面
   にほぼ平行な方向の前記サブシャーシの位置を保持する
   ために前記静止部に設けられた保持手段と、 前記記録円盤から情報を再生あるいは情報を記録するた
   めの光学ヘッド装置と から成ることを特徴とする記録円盤再生装置。
2. 【請求項２】前記昇降手段は、前記サブシャーシに回転
   自在にローラを取付け、このローラに当接する昇降カム
   手段をスライドさせることによって行なうことを特徴と
   する請求項１記載の記録円盤再生装置。
3. 【請求項３】前記昇降カム手段は、前記メインシャーシ
   の幅方向に沿ってスライド可能であることを特徴とする
   請求項２記載の記録円盤再生装置。
4. 【請求項４】前記保持手段は、前記ローラの両側に当接
   して前記ローラを挟むように設けられたガイド部材であ
   ることを特徴とする請求項２記載の記録円盤再生装置。