JPH0573967A - 表面に凹凸パターンを有する樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

表面に凹凸パターンを有する樹脂成形品の製造方法

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JPH0573967A
JPH0573967A JP6843892A JP6843892A JPH0573967A JP H0573967 A JPH0573967 A JP H0573967A JP 6843892 A JP6843892 A JP 6843892A JP 6843892 A JP6843892 A JP 6843892A JP H0573967 A JPH0573967 A JP H0573967A
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直樹 串田
Hirofumi Kamitakahara
弘文 上高原
Tetsuya Sato
哲也 佐藤
Osamu Shikame
修 鹿目
Hitoshi Yoshino
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気泡の混入および光硬化性樹脂(2Pと略記
す)のはみ出しのない、2Pの硬化収縮を防止した2P
レプリカを形成した表面に凹凸パターンを有する樹脂成
形品の作成方法を提供する。 【構成】 凹凸パターン1′を有するオリジナル型1と
ガラス基板2を対向し、外周縁部にスペーサ材3を介し
てギャップを有するセル4を形成する。該セル4の内部
圧力を外部圧力より小さくして、外部圧力と内部圧力の
差圧によって注入口5よりセル4内に2Pを注入する。
次に、2Pを硬化させた後、オリジナル型と基板を剥離
してオリジナル型のレプリカを形成した表面に凹凸パタ
ーンを有する樹脂成形品を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体用基板やス
タンパ用原盤等の表面に凹凸パターンを有する樹脂成形
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光記録媒体用基板の製造方法に
おいて、代表的な方法としては、電鋳法によってスタン
パを作成し、このスタンパを用いてコンプレッション
法、光硬化性樹脂を用いた2P成形法、押し出し成形法
等により基板を作成している。
【0003】上記のスタンパは、表面に凹凸パターンを
有するオリジナル型のレプリカを形成してスタンパ用原
盤を作成し、そのスタンパ用原盤上に電鋳膜を形成し、
レプリカから剥離することによって作成する方法が一般
的である。
【0004】そしてオリジナル型から、複製型いわゆる
レプリカを作成する方法として、オリジナル型の表面に
未硬化の光硬化性樹脂〔以下2P(photo pol
ymer)と略〕を滴下(以下、ディスペンスと称す)
し、ガラスあるいはプラスチック基板と重ね合わせ、展
伸(以下、スプレッドと称す)させた後、2Pを硬化さ
せる方法が知られている。
【0005】従来のスタンパ用原盤の作成方法を図7に
示す。同図において、先ず、表面に凹凸パターン(不図
示)を有するオリジナル型1を固定板11に固定し、オ
リジナル型1の表面に未硬化2P9を一定量ディスペン
スする(図7(a)参照)。しかる後に、ガラス基板2
を重ね合わせ、2Pをオリジナル型1とガラス基板2の
間の全面にスプレッドし、ガラス基板上よりUV光12
を照射し、2Pを硬化させる(図7(b)参照)。その
後、硬化2P,10をガラス基板2と共にオリジナル型
1より剥離することによりレプリカを形成しスタンパ用
原盤17としていた(図7(c)参照)。
【0006】上記方法においては、オリジナル型1とガ
ラス基板2の重ね合わせ時の未硬化の2Pをスプレッド
させる際に気泡が混入したり、過剰の未硬化2Pをディ
スペンスすることによって未硬化2Pのはみ出しが生じ
るなどの問題があった。すなわち、図7(c)のよう
に、レプリカ端部に硬化した2Pの突起16が形成され
て、後の工程において、突起16の欠けが発生して、そ
の破片がレプリカのパターン部に付着したり、オリジナ
ル型の端部に付着して、オリジナル型を再度レプリカの
作成に用いる場合に、オリジナル型の突起となったりす
る問題があった。
【0007】その為に、オリジナル型及びガラス基板の
端部に剥離材を塗布したり、あるいはマスキング剤を利
用して、硬化してバリとなった2Pをはがし取ることに
より、バリを取り除くことが考えられるが、はがし取ら
れたバリは、レプリカやオリジナル型のパターン面に付
着し欠陥となる可能性があり、やはり好ましくない方法
である。
【0008】また、上記問題点を解決するために、特開
昭61−213130号公報においては、未硬化2Pの
展伸を真空中で行ない気泡混入を抑制し、さらに外周部
縁部に未硬化2Pの漏出防止壁を設け、はみ出しを防止
する提案がなされている。しかしながら、上記防止壁を
設けた場合、ディスペンスする未硬化2Pの供給量を正
確に制御することが必要であり、不足する場合には所望
パターン部に2Pが供給されない場合がある。また、過
剰な場合には、防止壁を越えてはみ出しが発生する。
【0009】又、光記録媒体用基板特に光ディスク基板
の製造自体に光硬化性樹脂を用いる方法も一般に知られ
ているが、この場合についても上記した様な光硬化性樹
脂中への気泡の混入や未硬化の光硬化性樹脂のはみ出し
による欠けやバリの発生等の問題が有り、例えば特公昭
63−58698号には、透明基板上に紫外線硬化樹脂
を円周状に塗布し、該透明基板を裏返した状態でスタン
パ上に間隙を有して設置し傾けながら降下させ、スタン
パ上に重ね合せて該紫外線硬化樹脂を圧延することで気
泡の混入を防止した光記録媒体用基板を製造する方法が
記載されている。
【0010】しかしこの方法についても、紫外線硬化樹
脂が展伸される領域を正確に制御できず、例えば樹脂の
はみ出しを防止しようとした場合、スタンパ表面の凹凸
パターン領域に樹脂が確実に供給される様になるために
は、凹凸パターン領域をスタンパの端部に設けることが
できず非効率的であった。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】本願発明は上記問
題点に鑑みなされたものであり、気泡の混入が無く、樹
脂のはみ出しによる欠けやばりの生じない樹脂成形品の
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0012】又、本願発明は気泡の混入がなく且つ均一
な肉厚のレプリカを備えたスタンパ用原盤を効率良く得
ることのできるスタンパ用原盤の製造方法を提供するこ
とを他の目的とする。
【0013】又、本願発明は気泡の混入の無い、均一な
肉厚の樹脂成形品を製造することのできる製造装置を提
供することを更に他の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の樹脂成形品
の製造方法は、下記の各工程を有することを特徴とす
る。 a)表面に凹凸パターンを有するオリジナル型と、平坦
な表面を有する基板とが、その間にスペーサを介して、
各々の表面が対向する様に配置され、且つ該オリジナル
型と該基板及び該スペーサとで形成されてなるキャビテ
ィを備えたセルを用意する工程。 b)該セルのキャビティ内部の圧力を外部圧力よりも小
さくして外部圧力と内部圧力の差圧を利用して該キャビ
ティ内に液状の高分子化成分及び/又は液状樹脂の少な
くとも一方を充填せしめる工程。 c)該キャビティ内の高分子化成分及び/又は液状樹脂
を硬化せしめてレプリカを製造する工程。及び d)該オリジナル型を該レプリカから剥離して樹脂成形
品を得る工程。
【0015】又本発明のスタンパ用原盤の製造方法は、
下記の各工程を有することを特徴とする。 a)表面に凹凸パターンを有するオリジナル型と、平坦
な表面を有する基板とが、その間にスペーサを介して、
各々の表面が対向する様に配置され、且つ該オリジナル
型と該基板及び該スペーサとで形成されてなるキャビテ
ィを備えたセルを用意する工程。 b)該セルのキャビティ内部の圧力を外部圧力よりも小
さくして外部圧力と内部圧力の差圧を利用して該キャビ
ティ内に液状の高分子化成分及び/又は液状樹脂の少な
くとも一方を充填せしめる工程。 c)該キャビティ内の高分子化成分及び/又は液状樹脂
を硬化せしめてレプリカを製造する工程。 d)該オリジナル型を該レプリカから剥離してスタンパ
用原盤を得る工程。
【0016】更に本発明の樹脂成形品の製造装置は、表
面に凹凸パターンを有するオリジナル型と、平坦な表面
を有する基板とが、その間にスペーサを介して、各々の
表面が互いに対向する様に配置され、且つ該オリジナル
型と該基板及び該スペーサとで形成されてなるキャビテ
ィを備えたセルと、該キャビティ内の圧力の減圧手段及
び該キャビティ内の減圧状態を解放する手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0017】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。
【0018】図1は本発明のスタンパ用原盤の作成方法
に用いるセルの形状の一例を示し、図1(a)はセルの
平面図、図1(b)はAA線断面図である。図1に示す
ように、表面にピット、グルーブなどの凹凸パターン
1′を有するオリジナル型1と、平坦な表面を有するガ
ラス基板2を互いに表面が対向する様に配置し、外周縁
部に所定の厚みのスペーサ3を介して(オリジナル型1
と基板2及びスペーサ3とで囲まれたキャビティ17を
備えた)セル4を形成する。セル4の外周縁部の一部に
はキャビティ17に未硬化2Pを充填するための注入口
5が設けられている。
【0019】図2は本発明のスンタパ用原盤の作成方法
に用いるセルの形状の他の実施態様を示し、図2(a)
はセルの平面図、図2(b)はBB線断面図である。図
2に示すように、前記注入口5′はガラス基板2に貫通
口を設け、その貫通口を未硬化2Pの注入口としてもよ
い。また、前記貫通口は有効エリア以外であればオリジ
ナル型に設けることも可能である。
【0020】次に、上記したセルを用いてスタンパ用原
盤を作製する方法について説明する。図3(a)に示す
ように、チャンバー6の中に、上記の如くオリジナル型
とガラス基板の重畳体からなるセル4及び未硬化2P9
を投入し、排気口7からチャンバー6内の空気を排気し
真空状態に保持する。チャンバー6の中の未硬化2P9
の脱気が完了したのち、図3(b)に示すように、排気
口7を閉じセル4の注入口5の未硬化2P9の液面下に
没入し、吸気口8から空気をリークさせる。以上の操作
により、セル4の中とチャンバー6内の圧力差によっ
て、未硬化2P9は徐々にセル4内に注入される。未硬
化2P9のセル4への注入を促進させるためにチャンバ
ー内を大気圧より正圧に、すなわち加圧することも可能
である。
【0021】そして本発明に於て、キャビティ17に未
硬化の2Pを注入する際には、内圧が外圧の1/102
〜1/104 、特に1/102 〜1/103 程度となる
様に設定することが好ましい。即ちキャビティの内圧と
外圧との関係を上記の様に設定した場合、キャビティ形
状が大きく変形せず、未硬化の2P,9をキャビティ1
7の端部にまで確実に充填できると共にキャビティ17
への未硬化2Pへの流入速度を適度に制御することがで
きる。
【0022】また前記した様にチャンバー内を大気圧よ
り正圧にする場合もキャビティ内圧と外圧の関係が上記
の範囲内となる様に加圧することが好ましい。
【0023】更に本発明に於てキャビティ17の内部の
真空度は、2Pへの気泡混入を防止する為に1Torr
以下、特に0.1Torr以下とするのが好ましい。
【0024】セル4内に未硬化2P9の注入完了後、図
4に示す如く、セル4内の未硬化2P9にUV光を照射
して硬化させたのち(図4(a),(b))、オリジナ
ル型1とガラス基板2を剥離分離することによって、ガ
ラス基板2の上にレプリカ10が形成されたスタンパ用
原盤が得られる(図4(c),(d))。
【0025】以上説明したように、本発明におけるレプ
リカの作成方法では、キャビティ17内部の圧力を真空
にし外圧と内圧の圧力差によりキャビティ内に未硬化2
Pを注入する為、成形品中に気泡を混入させることがな
い。また、従来例のごとく、ディスペンスして重ね合わ
せ、およびスプレッドする必要がなく、更にオリジナル
型1の表面端部にまで確実に樹脂が充填される為、オリ
ジナル型の表面端部にも凹凸パターンを形成でき、オリ
ジナル型を効率良く使用することができる。
【0026】また、外周縁部にスペーサ材を配置するの
みであることから、いかなる形状のレプリカをも作成す
ることが可能となる。さらに、基板の作成にあたって
は、極力大判のスタンパを作成し、1度に多数個の基板
を得ることが効率性ひいてはコスト的に有利であるが、
本発明の方法では多数個のスタンパ用原盤の作成が可能
である。又、光記録媒体には、ディスク、カードなどの
ように円形状、方形状のものがあり、特にカードの場
合、スタンパが方形の場合には極めて効率的に多数の基
板を得ることができ、極めて有利になる。
【0027】本発明に於てスペーサ3はセル4のキャビ
ティの厚さ、いわゆるギャップを一定にする機能、およ
びセル4の内部と外部の圧力差を形成するための空気の
遮断、いわゆるシール機能を保有することが必要であ
る。
【0028】そしてスペーサ3の材料としては、スペー
サにシール機能とキャビティの厚さを均一に維持する機
能を持たせることができるものであれば特に限定されな
いが、オリジナル型1及び基板2との密着性やセル4の
組立時のスペーサの形成をディスペンス法で容易に行な
うことができることから光照射及び/又は加熱すること
で重合可能な高分子化成分或いは常温で重合可能な高分
子化成分を用いることが好ましく、例えばアクリル系、
シリコン系、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系
樹脂類のオリゴマー及び/又はモノマー等を含有する高
分子化成分が好ましい。
【0029】又これらの樹脂中に、キャビティ17の厚
さの均一性をより向上させる為にギャップ材を混入させ
てもよく、かかるギャップ材としては、所定外径を有す
るものが良く、例えば、アルミナビーズ、ジルコニアビ
ーズ、ポリスチレンビーズ、マイクロバルーンなどの無
機あるいは有機の微粒子が使用可能である。また、所定
径を有するウィスカー類を使用することもできる。
【0030】スペーサとして、上記ギャップ材を併用す
る場合、ギャップ材の分散性、ディスペンスの容易性か
ら鑑み、上記した光及び/又は熱重合可能な高分子化成
分或いは常温で重合可能な高分子化成分を用いることが
好ましい。
【0031】即ちスペーサ材としてこの様な高分子化成
分を用いて、セル4を形成する方法としては、必要に応
じて所定の外径を有するギャップ材を未重合の光及び/
又は熱重合可能なオリゴマー及び/又はモノマー等の高
分子化成分に混合し、オリジナル型1あるいは基板2の
外周縁部に一定量ディスペンスしたのち、キャビティ1
7の厚さが所定の厚みとなる様にオリジナル型1と基板
2を重畳し、次いで該高分子化成分を重合させて固化し
セル4を形成する。
【0032】又スペーサ3として予め所定の厚さに成形
されてなるフィルムを用いることもできる。このときに
用いられるフィルム材としては、アルミ箔などの金属薄
膜あるいはプラスチックフィルムなどが使用可能であ
り、特にオリジナル型1およびガラス基板2との密着性
即ちシール性を考慮するとプラスチックフィルムを使用
することが好ましい。
【0033】プラスチックフィルムとしては、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレンテレフタレート、ポリアセチルセルロー
ス、ポリアミド、ポリイミド等のフィルムが使用可能で
ある。前記プラスチックフィルムの厚さの選定によっ
て、キャビティ17のギャップ量を規制することができ
るとともに、シール性をも確保することができる。更
に、図4(d)に示すごとく、スペーサ3は最終的に除
去されて基板1上にレプリカ10が形成されるが、スペ
ーサ3がフィルムの場合、その除去が簡便である。
【0034】また、本発明に於て、スペーサとしてAS
TM D2240(JIS K.6301)に基く硬度
を80以下、特に50以下の弾性体とするのが好まし
い。
【0035】即ち、従来キャビティ内の未硬化の樹脂を
硬化させる際に液相から固相に変化する時に体積収縮が
ある為、厚み方向の収縮によって硬化した樹脂外周縁部
でオリジナル型1から剥離してしまう、いわゆる「浮
き」が生じたり、更にはセル4の面内方向に収縮する
「ひけ」が生じ、成形品の肉厚が不均一となったり、成
形品にクラックが生じるという問題が有ったが、スペー
サの硬度を上記の範囲内とした場合、未硬化のプレポリ
マーを硬化させる時の「浮き」や「ひけ」を緩和でき
る。そしてかかる材料としては光及び/又は熱によって
重合するシリコーンゴム等が好ましい。
【0036】更に該スペーサをゲル状の弾性体、特にそ
の針入度(ASTM D1321に基く)が10以上1
00以下、更には30以上100以下のものとすること
は本発明に於て極めて有効である。即ち、スペーサを上
記の様なゲル状の弾性体とした場合、成形品の「浮き」
や「ひけ」を良好に緩和できると共にキャビティ内を負
圧にした時に流動してセルが大きく変形することがな
い。
【0037】又キャビティを負圧にしてセルが変形した
時の、未硬化の2Pのキャビティへの充填による所定の
キャビティ寸法への復元性に優れ、成形品の肉厚が不均
一となることを防止できるものである。そして上記した
ゲル状の弾性体に用いられる具体的な材料としては、例
えば加熱、光照射によって或いは常温で硬化してゲル状
の弾性体となる。
【0038】シリコーンゴム(例えば商品名:YE58
22,YE5818,TSE3051やTSE3051
L東芝シリコーン(株)製)等は、セルの組立ての際に
オリジナル型や基板の表面に塗布する事でスペーサとな
り、更にギャップ材の混合も容易であるため好ましい。
【0039】また、弾性体からなるスペーサ中にギャッ
プ材とし、前記した圧縮変形可能な中空微粒子、マイク
ロスフェアーを含有させることは有効である。しかしな
がら、ギャップ材は必ずしも使用する必要はなく、上記
した弾性材のみで外周縁部を構成することが好ましい。
【0040】弾性材のみでスペーサを構成する方法とし
ては、例えばオリジナル型の外周縁部にギャップ材を設
置し、その内側に弾性材のプレポリマーをディスペンス
し、オリジナル型とガラス基板を重ね合わせてから弾性
材の高分子化成分をまず硬化させ、未硬化の2Pの注入
を終えて2Pを硬化させる前にギャップ材を除去する方
法が有効である。この方法により、2P硬化時に弾性材
のみによりスペーサを構成することができる。なお、こ
の場合、ギャップ材としてはフィルムが除去の容易性か
ら好適である。
【0041】また、「浮き」、「ひけ」を防止する他の
方法としては、前記したスペーサ材として熱軟化性の材
料を使用し、2Pの硬化時にセルをスペーサ3の軟化温
度より高い温度に保持し、前記スペーサの軟化状態の下
で2Pの硬化を行うことによっても「浮き」、「ひけ」
を防止することができる。
【0042】熱軟化性の材料としては、ポリオレフィン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリビニル系樹脂、石油系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、セルロース系樹脂などの樹
脂類、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴムなどのエラストマー類、鯨ロ
ウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、モンタンワックス、セレシンワックス、
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
酸化ワックス、アミドワックス、エステルワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス、ステアリルアルコー
ル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの天然および合成の
ワックス類が使用できる。
【0043】前記熱軟化性材料の軟化温度としては通常
40℃〜150℃、更には50℃〜120℃の範囲が作
業性、取扱いの簡便性から好ましい。
【0044】また、前記熱軟化性材料の溶融粘度として
は、その軟化温度より10℃高い温度に於て、使用する
未硬化の2Pより高いことが好ましく、通常10〜10
5 cps、更には20〜104 cpsが好ましい。10
cps未満では未硬化2Pがはみ出し易くなりまた、1
5 cpsを越えると「剥れ」や「ひけ」が生じ易くな
る。
【0045】熱軟化性材料として前記した樹脂類、エラ
ストマー類、ワックス類を単独でもしくは適宜混用して
上記軟化温度、溶融粘度に調製してスペーサ3として使
用することも可能であるが、特に前記した熱軟化性材料
のなかで、ワックス類は軟化温度以上で比較的急峻に粘
度が低下する点、2P硬化後、オリジナル型1からの剥
離の容易な点、上記所望の軟化温度、溶融粘度を有して
いる点で好適な材料である。
【0046】更にスペーサが弾性体でない場合でも図5
に示すように未硬化の2Pをキャビティ17のなかに注
入した後、2Pを硬化させる前に、スペーサ3をあらか
じめ除去し、その後で2Pを硬化させることによって
「浮き」や「ひけ」の発生を防止することができる。こ
の場合、スペーサの除去によって未硬化の2Pがキャビ
ティ17の外部にあふれ出るおそれがある時は、セル全
体を冷却し、未硬化の2Pの粘度を上昇させることによ
ってはみ出しを防止することができる。スペーサ材とし
てフィルムを使用することは、2Pの硬化前に除去する
場合に簡便なために有利である。
【0047】次に本発明のセル4のキャビティ17の間
隙は、作製する成形品の厚さに応じて設定されるが、5
〜500μm、好ましくは10〜300μm、更には1
5〜200μmが好適である。キャビティ17の厚さが
5μm未満ではオリジナル型および基板を極めて高精度
に平面性を維持しなければならず、また差圧によってキ
ャビティ17内に未硬化の2Pを注入するため、オリジ
ナル型および基板はキャビティ17の内部方向へ凸状の
「たわみ」を生じるが、そのとき、キャビティ17の中
心部でオリジナル型と基板が接触してしまい、プレポリ
マーの注入が不完全となる。
【0048】なお本発明はスタンパ原盤の製造のみに限
定されるものでなく、例えば光カードや光ディスク等の
光記録媒体用基板の製造にも適用できる。この場合、樹
脂成形品それ自体を光記録媒体用基板としてもよくかか
る光記録媒体用基板はキャビティ内でプレポリマーを硬
化させた後オリジナル型及び基板から剥離することによ
って作製される。また図4(d)に示す様に樹脂成形品
と基板とを一体化させて光記録媒体用基板としてもよ
い。
【0049】更にキャビティ17内に充填される材料と
してこれまで未硬化の光硬化樹脂で説明してきたが本発
明に於ては、液体としてキャビティ中に充填した後硬化
させることができるものであれば、何ら制限されること
なく用いることができ、例えば光重合性のモノマーや熱
重合性のオリゴマー及び/又はモノマー更にプレポリマ
ー等や溶媒に溶解させた液状ポリマー等も用いることが
できる。
【0050】又、これらの材料のうち硬化後の体積収縮
率が10%以下、特に5%以下、更には3%以下のもの
は本発明に於て好ましい材料である。
【0051】更に、キャビティ内に充填させる液体とし
て上記した何れの材料を用いる場合に於ても、キャビテ
ィ17に充填させる時のJIS K 7117に基く粘
度を104 cps以下、特に102 〜103 cpsとす
ることが好ましい。
【0052】そして、上記した光重合性のモノマーや熱
重合性のオリゴマー及び/又はモノマーやプレポリマー
を用いる場合にも前記した弾性体からなるスペーサの使
用は極めて有効である。
【0053】また本発明に於てキャビティの大きさとし
ては、キャビティの平面形状が例えば矩形(但し正方形
を含む)の場合には、その対角線の距離が800mm以
下、特に750mm以下、又キャビティの平面形状が円
形の場合その直径が800mm以下、特に750mm以
下に設定することが好ましい。
【0054】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。
【0055】(実施例1)パターンエリアが250×2
50mmである、300×300mmの正方形オリジナ
ル型の外周部に、スペーサとして光硬化性樹脂(電気化
学工業社製、ハードロックOP4515)に平均粒子径
40μmのマイクロスフェア(日本フェライト製、エク
スパンセルDU)を5重量%分散し、前記オリジナル型
の外周部にディスペンサーによりディスペンスしたの
ち、340×340mmの図2に示す如き、注入口を有
するガラス基板を重ね合わせ、前記光硬化性樹脂にUV
照射して硬化させセルを形成した。セルの有効エリアは
270×270mmであった。
【0056】なお、オリジナル型のパターンエリアに形
成されたパターンは、幅3μm、ピッチ12μm、深さ
3000Åのストライプ状の光カード用プリグルーブに
対応するパターンとした。
【0057】次に、図6に示す方法により、キャビティ
17に光硬化性樹脂(2P)を封入した。まず、図6
(a)に示す様に、前記セルの注入口5をテフロン(登
録商標)チューブ13でロート14と接続し真空チャン
バー内に配置した。さらに、2P(日本化薬 INC1
18)がロート14内に滴下可能なように、別途ロート
14′を配置して、該ロート14′を電磁弁15によっ
てチャンバー外部より開閉操作ができるようにした。
【0058】次に、チャンバー内の空気を排気し、キャ
ビティ17内部の圧力を0.1Torrとし、その真空
度で30分間保持し、2Pを脱泡した。つぎに、図6
(b)に示す様に、電磁弁15を開き、2Pをロート1
4に滴下したのち、チャンバー6内に空気を徐々にリー
クさせた。リーク開始後8時間でチャンバー内は大気圧
となり、2Pはセル内に注入されていた。又目視による
検査の結果セル内には気泡は認められなかった。
【0059】なお、本実施例に於て2Pとしては、未硬
化の状態で700cpsの粘度を有し硬化後の体積収縮
率が3%であるアクリル系紫外線硬化樹脂を用いた。
【0060】次いで、前記セル注入口からテフロンチュ
ーブを取りはずし、ガラス基板側からUV光を照射し、
2Pを硬化させた。目視による検査の結果スペーサ材の
周辺部幅最大10mmの「浮き」が発生していたが、
「ひけ」は認められなかった。オリジナル型とガラス基
板を剥離したところ、ガラス基板上にオリジナル型の凹
凸パターンが忠実に転写した250×250mmのレプ
リカを備えた光カード用スタンパ原盤が得られた。
【0061】(実施例2)実施例1におけるスペーサを
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと
してセルを形成した。スペーサ挿入部を十分にクランプ
しシールした後実施例1と同様に2Pを注入し、光硬化
を行った。注入後、セル内の気泡は認められなかった。
【0062】光硬化後、スペーサ周辺部に「浮き」は生
じていたが、「ひけ」は認められずオリジナル型を剥離
したところガラス基板上にオリジナル型の凹凸パターン
が忠実に転写された250×250mm、厚さ50μm
のレプリカを備えた光カード用原盤が得られた。
【0063】(実施例3)実施例1と同様のオリジナル
型を用いて、その外周縁部に幅5mm、厚さ50μmの
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを配置
し、更に、前記フィルムの内側に液状の紫外線(UV)
硬化型シリコンゴム(商品名:TFC7870;東芝シ
リコーン(株)製)をディスペンスした後、表面が鏡面
のガラス基板をその表面がオリジナル型のパターンを有
する表面と対向する様に重ね合せUV光を照射して該シ
リコンゴムを硬化させASTM D2240に基く硬度
が25であってキャビティ17のギャップ量を50μm
に規定するスペーサとした。
【0064】その後、キャビティのギャップ量を制御し
ていたPETフィルムを除去し、上記シリコンゴムでシ
ールされたキャビティのギャップ量50μm、セル有効
エリア270×270mmのセルを形成した。
【0065】上記セルを用いて、実施例1と同様に2P
の注入、光硬化、剥離を行なった。注入後のセル内には
気泡は認められず、また光硬化後、シリコンゴム周辺部
の「浮き」はほとんど認められなかった。またオリジナ
ル型を剥離したところオリジナル型の凹凸パターンが忠
実に転写された250×250mmのレプリカをガラス
基板上に備えた光カード用原盤が得られた。
【0066】(実施例4)実施例3に於けるUV硬化型
シリコンゴムを、硬化後のASTM D 2240に基
く硬度が17のUV硬化型シリコンゴム(商品名:XE
−303;東芝シリコン(株)製)に代えた以外は実施
例3と同様にしてセルを作製し、このセルを用いて実施
例3と同様にしてレプリカの成形を行なったところ、レ
プリカ中に気泡の混入は認められず、又、スペーサ周辺
部に「浮き」は殆んど認められなかった。又オリジナル
型をガラス基板から剥離したところガラス基板上にオリ
ジナル型の凹凸パターンが忠実に転写された250×2
50mm、厚さ50μmのレプリカを備えた光カード用
原盤が得られた。
【0067】(実施例5)オリジナル型として実施例1
のオリジナル型のパターンエリアを270×270mm
に拡大したものを用いて実施例3と同様にしてセルを作
製した。
【0068】但し実施例3に於けるスペーサに用いたU
V硬化型シリコンゴムを、硬化後の針入度が80のゲル
状となるUV硬化型シリコン(商品名:XE17−A0
884;東芝シリコーン(株)製)に代えてスペーサと
した。
【0069】このセルを用いて実施例3と同様にしてレ
プリカの成形を行なった。
【0070】ただし、ギャップ量制御のためのPETフ
ィルムの除去は2P注入前に行なった未硬化の2P注入
終了後、UV照射し2Pを硬化させた。このときオリジ
ナル型からの「浮き」は全く認められず、剥離後のレプ
リカ有効エリアは、セル有効エリアと同等の270×2
70mmであった。
【0071】更にレプリカの肉厚も全面で50μmと均
一であった。
【0072】(実施例6)実施例5のゲル状UV硬化型
液状シリコンを硬化後の針入度が85のゲル状UV硬化
型液状シリコン(商品名;TUV6001;東芝シリコ
ン(株)製)とした以外は実施例5と同様にしてセルを
作製しレプリカの成形を行なった。その結果「浮き」や
「ひけ」の発生は全く認められず、オリジナル型の剥離
によって得られたレプリカは、270×270mmの全
面にオリジナル型の凹凸パターンが忠実に転写され、且
つレプリカの肉厚も全面にわたり均一であった。
【0073】(実施例7)実施例2におけるスペーサ材
を厚さ50μmのポリオレフィン系フィルムシート(商
品名X−1430 ダイセル社製)にかえて、100℃
のドライオープン中でオリジナル型とガラス基板を圧着
し、セルを形成した。
【0074】次いで、2Pを注入したのち、再び2P注
入済のセルを120℃に保持したままUV光を照射し、
2Pを硬化させた。
【0075】硬化後、スペーサ材の近傍にオリジナル型
からの若干の「浮き」が認められたが、260×260
mmのレプリカを得ることができた。レプリカに気泡は
認められなかった。
【0076】(実施例8)実施例1と同様のオリジナル
型を用い、その外周縁部に幅5mm、厚さ50μmのP
ETフィルムを配置し、さらに前記フィルムの内側にパ
ラフィンワックス(日本精ロウ社、融点155°F(6
8.3℃))を加熱溶融した状態でディスペンスし、ガ
ラス基板と重ね合わせ、上記パラフィンワックスを固化
させたのち、PETフィルムを取り除き、270×27
0mmのセルを形成した。
【0077】次いで、2Pを注入した後、セル全体を8
0℃に加温したままUV光を照射し2Pを硬化させた。
室温に冷却したあとも硬化2Pのオリジナル型からの
「浮き」は全く認められず、剥離後、気泡混入のない2
70×270mmのレプリカが得られた。なお、上記パ
ラフィンワックスの78.3℃での溶融年度は100c
ps以下であった。
【0078】(実施例9)実施例8のパラフィンワック
スをラノリンワックス(商品名ラノックスFP−140
6N、吉川製油社製)に代えた以外は、実施例8と同様
にしてレプリカの成形を行なったところ2P硬化後に
「浮き」がなく、また気泡混入のない、270×270
mmのレプリカが得られた。
【0079】なお上記ラノリンワックスの(80℃ T
cmp)での溶融粘度は200cps以下であった。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オリジナル型とガラス基板をスペーサを介してセルを形
成し、そのセルのキャビティ内圧と外圧の差圧によって
キャビティ中に重合性のプレポリマー及び/又はモノマ
ー或いは液状樹脂の少なくとも1つを注入するため、樹
脂成形品中への気泡の混入を回避できると共に樹脂のバ
リ等が生じず、高品質な樹脂成形品を得ることができ
る。
【0081】又、キャビティ形状を任意に変更できる
為、いかなる形状のレプリカをも作成でき、更に、液状
の重合性プレポリマー及び/又はモノマー或いは液状樹
脂はキャビティ17の端部にまで確実に充填されるため
オリジナル型の全面に凹凸パターンを形成でき効率の良
い樹脂成形が可能となる。
【0082】更に又、セル4のスペーサとしてゲル状の
弾性体を用いることによって肉厚が均一でクラック等の
生じない優れた樹脂成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタンパ用原盤の作成方法に用いるセ
ルの形状の一例を示し、図1(a)はセルの平面図、図
1(b)はAA線断面図である。
【図2】本発明のスタンパ用原盤の作成方法に用いるセ
ルの形状の他の例を示し、図2(a)はセルの平面図、
図2(b)はBB線断面図である。
【図3】キャビティ17に未硬化の2Pを充填する工程
の説明図である。
【図4】2Pのキャビティへの注入後から、スタンパ用
原盤作成までの工程の一実施態様を示す説明図である。
【図5】2Pのキャビティへの注入後から、スタンパ用
原盤作成までの工程の他の実施態様を示す説明図であ
る。
【図6】実施例1における未硬化の2Pのキャビティへ
の注入方法を示す説明図である。
【図7】従来のディスペンススプレッド法によるスタン
パ用原盤の作成方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 オリジナル型 1′ 凹凸パターン 2 ガラス基板 3 スペーサ材 4 セル 5,5′ 注入口 6 チャンバー 7 排気口 8 吸気口 9 未硬化2P 10 硬化2P 11 固定板 12 UV光 13 テフロンチューブ 14,14′ ロート 15 電磁弁 16 突起 17 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 鹿目 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 芳野 斉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の各工程を有することを特徴とする
    表面に凹凸パターンを有する樹脂成形品の製造方法 a)表面に凹凸パターンを有するオリジナル型と平坦な
    表面を有する基板とが、その間にスペーサを介して、各
    々の表面が対向する様に配置され、且つ該オリジナル型
    と該基板及び該スペーサとで形成されてなるキャビティ
    を備えたセルを用意する工程。 b)該セルのキャビティ内部の圧力を外部圧力よりも小
    さくして外部圧力と内部圧力の差圧を利用して該キャビ
    ティ内に液状の高分子化成分及び/又は液状樹脂の少な
    くとも一方を充填せしめる工程。 c)該キャビティ内の高分子化成分及び/又は液状樹脂
    を硬化せしめてレプリカを製造する工程、及び d)該オリジナル型を該レプリカから剥離して樹脂成形
    品を得る工程。
  2. 【請求項2】 前記工程b)に於て該キャビティ内部の
    圧力を外部の圧力の1/102 〜1/104 に設定する
    請求項1への樹脂成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程b)に於て該キャビティ内部の
    圧力を外部の圧力の1/102 〜1/103 に設定する
    請求項2の樹脂成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記工程b)に於て、該キャビティ内部
    の圧力を1torr以下とする請求項1の樹脂成形品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記工程b)に於て、該キャビティ内部
    の圧力を0.1torr以下とする請求項4の樹脂成形
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記キャビティ内に充填せしめる液状の
    高分子化成分及び/又は液状樹脂の粘度104 cps以
    下とする請求項1の樹脂成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 該液状の高分子化成分及び/又は液状樹
    脂の粘度を102 〜103 cpsとする請求項6の樹脂
    成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 該液状の高分子化成分として未硬化の光
    硬化性樹脂を用いる請求項6の樹脂成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 該液状の高分子化成分及び/又は液状樹
    脂として、硬化後の体積収縮率が10%以下のものを用
    いる請求項1の樹脂成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 該スペーサの材料として液状の高分子
    化成分を含有する材料を用い、 該オリジナル型及び/又は基板の表面に未硬化のスペー
    サ材料を塗布した後、該オリジナル型及び該基板を重ね
    合せ、次いで該スペーサ材料を硬化させてスペーサとし
    て形成する工程を有する請求項1の樹脂成形品の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 該セルのスペーサとして弾性体を用い
    る請求項1の樹脂成形品の製造方法。
  12. 【請求項12】 該弾性体の硬度が80以下である請求
    項11の樹脂成形品の製造方法。
  13. 【請求項13】 該弾性体の硬度が50以下である請求
    項12の樹脂成形品の製造方法。
  14. 【請求項14】 該弾性体が、液状の高分子化成分を含
    有する材料の硬化物である請求項11の樹脂成形品の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 該弾性体がシリコーンゴムである請求
    項11の樹脂成形品の製造方法。
  16. 【請求項16】 該セルのスペーサとしてゲル状の弾性
    体を用いる請求項1の樹脂成形品の製造方法。
  17. 【請求項17】 該ゲル状の弾性体の針入度が10以上
    100以下である請求項16の樹脂成形品の製造方法。
  18. 【請求項18】 該ゲル状の弾性体の針入度が30以上
    100以下である請求項17の樹脂成形品の製造方法。
  19. 【請求項19】 該ゲル状の弾性体が液状の高分子化成
    分を含有する材料の硬化物である請求項16の樹脂成形
    品の製造方法。
  20. 【請求項20】 該ゲル状の弾性体がシリコーンゴムで
    ある請求項16の樹脂成形品の製造方法。
  21. 【請求項21】 該スペーサとして熱軟化性材料を用
    い、該セルのキャビティを液状の高分子化成分及び/又
    は液状樹脂で充填した後、該スペーサをその軟化温度よ
    り高い温度に加熱して軟化せしめた状態で該キャビティ
    内の高分子化成分及び/又は液状樹脂を硬化せしめる工
    程を有する請求項1の樹脂成形品の製造方法。
  22. 【請求項22】 該熱軟化性材料として、その軟化温度
    より10℃高い温度に於る粘度が液状の高分子化成分及
    び/又は液状樹脂の粘度より低い材料を用いる請求項2
    1の樹脂成形品の製造方法。
  23. 【請求項23】 該熱軟化性材料がワックスである請求
    項21の樹脂成形品の製造方法。
  24. 【請求項24】 該キャビティ内に液状の高分子化成分
    及び/又は液状樹脂を充填した後、該スペーサを除去し
    て該キャビティ内の高分子化成分及び/又は液状樹脂を
    硬化せしめる工程を有する請求項1の樹脂成形品の製造
    方法。
  25. 【請求項25】 該スペーサとして樹脂フィルムを用い
    る請求項1の樹脂成形品の製造方法。
  26. 【請求項26】 該凹凸パターンを有する樹脂成形品が
    光記録媒体用基板である請求項1の樹脂成形品の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 下記の各工程を有することを特徴とす
    るスタンパ用原盤の製造方法。 a)表面に凹凸パターンを有するオリジナル型と、平坦
    な表面を有する基板とがその間にスペーサを介して、各
    々の表面が対向する様に配置され、且つ該オリジナル型
    と該基板及び該スペーサとで形成されてなるキャビティ
    を備えたセルを用意する工程。 b)該セルのキャビティ内部の圧力を外部圧力よりも小
    さくして外部圧力と内部圧力の差圧を利用して該キャビ
    ティ内に液状の高分子化成分及び/又は液状樹脂の少な
    くとも一方を充填せしめる工程。 c)該キャビティ内の高分子化成分及び/又は液状樹脂
    を硬化せしめてレプリカを製造する工程。 d)該オリジナル型を該レプリカから剥離してスタンパ
    用原盤を得る工程。
  28. 【請求項28】 表面に凹凸パターンを有する樹脂成形
    品の製造装置であって、表面に凹凸パターンを有するオ
    リジナル型と、平坦な表面を有する基板とがその間にス
    ペーサを介して、各々の表面が互いに対向する様に配置
    され、且つ該オリジナル型と該基板及び該スペーサとで
    形成されてなるキャビティを備えたセルと、 該キャビティ内の圧力の減圧手段及び該キャビティ内の
    減圧状態を解放する手段、とを具備することを特徴とす
    る樹脂成形品の製造装置。
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