JPH057394B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH057394B2
JPH057394B2 JP22660489A JP22660489A JPH057394B2 JP H057394 B2 JPH057394 B2 JP H057394B2 JP 22660489 A JP22660489 A JP 22660489A JP 22660489 A JP22660489 A JP 22660489A JP H057394 B2 JPH057394 B2 JP H057394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphobetaine
antibacterial
present
general formula
dimethyloleylammonio
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP22660489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03157389A (ja
Inventor
Kazuyuki Tsubone
Noriko Uchida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Publication of JPH03157389A publication Critical patent/JPH03157389A/ja
Publication of JPH057394B2 publication Critical patent/JPH057394B2/ja
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬品、医薬部外品、化粧料及びペ
ンキ・インク等の乳化剤、可溶化剤・分散剤等に
適用可能であると共に、抗菌性に優れる後記の一
般式(1)で示す2−(ジメチルオレイルアンモニオ)
エチルホスフエートからなるホスホベタインに関
する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 皮膚刺激の少ない界面活性剤の開発が一般的に
望まれている一方、広範囲に強い抗菌スペクトル
を有する物質を有効成分とする抗菌剤も常に求め
られている。米国特許公報3856893号に示されて
いる如く、リン脂質類似構造を有するリン酸エス
テル系界面活性剤が提案されている。この界面活
性剤につき詳細に調べると、本物質は、優れた界
面活性能を持つが抗菌性については必ずしも充分
ではなかつた。 〔課題を解決するための手段〕 そこで、この問題点を解決するために、鋭意検
討を行つた結果、後記一般式で示されるホスホベ
タイン系両性界面活性剤が、界面活性に優れると
同時に、抗菌活性に優れることを見出し、本発明
を完成した。従つて、本発明の目的は、後記一般
式で示される2−(ジメチルオレイルアンモニオ)
エチルホスフエートからなるホスホベタインを提
供することにある。 すなわち、本発明は、下記一般式(1) (式中、Rはオレイル基)で表される2−(ジメ
チルオレイルアンモニオ)エチルホスフエートか
らなるホスホベタインである。 本発明の前記一般式(1)で表される2−(ジメチ
ルオレイルアンモニオ)エチルホスフエートから
なるホスホベタインは、例えば、次のように製造
される。 一般式(2) (式中、Rはオレイル基、Xは塩素、ヨウ素、臭
素またはフツ素)で表わされるハロゲン化ジメチ
ル(2−ヒドロキシエチル)オレイルアンモニウ
ムをベンゼン(濃度は1〜40重量%)に溶解した
溶液に前記原料に対して1〜4倍モルのオキシ塩
化リンを攪拌しながら室温下で徐々に加えた後、
そのまま攪拌を2〜30時間続ける。その後、反応
液から溶媒を留去し、水を溶媒として室温下で2
〜10時間攪拌する。反応後、塩基を用いて反応液
のPHを6.0に調製する。その後、水を除去し、脱
塩すると目的とするホスホベタインが得られる。 尚、前記の塩基としは、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニア水、トリエタノールア
ミン等が適用される。 また、脱塩には、イオン交換膜またはイオン交
換樹脂を使用することが一般的であるが、目的に
よつては脱塩処理を施さずに、使用することも可
能である。 前記一般式(1)で表され且つ後記の実施例で得ら
れた本発明のホスホベタインは、後記の分析値を
有し、同定された。 また、本発明のホスホベタインは水に対する溶
解性も優れているという新たな効果もある。 〔実施例〕 以下、実施例および試験例によつて本発明を詳
述する。 なお、実施例に示した部とは重量部を意味す
る。 実施例 2−(ジメチルオレイルアンモニオ)エチルホ
スフエートの合成 攪拌機を備えた0.5のフラスコに塩化ジメチ
ル(2−ヒドロキシエチル)オレイルアンモニウ
ム39g(0.1モル)をベンゼン200mlに溶解し、オ
キシ塩化リン45.9g(0.3モル)を室温下攪拌し
ながら、徐々に滴下する。滴下終了後、そのまま
20時間攪拌を続ける。この後、エバポレーターに
よつて溶媒を除去し、残さに水を加えて室温下5
時間攪拌する。反応後、水酸化ナトリウムを用い
てPHを6.0に調整し、エバポレーターで水を除去
する。得られる残さを試料として、エタノールを
溶媒としてソツクスレー抽出を行い、エタノール
抽出液から溶媒を留去する。更に、得られる残さ
を試料として、マイクロ・アナライザーG−1100
(旭化成製)を用いて無機イオンを完全除去した
後、エタノールとジエチルエーテルの混合液
(2:1)を溶媒として再結晶すると白色粉末29
gを得た。得られたこの白色粉末は、次に示した
分析結果から、目的化合物の2−(ジメチルオレ
イルアンモニオ)エチルホスフエートであること
を確認した。(収率:85%) IRスペクトル:3376、3004、2924、1464、1976、
1236cm-1 元素分析値:炭素、63.1%(63.0%);水素、
10.95%(10.98%);窒素、3.32%(3.31%)但
し、かつこ内の数値は理論値。 試験例 1 本試験例は、本発明に係るホスホベタインの界
面活性能を説明するためのものである。 実施例で得たホスホベタインについて表面張力
低下能の測定を行つた。比較の対照物質として米
国特許公報3856893号に記載のホスホベタイン
(R=ステアリル)を使用して、同様の測定を行
つた。表面張力の測定はフイツシヤー表面張力計
を使用し、23.5℃で測定した。本発明に係るホス
ホベタインの表面張力は、0.1%水溶液で、22ダ
イン/cmであるのに対し、対照物質の表面張力
は、30ダイン/cmであつた。 本発明のホスホベタインの表面張力は、比較の
対照物質と比べ、著しく優れている。 試験例 2 本試験例は、本発明に係るホスホベタインの抗
菌活性を説明するためのものである。 抗菌試験は、日本化学療法学会法に準じた最小
発育阻止濃度(MIC)測定法に準じて行つた。
その結果を第1表に示した。なお、対照物質とし
ては抗菌剤として最も汎用されているクロルヘキ
シジン・ジグルコネートを用いた。表中の数値は
MIC値を示し、この値が小さい方がその菌に対
する抗菌活性が強いことを示す。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のホスホベタインは、界
面化学的性質に優れると共に、抗菌活性に優れ、
洗浄基剤、乳化剤、可溶化剤、分散剤として化粧
水、シヤンプー、洗顔クリーム、スキンクリー
ム、ヘアークリーム、ヘアートニツク、ヘアート
リートメント、フアンデシーシヨン、クリーム、
軟膏剤等医薬品、医薬部外品、化粧料に、更に、
口腔衛生剤、抗菌繊維、抗菌性塗料、抗菌性洗浄
剤、水虫治療薬の薬剤及び化粧料の薬効成分とし
ての応用等広く適用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式(1) (式中、Rはオレイル基)で表される2−(ジメ
    チルオレイルアンモニオ)エチルホスフエートか
    らなるホスホベタイン。
JP22660489A 1989-07-24 1989-08-31 ホスホベタイン Granted JPH03157389A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-192078 1989-07-24
JP19207889 1989-07-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03157389A JPH03157389A (ja) 1991-07-05
JPH057394B2 true JPH057394B2 (ja) 1993-01-28

Family

ID=16285273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22660489A Granted JPH03157389A (ja) 1989-07-24 1989-08-31 ホスホベタイン

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JP (1) JPH03157389A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590228B2 (ja) * 2004-08-17 2010-12-01 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット用インク及びインクジェット用インクセット

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Publication number Publication date
JPH03157389A (ja) 1991-07-05

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