JPH057382U - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JPH057382U
JPH057382U JP3646691U JP3646691U JPH057382U JP H057382 U JPH057382 U JP H057382U JP 3646691 U JP3646691 U JP 3646691U JP 3646691 U JP3646691 U JP 3646691U JP H057382 U JPH057382 U JP H057382U
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川 正 純 芥
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株式会社近藤鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い範囲で効率良く集塵することが可能であ
り、集塵部の移動を容易かつ安全に行うことができる集
塵装置を提供する。 【構成】 回動梁と、この回動梁に沿って摺動自在とし
た摺動梁を設ける。回動梁の基端側に集塵装置本体を設
けると共に摺動梁に集塵部を吊設し、集塵装置本体と集
塵部とを伸縮自在なダクトで連結する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば、工場内の粉塵や煙を除去する際に利用される集塵装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記した集塵装置としては、例えば、集塵装置本体と集塵部とをダクト で連結し、集塵部を工場内の天井や壁面に設置した構成をなすもののほか、集塵 部をフレキシブルダクトで集塵装置本体に連結して、集塵部を移動自在とした構 成をなすものがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の集塵装置にあっては、集塵部を天井や壁面に設置し たものの場合、集塵部から離れた場所で溶接などの作業を行う時には、集塵効率 がよいとはいえないという問題があった。
【0004】 また、集塵部をフレキシブルタダクトで連結したものの場合、集塵部の移動に 際して、フレキシブルダクトが工作機械やワークに引っ掛って破損したり、作業 員が足をとられて転倒したりする可能性があるという問題を有しており、これら の問題を解決することが従来の課題であった。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、広い範囲で効率 良く集塵することが可能であり、集塵部の移動を容易かつ安全に行うことができ る集塵装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わる集塵装置は、基端を水平方向に回動自在に支持させた回動梁 と、前記回動梁にその長手方向に沿って摺動自在に設けた摺動梁を備え、前記回 動梁の基端側には集塵装置本体を設けると共に前記摺動梁には当該摺動梁に沿っ て移動自在でかつ鉛直方向に移動可能に集塵部を吊設し、前記集塵装置本体と集 塵部とを前記回動梁および摺動梁に支持される伸縮自在なダクトで連結した構成 としたことを特徴としており、このような集塵装置の構成を前述した従来の課題 を解決するための手段としている。
【0007】
【考案の作用】
この考案に係わる集塵装置では、集塵部を摺動梁の先端側に位置させた状態で この摺動梁を回動梁の先端方向に摺動させて延出させると、ダクトがこの摺動梁 の摺動に合わせて伸びるので、集塵部は、回動梁の全長に加えて摺動梁のほぼ全 長分だけ離れた位置まで移動することとなり、集塵作業を行い得る範囲は広いも のとなる。
【0008】 このとき、ダクトは回動梁および摺動梁に支持されているので、集塵部の移動 に際しては、ダクトが工作機械やワークに引っ掛って破損するなどといった障害 は生じないこととなる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1ないし図5はこの考案に係わる集塵装置の一実施例を示し、この集塵装置 1は、壁面41に固定した基部42に設けてあり、この基部42に水平に取り付 けた回動梁2と、この回動梁2の下方でかつその長手方向に沿って設けた摺動梁 3と、回動梁2の基端側に設けた集塵装置本体4と、摺動梁3に吊り下げた状態 で設けた集塵部5から主として構成されている。
【0011】 回動梁2は、図4に示すように、I形鋼よりなっており、その基端から長手方 向に突出する上側プレート2aおよび下側プレート2bを有している。そして、 この回動梁2は、これらのプレート2a,2bの各突出部分を基部42の下端部 分に設けた側面略コ字状をなす梁取付用ブラケット10の内側に嵌合した状態で 鉛直方向にボルト10aを貫通させ、このボルト10aにナット10bをねじ込 むことによって、水平方向に回動自在に取り付けてある。
【0012】 この場合、基部42の上端部分に設けたヒンジ6と、回動梁2の先端部の上フ ランジ2Aに設けた突片2cとの間には、ステー7が回動梁2とともに回動する ようにして設けてあり、このステー7の突片2c寄りの部分に備えたターンバッ クル7aを適宜操作することによって、回動梁2が撓まないようにしてある。
【0013】 また、回動梁2の先端部の両側には、図3に示すように、上,下フランジ2A ,2B間に固定下ベースプレート8,8を介して摺動梁3側に延出するローラ保 持用プレート9,9がそれぞれ対抗して設けてあり、これらのローラ保持用プレ ート9,9の延出部分の各内側には、軸受11a,(11a)を介してローラ軸 11,11に支持させたローラ12,12が設けてある。
【0014】 前記摺動梁3は、回動梁2とほぼ同じ全長を有していると共に図3および図4 に示すように、回動梁2と同様にI形鋼よりなっている。そして、基端部の両側 には、上,下フランジ3A,3B間に固定したベースプレート13,13を介し て回動梁2側に延出するローラ保持用プレート14,14がそれぞれ対向して設 けてあると共に、これらのローラ保持用プレート14,14の延出部分の各内側 にも、ローラ軸15,15に支持させたローラ16,16が設けてあり、摺動梁 3は、前記回動梁2側のローラ12,12をこの摺動梁3のウェブ3Cを間にし た状態で上フランジ3Aの下面に各々当接させると共に、摺動梁3側のローラ1 6,16を回動梁2のウェブ2Cを間にした状態で上フランジ2Aの下面に各々 当接させることによって、回動梁2の長手方向に沿って摺動自在、すなわち回動 梁2の先端から延出することができるようにしてある。
【0015】 この場合、摺動梁3側のローラ保持用プレート14,14の各内側に、回動梁 2の下フランジ2Bの上面に当接するローラベアリング17,17をそれぞれ設 けることによって、両梁2,3間にがたつきが生じないようにしていると共に、 回動梁2のウェブ2Cの先端寄りの部位と基端近傍とに各々ストッパ18,18 を設けることによって、摺動梁3の摺動範囲を規制するようにしている。
【0016】 また、摺動梁3の基端面には制動部19が設けてある。この制動部19は、図 5に示すように、摺動梁3の基端面に開口を上方に向けて固定した有底円筒状の ケース20と、このケース20内に嵌合してあると共に回動梁2の下フランジ2 Bと当接して摺動梁3の制動を行う制動部材21を上端に装着した円筒部材22 と、この円筒部材22内に圧縮した状態で嵌合してあると共に両端をケース20 の底部と制動部材21とに各々当接させたコイルばね23とを備えており、この コイルばね23の弾発力によって、制動部材21を回動梁2の下フランジ2Bに 押し付けることにより、摺動梁3を回動梁2に対して固定状態とすることができ るようにしてある。そして、この制動部19は、ケース20の底部の中心を貫通 して先端を制動部材21にねじ込ませたアイボルト24を有していると共に、こ のアイボルト24に接続させたワイヤ25を有しており、このワイヤ25を下方 向に引くことにより、制動部材21を回動梁2の下フランジ2Bから離間させて 摺動梁3の固定状態を解除するようにしていると共に、この状態でワイヤ25を 回動梁2の長手方向に引張ることによって、摺動梁3の摺動操作を行うようにし ている。
【0017】 前記集塵装置本体4は、前記壁面41に隣接して設けてあり、ダスト収容箱を 内蔵している。
【0018】 一方、集塵部5は、吊り下げ用ブラケット28を有しており、摺動梁3の下フ ランジ3Bと嵌合するフレーム27,27に各一端をそれぞれ連結した伸縮自在 な一対のアーム26,26の各他端をこの吊り下げ用ブラケット28に連結する ことにより、鉛直方向に移動可能としてある。
【0019】 この場合、フレーム27は正面形状が略凹形をなし、このフレーム27は、そ の対向する壁面の各内側に、このフレーム27を前記下フランジ3Bに嵌合した 状態においてウェブ3Cを間にして下フランジ3Bの上面に各々当接するローラ ベアリング29,29を備えており、摺動梁3の下フランジ3Bに沿って移動自 在となっている。そして、摺動梁3の先端部分のウェブ3Cにストッパ27aを 設けることにより、フレーム27が摺動梁3から脱落するのを防止している。
【0020】 また、このフレーム27,27の間には、下方に延出する一対のプーリ保持用 プレート30,30が(図1では示していない)が設けてある。これらのプレー ト30,30の間には、ピン31に支持させたプーリ32が設けてあり、このプ ーリ32に、一端を集塵部5に接続しかつ他端をバランサー30に接続させたワ イヤ34を巻き掛けることによって、集塵部5の移動を少ない力で行うことがで きるようにしてある。
【0021】 そして、集塵装置本体4と集塵部5とは伸縮自在なダクト35を介して連結し てあり、このダクト35を回動梁2および摺動梁3に沿って支持させることによ り、集塵部5を摺動梁3の長手方向に移動させる際に、ダクト35が地面をはう ことがないようにしてある。
【0022】 次に、上記した集塵装置1を用いて集塵する要領を説明する。
【0023】 まず、壁面41の近傍におかれた回動梁2を反時計方向(あるいは時計方向) に回動させて、集塵を行う位置の方向にあわせる。
【0024】 ここで、図1左側で集塵する場合には、制動部19のワイヤ25を引いて摺動 梁3の固定状態を解除すると同時に、このワイヤ25を回動梁2の先端方向に引 いて摺動梁3を図1左側に摺動させ、摺動梁3を回動梁2の先端から延出させた 状態(図1に実線で示す状態)とした時点でワイヤ25を離し、摺動梁3を回動 梁2に対して固定する。このとき、回動梁2の先端側のストッパ18にローラ保 持用プレート14,14が当接するので、摺動梁3が回動梁2から脱落すること はない。
【0025】 続いて、図1に二点鎖線で示す状態の集塵部5を摺動梁3の先端側に移動させ ると共に降下させて実線で示す状態とした後、集塵を開始する。
【0026】 このとき、ダクト35は回動梁2および摺動梁3によって支持されているので 、このダクト35が工作機械やワークなどに引掛かったりすることなく集塵部5 を移動させることができ、作業中に足を取られたりすることもない。また、摺動 梁3の先端部のストッパ27aにフレーム27が当接するので、集塵部5が摺動 梁3から脱落することはない。
【0027】 そして、図1左側から図1右側に至るまで連続して集塵する際には、その中間 部分までは集塵部5を図1右方向に移動させながら集塵を行い、図1右側までは 、制動部19による摺動梁3の固定状態を解除して摺動梁3を図1に右側へ移動 させながら集塵を行う。このとき、回動梁2の基端側のストッパ18にローラ保 持用プレート14,14が当接するので、摺動梁3が壁面41に衝突することは ない。
【0028】 この間、集塵部5の移動経路内に大きな工作機械やワークがおいてある場合に は、アーム26,26を縮めながら集塵部5を押し上げることによって対処でき る。
【0029】 以下、回動梁2を適宜回動させて、上記動作を繰り返すことによって、広い範 囲内で集塵を行うことができる。
【0030】 なお、この考案に係わる集塵装置1の詳細な構成は、上記した実施例に限定さ れるものではない。
【0031】
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係わる集塵装置では、基端を水平方向に 回動自在に支持させた回動梁と、前記回動梁にその長手方向に沿って摺動自在に 設けた摺動梁を備え、前記回動梁の基端側には集塵装置本体を設けると共に前記 摺動梁には当該摺動梁に沿って移動自在でかつ鉛直方向に移動可能に集塵部を吊 設し、前記集塵装置本体と集塵部とを前記回動梁および摺動梁に支持される伸縮 自在なダクトで連結した構成としたから、集塵を広範囲で効率良く行うことが可 能であり、集塵部の移動に際しては、その作業を容易かつ安全に行うことができ るという非常に優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る集塵装置の一実施例を示す側面
説明図である。
【図2】図1に示す摺動梁の先端を正面方向から見た部
分拡大説明図である。
【図3】図1のA−A線位置での拡大断面説明図であ
る。
【図4】図1のB−B線位置での拡大断面説明図であ
る。
【図5】図1に示す制動部の拡大断面説明図である。
【符号の説明】
1 集塵装置 2 回動梁 3 摺動梁 4 集塵装置本体 5 集塵部 35 ダクト

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基端を水平方向に回動自在に支持させた
    回動梁と、前記回動梁にその長手方向に沿って摺動自在
    に設けた摺動梁を備え、前記回動梁の基端側には集塵装
    置本体を設けると共に前記摺動梁には当該摺動梁に沿っ
    て移動自在でかつ鉛直方向に移動可能に集塵部を吊設
    し、前記集塵装置本体と集塵部とを前記回動梁および摺
    動梁に支持される伸縮自在なダクトで連結したことを特
    徴とする集塵装置。
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