JPH059775U - 溶接機用吊下装置 - Google Patents

溶接機用吊下装置

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JPH059775U
JPH059775U JP3646891U JP3646891U JPH059775U JP H059775 U JPH059775 U JP H059775U JP 3646891 U JP3646891 U JP 3646891U JP 3646891 U JP3646891 U JP 3646891U JP H059775 U JPH059775 U JP H059775U
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川 正 純 芥
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株式会社近藤鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーンによる製品や治具の運搬を妨げるこ
となく広範囲で溶接作業を行うことができると共に、被
溶接物がとくに大きい場合であっても対処することがで
きる溶接機用吊下装置を提供する。 【構成】 支柱57にベース2を昇降可能に設け、ベー
ス2を昇降させる電動チェーンブロック3を設ける。ベ
ース2に回動梁4を設けると共に、回動梁4に摺動梁5
を設け、摺動梁5に溶接ワイヤ送給機構54を吊り下げ
る送給機構用吊下機構6を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、半自動溶接機などの溶接機の使用時に、この溶接機にそなえた溶 接ワイヤ送給機構を吊り下げるのに利用される溶接機用吊下装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
溶接機、例えば半自動溶接機は、図11に示すように、床面に設置した溶接用 電源61と、溶接トーチ62と、溶接ワイヤ63をコイルにしたワイヤリール6 4aおよび図示しないワイヤ送給用電動機を具備して溶接トーチ62に溶接ワイ ヤ63を送給する溶接ワイヤ送給機構64を備えている。そして、溶接用電源6 1と溶接ワイヤ送給機構64は電源用ケーブル65によって接続されていると共 に、溶接ワイヤ送給機構64と溶接トーチ62はフレキシブル・コンジット66 によって接続されており、溶接用電源61から離れた場所で溶接作業を行うこと ができるようになっている。
【0003】 このような半自動溶接機を工場内で使用する場合には、前記溶接ワイヤ送給機 構64が溶接作業ならびに品物,治具等の運搬の邪魔にならないように上方から 吊り下げるのが一般的である。
【0004】 従来、このような半自動溶接機の溶接ワイヤ送給機構64の上方から吊り下げ るのに利用される溶接器用吊下装置としては、例えば、工場の壁面70に水平に 設けた片持梁71と、この片持梁71に沿って移動できるように設けた送給機構 用吊下機構72を備え、この送給機構用吊下機構72にワイヤ73を介して溶接 ワイヤ送給機構64を吊り下げることによって、壁面70に隣接して設置した溶 接用電源61から離れた場所でかつ片持梁71の長さ範囲内で、溶接ワイヤ送給 機構64を容易に移動させて溶接作業を行うことができるようにしたものがあっ た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような溶接機用吊下装置では、溶接作業を行える範囲が片 持梁71の長さでかつ片持梁71の近くに限定されしまうこと、片持梁71の長 さ寸法を大きくして作業範囲を広くした際には例えばクレーンによって製品や治 具を運搬するときに片持梁71が邪魔になってしまう場合があること、被溶接物 (母材)の凹凸に応じて溶接ワイヤ送給機構64あるいは片持梁71全体の鉛直 方向の位置を簡単に変えられないこと、などといった課題があった。
【0006】
【考案の目的】
この考案は、以上のような従来の課題に着目してなされたもので、例えばクレ ーンによる製品や治具などの運搬を妨げることなく従来のものに比べて溶接作業 を広範囲に行うことができると共に、被溶接物(母材)の凹凸に対応して溶接ワ イヤ送給機構のみならず梁全体の鉛直方向位置を容易に変えることができる溶接 機用吊下装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わる溶接機用吊下装置は、壁面あるいは支柱の躯体側に設けたベ ースと、前記ベ−スを鉛直方向に移動させる昇降手段と、前記ベースに基端を水 平方向に回動自在に支持させた回動梁と、前記回動梁にその長手方向にそって摺 動自在に設けた摺動梁と、前記摺動梁に沿って移動自在でかつ溶接機、例えば半 自動用接機にそなえた溶接ワイヤ送給機構を鉛直方向に移動可能に吊り下げる送 給機構用吊下機構を備えた構成としたことを特徴としており、このような溶接機 用吊下装置の構成を上述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】
【考案の作用】
この考案に係わる溶接機用吊下装置では、溶接ワイヤ送給機構を吊り下げた送 給機構用吊下機構を摺動梁の先端側に位置させた状態でこの摺動梁を回動梁の先 端方向に摺動させて延出させると、溶接ワイヤ送給機構および溶接トーチは、回 動梁の基端からその全長に加えて摺動梁のほぼ全長分だけ離れた位置まで移動す ることになるので、溶接作業を行い得る範囲は広いものとなる。そして、この状 態で回動梁を回動させると、溶接ワイヤ送給機構および溶接トーチは旋回して移 動するので、溶接作業を行うことができる範囲はより一層広いものとなる。
【0009】 また、この溶接機用吊下装置の近くで例えば、クレーンによって製品や治具な どを運搬する際には、摺動梁を回動梁の基端側に摺動させて引込ませたり、回動 梁を適宜方向にそして適宜角度回動させたりすることによって、運搬経路を妨害 するのを回避することができ、運搬作業は支障なく行えることとなる。
【0010】 さらに、この考案に係わる溶接機用吊下装置では、送給機構用吊下機構によっ て溶接ワイヤ送給機構を鉛直方向に移動させることができると共に、昇降手段に よりベースを鉛直方向に移動させる、すなわち、回動梁および摺動梁を全体的に 鉛直方向に移動させることができるので、被溶接物(母材)に大きな凹凸がある 場合でも容易に対応できることとなる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1ないし図10はこの考案に係わる溶接機用吊下装置の一実施例を示し、こ の実施例では、溶接機が半自動溶接機である場合を例にとって示しており、図に 示す半自動溶接機は、工場内の支柱((躯体)57の近傍に設けた溶接用電源5 1と、溶接トーチ52と、溶接ワイヤ53をコイルにしたワイヤリール54aお よび図示しないワイヤ送給用電動機を具備して溶接トーチ52に溶接ワイヤ53 を定速送給する溶接ワイヤ送給機構54を備え、溶接ワイヤ送給機構54には、 この溶接ワイヤ送給機構54と溶接用電源51との間に設けた電源用ケーブル5 5を介して電源を供給するようになっていると共に、溶接トーチ52には、この 溶接トーチ52と溶接ワイヤ送給機構54との間に設けたフレキシブル・コンジ ット56を介して溶接ワイヤ53が送給されるようになっている。
【0013】 この半自動溶接機の溶接ワイヤ送給機構54を吊り下げる装置、すなわち、溶 接機用吊下装置1は、前記支柱57に設けてあり、支柱57に沿って移動可能に 設けたベース2と、このベース2を昇降させる昇降手段としての電動チェーンブ ロック3と、ベース2に水平に取り付けた回動梁4と、この回動梁4の下方でか つその長手方向に沿って設けた摺動梁5と、この摺動梁5に設けた前記溶接ワイ ヤ送給機構54を吊り下げるための送給機構用吊下機構6とから主として構成さ れている。
【0014】 前記支柱57には、図3および図4に示すように、I形鋼よりなるレール58 が長手方向に沿ってレール用ブラケット58aを介して設けてあり、ベース2は 、このレール58上を移動するようになっている。このベース2はみぞ形鋼より なるものであって、開口部分をレール58側に向けた状態で設けてあり、上下端 部における対向壁2a,2aの各外側にはローラ支持体7,7がそれぞれ設けて ある。そして、これらのローラ支持体7,7のレール58側に延出する各々の先 端部分には、ローラ8,8が対向した状態でそれぞれ設けてあり、ベース2はこ れらのローラ8,8をレール58のウエブ58Cを間にした状態で対向フランジ 58A,58B間に各々位置させることによって、レール58に沿って移動する 、すなわち、支柱57に沿って移動することができるようになっている。
【0015】 簡略的に示す電動チェーンブロック3は、レール58の上端に設けたブラケッ ト59から吊り下げた状態で設けてあり、チェーン3aをベース2の上端の連結 ブラケット9に接続させている。
【0016】 前記回動梁4は、図7に示すように、レール58と同じくI形鋼よりなってお り、その基端から長手方向に突出する上側プレート4aおよび下側プレート4b を有している。そして、この回動梁4は、これらのプレート4a,4bの各突出 部分をベース2の下端部分に設けた側面略コ字状をなす梁取付用ブラケット10 の内側に嵌合した状態で鉛直方向にボルト10aを貫通させ、このボルト10a にナット10bをねじ込むことによって、水平方向に回動自在に取り付けてある 。
【0017】 この場合、ベース2の上端部分に設けたヒンジ11と、回動梁4の先端部の上 フランジ4Aに設けた突片4cとの間には、ステー12が回動梁4とともに回動 するようにして設けてあり、このステー12の突片4c寄りの部分に備えたター ンバックル12aを適宜操作することによって、回動梁4が撓まないようにして ある。
【0018】 また、回動梁4の先端部の両側には、図6に示すように、上,下フランジ4A ,4B間に固定したベースプレート13,13を介して摺動梁5側に延出するロ ーラ保持用プレート14,14がそれぞれ対向して設けてあり、これらのローラ 保持用プレート14,14の延出部分の各内側には、軸受15,(15)を介し てローラ軸16,16に支持させたローラ17,17が設けてある。
【0019】 前記摺動梁5は、回動梁4とほぼ同じ全長を有している共に図6および図7に 示すように、回動梁4と同様にI形鋼よりなっている。そして、基端部の両側に は、上,下フランジ5A,5B間に固定したベースプレート18,18を介して 回動梁4側に延出するローラ保持用プレート19,19がそれぞれ対向して設け てあると共に、これらのローラ保持用プレート19,19の延出部分の各内側に も、ローラ軸20,20に支持させたローラ21,21が設けてあり、摺動梁5 は、前記回動梁4側のローラ17,17をこの摺動梁5のウエブ5Cを間にした 状態で上フランジ5Aの下面に各々当接させると共に、摺動梁5側のローラ21 ,21を回動梁4のウエブ4Cを間にした状態で上フランジ4Aの下面に各々当 接させることによって、回動梁4の長手方向に沿って摺動自在、すなわち回動梁 4の先端から延出することができるようにしてある。
【0020】 この場合、摺動梁5側のローラ保持用プレート19,19の各内側に、回動梁 4の下フランジ4Bの上面に当接するローラベアリング22,22をそれぞれ設 けることによって、両梁4,5間にがたつきが生じないようにしていると共に、 図9にも示すように、回動梁4のウエブ4Cの先端寄りの部位と基端近傍とに各 々ストッパ23,23を設けることによって、摺動梁5の摺動範囲を規制するよ うにしている。
【0021】 また、摺動梁5の基端面には制動部24が設けてある。この制動部24は、図 8に示すように、摺動梁5の基端面に開口を上方に向けて固定した有底円筒状の ケース25と、このケース25内に嵌合してあると共に回動梁4の下フランジ4 Bと当接して摺動梁5の制動を行う制動部材26を上端に装着した円筒部材27 と、この円筒部材27内に圧縮した状態で嵌合してあると共に両端をケース25 の底部と制動部材26とに各々当接させたコイルばね28とを備えており、この コイルばね28の弾発力によって、制動部材26を回動梁4の下フランジ4Bに 押し付けることにより、摺動梁5を回動梁4に対して固定状態とすることができ るようにしてある。そして、この制動部24は、ケース25の底部の中心を貫通 して先端を制動部材26にねじ込ませたアイボルト29を有していると共に、こ のアイボルト29に接続させたワイヤ30を有しており、このワイヤ30を下方 向に引くことにより、制動部材26を回動梁4の下フランジ4Bから離間させて 摺動梁5の固定状態を解除するようにしていると共に、この状態でワイヤ30を 回動梁4の長手方向に引張ることによって、摺動梁5の摺動操作を行うようにし ている。
【0022】 前記送給機構用吊下機構6は、図5に示すように、摺動梁5の下フランジ5B Bと嵌合する正面形状が略凹形をなすベアリング保持用フレーム32を備えてい るとともに、前記溶接ワイヤ送給機構54側に取り付けた吊下用ブ ラケット33(図5では示していない)を備えている。
【0023】 前記フレーム32は、その対向する壁部の各内側に、このフレーム32を前記 下フランジ5Bに嵌合した状態においてウエブ5Cを間にして下フランジ5Bの 上面に各々当接するローラベアリング34,34を備えており、摺動梁5の下フ ランジ5Bに沿って移動自在となっている。この場合、摺動梁5の先端部分のウ エブ5Cにストッパ31を設けることにより、フレーム32が摺動梁5から脱落 するのを防止している。
【0024】 また、このフレーム32の底部には、下方に延出する一対のプーリ保持用プレ ート35,35が設けてあり、両プレート35,35の間には、ピン36に支持 させたフレーム側プーリ37が設けてあると共に、このフレーム側プーリ37の 下方に位置するワイヤ固定用ピン38が設けてある。
【0025】 一方、吊下用ブラケット33は、溶接ワイヤ送給機構54が有するリール収納 ケース54bの上端から突出するようにして固定してあり、この突出部分にはブ ラケット側プーリ39が設けてある。
【0026】 そして、この送給機構用吊下機構6は、フレーム32側のワイヤ固定用ピン3 8に一端を固定したワイヤ40をブラケット側プーリ39およびフレーム側プー リ37に順次引掛けると共に、ワイヤ40の他端をリール収納ケース54bに設 けたワイヤ止め41に結び付けることによって、溶接ワイヤ送給機構54を摺動 梁5の長手方向に移動自在にそして鉛直方向に移動可能に吊り下げることができ るようにしてある。
【0027】 また、この溶接機用吊下装置1は、回動梁4および摺動梁5の各下フランジ4 Bおよび5Bの下側で両端間にかけ渡したケーブル吊下用ワイヤ42,43を各 々備えており、これらのケーブル吊下用ワイヤ42,43に複数のリング部材4 4を介して電源用ケーブル55を吊り下げるようにすることによって、作業中に この電源用ケーブル55に足を取られたり、電源用ケーブル55が床面E上の被 溶接物(母材)Wに引掛かったりすることがないようにしてある。
【0028】 次に、上記した溶接機用吊下装置1を用いて溶接ワイヤ送給機構54を吊り下 げた半自動溶接機によって溶接を行う要領を説明する。
【0029】 まず、電動チェーンブロック3を作動させて回動梁4の回動が支障なく行える 高さに回動梁4を図2に仮想線で示すように移動させる。
【0030】 次いで、図10において支柱57の近傍の位置A(あるいは位置C)に置かれ た一点鎖線で示す回動梁4を反時計方向(あるいは時計方向)に回動させて、溶 接を行う位置(この場合は位置B)の方向にあわせて図10に実線で示す状態と したのち、再び電動チェーンブロック3を作動させて溶接に適した高さに回動梁 4を移動させる。
【0031】 ここで、被溶接物(母材)Wの図1左側を溶接する場合には、制動部24のワ イヤ30を引いて摺動梁5の固定状態を解除すると同時に、このワイヤ30を回 動梁4の先端方向に引いて摺動梁5を図1左側(図10では上側)に摺動させ、 摺動梁5を回動梁4の先端から延出させた状態(図10に二点鎖線で示す状態、 すなわち図1に示す状態)とした時点でワイヤ30を離し、摺動梁5を回動梁4 に対して固定する。このとき、回動梁4の先端側のストッパ23にローラ保持用 プレート19,19が当接するので、摺動梁5が回動梁4から脱落することはな い。
【0032】 続いて、図1に二点鎖線で示す状態の送給機構用吊下機構6を摺動梁5の先端 側に移動させて実線で示す状態とした後、溶接トーチ52を操作して溶接を開始 する。
【0033】 このとき、電源用ケーブル55はケーブル吊下用ワイヤ42,43によって吊 りさげられているので、この電源用ケーブル55が被溶接物Wなどに引掛かった りすることなく溶接ワイヤ送給機構54を移動させることができ、作業中に足を とられたりすることもない。また、摺動梁5の先端部のストッパ31に送給機構 用吊下機構6のフレーム32が当接するので、送給機構用吊下機構6が摺動梁5 から脱落することはない。
【0034】 そして、溶接物Wの図1左側から図1右側に至るまで連続して溶接する際には 、被溶接物Wの中間部分までは溶接トーチ52の移動とともに、送給機構用吊下 機構6を図1右方向に移動させながら溶接を行い、被溶接物Wの図1右側までは 、制動部24による摺動梁5の固定状態を解除して摺動梁5を図1右側へ移動さ せると共に、送給機構用吊下機構6を一旦摺動梁5の先端側に移動させた後再び 図1右方向に移動させながら溶接を行う。このとき、回動梁4の基端側のストッ パ23にローラ保持用プレート19,19が当接するので、摺動梁5がレール5 8に衝突することはない。
【0035】 この間、例えば被溶接物Wが高低差の大きい凹凸を有している場合には、送給 機構用吊下機構6のワイヤ40を引いてこの送給機構用吊下機構6を上昇させる ことによって対処でき、さらに、被溶接物Wがとくに大きくて送給機構用吊下機 構6の上昇だけで対処できない場合には、電動チェーンブロック3の作動により 回動梁4を上昇させることによって容易に対処できる。
【0036】 以下、回動梁4を適宜昇降させると共に、図10に示す位置Aから位置Cの範 囲の中で適宜回動させて、上記動作を繰り返すことによって、図10の半円内の いずれの位置でかつ回動梁4が昇降できる範囲内において溶接を行うことができ る。
【0037】 また、上述した動作中、回動梁4の昇降,回動、摺動梁5の摺動および送給機 構用吊下機構6の移動の順序は、適宜変更してもよい。
【0038】 また、この作業中において、例えば図示しないクレーンにより、被溶接物Wの 近くで製品や治具などを運搬する必要が生じた場合は、一旦、回動梁4の先端側 を図10に示すベース2側の位置A,Cに回動させたり、摺動梁5を回動梁4の 基端側に摺動させて引っ込めたり、回動梁4を低い位置に降下させたりすれば、 運搬経路を妨害するのを回避できる。
【0039】 なお、この考案に係る溶接器用吊下装置1の詳細な構成は、上記した実施例に 限定されるものではなく、他の構成として、例えば昇降手段に手動のチェーンブ ロックを用いることも可能である。
【0040】
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係る溶接機用吊下装置では、躯体側に設 けたベースと、前記ベースを鉛直方向に移動させる昇降手段と、前記ベースに基 端を水平方向に回動自在に支持させた回動梁と、前記回動梁にその長手方法に沿 って摺動自在に設けた摺動梁と、前記摺動梁に沿って移動自在でかつ溶接機,例 えば半自動溶接機の溶接ワイヤ送給機構を鉛直方向に移動可能に吊り下げる送給 機構用吊下機構を備えた構成としたから、例えば、クレーンによる製品や治具等 の運搬を妨害することがないうえ、従来と比較して溶接作業を行い得る範囲を格 段に広げることが可能になると共に、溶接ワイヤ送給機構の鉛直方向位置のみな らず梁全体の鉛直方向位置をも容易に変えることができることから、被溶接物( 母材)の凹凸、とくに大きな被溶接物の溶接に対処することが可能であるという 実用的価値大なる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る溶接機用吊下装置の一実施例を
示す側面説明図である。
【図2】図1に示した溶接機用吊下装置の回動梁の昇降
動作を説明する側面説明図である。
【図3】図1に示したベースのレールに対する取付け状
態を示す拡大側面説明図である。
【図4】図3に示したベースの正面説明図である。
【図5】図1に示した摺動梁の先端を正面方向から見た
部分拡大説明図である。
【図6】図1のI−I線位置での拡大断面説明図であ
る。
【図7】図1のII−II線位置での拡大断面説明図で
ある。
【図8】図1に示した制動部の拡大断面説明図である。
【図9】図1に示した溶接機用吊下装置の平面説明図で
ある。
【図10】回動梁の回動範囲を示す動作説明図である。
【図11】従来の溶接機用吊下装置を示す側面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 溶接機用吊下装置 2 ベース 3 電動チェーンブロック(昇降手段) 4 回転梁 5 摺動梁 6 送給機構用吊下機構 51 溶接用電源 52 溶接トーチ 54 溶接ワイヤ送給機構

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 溶接トーチと、この溶接トーチに溶接ワ
    イヤを送給する溶接ワイヤ送給機構と、溶接用電源を備
    えた溶接機の前記溶接ワイヤ送給機構を吊り下げる装置
    であって、躯体側に設けたベースと、前記ベ−スを鉛直
    方向に移動させる昇降手段と、前記ベースに基端を水平
    方向に回動自在に支持させた回動梁と、 前記回動梁に
    その長手方向にそって摺動自在に設けた摺動梁と、前記
    摺動梁に沿って移動自在でかつ前記溶接ワイヤ送給機構
    を鉛直方向に移動可能に吊り下げる送給機構用吊下機構
    を備えたことを特徴とする溶接機用吊下装置。
JP3646891U 1991-05-22 1991-05-22 溶接機用吊下装置 Pending JPH059775U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3646891U JPH059775U (ja) 1991-05-22 1991-05-22 溶接機用吊下装置
EP92304217A EP0515069B1 (en) 1991-05-22 1992-05-11 Suspender arm for machinery
DE69215959T DE69215959T2 (de) 1991-05-22 1992-05-11 Tragarm für Maschine
US07/885,879 US5232192A (en) 1991-05-22 1992-05-20 Suspender arm for machinery

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241058A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Super Tool Co Ltd ジブクレーン
CN108544054A (zh) * 2018-06-25 2018-09-18 广东国哲自动化设备有限公司 一种大型骨架焊接设备
KR102019416B1 (ko) * 2019-05-28 2019-09-06 김향숙 현장설치형 레일 기반 용접캐리지 장착-이송장치

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