JPH0573345U - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH0573345U
JPH0573345U JP1232492U JP1232492U JPH0573345U JP H0573345 U JPH0573345 U JP H0573345U JP 1232492 U JP1232492 U JP 1232492U JP 1232492 U JP1232492 U JP 1232492U JP H0573345 U JPH0573345 U JP H0573345U
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JP
Japan
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pulley
support member
belt
transmission device
fixed
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Application number
JP1232492U
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English (en)
Inventor
正夫 寺岡
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無端体を介して動力を伝達するプーリを有
し、無端体やプーリの誤差に影響されずに所定の特性や
機能を保つことができる動力伝達装置の提供を目的とす
る。 【構成】 この考案の動力伝達装置は、無端体11を介
して動力を伝達するプーリ7,9と、プーリ7が回転自
在に支持される支持部材31と、この支持部材31に設
けられたプーリ7の回転中心33に対する偏心部37
と、この偏心部37を回転可能に支持する固定側部材3
9と、固定側部材39に対して支持部材31を回転方向
に位置決めする位置決め手段51とを備えたことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両などに用いられる動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開昭62−148741号公報に「機械式過給機の駆動機構」が記載されて いる。これは、エンジンの回転数をほぼ一定の回転数に変速して機械式過給機に 伝達するベルト式無段変速機である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
周知のように、ベルト式無段変速機はベルトで連結された一対の変速プーリを 備え、これら変速プーリのプーリピッチ径を調節して変速操作される。しかし、 ベルトの伸びや周長誤差あるいはプーリの加工誤差などが生じるとプーリピッチ 径が変動して図5のグラフ201に示すように過給機のインペラ回転数に大きな 誤差203が発生し、所要の変速特性が得られない。又、変速機能を持たない通 常のベルト伝動機構でもベルト張力を所定値に保たないとベルトの滑り、異常摩 耗、ベルト切れなどが生じる。しかし、ベルト周長やプーリの寸法誤差あるいは ベルトの伸びなどはある程度避けられないものである。
【0004】 そこで、この考案は、無端体を介して動力を伝達するプーリを有し無端体やプ ーリの誤差などに影響されずに所定の特性や機能が得られる動力伝達装置の提供 を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の動力伝達装置は、無端体を介して動力を伝達するプーリと、プーリ が回転自在に支持される支持部材と、この支持部材に設けられたプーリの回転中 心に対する偏心部と、この偏心部を回転可能に支持する固定側部材と、固定側部 材に対して支持部材を回転方向に位置決めする位置決め手段とを備えたことを特 徴とする。
【0006】
【作用】
支持部材を固定側部材に対して回転させ位置決め手段で位置決めすることによ り偏心量の2倍の範囲でプーリの軸間距離を調節することが可能であり、ベルト 周長やプーリの寸法誤差あるいはベルトの伸びなどを吸収してベルトを適正な状 態に保ち、所要の特性を得ることができる。
【0007】
【実施例】
図1,図2,図5により第1実施例の説明をする。左右の方向は図1での左右 の方向であり、符号を付していない部材等は図示されていない。
【0008】 この実施例は車両においてエンジンの駆動力を過給機に伝達するベルト式無段 変速機として用いられている。図1はこのベルト式無段変速機1(動力伝達装置 )と、増速部3と、過給機5とを示す。このベルト式無段変速機1はドライブプ ーリ7とドリブンプーリ9とこれらを連結するベルト11(無端体)とを備えて いる。
【0009】 ドライブプーリ7(プーリ)はエンジンからの駆動力が入力する駆動側の変速 プーリであり、中空軸13と一体の固定フランジ15と中空軸13に軸方向移動 自在に連結された可動フランジ17とを備えている。固定フランジ15には中間 プーリを固定するねじ穴19が設けられており、固定フランジ15はこの中間プ ーリを含めたベルト伝動機構を介してエンジンのクランクシャフトに連結されて いる。こうして、ドライブプーリ7はエンジンの駆動力により回転駆動される。
【0010】 中空軸13に止め輪21で固定されたリテーナ23と可動フランジ17との間 には可動フランジ17を固定フランジ15側に押圧する皿ばね25が配置され、 各フランジ15,17間に装着されたベルト11に張力を与えている。
【0011】 中空軸13はベアリング27,29を介して支持部材31上に支持されている 。支持部材31には、図2に示したようにドライブプーリ7の回転中心33に対 して中心軸35を距離eだけ偏心させた偏心部37が設けられ、この偏心部37 でケーシング39(固定側部材)の取付け穴41に係合している。又、支持部材 31のフランジ部43には図2に示したように8個のボルト穴45が周方向等距 離に設けられている。支持部材31はこのボルト穴45を通したボルト47とナ ット49とからなる位置決め手段51によりケーシング39に固定されると共に 偏心部37で回転させて位置決めすることにより、図2に示したように2e以内 の範囲でドライブプーリ7とドリブンプーリ9の軸間距離を調整し、ベルト11 の張力を調節できる。
【0012】 ドリブンプーリ9(プーリ)はドライブプーリ7の駆動力によりベルト11を 介して回転駆動される被駆動側の変速プーリであり、中空軸53と一体の固定フ ランジ55と、中空軸53に軸方向移動自在に連結された可動フランジ57とを 備えている。中空軸53は左端部を増速部3の入力軸59にスプライン結合され 、右端部をベアリング61を介してケーシング39に支承されている。入力軸5 9はベアリング63,65を介してケーシング39に支承されている。各フラン ジ55,57間にはベルト11が装着されている。
【0013】 可動フランジ57の左側にはカム部材67が配置され、入力軸59にスプライ ン結合されている。入力軸59の左端にはカム部材67と固定フランジ55の脱 落防止用ナット69が螺着されている。可動フランジ57とカム部材67にはカ ム面71,71が形成され、これらの間にはフライウェート73が配置されてい る。ドリブンプーリ9が回転するとフライウェート73の遠心力がカム面71, 71に掛り、生じたカムスラスト力は可動フランジ57を固定フランジ55側に 押圧する。
【0014】 ドリブンプーリ9の回転数が低い範囲では、ドライブプーリ7の皿ばね25の 力によりドライブプーリ7のフランジ間隔が最も狭くなると共にベルト11の張 力によってドリブンプーリ9のフランジ間隔が最も広くなり、図1においてドラ イブプーリ7の下半部ドリブンプーリ9の上半部とに示すように、ドライブプー リ7のプーリピッチ径R1 が最大でドリブンプーリ9のプーリピッチ径R2 が最 小になり、増速率最大の状態になる。ドリブンプーリ9の回転数が上昇するとカ ムスラスト力によりベルト11の張力を介してドライブプーリ7の皿ばね25が 撓んで各フランジ間隔が上記の状態から反対の方向に変化し、プーリピッチ径R1 が小さくプーリピッチ径R2 が大きくなって、増速率が下がる。こうして、エ ンジン回転数が低いときは増速率が上がり、回転数が上昇すると増速率が下がる からドリブンプーリ9の回転数はエンジンの常用回転数域でほぼ一定に保たれる 。
【0015】 又、上記のように各プーリ7,9の軸間距離を調節することができるから、ベ ルト11の伸びや摩耗あるいはベルト11の周長誤差や各プーリ7,9を構成す る部材の加工誤差や組立て誤差などによるフランジ間隔変動を修正し、図5のグ ラフ75に示すように従来例のグラフ201のような大きな誤差203のない変 速特性が得られる。
【0016】 こうして、ベルト式無段変速機1が構成されている。
【0017】 ケーシング39内には増速部3が配置されている。この増速部3はプラネタリ ーギヤ機構であり、インターナルギヤ77は入力軸59の右端に一体形成されて おり、ピニオンギヤ79はベアリング81を介してピニオンシャフト83に支承 されている。ピニオンシャフト83はケーシング39のフランジ部85に支持さ れ、ねじとボールとからなる脱落防止手段86により脱落防止が施されている。 サンギヤ87は過給機5のインペラシャフト89の左端部に形成されている。イ ンペラシャフト89はベアリング91とオイルフィルムダンパ93とによりフラ ンジ部85に支承されている。
【0018】 オイルフィルムダンパ93には、ケーシング39に取付けられたオイルプラグ 95とこのオイルプラグ95とフランジ部85とを連通するノズル97とを介し てオイルが供給される。このオイルはケーシング39の内部を潤滑する。ケーシ ング39と入力軸59及びケーシング39とインペラシャフト89との間にはそ れぞれシール99,101が配置され、オイル洩れを防止している。
【0019】 過給機5は遠心式のエアコンプレッサであり、インペラ103はインペラシャ フト89に圧入されており、インペラシャフト89の右端には脱落防止部材10 5が加締められている。コンプレッサハウジング107はケーシング39の円周 溝109に係合した連結部材111とボルト113とを介してケーシング39に 取付けられている。
【0020】 ベルト式無段変速機1を介してほぼ一定の回転数に変速されて増速部3に入力 したエンジンの駆動力は、インターナルギヤ77からピニオンギヤ79とサンギ ヤ87とを介して増速され、インペラ103を回転駆動する。過給機5は加圧し た吸気でエンジンを過給する。上記のグラフ75のようにインペラ103の回転 数には誤差が生じないから過給機5を常に所定の特性に保つことができる。
【0021】 図3と図4はそれぞれ第2実施例と第3実施例の支持部材と位置決め手段とを 示す。いずれも符号を付していない部材は図示されていない。
【0022】 図3に示すように、第2実施例の支持部材115はプーリの支持部117に対 して距離eだけ偏心させた偏心部119を介してケーシング121(固定側部材 )のボス部123に係合している。偏心部119には凹部125が周方向等距離 に設けられており、六角の頭部127にレンチを当てて回転させることにより2 e以内の範囲で他側のプーリとの軸間距離を修正することが可能であり、ボス部 123に螺着されたねじ129の先端を凹部125に係合させて位置決めされ、 修正後の軸間距離が保たれる。ねじ129と凹部125とにより位置決め手段1 31が構成される。
【0023】 図4に示したように、第3実施例の支持部材133はプーリの支持部135に 対して距離eだけ偏心させた偏心部137を介してケーシング139(固定側部 材)のボス部141に係合している。偏心部137にはナット143(位置決め 手段)が螺着されており、このナット143を緩めて支持部材133を回転させ 軸間距離を修正した後、ナット143を締めて位置決めをする。
【0024】
【考案の効果】
この考案の動力伝達装置は、無端体を介して動力を伝達するプーリの支持部材 にプーリの回転中心に対する偏心部を設け、支持部材をこの偏心部で固定側部材 に係合させると共に位置決め手段で回転方向に位置決めできるように構成した。 こうして、プーリの軸間距離を修正することにより、無端体やプーリの誤差や寸 法変化による影響を吸収して所定の機能を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第2実施例の要部を示す断面図である。
【図4】第3実施例の要部を示す断面図である。
【図5】第1実施例と従来例の特性を比較するグラフで
ある。
【符号の説明】
1 ベルト式無段変速機(動力伝達装置) 7 ドライブプーリ(プーリ) 9 ドリブンプーリ(プーリ) 11 ベルト(無端体) 31,115,133 支持部材 33 回転中心 37,119,137 偏心部 39,121,139 ケーシング(固定側部材) 51,131 位置決め手段 143 ナット(位置決め手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端体を介して動力を伝達するプーリ
    と、プーリが回転自在に支持される支持部材と、この支
    持部材に設けられたプーリの回転中心に対する偏心部
    と、この偏心部を回転可能に支持する固定側部材と、固
    定側部材に対して支持部材を回転方向に位置決めする位
    置決め手段とを備えたことを特徴とする動力伝達装置。
JP1232492U 1992-03-12 1992-03-12 動力伝達装置 Pending JPH0573345U (ja)

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JP1232492U JPH0573345U (ja) 1992-03-12 1992-03-12 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1232492U JPH0573345U (ja) 1992-03-12 1992-03-12 動力伝達装置

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Publication Number Publication Date
JPH0573345U true JPH0573345U (ja) 1993-10-08

Family

ID=11802137

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JP1232492U Pending JPH0573345U (ja) 1992-03-12 1992-03-12 動力伝達装置

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