JPH0573134A - 遠隔操縦作業車の安全装置 - Google Patents

遠隔操縦作業車の安全装置

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JPH0573134A
JPH0573134A JP3232609A JP23260991A JPH0573134A JP H0573134 A JPH0573134 A JP H0573134A JP 3232609 A JP3232609 A JP 3232609A JP 23260991 A JP23260991 A JP 23260991A JP H0573134 A JPH0573134 A JP H0573134A
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浩 高橋
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IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔操縦モードと搭乗操縦モードとに切替自
在な遠隔操縦作業車において、作業者が搭乗している際
における遠隔操縦モードによる操縦を防止する。 【構成】 遠隔操縦部からの操縦信号によって遠隔操縦
される遠隔操縦モードと搭乗した作業者が操縦する搭乗
操縦モードとに切替自在な遠隔操縦作業車4において、
作業者の搭乗を禁止する搭乗禁止位置と作業者の搭乗を
許容する搭乗許容位置とへ移動自在な搭乗制御手段24
とこの搭乗制御手段が搭乗禁止位置へ移動したことを検
出する検出手段とを設け、前記検出手段からの検出信号
に基づいて遠隔操縦ができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔操縦部からの操縦
信号によって遠隔操縦される遠隔操縦モードと搭乗した
作業者が操縦する搭乗操縦モードとに切替自在な遠隔操
縦作業車の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠隔操縦部からの操縦信号によっ
て遠隔操縦される遠隔操縦モードと、搭乗した作業者が
操縦する搭乗操縦モードとに切替自在な遠隔操縦作業車
においては、作業者が搭乗している際に遠隔操縦部から
の操縦信号によって遠隔操縦されるという事態が発生す
ると極めて危険である。このため、特開昭63−301
172号公報に開示されたように、作業者が搭乗してい
ることを検出する作業者搭乗検出装置を設け、この作業
者搭乗検出装置によって作業者が搭乗していることを検
出した場合には遠隔操縦を禁止するようにした遠隔操縦
作業車がある。
【0003】また、遠隔操縦作業車が遠隔操縦時に何ら
かの原因で停止した場合にはそれを周囲にいる作業者に
知らせる必要があり、従来は、図6に示すように、遠隔
操縦作業車1における搭乗用シート2の前方部や後方部
に表示器3を取付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作業者搭乗検
出装置の故障等によって作業者が搭乗していることを検
出できなくなった場合には、作業者が搭乗しているにも
拘らず遠隔操縦が可能となり、危険である。
【0005】また、表示器3が搭乗用シート2の前方部
や後方部に取付けられている場合には、この表示器3が
搭乗操縦時における作業者の前方視界や後方視界を妨げ
ることとなり、搭乗操縦時の安全性が妨げられている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、遠隔操縦部からの操縦信号によって遠隔操縦される
遠隔操縦モードと搭乗した作業者が操縦する搭乗操縦モ
ードとに切替自在な遠隔操縦作業車において、作業者の
搭乗を禁止する搭乗禁止位置と作業者の搭乗を許容する
搭乗許容位置とへ移動自在な搭乗制御手段とこの搭乗制
御手段が搭乗禁止位置へ移動したことを検出する検出手
段とを設け、前記検出手段からの検出信号に基づいて遠
隔操縦ができるようにした。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、遠隔操縦モードへの切替操作に伴って搭
乗制御手段を搭乗禁止位置へ移動させる駆動部を設け
た。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、遠隔操縦時において遠隔操縦作業車が何
らかの原因で走行停止したことを知らせる表示器を設
け、搭乗制御手段が搭乗禁止位置へ移動した場合には前
記表示器が周囲から見易い位置へ移動するとともに前記
搭乗制御手段が搭乗許容位置へ移動した場合には前記表
示器が搭乗した作業者の視界を妨げない位置へ移動する
ように前記表示器を取付けた。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、搭乗制御手段を搭乗
禁止位置へ移動させ、搭乗制御手段が搭乗禁止位置へ移
動していることを検出手段が検出した場合においてのみ
遠隔操縦が可能となるため、作業者が搭乗している際に
遠隔操縦を行なってしまうということが確実に防止さ
れ、また、遠隔操縦時に作業者が誤って遠隔操縦作業車
に搭乗するということが確実に防止され、搭乗操縦時及
び遠隔操縦時における作業の安全性が確保される。
【0010】請求項2記載の発明では、遠隔操縦モード
への切替操作に伴って駆動部が作動し、この駆動部の作
動によって搭乗制御手段が搭乗禁止位置へ移動するた
め、搭乗制御手段を搭乗禁止位置へ移動させる操作が容
易になる。
【0011】請求項3記載の発明では、搭乗制御手段を
搭乗禁止位置へ移動させた遠隔操縦時においては、表示
器が周囲から見易い位置へ移動するため、遠隔操縦時に
おいて遠隔操縦作業車が何らかの原因で走行停止した場
合には、作業者はその確認を容易に行なえる。また、搭
乗制御手段を搭乗許容位置へ移動させた搭乗操縦時にお
いては、表示器が搭乗した作業者の視界を妨げない位置
へ移動するため、表示器により視界を妨げられることな
く操縦を行なえる。
【0012】
【実施例】請求項1又は3記載の発明の一実施例を図1
乃至図3に基づいて説明する。遠隔操縦作業車である遠
隔操縦芝刈機4が設けられており、この遠隔操縦芝刈機
4は、遠隔操縦部5からの操縦信号によって遠隔操縦さ
れる遠隔操縦モードと、搭乗した作業者が操縦する搭乗
操縦モードとに切替える操縦モード切替部(図示せず)
が設けられている。ここで、前記遠隔操縦芝刈機4の腹
部には、操向輪及び駆動輪である前輪6と駆動輪である
後輪7との間に位置してモア8が昇降自在に取付けられ
ている。また、前記遠隔操縦芝刈機4には前記前輪6に
連結されたステアリング装置9が設けられており、この
ステアリング装置9には、ハンドル10が連結されると
ともに、前記遠隔操縦部5からの操縦信号(操向操作信
号)に応じた操向信号を出力する制御部11が接続され
ている。
【0013】さらに、前記遠隔操縦芝刈機4には、エン
ジン12からの動力を前記前輪6と後輪7とへ伝えるH
ST(油圧式無段変速機)13が設けられている。前記
HST13にはこのHST13を変速させるための車速
コントロール軸14が回動自在に設けられており、この
車速コントロール軸14には、遠隔操縦モードによる遠
隔操縦時において車速コントロール軸14を回動させる
モータ15と、搭乗操縦モードによる搭乗操縦時におい
て車速コントロール軸14を回動させる変速ペダル16
とが連結されている。なお、前記モータ15には前記制
御部11が接続されており、この制御部11からモータ
15へは前記遠隔操縦部5からの操縦信号(変速操作信
号)に応じた変速信号が出力されている。
【0014】ここで、前記遠隔操縦部5は前記遠隔操縦
芝刈機4とは別個に設けられており、この遠隔操縦部5
には、前記制御部11に接続されたアンテナ17との間
で信号を送受信するためのアンテナ18と、送受信する
信号を処理するための遠隔制御部19とが設けられてい
る。さらに、前記遠隔操縦部5には、前記遠隔操縦芝刈
機4のステアリング目標角(操向方向及び操向量)を設
定するとともに設定したステアリング目標角を操向操作
信号として前記制御部11へ出力するステアリング設定
器20と、前記遠隔操縦芝刈機4の走行速度を設定する
とともに設定した走行速度を変速操作信号として前記制
御部11へ出力する走行速度設定器21と、前記遠隔操
縦芝刈機4の運転状態を表示する表示器22とが設けら
れている。
【0015】つぎに、前記遠隔操縦芝刈機4には支軸2
3により支持された搭乗制御手段である搭乗用シート2
4が設けられており、この搭乗用シート24は、図1に
示すような作業者の搭乗を許容する搭乗許容位置と、図
2に示すような作業者の搭乗を禁止する搭乗禁止位置と
へ回動自在に設けられている。さらに、前記搭乗用シー
ト24における背もたれ部の上部には、支軸25の回り
に回動自在であるとともに前記搭乗用シート24を搭乗
禁止位置へ回動させた際に前記ハンドル10に引っ掛け
るハンドル固定フック26と、遠隔操縦時において何ら
かの原因で前記遠隔操縦芝刈機4が走行停止した場合に
それを周囲の作業者に知らせるための表示器27とが取
付けられている。
【0016】なお、前記表示器27は、前記搭乗用シー
ト24を搭乗許容位置へ回動させた場合には前記表示器
27が搭乗した作業者の視界を妨げない位置へ移動し、
前記搭乗用シート24を搭乗禁止位置へ回動させた場合
には前記表示器27が周囲から見易い位置へ移動するよ
うに取付けられている。
【0017】また、前記支軸25には、前記ハンドル固
定フック26が前記ハンドル10に引っ掛けられたこと
を検出する検出手段である検出器(図示せず)が取付け
られており、この検出器は前記制御部11に接続され、
この検出器からの検出信号が前記制御部11へ入力され
た後に遠隔操縦が可能となるように構成されている。
【0018】このような構成において、搭乗用シート2
4を図1に示した搭乗許容位置へ回動させるとともに操
縦モード切替部を搭乗操縦モードへ切替えた場合には、
遠隔操縦芝刈機4に搭乗した作業者がハンドル10や変
速ペダル16を操作することによって搭乗操縦すること
になる。この搭乗操縦時においては、作業者は表示器2
7によって後方視界を妨げられることなく操縦を行なえ
る。また、ハンドル固定フック26の回動状態から搭乗
用シート24が搭乗禁止位置へ回動したことを検出する
検出器からの検出信号が制御部11へ入力されていない
ため、遠隔操縦部5の操作に基づく遠隔操縦は行なえな
い。従って、作業者が搭乗している際に遠隔操縦される
という事態の発生が防止され、搭乗操縦モードによる作
業を安全に行なえる。
【0019】つぎに、遠隔操縦を行なう場合には、搭乗
用シート24を図2に示した搭乗禁止位置へ回動させる
とともにハンドル固定フック26をハンドル10に引っ
掛け、及び、操縦モード切替部を遠隔操縦モードへ切替
える。すると、ハンドル固定フック26の回動状態から
搭乗用シート24が搭乗禁止位置へ回動したことを検出
する検出器からの検出信号が制御部11へ入力されるた
め、遠隔操縦部5の操作に基づく遠隔操縦が可能とな
る。ここで、遠隔操縦時においては、搭乗用シート24
が搭乗禁止位置へ回動することによって作業者が遠隔操
縦芝刈機4へ搭乗することが不可能な状態となっている
ため、遠隔操縦時において停止している遠隔操縦芝刈機
4へ作業者が誤って搭乗してしまうという事態の発生が
防止され、遠隔操縦モードによる作業を安全に行なえ
る。また、搭乗用シート24を搭乗禁止位置へ回動させ
ることに伴って表示器27が周囲の作業者から見易い位
置へ移動するため、遠隔操縦芝刈機4が何らかの原因で
走行停止した場合には作業者はその確認を容易に行な
え、迅速な対応をとることができる。
【0020】ついで、請求項2記載の発明の一実施例を
図4及び図5に基づいて説明する。なお、図1乃至図3
において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説
明も省略する。まず、支軸23は軸受(図示せず)によ
り軸支されるとともに搭乗用シート24と一体的に回動
自在に設けられており、この支軸23の一端には前記搭
乗用シート24を支軸23と一体的に回動させる駆動部
であるモータ28が設けられている。このモータ28は
前記制御部11へ接続されており、操縦モード切替部を
遠隔操縦モードへ切替える操作に伴って前記搭乗用シー
ト24を搭乗禁止位置へ回動させ、及び、操縦モード切
替部を搭乗操縦モードへ切替える操作に伴って前記搭乗
用シート24を搭乗許容位置へ回動させるように構成さ
れている。さらに、前記支軸23には、前記搭乗用シー
ト24が搭乗禁止位置へ回動したことを検出する検出手
段である検出器(図示せず)が取付けられており、この
検出器は前記制御部11に接続され、この検出器からの
検出信号が前記制御部11へ入力された後に遠隔操縦が
可能となるように構成されている。
【0021】このような構成において、操縦モード切替
部を遠隔操縦モードへ切替えると、この切替操作に伴っ
て制御部11からモータ28へ駆動信号が出力され、モ
ータ28の駆動により搭乗用シート24が図5に示した
搭乗禁止位置へ自動的に回動する。そして、搭乗用シー
ト24が搭乗禁止位置へ回動したことを検出する検出器
からの検出信号が制御部11へ入力されるため、遠隔操
縦部5の操作に基づく遠隔操縦が可能となる。この遠隔
操縦時においては、搭乗用シート24が搭乗禁止位置へ
回動しているため、作業者が誤って遠隔操縦芝刈機4へ
搭乗するという事態の発生が防止される。また、表示器
27が周囲の作業者から見易い位置へ移動するため、遠
隔操縦芝刈機4が何らかの原因で走行停止した場合には
作業者はその確認を容易に行なえ、迅速な対応をとるこ
とができる。
【0022】また、操縦モード切替部を搭乗操縦モード
へ切替えると、この切替操作に伴って制御部11からモ
ータ28へ駆動信号が出力され、モータ28の駆動によ
り搭乗用シート24が図4に示した搭乗許容位置へ自動
的に回動する。そして、搭乗用シート24が搭乗禁止位
置へ回動したことを検出する検出器からの検出信号が制
御部11へ入力されなくなるため、遠隔操縦部5の操作
に基づく遠隔操縦は行なえなくなり、作業者が搭乗して
いる際に遠隔操縦されるという事態の発生が防止され
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明のように、作業者の
搭乗を禁止する搭乗禁止位置と作業者の搭乗を許容する
搭乗許容位置とへ移動自在な搭乗制御手段とこの搭乗制
御手段が搭乗禁止位置へ移動したことを検出する検出手
段とを設け、この検出手段からの検出信号に基づいて遠
隔操縦ができるようにしたことにより、搭乗制御手段が
搭乗禁止位置へ移動していない場合には遠隔操縦が規制
されるため、搭乗操縦時において遠隔操縦部からの操縦
信号によって遠隔操作されることや、遠隔操縦時に作業
者が誤って搭乗してしまうということを防止することが
でき、従って、搭乗操縦時や遠隔操縦時における作業の
安全性を向上させることができ、さらに、請求項2記載
の発明のように、遠隔操縦モードへの切替操作に伴って
搭乗制御手段を搭乗禁止位置へ移動させる駆動部を設け
たことにより、遠隔操縦モードにより作業を行なう場合
における搭乗制御手段の搭乗禁止位置への移動操作を容
易に行なうことができ、さらに、請求項3記載の発明の
ように、遠隔操縦時において遠隔操縦作業車が何らかの
原因で走行停止したことを知らせる表示器を、搭乗制御
手段が搭乗禁止位置へ移動した場合には周囲から見易い
位置へ移動するとともに搭乗制御手段が搭乗許容位置へ
移動した場合には作業者の視界を妨げない位置へ移動す
るように取付けたことにより、遠隔操縦時には表示器の
確認を容易に行なうことができるとともに走行停止に対
する処置を迅速に行なうことができ、また、搭乗操縦時
には作業者の視界が表示器によって妨げられないために
搭乗操縦時の作業の安全性をより一層向上させることが
できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は3記載の発明の一実施例における
搭乗用シートを搭乗許容位置へ回動させた状態を示す側
面図である。
【図2】搭乗用シートを搭乗禁止位置へ回動させた状態
を示す側面図である。
【図3】遠隔操縦芝刈機の制御構成を示すブロック図で
ある。
【図4】請求項2記載の発明の一実施例における搭乗用
シートを搭乗許容位置へ回動させた状態を示す側面図で
ある。
【図5】搭乗用シートを搭乗禁止位置へ回動させた状態
を示す側面図である。
【図6】従来の遠隔操縦芝刈機を示す側面図である。
【符号の説明】
4 遠隔操縦作業車 5 遠隔操縦部 24 搭乗制御手段 27 表示器 28 駆動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操縦部からの操縦信号によって遠隔
    操縦される遠隔操縦モードと搭乗した作業者が操縦する
    搭乗操縦モードとに切替自在な遠隔操縦作業車におい
    て、作業者の搭乗を禁止する搭乗禁止位置と作業者の搭
    乗を許容する搭乗許容位置とへ移動自在な搭乗制御手段
    とこの搭乗制御手段が搭乗禁止位置へ移動したことを検
    出する検出手段とを設け、前記検出手段からの検出信号
    に基づいて遠隔操縦ができるようにしたことを特徴とす
    る遠隔操縦作業車の安全装置。
  2. 【請求項2】 遠隔操縦モードへの切替操作に伴って搭
    乗制御手段を搭乗禁止位置へ移動させる駆動部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の遠隔操縦作業車の安全
    装置。
  3. 【請求項3】 遠隔操縦時において遠隔操縦作業車が何
    らかの原因で走行停止したことを知らせる表示器を設
    け、搭乗制御手段が搭乗禁止位置へ移動した場合には前
    記表示器が周囲から見易い位置へ移動するとともに前記
    搭乗制御手段が搭乗許容位置へ移動した場合には前記表
    示器が搭乗した作業者の視界を妨げない位置へ移動する
    ように前記表示器を取付けたことを特徴とする請求項1
    記載の遠隔操縦作業車の安全装置。
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