JPH0573105U - 伸縮継手装置におけるカバープレートの取付構造 - Google Patents

伸縮継手装置におけるカバープレートの取付構造

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JPH0573105U
JPH0573105U JP1082992U JP1082992U JPH0573105U JP H0573105 U JPH0573105 U JP H0573105U JP 1082992 U JP1082992 U JP 1082992U JP 1082992 U JP1082992 U JP 1082992U JP H0573105 U JPH0573105 U JP H0573105U
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JP
Japan
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cover plate
expansion joint
holding
hinge means
joint device
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JP1082992U
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Inventor
宗夫 嘉本
Original Assignee
株式会社日本アルミ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各躯体の大きく、かつ急激な変位をカバープ
レートを変形させることなく、許容する。 【構成】 空間3をあけて隣接する2つの躯体1a,1
b間に配置される略板状のカバープレート7と、カバー
プレート7を、その幅方向一端部側で挟持する挟持部材
9a,9bと、挟持部材9a,9bを、角変位自在に前
記躯体1a,1bに連結するヒンジ手段10a,10b
とを含む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空間をあけて隣接する高層ビルなどのような2つの躯体間に設けら れる伸縮継手装置に関し、もっと詳しくは各躯体間に配置されるカバープレート の躯体への取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、隣接して設けられるたとえば高層ビルなどのような躯体間の空間内 に、外部から風雨が侵入しないように、伸縮継手装置が設けられている。この伸 縮継手装置は、各躯体にアンカーボルトなどを用いて固定される縁材と、各縁材 に嵌着されたパッキンによって幅方向両端部付近が挟持される略板状のカバープ レートとを有する。
【0003】 このような先行技術では、地震あるいは地盤の不等沈下によって各躯体が相互 に近接/離反する方向にのみ変位したときには、各縁材からカバープレートに作 用する力が比較的小さいけれども、各躯体が前記近接/離反変位する方向に対し て直角あるいは交差する方向に変位したときには、各縁材が躯体に固定されてい るために、前記カバープレートには大きな外力が作用してしまう。特に、各躯体 の相対的な変位が大きくかつ急激である場合には、カバープレートに過度の外力 が作用して、変形してしまう。カバープレートに変形を生じると、遮水性が損な われてしまうだけでなく、各躯体が再び変位したときに、その変位を円滑に許容 することができなくなってしまうという問題が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって本考案の目的は、急激、かつ大きな各躯体間の相対的な変位を許容 することができるようにした伸縮継手装置におけるカバープレートの取付構造を 提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、空間をあけて隣接する2つの躯体間に配置される略板状のカバープ レートと、 カバープレートを、その幅方向一端部側で挟持する挟持部材と、 挟持部材を、角変位自在に前記躯体に連結するヒンジ手段とを含むことを特徴 とする伸縮継手装置におけるカバープレートの取付構造である。
【0006】
【作用】
本考案に従えば、カバープレートはその幅方向一端部側で挟持部材によって挟 持され、この挟持部材はヒンジ手段を介して躯体に角変位自在に連結される。各 躯体が前後方向、すなわち各躯体が近接/離反変位する方向に対して直角または 交差する方向に変位しても、挟持部材はヒンジ手段によって角変位することが可 能であり、これによって前後方向の変位が許容され、カバープレートに大きな力 が作用することが防止される。またカバープレートは、前記挟持部材によって挟 持されているので、各躯体の相対的な近接/離反変位を許容することができる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示す水平断面図であり、図2はその実施例を内部6 側から見た一部の斜視図である。高層ビルなどのような2つの躯体1a,1bは 、空間3をあけて隣接して設けられ、各躯体1a,1b間には伸縮継手装置4が 設けられる。この伸縮継手装置4によって、外部5から内部6側への風雨の侵入 が防止されるとともに、地震あるいは地盤沈下などによって各躯体1a,1bが 相互に近接する方向A1,B1あるいは離反する方向A2,B2、および近接/ 離反変位方向A1,B1;A2,B2に直角な前後方向A3,B3;A4,B4 の変位をすることができるように構成される。なお、実際には各躯体1a,1b の変位は、近接/離反変位方向A1,B1;A2,B2の変位と、前後方向A3 ,B3;A4,B4の変位とが合成されたものであるけれども、ここでは説明を 簡略化するために、近接/離反変位方向A1,B1;A2,B2と前後方向A3 ,B3;A4,B4との変位に区別して説明する。
【0008】 前記伸縮継手装置4は、基本的に、略板状のカバープレート7と、カバープレ ート7の幅方向両端部8a,8b付近を挟持する挟持部材9a,9bと、各挟持 部材9a,9bを矢符A5,A6;B5,B6方向に回転自在に各躯体1a,1 bにそれぞれ連結するヒンジ手段10a,10bとを有する。各ヒンジ手段10 a,10bの軸線は、相互に平行であり、図1の紙面に直角な上下方向に間隔を あけて設けられる。
【0009】 前記カバープレート7は、外部5に臨む表面に厚さ40μm程度のフッ素が焼 付け塗装された厚さ2.0mm程度のアルミニウム製外カバー体13と、外カバ ー体13の内部6に臨む表面にビスなどによってねじ止めされる補強用内カバー 体14とを有する。前記外カバー体13の幅方向(図1の左右方向)両端部には 、外部5に向けてほぼ直角に屈曲して形成される係止部15a,15bが形成さ れる。
【0010】 一方の挟持部材9aは、図3に拡大して示されるように、内部16側に屈曲さ れた内向き突部16aを有する挟持片17aと、外部5側に屈曲して形成される 外向き突部18aを有する挟持片19aと、各挟持片17a,19aがビス20 a,21aによって固定される部材軸断面がU字状の取付部材23aとを有する 。各挟持片17a,19aの躯体1a寄りの端部は、ビス24aによって相互に 固定されており、ビス24aの上方には、外部5側からバックアップ材25aお よびシール材26aが躯体1aと挟持片17aとの間を塞ぐように打設される。 外部5側に配置される挟持片17aの外部5に臨む表面には、厚さ40μm程度 のフッ素が焼付け塗装されている。これらの挟持片17a,19aは、厚さ2. 0mm程度のアルミニウム製である。
【0011】 このような構成を有する挟持部材9aは、前記ヒンジ手段10aによって躯体 1aに角変位自在に連結される。ヒンジ手段10aは、ヒンジピン27aと、ヒ ンジピン27aの軸線まわりに回動自在に連結されるヒンジ片28a,29aと を有し、これらのヒンジピン27aおよびヒンジ片28a,29aは、たとえば ステンレス鋼製である。一方のヒンジ片28aは、前記ビス21aによって挟持 部材9aに連結され、または他方のヒンジ片29aは躯体1aに予め固定される ブラケット30aに、仮想線60aで示されるように、外部5側へ角変位させた 状態で、ビス31aによって固定される。このブラケット30aは、躯体1a内 に埋設される図示しない鉄骨に溶接などによって固定されている。カバープレー ト7、挟持部材9aおよびブラケット30aは、図3の紙面に直角な方向に延び る、いわゆる長尺ものである。
【0012】 図4に示されるように、もう一方の挟持部材9bもまた、前述した一方の挟持 部材9aと同様に、ヒンジ手段10bによって、躯体1bに連結されており、対 応する部分には同一の数字に添字bを付して説明は省略する。
【0013】 再び図2を参照して、前記カバープレート7の幅方向中央位置には、ボルト3 3およびナット34によって部材軸断面が略C字状の補強部材35が固定される 。カバープレート7を挟持片17a,19a;17b,19b間に挿入するとき には、補強部材35を図2の仮想線36で示されるように、縦方向に角変位させ ておき、装着後に矢符C1,C2方向に前記ボルト33の軸線まわりに角変位さ せ、ナット34を締付けることによって、カバープレート7と補強部材35とに よって内部6側の挟持片19a,19bが挟持され、こうしてカバープレート7 の各挟持部材9a,9bに対するずれが防止される。
【0014】 図5は、本考案の他の実施例を簡略化して示す水平断面図である。本実施例で は、一方の躯体1aに対して外部5側に他方の躯体1bが設けられ、これらの躯 体1a,1b間にわたって伸縮継手装置4aが設けられる。一方の躯体1aには 、部材軸直角断面が略C字状のブラケット41aがアンカーボルトなどを用いて 固定され、このブラケット41aには、ヒンジ手段10aによって角変位自在に 挟持部材9aが連結される。すなわち、挟持片19aにヒンジ手段10aを予め 取付けておき、仮想線61aで示されるように内部6側へ角変位させた状態でヒ ンジ手段10aを前記ブラケット41aに固定する。その後、外部5側から挟持 片17aをビス20aによって固定する。この挟持部材9aには、カバープレー ト7が挟持され、その基端部は、ビス43によってカバープレート7よりも内部 6側に設けられる板状の補強部材44の幅方向他端部45に固定される。この他 端部45よりも一端部46寄りには、ヒンジ手段10bが設けられ、他方の躯体 1bに設けられるブラケット41bに角変位自在に連結される。ブラケット41 aとヒンジ手段10aとによって、止水板47および耐火帯48の幅方向一端部 がそれぞれ挟まれた状態で固定される。また、止水板47および耐火帯48の幅 方向他端部は、もう一方のブラケット41bと、ヒンジ手段10bとによって挟 持された状態で固定される。
【0015】 前記挟持部材9aの挟持片19aに形成される外向き突部18aには、前記補 強部材44が嵌まり込む案内溝49が形成される案内片50を固定して、内部6 側の挟持片19aの垂下がりを防止するようにしてもよい。
【0016】 本考案のさらに他の実施例として、図7に示されるように外部5側に配置され る挟持片53の表面にタイル54を貼付けるようにしてもよく、その他の化粧構 造を設けるようにしてもよい。本実施例においても、仮想線62a,62bで示 されるように、各躯体1a,1bに予めヒンジ手段10a,10bが取付けられ た挟持片17a,19aを固定した後、この挟持片19aに前記タイル54が貼 付けられた挟持片53が取付けられる。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ヒンジ手段によって躯体に角変位自在に連結さ れる挟持部材によってカバープレートを挟持するようにしたので、各躯体が前後 方向に大きくかつ急激に変位しても、挟持部材はヒンジ手段によって角変位する ことができ、カバープレートに大きな力が作用することなしに、各躯体の変位を 許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す水平断面図である。
【図2】図1に示される実施例を内部6側から見た一部
の斜視図である。
【図3】一方の挟持部材9aおよびヒンジ手段10a付
近を拡大して示す水平断面図である。
【図4】他方の挟持部材9bおよびヒンジ手段10b付
近を拡大して示す水平断面図である。
【図5】本考案の他の実施例の簡略化した水平断面図で
ある。
【図6】図5に示される実施例の案内片50付近を拡大
して示す一部の斜視図である。
【図7】本考案のさらに他の実施例の簡略化した水平断
面図である。
【符号の説明】
1a,1b 躯体 3 空間 4,4a 伸縮継手装置 5 外部 6 内部 7 カバープレート 8a,8b 両端部 9a,9b 挟持部材 10a,10b ヒンジ手段 13 外カバー体 14 内カバー体 17a,17b,19a,19b 挟持片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間をあけて隣接する2つの躯体間に配
    置される略板状のカバープレートと、 カバープレートを、その幅方向一端部側で挟持する挟持
    部材と、 挟持部材を、角変位自在に前記躯体に連結するヒンジ手
    段とを含むことを特徴とする伸縮継手装置におけるカバ
    ープレートの取付構造。
JP1082992U 1992-03-04 1992-03-04 伸縮継手装置におけるカバープレートの取付構造 Pending JPH0573105U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092515A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Dooei Gaiso Kk 高層階用床目地装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625537A (en) * 1979-08-09 1981-03-11 Dooei Gaisou Yuugengaishiya Floor surface joining apparatus of adjacent building
JPH0363341A (ja) * 1989-07-31 1991-03-19 Toshiichi Daimatsu 伸縮継手における取付ヒンジの構造

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