JPH0573019B2

JPH0573019B2 -

Info

Publication number: JPH0573019B2
Application number: JP8535485A
Authority: JP
Inventors: Noryuki Koinuma
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1985-02-25
Filing date: 1985-02-25
Publication date: 1993-10-13
Also published as: JPS61194460A

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、２成分現像剤を用いる乾式現像装置
に関するものである。

（従来技術）トナーとキヤリアとから成る２成分現像剤で、
像担持体上に形成された静電潜像を現像する乾式
現像装置は、複写機、レーザプリンタ、LEDプ
リンタ、LCDプリンタ等の画像形成装置に多用
されている。かような２成分現像剤を用いる乾式
現像装置においては、現像が継続的に行なわれる
のに伴つて、現像剤中のトナーが不足するため
に、トナーを補給することが行なわれている。

このようなトナーのみの補給については、従
来、トナーカートリツジ等のトナー補給手段によ
つて、複写機使用者側において、比較的簡便に行
なうことができるようになつていたが、新旧の現
像剤を交換する際における、新しい現像剤の供給
については、現像装置のカバーを取り外すなどの
比較的難しい作業を必要とすることから、専任の
保全点検担当者がその任にあたつていた。

（目的）本発明の目的は、トナーの補給はもとより、現
像剤の供給収容についても、複写機等の使用者側
で簡便に行なえるようにした、２成分現像剤を用
いる乾式現像装置の提供にある。

（構成）本発明は、上記目的を達成させるため、筒状の
カートリツジを、トナー収容用と、現像剤収容用
との双方につき準備し、これら種類の異なるカー
トリツジを、現像容器の上部に付設した筒状支持
体に共通的に挿脱自在となし、トナーの補給時又
は現像剤の供給収容時にカートリツジを、トナー
収容用、現像剤収容用につき、選択的に使用する
ことを特徴とする。

以下、本発明を一実施例に基づき説明する。

第１図において、現像容器１内には、現像スリ
ーブ２、パドルホイール３、現像剤回収スクリユ
ー部材４等がそれぞれ設けられている。現像容器
１内にはトナーとキヤリアとから成る現像剤が収
容されており、この現像剤は現像スリーブ２の周
面に供与され、この供与された現像剤中のトナー
をもつて、ドラム状感光体５の表面に形成された
静電潜像が現像されるようになつている。

現像容器１の上部には、円筒状支持体６が付設
され、これは第３図に示すように下部に、現像容
器内と連通する開口を有している。この実施例で
は円筒状支持体６は現像容器１と一体に作られて
いる。円筒状支持体６と現像容器１との間には、
円筒状支持体６の軸方向に沿つたトナー補給路７
と、このトナー補給路７に平行してこれに隔てら
れた現像剤補給路８とがそれぞれ区分けされて設
けられている。円筒状支持体６の下部には、この
周方向に移動自在のシヤツタ部材９が設けられ、
このシヤツタ部材９は後述する如く各補給路７，
８を選択的に開閉するようになつている。

円筒状支持体６の内周面には第３図に示す円筒
状カートリツジ１０Ａが挿脱自在となつている。
円筒状カートリツジ１０Ａは、トナー収容用と、
現像剤収容用との２種類につき、準備されてい
る。ここで、トナー収容用カートリツジに符号１
０Ａを、現像剤収容用カートリツジに符号１０Ｂ
をそれぞれ付しておく。トナー収容用カートリツ
ジ１０Ａの周部の１箇所には、軸方向に細長い開
口１０Aaが穿たれている。また、現像剤収容用
カートリツジ１０Ｂにも同様にして開口１０Bb
が穿たれている。

ここで、第３図において、内部にトナーの収容
されたカートリツジ１０Ａを、開口１０Aaを上
向きにして、筒状支持体６内に第４図に示す如く
挿入装填し、この装填後、把手１１をもつてカー
トリツジ１０Ａを回動させて開口１０Aaを、第
１図に示す如く、トナー補給路７に合致させる。
なお、このとき、シヤツタ部材９は現像剤補給路
８の方を閉塞する位置に保持されている。

以上の態勢で、カートリツジ１０Ａ内のトナー
Ｔは矢印方向へと落下し、トナー補給ローラ１３
の回転に従つて、現像容器１内に補給され、現像
剤中のトナーの濃度が適正に保持される。

一方、現像容器１内の現像剤を、新しいものに
交換するには、先ず、トナー収容用カートリツジ
１０Ａを円筒状支持体６から脱抜し、次いで、現
像剤回収スクリユー部材４を回転させて、容器１
内の、使用に供された現像剤を回収した上、第３
図に示す現像剤収容用カートリツジ１０Ｂを円筒
状支持体６に挿入装填する。

次いで、第１図に示すシヤツタ部材９を第２図
の位置に移動させ、トナー補給路７を閉塞する位
置に保持させる。この状態で、現像剤補給路８は
開放されることになる。このあと、挿入装填され
たカートリツジ１０Ｂを回動させて、開口１０
Bbを現像剤補給路８に第２図に示す如く合致さ
せれば、新しい現像剤Ｍが現像剤補給路８を通つ
て現像容器１内に収容せしめられる。

従来においては、新しい現像剤を現像容器内に
収容せしめるにあたり、現像容器のカバーを取外
すなどの比較的難しい作業を必要とすることか
ら、専任の保全点検担当者がその任にあたつてい
たが、本発明の乾式現像装置にあたつては、その
ような作業を必要とすることがなく、複写機使用
者側において、現像剤の新旧交換を容易に行なう
ことができる。

これに加えて、円筒状支持体６は、トナー収容
用カートリツジと、現像剤収容用カートリツジの
双方につき、共通的に挿入装填できるものとなつ
ているので、構成が簡素化されると共に、装置自
体をも小嵩化することが可能である。

なお、シヤツタ部材９を手動ではなくソレノイ
ドやモータやスプリング等の駆動手段により自動
的に駆動するようにしてもよい。また、カートリ
ツジ１０Ａ，１０Ｂにトナー収容体であるか、現
像剤収容体であるかの適宜な判別手段を設け、こ
の判別手段に応じてシヤツタ部材９を駆動するよ
うにしてもよい。

ところで、トナー収容用カートリツジ１０Ａに
ついてはこの開口１０Aaを第１図に示すように
トナー補給路７に合致させ、現像剤収容用カート
リツジ１０Ｂについてはこの開口１０Bbを第２
図に示すように現像剤補給路８に合致させる必要
があり、このような合致作業は誤りなく行なわね
ばならない。

次に述べる実施例は、上記課題に答えたもので
あり、その特徴とするところは、両者のカートリ
ツジの回動方向を、トナー補給時、現像剤供給時
のそれぞれに対し異ならせ、トナー補給時にはト
ナー収容用カートリツジの開口が現像剤補給路に
合致しないように、また、現像剤供給時には現像
剤収容用カートリツジの開口がトナー補給路に合
致しないようにして前述した作業を誤りなく行な
うことにある。

第５図において、トナー収容用カートリツジ１
０Ａの奥端周面の１箇所には突起１２が設けられ
ている。この突起１２は現像剤収容用カートリツ
ジ１０Ｂにも同様にして設けられている。一方、
円筒状支持体６の内周面の上部には端部６ｃから
反対側の端部につき抜ける凹溝１４が設けられて
いる。

トナー補給を行なうにあたつては、先ず、トナ
ー収容用カートリツジ１０Ａの突起１２を凹溝１
４に嵌め込み、この凹溝１４を案内にして突起１
２を凹溝１４に対し摺動させ、突起１２が円筒状
支持体６の反対側の端面よりつき出るまで、カー
トリツジ１０Ａを挿入する。この挿入時には開口
１０Aaは上側の位置に保持されるため、内部の
トナーがこぼれ落ちることはない。次いで、把手
１１を持つてトナー収容用カートリツジ１０Ａを
矢印Ｘ方向（反時計方向）に回動させ、開口１０
Aaを第１図に示すようにトナー補給路７に合致
させる。

一方、新しい現像剤の供給収容を行なうにあた
つては、同様にして現像剤収容用カートリツジ１
０Ｂの突起１２を凹溝１４に嵌め込んで、突起１
２が円筒状支持体６の反対側の端面からつき出る
まで、カートリツジ１０Ｂを挿入し、この挿入
後、同カートリツジ１０Ｂを矢印Ｙ方向（時計方
向）に回動させ、開口１０Bbを第２図に示すよ
うに現像剤補給路８に合致させる。この実施例に
よれば、第３図に示すようなシヤツタ部材９を廃
止することも可能である。

各カートリツジの端面に、回動方向を示唆する
矢印マークを付しておくと、例えば、カートリツ
ジ１０ＡにはＸ方向の矢印マークを、カートリツ
ジ１０ＢにはＹ方向の矢印マークをそれぞれ付し
ておくと、回動方向を間違えるおそれがない。ま
た、各カートリツジの開口を、各補給路に合致さ
せるのに対し、円筒状支持体６の端面と、各カー
トリツジの端面とに、合わせマークを表示してお
くと、上記合致を戸惑うことなく行なうことがで
きる。

この他、各カートリツジ開口が各補給路に合致
したあと、カートリツジの、これ以上の回動を規
制するような手段を講じると、上述したようなマ
ーク合わせを不要とすることができる。

次に述べる実施例はこのような課題に答えたも
のである。

円筒状支持体６の奥部には第６図ａに示すよう
に半径を互いに異ならせた弧状突起６ａ，６ｂが
設けられ、これは円筒状支持体６に一体的に形成
されている。一方、トナー収容用カートリツジ１
０Ａの奥部にも第６図ｂに示す如く弧状突起１０
Bfが一体的に形成されている。

第７図にａにおいて、トナー収容用カートリツ
ジ１０Ａを円筒状支持体６に挿入した状態で開口
１０Aaは上側に位置している。この状態でカー
トリツジ１０ＡをＸ方向に回動させると、カート
リツジ１０Ａの弧状突起１０Aeは同図ｂに示す
ように円筒状支持体６の外側の弧状突起６ｂの端
面に衝き当る。このとき、カートリツジ開口１０
Aaはトナー補給路７に合致する。すなわち、こ
の合致状態でトナー収容用カートリツジ１０Ａの
これ以上の回動は規制されるのである。

以上がトナー収容用カートリツジを使用する場
合の合致作業の手順であり、これに対し、現像剤
収容用カートリツジを使用する場合の合致作業の
手順は次の用にしておこなわる。

第８図にａにおてい現像剤収容用カートリツジ
１０Ｂを円筒状支持体６に挿入した状態で開口１
０Bbは上側に位置している。この状態でカート
リツジ１０ＢをＹ方向に回動させると、カートリ
ツジ１０Ｂの弧状突起１０Bfは同図ｂに示すよ
うに円筒状支持体６の外側の弧状突起６ａの端面
に衝き当る。このとき、このとき、カートリツジ
開口１０Bbは現像剤補給路８に合致する。すな
わち、この合致状態で現像剤収容用カートリツジ
１０Ｂのこれ以上の回動は規制されるのである。

以上、述べたように、各カートリツジの開口が
各補給路に合致したあと、カートリツジの回動が
規制されるようになつているので、前述したよう
なマーク合わせ等を行なう必要がなく、この種の
合致作業を頗る簡便に行なうことができる。な
お、この種のカートリツジの位置決め手段として
は、この他、カートリツジに、トナー用、現像剤
用につき、判別信号発生手段（例、突起）を設
け、これによる判別信号を複写機等の本体側で受
け、モータやギア等を用いた駆動手段で回動方向
を切換え、かつ、ロータリーエンコーダなどによ
り回動量を検出し、カートリツジ開口が各補給路
に合致するように、その回動量を定めるようにし
てもよい。

（効果）以上、本発明は、筒状のカートリツジを、トナ
ー収容用と、現像剤収容用との双方につき準備
し、これら種類の異なるカートリツジを、現像容
器の上部に付設した筒状支持体に共通的に挿脱自
在となし、トナー補給時又は現像剤の供給収容時
に、カートリツジを、トナー収容用、現像剤収容
用につき、選択的に使用できるようにしたもので
あるから、トナーの補給はもとより、現像剤の供
給収容についても、複写機使用者側で簡便に行な
うことができ、かつ、装置構成の簡素化や装置自
体の小嵩化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の乾式現像装置の断面
図、第２図は別のカートリツジを挿入装填した状
態を示す要部断面図、第３図は筒状支持体とカー
トリツジとの形状構成を示す斜視図、第４図は同
上カートリツジを筒状支持体に挿入装填した状態
を示す斜視図、第５図は筒状支持体と別の例のカ
ートリツジとの形状構成を示す斜視図、第６図は
カートリツジ回動規制手段の一例を示す斜視図、
第７図はトナー収容用カートリツジの回動規制作
用を示す図、第８図は現像剤収容用カートリツジ
の回動規制作用を示す図である。１……現像容器、２……現像スリーブ、６……
筒状支持体、７……トナー補給路、８……現像剤
補給路、９……シヤツタ部材、１０Ａ……トナー
収容用カートリツジ、１０Ｂ……現像剤収容用カ
ートリツジ。

Claims

【特許請求の範囲】

１現像スリーブに供給すべき２成分現像剤を収
納する現像容器に付設して設けられたカートリツ
ジ支持体と、該カートリツジ支持体と前記現像容
器との間に設けられたトナー補給通路と、該トナ
ー補給路と異なり前記カートリツジ支持体と前記
現像剤容器との間に設けられた現像剤補給路と、
前記トナー補給通路若しくは前記現像剤補給路の
いずれかを現像剤若しくはトナーカートリツジの
装着動作に伴い閉鎖するシヤツタ部材とを設けこ
とを特徴とする乾式現像装置。