JPS5822182Y2 - 静電潜像現像装置のトナ−補給用カ−トリツジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、静電写真複写装置或いは静電印刷装置に用い
られる静電潜像現像装置に粉末トナーを補給するための
トナー補給用カートリッジに関する。

静電写真複写装置或いは静電印刷装置に用いられている
従来の現像装置においては、装置内に充分大きな粉末ト
ナー収容室を設置し、粉末トナー補給に際しては現像装
置を複写装置或いは印刷装置から引き出して上記のトナ
ー収容室へ一度に大量のトナーを補給するようになって
いる。

かくの如きトナー補給においては、トナー補給作業者の
手等が粉末トナーに汚染されたり、微細な粉末トナーが
周囲に飛散したりする等の欠点があった。

そこで、現像装置内に挿入され得るトナー補給用容器を
利用して上記の欠点を解消することが提案されたが、ト
ナー補給用容器の構造が複雑であるのみならず、トナー
補給用容器がトナー補給状態にあるか否かの確認が困難
であり且つ現像装置からトナー補給容器を取出さなけれ
ば容器内のトナー量を検知し得ない等の欠点があり、朱
が充分に満足し得るものではない。

従って、本考案の目的は、作業者の手等を汚染したり或
いは周囲に粉末トナーを飛散させたりすることなく補給
操作を遂行することを可能にするトナー補給用カートリ
ッジにして、現像装置内に挿入した状態にてもそのトナ
ー補給状態並びにトナー残留量を検知し得る比較的簡単
な構造のトナー補給用カートリッジを提供することであ
る。

本考案によれば、内部に粉末トナーを収容した細長い中
空容器から構成され、該中空容器の側壁には開封し得る
シール手段によって密封されている開口部が形成されて
おり、該中空容器の両端面の少なくとも一方は少なくと
も一部が透明或いは半透明の材料で形成され、且つ該両
端面の少なくとも−、方には該開口部の位置を指示して
いる印が設けられていることを特徴とする、静電潜像現
像装置に粉末トナーを補給するためのトナー補給用カー
トリッジが提供される。

次に、本考案の一実施例を図示している添付図面を参照
して詳述する。

先ず、第１図及び第２図を参照して、本考案に従うトナ
ー補給用カートリッジが適用される静電潜像現像装置に
ついて簡単に説明する。

第１図及び第２図に示すように、静電写真感光体５を備
えた感光ドラム６の円周の一部に沿って配置された静電
潜像現像装置１３は、現像容器６８を有する。

この現像容器６８の上方部には開口部９２を規定してい
る仕切壁９４が設けられていて、現像容器６８の内部を
現像室１０４とトナー補給室９３とに分離している。

現像容器６８の側壁８８には、本考案に従う筒状のトナ
ー補給用カートリッジ８９をトナー補給室９３内に挿入
するための挿入口９０が設けられている。

挿入口９０から挿入されるカートリッジ８９は、部材９
１（図において左側の部材９１は仕切壁としての作用も
なす）によって回転可能に支持されている。

挿入口９０の周囲には、植毛或いはスポンジの如きバッ
キング手段１００を配設し、トナー補給室９３内から外
部へトナーが飛散するのを確実に防止すると共に、カー
トリッジ８９をしつがつと支持してブレを防ぐようにな
すのが好ましい。

上記の開口部９２には表面に複数個の溝部１０１を有す
るトナー補給ローラ１０２が回転可能に設置されている
。

また、上記の仕切壁９４並びに左側の部材９１の下端部
には、その自由縁がトナー補給ローラ１０２の表面に弾
性的に接触している可撓性部材（例えばマイラーフィル
ム）１０３が取付けられている。

従って、トナー補給ローラ１０２が回動停止している場
合には、トナー補給室９３と現像室１０４とは互いに閉
された状態になっている。

トナー補給ローラ１０２を例えば時計方向に回転すると
、カートリッジ８９からトナー補給室９３内へ補給され
ローラ１０２の溝部１０１内に収容されたトナーが、現
像室１０４に送り込まれることとなる。

このようなトナー補給機構によれば、所定枚数の複写終
了後、トナー補給ローラ１０２を手動で回動させるが、
或いは自動的に回動させることにより、現像装置１３を
静電写真複写装置或いは静電印刷装置がら取出すことな
く、粉末トナーの適切な量の補充を行なうことができる
。

現像容器６８の現像室１０４内には、磁気ブラシ機構７
０、攪拌機構６９及び磁気ブラシ穂長調整部材７９が設
けられている。

攪拌機構６９は、現像室１０４内に収容される現像剤が
粉末トナーと磁性キャリヤーとから構成される場合に、
両者を攪拌して粉末トナーを摩擦帯電せしめる。

磁気ブラシ機構７０は、非磁性材料製の中空回転現像ス
リーブとこの現像スリーブ内に静置された磁界形成静止
部材（図示していない）から構成され、現像スリーブ表
面に磁気ブラシを生威し、静電潜像が形成された感光体
５の表面を現像する。

磁気ブラシ穂長調整部材７９は、その先端が上記の現像
スリーブ表面と所定の間隔を有していて、磁気ブラシ機
構の現像剤汲み上げ位置と現像作業位置との間にて磁気
ブラシの穂長を均−且つ適切な長さに調節するためのも
のである。

次に第３図を参照して本考案に従うトナー補給用カート
リッジ８９について詳細に説明する。

このトナー補給用カートリッジ８９は、両端面９５．９
５’が閉じており、且つその側壁に実質的に全長にわた
って開封し得る開口部９６を備えた筒状中空容器９７と
、中空容器内部に収容された粉末トナーＣ”とから戊っ
ている。

この中空容器９７の開口部９６は、これを開封して下側
に位置せしめたとき、収容されている粉末トナーＣ“が
筒状体のほぼ全長にわたって一様に排出される形状及び
寸法、例えば容器の全長にわたって設けられたスリット
状開口或いは小間隔をおいて設けられた多数の開口を有
している。

またこの中空容器９７の両端面９５及び９５′の内の少
なくとも１つは少なくとも一部が透明或いは半透明の材
料で形成されていて、内部のトナーＣ“の量を確、認し
得るようになっている。

更に、両端面９５及び９５′の内の少なくとも一方には
前記開口部９６の位置を指示する。

印９８、例えば矢印、文字、図形、或いは突起又は凹部
等が設けられている。

カートリッジ８９の開口部９６は、例えば接着テープ９
９のような手段で密封されていても、或いは開口部９６
の端縁がミシン目或いは切込み線のような切断可能な輪
郭を介して容器と一体に形成されていてもよい。

トナーの補給に際して、カートリッジ８９の開口部９６
を上向きにし、この状態で開口部９６を開封する。

次いでカートリッジ８９をこの状態に維持しながら、現
像容器側壁８８に設けられた挿入口９０を通して、トナ
ー補給室９３の内部に挿入する。

カートリッジ８９をトナー補給室９３に完全に挿入した
後カートリッジ８９を１８０°回動させる。

これによりカートリッジの開口部９６が下向きに位置し
て、トナー補給室９３への必要なトナーの補給が行われ
る。

本考案に従うトナー補給用カートリッジ８９を使用する
ことにより、現像装置１３内へのトナー補給が複写作業
者の手を汚すことなく、且つ微細なトナー粉末の飛散な
しに容易に行われる。

のみならず、容器の端面９５或いは９５′に、開口部９
６の位置を明示する印９８を設けたことにより、開口部
９６の開封を失敗なしに容易に行えると共に、トナー補
給室９３へのカートリッジの挿入並びにカートリッジの
所定位置回動によるトナー補給を確実且つ容易に行うこ
とができ、またカートリッジがトナー補給状態にあるか
否かを容易に確認することができる。

また、トナー補給用カートリッジ８９の端面９５．９５
’を透明乃至半透明体で構成したことにより、カートリ
ッジ内のトナー量を外部から容易に確認することができ
、これによりトナーの補給を遅滞なく速やかに行うこと
ができる。

尚、トナー補給用カートリッジ８９の容器及び挿入口９
０は、一般に円形であることが、挿入及び回動を容易に
行うために好ましいが、挿入口９０が現像容器側壁に対
して回動させ得るような別の部材で構成されている場合
には、多角形のような任意の形状であってもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に従うトナー補給用カートリッジが適用
される現像装置の断面図で、第２図は第１図に示した現
像装置の一部切欠きを含む側面図で、第３図は本考案に
従うトナー補給用カートリッジの斜面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に粉末トナーを収容した細長い中空容器から構成さ
   れ、該中空容器の側壁には開封し得るシール手段によっ
   て密封されている開口部が形成されており、該中空容器
   の両端面の少なくとも一方は少なくとも一部が透明或い
   は半透明の材料で形成され、且つ該両端面の少なくとも
   一方には該開口部の位置を指示している印が設けられて
   いることを特徴とする、静電潜像現像装置に粉末トナー
   を補給するためのトナー補給用カートリッジ。