JPH0572876U - エレベータの戸当り構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】戸閉時、不愉快な戸当り音が発生しないような
エレベータの戸当り構造を提供する。 【構成】戸当りゴム４，５とドアカバー６，７兼用戸当
りゴム押さえの間に挾み込むように設置する。 【効果】戸当り音の削減を図れ、製作，組立等が簡単な
戸を提供することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エレベータの中央開き方式の乗り場側戸の戸当り部構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のエレベータの中央開き方式の戸当り構造を述べると、先ず、図３に示す 戸当り構造は、図１の乗り場出入口部のＡ−Ａ拡大断面図であり、戸当りゴム９ ，１０を、成形アルミドアカバー１１，１２に設けた構造であり、戸２，３より 分離した所で、戸閉時戸当りゴム９，１０が衝突するため、中央開き方式の戸閉 時の間隔ａを防火上２mm以下という規制の中で戸の閉じ端が、互いに衝突しない ように調整するのが極めて困難であった。

【０００３】 又、図４は戸当りゴム９，１０を戸本体に設置する構造であり戸の先端をＬ型 に折曲し、これと対向するＬ型の押え板１５，１６との間内にコ型に折曲した当 て板１３，１４を挾み込んで溶接固定した部分に設置するという複雑な構造であ り、製作に時間を要し、コストの高いものになるという欠点があった。（特開昭 48−54640号公報，特開昭57−23580号公報）

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術において、戸当りゴムを成形アルミドアカバー、或いは、戸本体に設 けられているため、戸当り音の問題，製作，組立等作業性の難しさという問題点 があった。

【０００５】 本考案の目的は、戸当り音を発生させることのない構造で、しかもコスト的に も好ましいものを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、戸当りゴムを戸とドアカバーの間に挾み込むように設置すること により達成される。

【０００７】

【作用】

本構造とすることにより、戸当り構造が簡単であり、製作，組立等の作業性及 び正確さ、信頼性の向上が図れ、又、成形アルミ材を用いないためコストの低減 が図れ、意匠的には、戸とドアカバーの一体性を見出すことができ、かつ、戸当 り音に対しても、戸に接する位置に戸当りゴムが設置されているため、戸当り音 の削減に優れた構造であることが確認できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案における実施例を図１と図２により説明する。先ず、図１は中央 開き方式の戸の正面図である。図２は本考案を示した図で戸当りゴム４，５は戸 ２，３とドアカバー６，７との間に挾み込まれる状態で設置される構造である。 本実施例によれば、戸当りゴム４，５設置構造が極めて簡単な構造となるため 、低コストでしかも戸当り音を発生させない構造の戸を提供することができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、戸閉時の戸当り音が、戸本体に戸当りゴムが付くときと同等 に防ぐことができ、製作，組立も簡単になり、ドアカバーは成形アルミ材を使わ ずに、鋼板を用いることができ、意匠的にも戸とドアカバーの一体性が感じられ る戸が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案及び従来エレベータの出入口部の正面
図。

【図２】本考案の戸当り部の断面図。

【図３】従来のドアカバーに戸当りゴム付の戸当り断面
図。

【図４】従来の戸本体に戸当りゴム付の戸当り断面図。

【符号の説明】

１…出入口三方枠、２，３…出入口戸、４，５…戸当り
ゴム、６，７…ドアカバー兼用戸当りゴム押さえ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 簀河原 準 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)考案者 大貫 聡 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)考案者 安 信雄 茨城県勝田市堀口832番地の２ 日立シス テムプラザ勝田 日立水戸エンジニアリン グ株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】エレベータの中央開き方式ホール側戸にお
   いて、戸当りゴムを戸とドアカバーの間に設けたことを
   特徴とするエレベータの戸当り構造。