JPH0572830U - 物品搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は搬送箱と、モータ駆動の搬送用無端帯
と、移動板と、その移動板に傾動自由に連結したほぼ水
平の搬送板と、その搬送板を放出位置で傾動させるカム
などの少ない部品により組立て、且つ搬送物品の放出を
搬送方向と交差する角度にする搬送装置を開発すること
を考案の目的とする。 【構成】本考案の物品搬送装置は、長尺の搬送箱１の内
部両端に無端チエン、タイミングベルト等の搬送用無端
帯８を掛けたモータ駆動の駆動輪３と従動輪４を設け、
搬送箱１の搬送用無端帯８と平行な長溝２から内部に臨
んで前記無端帯８に連結した移動板１３と、その移動板
１３の移動方向と交差する方向への傾動自由な移動板１
３に軸連結した搬送板１６を設置し、前記外面に搬送板
１６の出発位置からの移動と共に、放出位置で乗り上げ
させて傾動させるカム３１を取付けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば工作機械により加工されチャックから放出された加工品等の物 品をほぼ水平の搬送板により受けて所定の位置に搬送し、前記搬送板をカムに乗 り上げさせて傾動し、前記の物品を運搬函等に投入し、搬送板を原位置に戻して 、同じことを繰り返すようにする物品搬送装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

工場等で例えば１つの工作機械から他の工作機械に加工部品を搬送するとか、 １つの工作機械で切削加工した加工部品を少し離れた運搬函または搬送ベルトに 搬送する等の用途を持つ搬送ベルトからなる部品搬送装置は既に使用されている が、加工部品等を搬送方向と交差する方向に放出するものではないから、使用上 の不利を免れない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は搬送箱と、モータ駆動の搬送用無端帯と、移動板と、その移動板に傾 動自由に連結したほぼ水平の搬送板と、その搬送板を放出位置で傾動させるカム などの少ない部品により組立て、且つ搬送物品の放出を搬送方向と交差する角度 にする搬送装置を開発することを課題とし、本考案の目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の物品搬送装置は、長尺の搬送箱の内部両端に無端チエン、タイミング ベルト等の搬送用無端帯を掛けたモータ駆動の駆動輪と従動輪を設け、搬送箱の 前記無端帯と平行な長溝から内部に臨んで前記無端帯に連結した移動板と、その 移動板の移動方向と交差する方向への傾動自由に軸連結した搬送板を設置し、前 記外面に搬送板を移動と共に放出位置で乗り上げさせて傾動させるカムを取付け たことを特徴とするもので、簡易な構造により構成し、且つ移動後の放出を移動 方向と交差する方向にできる利益がある。

【０００５】

【作用】

本考案は移動板１３と搬送板１６とを図１の出発位置に停止し、搬送板１６上 に物品ａを落下させて受け取つた後、別に設定した停止時間の経過と共に、ある いは物品受け取り信号により、搬送用無端帯８を搬送方向に駆動して前記物品ａ を図１の右方向に移送し、放出位置で前記搬送板１６をカム３１に乗り上げさせ て図４の鎖線の傾動を生じさせ、物品ａをシユート等に放出してから、移動板１ ３及び搬送板１６を搬送用無端帯８により出発位置に戻し、以上の搬送作用を繰 り返す。

【０００６】

【実施例】

添付図面は本考案の実施例を示すもので、１は移送方向に長い長尺の断面四角 形の搬送箱であって、１側面に搬送方向の長孔２を設ける。搬送箱１の内部には 長さの両端部に駆動輪３と従動輪４とを軸架し、搬送箱１の１端部から図２のよ うに突出したモータケース５内に据え付けたモータＭの減速出力軸６の歯車６ａ を、駆動輪３と同軸の歯車７に図２のように噛み合わせ、前記した駆動輪３と従 動輪４とに無端チエンまたは無端タイミングベルトからなる搬送用無端帯８を架 け渡す。

【０００７】 搬送箱１の外面には、図２に示すように前記長孔２から入って搬送用無端帯８ の２カ所に、図３のようにビス９により連結した移動片１０を設け、その移動片 １０に、搬送箱１の内部壁面に固定した案内片１２に上下面を嵌めて移動する揺 動防止板１１を連結する。（図４、なお図３には揺動防止板１１を示していない） 。搬送箱１の外面には、搬送箱１の上面に突出させてから水平にした移動板１３ を移動片１０に固着する。その移動板１３の水平部には後記するカム３１との衝 合から逃げる切り欠き１４を設け、前端（図４の右端）に突出した突子１５の軸 子１９に、前記移動板１３の水平面に下面の小車１７を接する搬送板１６の前端 下面の突子１８を軸支する。搬送板１６は図５の断面図により明らかにしたよう に低い底面２０の前側部分に上方への緩傾斜面２１を形成し、さらに搬送板１６ の後側と移動板１３の後側とに引きばね２２を掛ける。

【０００８】 搬送箱１の上面には搬送板１６により搬送した物品ａを放出する位置を選んで 小車１７が乗り上げてその搬送板１６を図４の鎖線のように傾斜させる斜面３２ を形成したカム３１を取付ける。

【０００９】

【考案の效果】

本考案は、長尺の搬送箱１の内部両端に、無端チエン、タイミングベルト等の 搬送用無端帯８を掛けたモータ駆動の駆動輪３と従動輪４を設け、搬送箱１の外 面に前記無端帯８の移動方向と平行な長溝２から内部に臨んで前記無端帯８に連 結した移動板１３を設け、その移動板１３の移動方向と交差する方向に傾動自由 な搬送板１６を前記移動板１３に軸連結して設置し、さらに前記外面に搬送板１ ６を移動と共に乗り上げて傾動させるカム３１を取付けた構成になり、搬送箱１ の長さ、搬送用無端帯８の長さ等は自由選択の範囲であり、さらに移動板１３、 搬送板１６の出発位置はリミットスイッチ等の既往の技術選択により施し、カム ３１の取付け位置についても変更可能であるから、物品ａの搬送距離を自由に定 め得るの外、搬送した物品ａの放出を搬送方向と交差できる特異性がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、

【図１】正面図

【図２】一部切欠側面図

【図３】搬送箱の一部切欠拡大正面図

【図４】図１のＡーＡ線切断側面図

【図５】搬送板１６の切断側面図

【符号の説明】

ａ 物品、 １ 搬送箱、 ２ 長孔、 ３ 駆動輪、
４ 従動輪、Ｍ モータ、 ５ モータケース、 ６
減速出力軸、 ６ａ 歯車、７ 歯車、 ８ 搬送用
無端帯、 ９ ビス、 １０ 移動片、１１ 揺動防止
板、 １２ 案内板、 １３ 移動板、 １４ 切り欠
き、１５ 突子、 １６ 搬送板、 １７ 小車、 １
８ 突子、 １９ 軸、２０ 低い底面、 ２１ 緩い
傾斜面、 ２２ 引きばね、 ３１ カム、３２ 斜
面、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺の搬送箱の内部両端に無端チエン、
   タイミングベルト等の搬送用無端帯を掛けたモータ駆動
   の駆動輪と従動輪を設け、搬送箱の前記無端帯と平行な
   長溝から内部に臨んで前記無端帯に連結した移動板と、
   その移動板の移動方向と交差する方向への傾動自由に移
   動板に軸連結した搬送板を設置し、前記外面に搬送板を
   移動と共に乗り上げさせて傾動させるカムを取付けたこ
   とを特徴とする物品搬送装置。