JPH0572355A - 腕携帯電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 腕につけて運動中に、スイッチ操作が可能
で、汗がたまりにくく、アラームの音の大きな腕携帯電
子機器を得る。 【構成】 ケース１の腕側当接面にボタン２を設け、カ
バーガラス１ａの方向からケース１を押圧するとボタン
２は動作する。ボタン２は、ケース１のウラブタ１ｂに
防水を保ちながら係止されている。ボタン２は、加圧部
材３によって、常にウラブタ１ｂから突出する方向に保
持されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、腕携帯情報の入力装
置を備えた腕携帯電子機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図７、図８に示すように、腕携帯
電子機器の入力は、ケース前面にあるフロントボタン１
０１やケース側面のサイドボタン１０２及びケース裏側
に沈頭で設けられたウラボタン１０３などを押して動作
させるものがよく知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の腕携帯
電子機器では、操作ボタンが小さいため、運転中にボタ
ンの位置を捜しながら押さなくてはならない。又、腕携
帯機器と腕の間にスキ間が無いので、汗がたまり易く携
帯感が悪い上にアラーム音が小さいという課題があっ
た。

【０００４】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するため、運動中にボタンの位置を捜す
ことなく容易にスイッチ操作が可能で汗がたまりにく
く、アラーム音の大きな腕携帯電子機器を得ることであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は腕携帯電子機器と腕の間に部分的に突出
したボタンを設けて、且つボタン周囲にスキ間を確保す
ることで、携帯中のスイッチ操作が容易で通気性がよく
て、アラーム音の大音量化が図れるようにした。

【０００６】

【作用】上記のように構成された腕携帯電子機器におい
て、ボタンを捜すことなく本体全体を軽く押すだけで、
腕側当接面に設けられたボタンがスイッチ入力すること
になる。又、ボタン周囲の腕とのスキ間が音響空間とな
りアラーム音を高めると共に通気性も確保するこにな
る。

【０００７】

【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図１において、ケース１の腕側当接面にボタ
ン２を設ける。カバーガラス１ａの方向から、ケース１
を押圧することによって、ボタン２が押される。ボタン
２を押すとケース１内に収納された回路（図示しない）
を動作させることができる。

【０００８】図２はケース１内のスイッチの構造を示す
部分断面図であり、ボタン２はパッキン２ａと係止リン
グ２ｂとを備え前記ケース１のウラブタ１ｂを貫通し防
水性を保ちながら、前記ウラブタ１ｂに係止されてい
る。又、前記ボタン２は加圧部材３によって、常に前記
ウラブタ１ｂから突出する方向に保持れれている。前記
ウラブタ１ｂは、前記ボタン２の一部をさけて圧電素子
４が前記ウラブタ１ｂと片面が電気的に導通状態で固着
されている。回路５には、ＩＣ，水晶，ＬＣＤ，電池な
どの電子部品の他に、一端がハンダ付された可動接点６
と固定接点７が用意され前記ボタン２が押圧されると、
スイッチ回路が閉じるような構造になっている。前記回
路５は、他に導通ばね８と９を備え、各々前記圧電素子
４と前記ウラブタ１ｂに電気的導通を図るものである。

【０００９】図３はウラブタ１ｂとボタン２の防水性を
実現する他の構造を示すものであり前記ウラブタ１ｂの
腕側当接面に前ウラブタ１ｂと外形がほぼ同一サイズで
外周が接着された伸縮性の高い薄いシートゴム１０を配
置し外部からの浸水を防ぐと共にボタン２の可動性をも
可能にしたものである。シートゴム１０は他の材質とし
て薄いプラスチック材料でも可能である。

【００１０】図４はボタンとシートゴムを一体に成形し
たラバースイッチ１１の実施例を示すものである。ラバ
ースイッチ１１は変形部１１ａと導電ゴムからなる接点
部１１ｂを備え、ボタン部１１ｃが押圧されると、回路
５の接点１２と１３の導通を図るものである。図５，図
６は回転ベゼルを用いた本発明の電子時計の実施例を示
す断面図である。回転可能なベゼル２０と、前記ベゼル
２０の回転によって上下にスライドする伝達ピン２１と
前記伝達ピン２１のスライドに応じて作動するスイッチ
部材２２と前記スイッチ部材２２の作動に応じて回路を
ＯＮ−ＯＦＦさせる為の入力端子２３とから構成されて
いる。

【００１１】前記伝達ピン２１は上部にパッキン２４を
備え、胴２７との間の防水性を保つと共に前記スイッチ
部材２２にて常にベゼル側に保持されている。前記回転
べゼル２０の裏側には複数の山部２０ａと谷部２０ｂが
施され、前記回転ベゼル２０をまわすことにより回転位
置決め部材２５が上下し前記回転ベゼル２０の位置規正
を図るものである。

【００１２】前記回転位置決め部材２５の下側には戻し
ばね２６が配置され、前記回転位置決め部材２５を前記
回転ベゼル２０ａ方向に押上げている。回転ベゼル２０
を回転することにより、前記回転ベゼルの各々の位置に
対応した信号が入力端子２３から入力され回路を動作さ
せる。図１において、前記ボタン２の寸法Ａは、電子機
器本体が腕に巻かれ、腕当接面での安定性を維持する為
にウラブタ１ｂのフラット面の寸法Ｂの１／２〜１／４
程度が適当である。又、圧電素子４がウラブタ１ｂを振
動させた際の放音区間及び電子機器本体と腕との通気性
についても１／２〜１／４程度であれば各々の効果が十
分発揮される。

【００１３】一方、前記ボタンの高さ寸法Ｃは、低過ぎ
ると誤作動し、高過ぎると不安定で邪魔になる事から１
〜２ｍｍ位が適当である。本実施例ではボタン１個の例
を示してあるが，山形のボタンをバランスよく複数配置
するか、又はリング状に配置して、電子機器本体を押圧
する位置によって、複数のボタンの一部又は全部をＯＮ
−ＯＦＦすることで異なる動作を実現させることも可能
である。

【００１４】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように腕携帯
電子機器と腕との間に部分的に突出したボタンを１つ又
は複数設けることにより、携帯中に電子機器本体を押圧
することで簡単にスイッチ操作が可能となる。又、ウラ
ブタの振動を押さえず且つ腕との間に音響区間が確保さ
れるのでアラーム音の大音量化が図れる。

【００１５】更に通気性がよいので汗をかいても不快感
が無いなど数々の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の腕携帯電子機器の携帯時の断面図であ
る。

【図２】本発明の腕携帯電子機器のスイッチの部分断面
図である。

【図３】本発明の腕携帯電子機器の第２の実施例を示す
スイッチの部分断面図である。

【図４】本発明の腕携帯電子機器の第３の実施例を示す
スイッチの部分断面図である。

【図５】本発明の腕携帯電子機器の回転ベゼルスイッチ
との組み合わせた実施例を示す断面図である。

【図６】本発明の腕携帯電子機器の回転ベゼルスイッチ
の部分断面図である。

【図７】従来の腕携帯電子機器の平面図である。

【図８】従来の腕携帯電子機器の側面図じある。

【符号の説明】

１ 腕携帯ケース １ａ カバーガラス １ｂ ウラブタ ２ ボタン ３ 加圧部材 ４ 圧電素子 ５ 回路 ６ 可動接点 ７ 固定接点 ８ 導通ばね ９ 導通ばね １０ シートゴム １１ ラバースイッチ ２０ 回転ベゼル ２１ 位置ピン ２２ スイッチバネ ２３ 入力端子 ２４ パッキン ２５ 回転位置決め部材 ２６ 戻しばね ２７ 胴

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 腕携帯機器ケースと、 前記ケースの腕側当接面より突出させて保持された１個
   以上のボタンと、 前記ボタンの操作に応じて動作する回路と、 前記ボタンをケースの腕側当接面より突出する方向に加
   圧する加圧部材と、を有することを特徴とする腕携帯電
   子機器。
2. 【請求項２】 前記腕携帯ケースの表面に回転可能に保
   持された回転ベゼルと、 前記回転ベゼルの複数の回転位置を位置決めする回転位
   置決め部材と、 前記回転ベゼルの各々の位置に対応した信号を入力する
   スイッチ部材と、を有する請求項１記載の腕携帯電子機
   器。