JPH0571982B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は例えば日本語ワードプロセツサにおけ
る仮名漢字変換に使用する変換辞書等に新しい項
目を追加したり削除したりする為の辞書登録装置
に関する。

〔発明の技術的背景〕

近時、仮名系列からなる文字列を入力し、これ
を仮名漢字変換しながら日本語文書を作成してい
くワードプロセツサ等の文書作成装置が普及して
きた。この文書作成装置にあつては、入力された
文字系列を区切り乍ら、単語辞書を参照して単語
化したり、また同時に漢字変換する等して日本語
文書を作成している。ところで上記仮名漢字変換
のために供される単語辞書は、各ユーザの使用す
る単語がまちまちであるなどの理由から、完壁な
ものではない。そのため各ユーザが必要が単語を
追加登録する機能が必要である。この追加登録機
能は一般に指示に従つて必要な情報を指定したり
入力したりする会話型によつて実現されるもので
ある。

〔背景技術の問題点〕

ところが、このような会話型による追加登録機
能はその与えるべき情報を指示されたときに的確
に入力しなければならないなど制約が多い。また
入力した情報を参照するためにはそのためのツー
ルが必要であるなど、使いやすさの点で問題があ
つた。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、形式や順序など
にとらわれずに自由に情報を入力でき、しかもそ
の入力した情報を文書フアイルとして扱うことに
よつて専用のツールを必要とせずに参照すること
ができる追加登録機能を備えた辞書登録装置を提
供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は例えば日本語ワードプロセツサなどの
文書作成編集装置によつて登録する単語の情報を
文書として作成し、それを指示することによつて
単語登録を行なうようにしたものである。

〔発明の効果〕

従つて、本発明によれば、オペレータは登録す
る単語の情報を、一般の文書を作成するが如く自
由な方法で文書上に作成し、しかる後にそれを指
示して単語登録を実施する。故に、情報を作成中
に一時中断して他の仕事をしたり、また情報を作
成する順序を任意にすることもできるので、形式
や順序にとらわれることなく、より自由に情報を
入力できる。また、そのようにして作成した情報
は他の文書と同様に文書フアイルとして扱えるの
で、保存したり、必要な場合はいつでも確認した
り印刷したりすることも可能となる。

〔発明の実施例〕

以下、図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。

第１図は本発明の実施例装置の要部を示す概略
構成図である。文書作成装置１は、例えば仮名漢
字変換等、第１の文字列から第２の文字列に変換
する機能を持ち、それを利用して文書を作成する
ことができる。作成された文書は文書記憶部２に
記憶され、表示部３に表示される。オペレータは
表示部３に表示された文書を見ながら登録もしく
は削除の指示を入力部６から入力する。入力され
た情報は指示情報記憶部５に記憶され、情報抽出
部４に供給される。情報抽出部４は指示情報によ
り文書記憶部２の内容から辞書登録もしくは削除
に必要な情報を抽出し、情報記憶部９に入れる。
辞書記憶部７は情報記憶部９の情報を、前記指示
情報記憶部５の内容に従つて、辞書記憶部８に追
加登録もしくは辞書記憶部８から削除する。

かくしてこのように構成された装置によれば、
例えば文書作成装置１により文書記憶部２に、 読み：せつじよ、見出し：切除、品詞：サ変名
詞・他動詞型、頻度：100、分野：医学、属性：
体言合成あり・連濁なし。

読み：はいけい、品詞：名詞、見出し：拝啓、
分野：事務、頻度：500、属性：体言合成なし・
手紙文用語・付属語接続不可。

なる文書が作成されているとき、表示部３には第
２図に例示よるように、文書の内容が表示され
る。オペレータが入力部６からカーソルを「切
除」の項目のいずれかの文字に移動し、登録を指
示すると、情報抽出部４は登録に必要な情報、例
えば、読み：「せつじよ」、品詞：他名、見出し：
「切除」、頻度：100、分野：医学、属性：合成
可・連濁不可をフオーマツトに従つて情報記憶部
９に抽出する。

その抽出の方法の一例を第３図に示す。

第３図に示す制御フローにおいて、文書上の指
示された文字からその項目の先頭を探し出す。項
目の先頭から、文書上の文字を解析し、まず、情
報の種類、たとえば読み、見出し、品詞などを指
定しているかどうかを判断する。情報の種類を指
定していれば次に続く文字から情報をとり出す。
情報の終りは予め決められたコードであるため、
そのコードが見つかるまでは順次とり出して情報
記憶部９に記憶する。情報の終りが来たら、その
情報をとり出すことを終了し、次に続く文字から
解析して、再度情報の種類の指定であるかどうか
を判定する。これをくり返して情報を抽出し、情
報の種類の指定が終われば、すべての情報を抽出
し終わつたとして処理を終了する。

辞書登録部７は情報記憶部９に抽出した情報を
受け、指示情報記憶部５に記憶されている指示情
報が「登録」であるために、辞書記憶部８にその
フオーマツトに従つて追加することになる。

尚、複数もしくは単数の項目が文書に作成され
ている場合に、入力部６から項目を指示すること
なく、登録もしくは削除の指示のみで、その文書
に作成されている項目をすべて登録もしくは削除
することもできる。これによれば、多数の項目を
いちいち指示することなく一回の指示で登録もし
くは削除することも可能となる。

以上説明したように本発明に係る辞書登録装置
によれば、文書作成装置によつて自由に作成され
た文書から煩雑な対話操作をすることなしに辞書
への追加登録や削除ができ、その効果は絶大であ
り、実用上極めて多くの効果が乗せられる。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるもの
ではない。例えば文書の先頭に「登録」もしくは
「切除」などの指示情報を作成しておくことによ
つて、表示部に表示して位置を選択したり入力部
から情報を入力したりすることなく辞書に追加登
録したり削除したりしてもよい。要するに本発明
は、その要旨に逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の要部を示す概
略構成図、第２図は本実施例における文書表示形
態を示す図、第３図は本実施例における情報抽出
の制御フローの一例を示す図である。 １……文書作成装置、２……文書記憶部、３…
…表示部、４……情報抽出部、５……指示情報記
憶部、６……入力部、７……辞書登録部、８……
辞書記憶部、９……情報記憶部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１の文字列から第２の文字列に変換する変
   換機能を持つ文書作成装置であつて、第１の文字
   列に関する情報と第２の文字列に関する情報とを
   対応付けて記憶した辞書記憶部と、第１の文字列
   に関する情報の種類の指定とその情報及び第２の
   文字列に関する情報の種類の指定とその情報から
   成る項目を予め決められたコードを用いて文書と
   して作成する文書作成部と、この文書作成部によ
   り作成された前記文書を記憶する文書記憶部と、
   この文書記憶部に記憶された前記文書を表示する
   ための表示部と、この表示部上に表示された文書
   の項目に対し前記辞書記憶部への登録又は削除を
   指示するための入力部と、この入力部により指示
   された文書の項目を前記予め決められたコードに
   従つて抽出する情報抽出部と、この情報抽出部に
   より抽出された項目を前記入力部からの指示に従
   つて前記辞書記憶部に対し登録又は削除する辞書
   登録部とを備え、前記文書記憶部は文書フアイル
   として扱えることを特徴とする辞書登録装置。