JPH0571729U - 液面検知装置付きリザーバ - Google Patents
液面検知装置付きリザーバInfo
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- JPH0571729U JPH0571729U JP1018792U JP1018792U JPH0571729U JP H0571729 U JPH0571729 U JP H0571729U JP 1018792 U JP1018792 U JP 1018792U JP 1018792 U JP1018792 U JP 1018792U JP H0571729 U JPH0571729 U JP H0571729U
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- Japan
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- Pending
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スイッチ筒内を有効に防水して、リードスイッ
チの誤作動を防ぐ。リザーバ本体に被着されるキャップ
に、ガタ付きや緩みが生じないようにする。 【構成】キャップベース10の上面開口部に、弾性材で
形成された栓体18を嵌合する。栓体18に一体形成し
たフランジ18aをキャップ9とキャップベース10と
で挟持する。
チの誤作動を防ぐ。リザーバ本体に被着されるキャップ
に、ガタ付きや緩みが生じないようにする。 【構成】キャップベース10の上面開口部に、弾性材で
形成された栓体18を嵌合する。栓体18に一体形成し
たフランジ18aをキャップ9とキャップベース10と
で挟持する。
Description
【0001】
本考案は、車両のブレーキ液やクラッチ液等の液体を貯留するリザーバに係り 、詳しくは、液面の減少を検知するリードスイッチが収納したスイッチ筒の内部 を液密にシールする構造に関する。
【0002】
車両のブレーキ液やクラッチ液等の作動液を貯留するリザーバには、例えば実 開平2―125473号公報に示される如き液面検知装置付きものがある。
【0003】 この液面検知装置は、キャップに組付けられるキャップベースに、リザーバ本 体内に垂設されるスイッチ筒をキャップベースの上面に開口させ、このスイッチ 筒の内部にリードスイッチを収容すると共に、スイッチ筒にリング状のフロート を挿通したもので、このフロートが液面と共に下降した際に、フロートに埋設し たマグネットでリードスイッチを作動させて、液面の減少を検知するようにして いる。
【0004】 キャップベースの上部には、キャップ内面の係合凹部に係着されるボス部が設 けられる。このボス部は、スイッチ筒の開口部外周を囲繞する2重壁で、これら 2重壁とスイッチ筒との間には、作動液溜りとなる2条の周溝が画成されている 。周溝の一方の底部には、リザーバ本体とリザーバ外部とを連通する大気連通孔 が設けらけれており、リザーバ本体内の作動液が減少した際に、大気連通孔を通 して作動液上部に大気を導入すると共に、走行振動等によって大気連通孔から溢 出する作動液を、上述の周溝に溜め置いてリザーバ外部に流出しないようにして いる。
【0005】 キャップベースのボス部上面には、複数の弾性片があって、この弾性片をキャ ップ内面に弾接することにより、リザーバ本体とキャップとのねじ螺合に製作誤 差があっても、キャップにガタ付きや緩みが生じないようにしている。また、ス イッチ筒の上面開口部は、リードスイッチの収容後に、液状ガスケット等の防水 性のシール剤を充填して閉塞される。
【0006】
上述のスイッチ筒は、一般に軽量・硬質で耐熱性及び透明性に優れたポリプロ ピレン樹脂によって、キャップベースと一体成形される。しかし、ポリプロピレ ン樹脂には接着剤となじみにくいというという特性があって、スイッチ筒の上面 開口部とシール剤との間に間隙を生じる。このため、周溝に溜められた作動液や 、大気との連通路を介して外部から侵入した湿気や雨水が、スイッチ筒とシール 剤との間隙を通ってスイッチ筒を滴下し、リードスイッチの電気経路を短絡させ て、誤作動を起こすことがある。
【0007】 そこで本考案は、スイッチ筒の防水性を図って、リードスイッチの誤作動を防 止すると共に、従来キャッベースに設けられていた弾性片を廃止しつつ、リザー バ本体に被着されるキャップのガタ付きや緩みを防止した液面検知装置付きのリ ザーバを提供することを目的としている。
【0008】
本考案は、上述の目的に従い、リザーバ本体に被着されるキャップの内部にキ ャップベースを係着し、該キャップベースから前記リザーバ本体内に垂設される スイッチ筒をキャップベースの上面に開口して設け、該スイッチ筒に、前記リザ ーバ本体の内部を液面と共に昇降するフロートのマグネットにて作動するリード スイッチを収容した液面検知装置付きリザーバにおいて、一端部外周にフランジ を有する弾性の栓体を、前記スイッチ筒の上面開口部に嵌合すると共に、該栓体 のフランジを、前記キャップとキャップベースとで挟持したことを特徴としてい る。
【0009】
【作用】 かかる構成によれば、上面開口部に嵌合される栓体と、キャップ及びキャップ ベースとの間に挟持されるフランジとによって、スイッチ筒内へ作動液や水分が 侵入しなくなる。また、フランジの弾発力がキャップを上方へ押し上げて、キャ ップのガタ付きや緩みを防ぐ。
【0010】
以下本考案を、車両のブレーキやクラッチを液圧で作動する液圧マスタシリン ダ用のリザーバに適用した一実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 リザーバ1は、液圧マスタシリンダ2のシリンダボディ3に、雄雌嵌合にて組 付けられるシリンダ一体型で、リザーバ本体4内の貯液室5は、リリーフポート 6及びサプライポート7にてシリンダボディ3のシリンダ孔8と連通し、該貯液 室5に貯留される作動液が、シリンダ孔8とブレーキ或いはクラッチとをつなぐ 液圧経路へ随時補充されるようになっている。
【0012】 このリザーバ1は、貯液室5を有する上述のリザーバ本体4と、リザーバ本体 4に螺着されるキャップ9と、該キャップ9に回転自在に係着されるキャップベ ース10とから構成されている。リザーバ1内には、液面検知装置11が配設さ れていて、下降限界まで減少した作動液の液面をこの検知装置11にて検知し、 運転者に警報音または警告灯によって報知するようになっている。
【0013】 貯液室5には、円筒状のストレーナ12が複数のガイドリブ4aにて保持され ている。ストレーナ12の周壁12aには、開口部にメッシュ13を張設した複 数の液通窓12bが設けられていて、周壁12aの内外がこの液通窓12bを通 して連通し、またストレーナ12の底部は、周壁12aを半径方向に繋ぐリブ1 2cを除いた部分が、メッシュを張設した液通口(図示せず)となっていて、ス トレーナ12の内部は、この液通口を通してシリンダ孔8と連通している。
【0014】 キャップ9の内部中央には、係合凹部9aが形成されており、キャップベース 10は、上部のボス部10bをこの係合凹部に係合して、キャップ9へ回転自在 に係着される。キャップベース10は、リザーバ本体4の開口部口縁に嵌合係止 されるフランジ付きの円盤で、その中央部には有底のスイッチ筒10aが上下方 向に貫通し、またキャップベース10の上面からは、上述のボス部10bがスイ ッチ筒10aと同一高さに突出しており、これらスイッチ筒10a及びボス部1 0bは、ポリプピレン樹脂によってキャップベース10と一体に成形される。
【0015】 ボス部10bは、スイッチ筒10aの開口部外周を囲繞する2重壁によって形 成され、この2重壁とスイッチ筒10aとの間には、2条の周溝10c,10d が画成されている。ボス部10bの半径方向には、両周溝10c,10dを分断 して、スイッチ筒10aの上部開口部と連通する側溝10eと、外側の周溝10 dを分断する側溝10fとが対向して設けられており、内側の周溝10cには小 径の大気連通孔10gが穿設されている。
【0016】 スイッチ筒10aの底部近傍には、リードスイッチ14が配置され、またスイ ッチ筒10aの外側には、マグネット15を埋設したフロート16が挿通されて おり、前記液面検知装置11は、このリードスイッチ14とマグネット付きフロ ート16とで構成される。スイッチ筒10aの上面開口部は、内部に上述のリー ドスイッチ14を固着した帯状の取付け板17を収納した後に、栓体18にて密 閉され、またフロート16は、スイッチ筒10aの下端に嵌着されるサークリッ プ19にて抜け止めされる。
【0017】 上記スイッチ筒10aは、キャップ9及びキャップベース10との被着によっ て、貯液室5の中央部に垂設される。貯液室5は、周溝10cの大気連通孔10 gと、キャップ9及びキャップベース10との間隙を通して、外部との連通が確 保されており、貯液室5内の作動液量が減少した場合にも、随時外気を導入して 、貯液室5が負圧にならないようになっている。
【0018】 リードスイッチ14に接続されるリード線20は、側溝10eからキャップ9 とキャップベース10との間を通って、リザーバ1の外部に引出され、計器盤周 りの警報器(図示せず)に接続される。フロート16は、スイッチ筒10aの案 内にて、貯液室5内を作動液の液面に連れて昇降し、作動液が設定限度位置まで 減少した場合には、マグネット15がリードスイッチ14に接近してON作動し 、更に警報器を作動して、作動液の減少をドライバーに報知する。
【0019】 前記栓体18は、耐薬品性及び防水性に優れた、例えばスチレン・ブタジエン ・ラバー(SBR)等の弾性材によって、上端外周のフランジ18aと一体に成 形される。栓体18には、一体に周面及び底面に開口するL字状の挿通孔18b と、この挿通孔18bにリード線20を差込むためのすり割り溝18cが設けら れている。この栓体18は、スイッチ筒10aの上面開口部に圧入で嵌合され、 またフランジ18aは、キャップ9をリザーバ本体4の開口部に被着した際に、 キャップ9とキャップベース10とによって挟持される。
【0020】 本実施例は、リザーバ本体4の上面開口部を栓体18が隙間なく閉塞し、更に この開口部口縁を、フランジ18aがパッキンとなってシールするので、走行振 動で作動液が周溝10c,10dに溢出したり、外部の湿気や雨水がキャップ9 とキャップベース10との間に入ることがあっても、スイッチ筒10aへの侵入 が有効に防止されるので、リードスイッチ14を誤差動することがなくなる。ま た栓体18が、スイッチ筒10aの上面開口部に締め代を以て嵌合されるため、 挿通孔18bとすり割り溝18cが圧縮されるので、作動液や水分が、挿通孔1 8bやすり割り溝18cを通してスイッチ筒10aの内部に侵入することもない 。
【0021】 更に、フランジ18aが、キャップ9を上部方向へ弾発して、リザーバ本体4 に対するキャップ9のガタ付きや緩み防止を兼ねるので、従来キャップベースの ボス部上面に設けていた専用の弾性片の省略が可能となり、しかもキャップベー スを成形する形成型の構造が簡素化されるので、コストの低減が図れる。
【0022】 尚、上述の実施例では、リードスイッチに接続されるリード線を、スイッチ筒 から栓体内部を通して外部へ引出したが、リード線をスイッチ筒から直接外部へ 引出すようにしてもよい。また本考案は、基本構成を一にする他のリザーバに幅 広く適用することができる。
【0023】
本考案の液面検知装置付きリザーバは、キャップの内部に係着されるキャップ ベースに、リザーバ本体へ垂設されるスイッチ筒をキャップベースの上面に開口 して設け、該スイッチ筒の上面開口部に、一端部外周にフランジを有する弾性の 栓体を嵌合すると共に、該栓体のフランジを、キャップとキャップベースとで挟 持したから、リザーバ本体の開口部を栓体が隙間なく閉塞し、更にこの開口部口 縁を、栓体一体のフランジがパッキンとなってシールするので、作動液や外部の 水分がキャップとキャップベースとの間に入ることがあっても、スイッチ筒への 侵入を有効に防いで、スイッチ筒に収納されたリードスイッチの誤差動を防止す る。またフランジが、キャップを上部方向へ弾発して、キャップのガタ付きや緩 みを防止するので、従来キャップベースのボス部上面に設けられていた弾性片の 省略が可能となり、しかもキャップベースの形成型が簡素化されるので、コスト の低減が図れる。更に、シール剤の充填作業や、シール剤が硬化するまでの待ち 時間を不要とすることができる。
【図1】本考案の一実施例を示すリザーバの断面正面図
【図2】キャップベースと栓体の分解斜視図
【図3】図1の要部拡大断面図
【図4】栓体の斜視図
1…リザーバ、2…液圧マスタシリンダ、3…シリンダ
ボディ、4…リザーバ本体、5…貯液室、8…シリンダ
孔、9…キャップ、9a…係合凹部、10…キャップベ
ース、10a…スイッチ筒、10b…キャッベース10
の上面に突出するボス部、10c,10d…周溝、10
e,10f…側溝、10g…大気連通孔、11…液面検
知装置、12…ストレーナ、14…リードスイッチ、1
5…マグネット、16…フロート、17…取付け板、1
8…弾性材で形成された栓体、18a…フランジ、18
b…リード線20の挿通孔、18c…すり割り溝、19
…サークリップ、20…リードスイッチ14に接続され
るリード線
ボディ、4…リザーバ本体、5…貯液室、8…シリンダ
孔、9…キャップ、9a…係合凹部、10…キャップベ
ース、10a…スイッチ筒、10b…キャッベース10
の上面に突出するボス部、10c,10d…周溝、10
e,10f…側溝、10g…大気連通孔、11…液面検
知装置、12…ストレーナ、14…リードスイッチ、1
5…マグネット、16…フロート、17…取付け板、1
8…弾性材で形成された栓体、18a…フランジ、18
b…リード線20の挿通孔、18c…すり割り溝、19
…サークリップ、20…リードスイッチ14に接続され
るリード線
Claims (1)
- 【請求項1】リザーバ本体に被着されるキャップの内部
にキャップベースを係着し、該キャップベースから前記
リザーバ本体内に垂設されるスイッチ筒をキャップベー
スの上面に開口して設け、該スイッチ筒に、前記リザー
バ本体の内部を液面と共に昇降するフロートのマグネッ
トにて作動するリードスイッチを収容した液面検知装置
付きリザーバにおいて、一端部外周にフランジを有する
弾性の栓体を、前記スイッチ筒の上面開口部に嵌合する
と共に、該栓体のフランジを、前記キャップとキャップ
ベースとで挟持したことを特徴とする液面検知装置付き
リザーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1018792U JPH0571729U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 液面検知装置付きリザーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1018792U JPH0571729U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 液面検知装置付きリザーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0571729U true JPH0571729U (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=11743286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1018792U Pending JPH0571729U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 液面検知装置付きリザーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0571729U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100848267B1 (ko) * | 2007-03-29 | 2008-07-25 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 오일공급장치 |
KR101382887B1 (ko) * | 2012-10-09 | 2014-04-08 | (주)태형 | 파워스티어링 오일 리저버의 오일레벨 감지센서 보호장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5644811A (en) * | 1979-09-20 | 1981-04-24 | Tokico Ltd | Preparing method of liquid surface detecting element |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP1018792U patent/JPH0571729U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5644811A (en) * | 1979-09-20 | 1981-04-24 | Tokico Ltd | Preparing method of liquid surface detecting element |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100848267B1 (ko) * | 2007-03-29 | 2008-07-25 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 오일공급장치 |
KR101382887B1 (ko) * | 2012-10-09 | 2014-04-08 | (주)태형 | 파워스티어링 오일 리저버의 오일레벨 감지센서 보호장치 |
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