JPH0571648A - 磁性流体シール装置の組み立て方法 - Google Patents

磁性流体シール装置の組み立て方法

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JPH0571648A
JPH0571648A JP3044089A JP4408991A JPH0571648A JP H0571648 A JPH0571648 A JP H0571648A JP 3044089 A JP3044089 A JP 3044089A JP 4408991 A JP4408991 A JP 4408991A JP H0571648 A JPH0571648 A JP H0571648A
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JP
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magnetic fluid
pole piece
permanent magnet
peripheral surface
shaft
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JP3044089A
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English (en)
Inventor
Yasunaga Mitsuya
保永 三矢
Shigeki Matsunaga
茂樹 松永
Masayuki Hosoya
真幸 細谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/762Sealings of ball or roller bearings by means of a fluid
    • F16C33/763Sealings of ball or roller bearings by means of a fluid retained in the sealing gap
    • F16C33/765Sealings of ball or roller bearings by means of a fluid retained in the sealing gap by a magnetic field

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁性流体シール装置の組み付け時に、軸2の外
周面5の不要部分に磁性流体10が付着するのを防止す
る。 【構成】ハウジング1の内周面4に、第一のポールピー
ス16と、非磁性材製の堰板13、13により挟まれた
永久磁石7とを先に組み付ける。その後、第二のポール
ピース18を組み付ける。第二のポールピース18の組
み付け時迄、磁性流体10は永久磁石7の内周縁に保持
される。この為、軸2の外周面5の不要部分に、磁性流
体が付着する事がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る磁性流体シール装
置の組み立て方法は、コンピュータ等に組み込まれるハ
ードディスク用駆動軸がケーシングの壁面を貫通する部
分の、気密保持を図る磁性流体シール装置を組み立てる
場合に利用する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等に組み込まれるハードデ
ィスクは、ケーシング内に設けた磁気記憶素子である円
板を、ケーシング外に設けたモータにより回転駆動する
が、ハードディスク自体、塵等による汚れを極端に嫌う
為、上記モータの駆動軸がケーシングの壁面を貫通する
部分に、塵を通過させない様にする為のシール装置を設
ける必要がある。
【0003】この様な部分に設置し、塵等の通過を阻止
する為のシール装置として従来から、特開昭62−11
0080号公報、実開昭58−191423号公報、同
61−13025号公報、同61−44067号公報、
同61−79070号公報、同62−195261号公
報、同61−204027号公報、同63−8419号
公報、同63−139325号公報、実公昭63−29
944号公報、米国特許第4628384号明細書、同
4692826号明細書等に記載された磁性流体シール
装置が、一般的に使用されている。
【0004】上記各先行技術文献に記載された磁性流体
シール装置の構造は、細部に於いては種々異なっている
が、基本的には図16又は図17に示す様な構造を有し
ている。
【0005】この内、先ず図16に於いて1は、アルミ
ニウム、合成樹脂等の非磁性材により造られたハウジン
グで、例えば前記ケーシングの壁面等に固定される。2
は鉄等の磁性材により造られた軸で、磁性流体シール装
置本体3は、上記ハウジング1の内周面4と軸2の外周
面5との間の、円筒状の空間6内に設置される。
【0006】上記磁性流体シール装置本体3は、軸方向
(図16の左右方向)に亙って着磁された円輪状の永久
磁石7を、磁性材により円輪状に造られた1対のポール
ピース8、9によりサンドイッチ状に挟持し、各ポール
ピース8、9の内周縁と軸2の外周面5との間の隙間1
1、11内に磁性流体10を、上記永久磁石7の磁力に
よって保持する事により、構成されている。上記永久磁
石7と1対のポールピース8、9との外径は、ハウジン
グ1の内径よりも僅かに小さくして、各部材7、8、
9、10により構成される磁性流体シール装置本体3を
ハウジング1の内周面に内嵌し、更に接着する事により
固定している。
【0007】磁性流体シール装置本体3は、前述の様に
構成され、上述の様にハウジング1の内周面4と軸2の
外周面5との間に装着して、磁性流体シール装置を構成
する為、ハウジング1の内側での軸2の回転に拘らず、
この軸2の外周面5と各ポールピース8、9の内周縁と
の間に保持された磁性流体10により、ハウジング1の
内周面4と軸2の外周面5との間のシール性保持が図ら
れる。
【0008】尚、軸2が固定で、ハウジング1が回転す
る様な構造の場合、図17に示す様に、磁性流体シール
装置本体3を、非磁性材製の軸2の外周面5に固定し、
磁性流体10を、1対のポールピース8、9の外周縁
と、磁性材製のハウジング1の内周面4との間に保持す
る場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する磁性流体シール装置の場合、何れの構
造(図16、13)に於いても、組み立て手順に起因し
て、次に述べる様な問題を生じる恐れがある。
【0010】即ち、図18に示す様に、ハウジング1の
内側に軸2が予め組み込まれた装置に、例えば図16に
示す様な構造の磁性流体シール装置を組み付ける場合に
於いて従来は、先ず、注射器、或はスポイトの様な注入
器具により、図19に示す様に、1対のポールピース
8、9の側面と永久磁石7の内周面とで囲まれたポケッ
ト部分12に磁性流体10を注入する。その後、図20
に示す様に、磁性流体シール装置本体3を、ハウジング
1の内周面4と軸2の外周面5との間の円筒状の空間6
内に挿入する。
【0011】空間6内への磁性流体シール装置本体3の
挿入に伴なって、1対のポールピース8、9の内周縁と
軸2の外周面5との間に磁界が形成される為、上記ポケ
ット部分12に存在する磁性流体10が、図20に示す
様に、軸2の外周面5と各ポールピース8、9の内周縁
との間の隙間11、11に移り、この隙間11、11を
塞ぐ。
【0012】上述の様に、従来方法により磁性流体シー
ル装置を組み立てる際、空間6内への磁性流体シール装
置本体3の挿入に伴って、軸2が両ポールピース8、9
の内側に存在する様になった瞬間に、上記ポケット部分
12に存在する磁性流体10が、隙間11、11に移っ
てしまう。そして、この様に磁性流体10の移動が瞬間
的に行なわれた場合、磁性流体10が隙間11、11に
移った後に於いても、磁性流体シール装置本体3の挿入
作業を継続して行なわなければならず、余分な磁性流体
10が、図21に示す様に、軸2の外周面5で、挿入方
向後方(図20〜17の右方)に位置する部分に付着す
る事がある。
【0013】この様に軸2の外周面5で、隙間11、1
1から外れた部分に付着した磁性流体10は、軸2の回
転に伴なって周囲に飛散し易く、飛散した磁性流体がハ
ードディスクの磁気記憶手段に付着した場合、この磁気
記憶手段が誤動作する原因となってしまう。
【0014】この様な不都合は、磁性流体シール装置本
体3を空間6内に挿入してから磁性流体10の注入作業
を行なったり、磁性流体シール装置本体3の挿入方向を
工夫したり(磁気記憶手段を設けない側から挿入した
り)、或は軸2の外周面5で、磁性流体シール装置の組
み立て完了時に隙間11、11に対向する部分以外の部
分に、磁性流体10の付着を防止する表面処理を施した
りする事で、或る程度防止出来るが、磁性流体シール装
置設置部分の構造上の問題から、挿入後に磁性流体10
の注入作業を行なえない場合もある。又、磁性流体シー
ル装置本体3の挿入方向は必ずしも選択出来るとは限ら
ない。更に、表面処理による付着防止は、必ずしも完全
な効果が期待出来ない。この為、他の防止手段の実現が
望まれている。
【0015】本発明の磁性流体シール装置の組み立て方
法は、上述の様な事情に鑑みて考えられたものである。
【0016】
【課題を解決する為の手段】本発明の磁性流体シール装
置の組み立て方法の内、請求項1に記載されたものは、
軸方向に亙って着磁された円輪状の永久磁石を、それぞ
れ非磁性材により円輪状に形成された1対の堰板によ
り、永久磁石の一方の周縁が各堰板の一方の周縁よりも
凹んだ状態で挟持してユニットとし、このユニットの凹
んだ部分に磁性流体を付着させた後、ハウジングの内周
面と軸の外周面との間に形成された円筒状の空間に、奥
から順に、磁性材により円輪状に形成された第一のポー
ルピースと上記ユニットとを挿入し、これら第一のポー
ルピースとユニットとを、上記ハウジングと軸との内の
一方の部材に支持した後、上記空間内に、磁性材により
円輪状に形成された第二のポールピースを挿入して、こ
の第二のポールピースを堰板の側面で上記永久磁石と反
対側に当接させ、上記永久磁石と、第一、第二のポール
ピースと、少なくとも周面が磁性材により覆われた、上
記ハウジングと軸との内の他方の部材とにより磁気回路
を形成する事で、上記磁性流体を第一、第二のポールピ
ースの一方の周縁と上記周面との間の隙間に移動させ、
この隙間に保持する。
【0017】又、請求項2に記載されたものは、軸方向
に亙って着磁された円輪状の永久磁石を、それぞれ磁性
材により円輪状に形成された第一のポールピースと非磁
性材により造られた堰板とにより、永久磁石の一方の周
縁が堰板及び第一のポールピースの一方の周縁よりも凹
んだ状態で挟持してユニットとし、このユニットの凹ん
だ部分に磁性流体を付着させた後、ハウジングの内周面
と軸の外周面との間に形成された円筒状の空間に上記ユ
ニットを、上記第一のポールピースを奥にして挿入し、
これら第一のポールピースとユニットとを、上記ハウジ
ングと軸との内の一方の部材に支持した後、上記空間内
に、磁性材により円輪状に形成された第二のポールピー
スを挿入して、この第二のポールピースを堰板の側面で
上記永久磁石と反対側に当接させ、上記永久磁石と、第
一、第二のポールピースと、少なくとも周面が磁性材に
より覆われた、上記ハウジングと軸との内の他方の部材
とにより磁気回路を形成する事で、上記磁性流体を第
一、第二のポールピースの一方の周縁と上記周面との間
の隙間に移動させ、この隙間に保持する。
【0018】
【作用】上述の様に構成される、本発明の組み立て方法
により組み立てられた磁性流体シール装置により、ハウ
ジングと軸との相対的回転を自在としつつ、ハウジング
の内周面と軸の外周面との間の隙間を塞ぐ作用は、従来
から知られた磁性流体シール装置の場合と同様である。
【0019】但し、本発明の磁性流体シール装置の組み
立て方法の場合、空間内に第二のポールピースを挿入し
て、この第二のポールピースを堰板の側面で上記永久磁
石と反対側に当接させる迄は、磁性流体が永久磁石の一
方の周縁部分に付着したままとなる。この為、磁性流体
シール装置の組み立て時に、ハウジングと軸との内の他
方の部材の周面に、余分な磁性流体が付着する事がなく
なる。
【0020】
【実施例】次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を
更に詳しく説明する。先ず、図1〜9は、請求項1に記
載された発明に対応する、本発明の第一実施例を示して
いる。
【0021】本発明の組み立て方法により磁性流体シー
ル装置に組み立てられる、軸方向(図1〜9の左右方
向)に着磁された永久磁石7の軸方向両端面には、図1
に示す様に、非磁性材により円輪状に形成された堰板1
3、13が、接着剤等により添着される事で、ユニット
19を構成している。アルミニウム、オーステナイト系
ステンレス鋼、塩化ビニル、アクリル、テフロン、ナイ
ロン等の合成樹脂、或はセラミック等の、非磁性材の薄
板(好ましくは、厚さが0.5mm以下)により円輪状に
形成された各堰板13、13は、上記永久磁石7の外径
とほぼ一致する外径と、この永久磁石7の内径よりも十
分に小さな内径とを有する。
【0022】この為、1対の堰板13、13によって上
記永久磁石7を、サンドイッチ状に挟み、ユニット19
を構成した状態に於いて、各堰板13、13の内周側部
分13a、13aは、永久磁石7の内周縁よりも内方に
突出し、永久磁石7の内周縁は各堰板13、13の内周
縁よりも凹んだ状態となって、この永久磁石7の内側で
両内周側部分13a、13aの間に、内方が開口したポ
ケット14が形成される。
【0023】そして、上記ポケット14には、磁性流体
シール装置を組み立てるのに先立って、図2に示す様
に、所望量の磁性流体10を、注射器、スポイト等によ
り注入しておく。
【0024】一方、本発明の組み立て方法により、磁性
流体シール装置が組み付けられる部分は、図3に示す様
に構成されている。即ち、少なくとも内周面4を円筒面
とした、非磁性材製のハウジング1の内側には、外周面
5を円筒面とした、磁性材製の軸2が、転がり軸受15
により、回転自在に支持されている。そして、ハウジン
グ1の内周面4と軸2の外周面5との間に、磁性流体シ
ール装置を組み付けるべき空間6を設けている。
【0025】本発明の組み立て方法により、上記空間6
に磁性流体シール装置を組み付ける場合、先ず図4に示
す様に、空間6の奥に、鋼等の磁性材により円輪状に形
成された第一のポールピース16を挿入する。図示の実
施例の場合、この第一のポールピース16の外周縁部
を、ハウジング1の内周面4に形成した段部17に突き
当てる事で、空間6内での第一のポールピース16の位
置決めを図っている。
【0026】図4に示す様に、空間6の奥に第一のポー
ルピース16を支持したならば、次いで図5に示す様
に、前記図2に示す様に1対の堰板13、13と永久磁
石7と磁性流体10と組み合わせる事により構成したユ
ニット19を、上記空間6内に挿入し、奥側の堰板13
の外側面(永久磁石7と反対側を言い、図5の右側
面。)を上記第一のポールピース16の側面に密接させ
る。
【0027】この様に、各部材16、13、13、7、
10を図5に示す様に組み立てた状態に於いては、未だ
永久磁石7と軸2との間に強い磁気回路が形成されない
為、磁性流体10は永久磁石7の磁力によってポケット
14内に保持された状態のままとなり、軸2の外周面5
が磁性流体10で汚れる事はない。
【0028】図5に示す様に、空間6内に各部材16、
13、13、7、10を組み付けたならば、次いで、図
6に示す様に、磁性材により円輪状に形成された第二の
ポールピース18を上記空間6内に挿入して、この第二
のポールピース18を、挿入方向手前側の堰板13の外
側面に当接させる。
【0029】この結果、上記永久磁石7と、第一、第二
のポールピース16、18と、磁性材製の軸2とにより
磁気回路が形成され、前記図2、5に示す様に、それ迄
前記ポケット14内に保持されていた磁性流体10が、
図7に示す様に、第一、第二のポールピース16、18
の内周縁と軸2の外周面5との間の隙間11、11に移
動し、図8に示す様に、そのままこの隙間11、11に
保持されて、図9に示す様に、磁性流体シール装置の組
み立てが完了する。
【0030】上述の様に構成される、本発明の組み立て
方法により組み立てられた磁性流体シール装置により、
ハウジング1の内側での軸2の回転を自在としつつ、ハ
ウジング1の内周面4と軸2の外周面5との間の隙間を
塞ぐ作用は、従来から知られた磁性流体シール装置の場
合と同様である。
【0031】但し、本発明の磁性流体シール装置の組み
立て方法の場合、前記各部材16、13、13、7、1
0を図5に示す様に組み立てた後でも、ハウジング1の
内周面4と軸2の外周面5との間の空間6内に第二のポ
ールピース18を挿入して、この第二のポールピース1
8を挿入方向手前側の堰板13の外側面に当接させる迄
の間は、磁性流体10が永久磁石7の内周縁部分に付着
したままとなる。
【0032】この為、磁性流体シール装置の組み立て時
に、軸2の外周面5で、前記隙間11、11に対向する
部分以外の部分に、余分な磁性流体が付着する事がなく
なる。
【0033】尚、以上に述べた第一実施例に於いては、
空間6内に第一のポールピース16を挿入した後、1対
の堰板13、13と永久磁石7とにより構成されるユニ
ット19を上記空間6内に挿入する様にしているが、空
間6の奥側に挿入する第一のポールピース16は、図1
0に示す第二実施例の様に、奥側の堰板13の外側面に
予め添着しておき、第一のポールピース16と他の部材
13、13、7、10とを、同時に空間6内に挿入する
事も出来る。
【0034】又、この場合に於いては、請求項2に記載
された発明に対応する、図11に示す第三実施例の様
に、奥側の堰板13を省略しても良い。
【0035】又、図12に示す第四実施例の様に、永久
磁石7の両側面に段部20、20を設け、この段部2
0、20に堰板13、13をはめ込む事も出来る。この
様に構成した場合、堰板13、13を触る事なく、ユニ
ット19を取り扱う事が出来る為、上記堰板13、13
が極く薄く、極めて変形し易い(腰が弱い)場合でも、
堰板13、13を含む構成各部材の取り扱いが容易にな
る。
【0036】又、図13に示す第五実施例の様に、堰板
13を、内周面側が開口した断面コ字形に形成すると共
に、この堰板13の外周面を、永久磁石7の内周面に接
着する事も出来る。この様に構成する事により、ユニッ
ト19の厚さ寸法を、前記図1の場合に比べて、堰板1
3、13の分だけ小さく出来る。
【0037】又、図14〜15に示す第六実施例の様
に、第一、第二のポールピース16、18の外周縁部に
面取り状の切り欠き21、21を形成すると共に、磁性
流体装置本体3をハウジング1の内周面に固定した場合
に、各切り欠き21、21の内側に接着剤22、22を
溜める様にすれば、上記磁性流体装置本体3の外周面と
ハウジング1の内周面との間の密封性を向上させる事が
出来る。尚、この様な切り欠き21、21は、第一、第
二のポールピース16、18に設ける代りに、堰板13
或は永久磁石7に設ける事も出来る。
【0038】更に、前記図8に示したユニット19に於
いて、堰板13、13の内径は必ずしも第一、第二のポ
ールピース16、18の内径と等しくする必要はない。
即ち、堰板13、13の内径は、各ポールピースの内径
よりも大きくても良い。そして、両部材の内径の違いに
より、磁性流体10がポケット14から隙間11、11
に達する迄の時間を調節出来る。
【0039】更に、図示の各実施例に於いては、ハウジ
ング1の内周面4に支持される磁性流体シール装置を組
み立てる場合に就いて説明したが、本発明の組み立て方
法は、この他にも、前記図17に示す様に、軸2の外周
面5に支持される磁性流体シール装置を組み立てる場合
にも適用出来る。
【0040】
【発明の効果】本発明の磁性流体シール装置の組み立て
方法は、以上に述べた通り構成され作用するが、ハード
ディスク等、異物が付着する事を嫌う物品が存在する清
浄空間に、磁性流体が飛散する可能性を低く抑える事が
出来、磁性流体シール装置を組み込んだ磁気記憶装置等
の信頼性を向上させる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する為、1対の堰板により永久磁
石を挟んだ状態を示す断面図である。
【図2】図1の永久磁石に磁性流体を付着させた状態を
示す断面図である。
【図3】磁性流体シール装置の組み付け部分を示す断面
図である。
【図4】組み立て方法の最初の行程を示す断面図であ
る。
【図5】図4に続く行程を示す断面図である。
【図6】図5に続く行程を示す断面図である。
【図7】第二のポールピース挿入後、磁性流体が移動す
る状態を示す断面図である。
【図8】磁性流体が移動し切った状態を示す断面図であ
る。
【図9】組み立て完了後の磁性流体シール装置を示す断
面図である。
【図10】図1に第一のポールピースを添着した第二実
施例を示す断面図である。
【図11】図10から一方の堰板を除いた第三実施例を
示す断面図である。
【図12】第四実施例を示す断面図である。
【図13】第五実施例を示す断面図である。
【図14】第六実施例を組み立て前の状態で示す断面図
である。
【図15】同じく組み立て後の状態で示す断面図であ
る。
【図16】 従来の磁性流体シール装置の基本構造の第
1例を示す断面図である。
【図17】 同じく第2例を示す断面図である。
【図18】 磁性流体シール装置を装着すべき部分を示
す断面図である。
【図19】 従来の組み立て方法の最初の行程を示す断
面図である。
【図20】 図19に続く行程を示す断面図である。
【図21】 組み立て完了後の状態を示す断面図であ
る。
【符合の説明】
1 ハウジング 2 軸 3 磁性流体シール装置本体 4 内周面 5 外周面 6 空間 7 永久磁石 8 ポールピース 9 ポールピース 10 磁性流体 11 隙間 12 ポケット部分 13 堰板 13a 内周側部分 14 ポケット 15 転がり軸受 16 第一のポールピース 17 段部 18 第二のポールピース 19 ユニット 20 段部 21 切り欠き 22 接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に亙って着磁された円輪状の永久
    磁石を、それぞれ非磁性材により円輪状に形成された1
    対の堰板により、永久磁石の一方の周縁が各堰板の一方
    の周縁よりも凹んだ状態で挟持してユニットとし、この
    ユニットの凹んだ部分に磁性流体を付着させた後、ハウ
    ジングの内周面と軸の外周面との間に形成された円筒状
    の空間に、奥から順に、磁性材により円輪状に形成され
    た第一のポールピースと上記ユニットとを挿入し、これ
    ら第一のポールピースとユニットとを、上記ハウジング
    と軸との内の一方の部材に支持した後、上記空間内に、
    磁性材により円輪状に形成された第二のポールピースを
    挿入して、この第二のポールピースを堰板の側面で上記
    永久磁石と反対側に当接させ、上記永久磁石と、第一、
    第二のポールピースと、少なくとも周面が磁性材により
    覆われた、上記ハウジングと軸との内の他方の部材とに
    より磁気回路を形成する事で、上記磁性流体を第一、第
    二のポールピースの一方の周縁と上記周面との間の隙間
    に移動させ、この隙間に保持する、磁性流体シール装置
    の組み立て方法。
  2. 【請求項2】 軸方向に亙って着磁された円輪状の永久
    磁石を、それぞれ磁性材により円輪状に形成された第一
    のポールピースと非磁性材により造られた堰板とによ
    り、永久磁石の一方の周縁が堰板及び第一のポールピー
    スの一方の周縁よりも凹んだ状態で挟持してユニットと
    し、このユニットの凹んだ部分に磁性流体を付着させた
    後、ハウジングの内周面と軸の外周面との間に形成され
    た円筒状の空間に上記ユニットを、上記第一のポールピ
    ースを奥にして挿入し、これら第一のポールピースとユ
    ニットとを、上記ハウジングと軸との内の一方の部材に
    支持した後、上記空間内に、磁性材により円輪状に形成
    された第二のポールピースを挿入して、この第二のポー
    ルピースを堰板の側面で上記永久磁石と反対側に当接さ
    せ、上記永久磁石と、第一、第二のポールピースと、少
    なくとも周面が磁性材により覆われた、上記ハウジング
    と軸との内の他方の部材とにより磁気回路を形成する事
    で、上記磁性流体を第一、第二のポールピースの一方の
    周縁と上記周面との間の隙間に移動させ、この隙間に保
    持する、磁性流体シール装置の組み立て方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446392B1 (ko) * 2002-09-27 2004-09-01 발레오전장시스템스코리아 주식회사 차량용 알터네이터의 오일실 조립방법
EP2762739A4 (en) * 2012-04-26 2015-05-06 Globeride Inc BEARING COMPRISING A MAGNETIC FLUID SEAL
CN109854752A (zh) * 2019-01-29 2019-06-07 清华大学 适用于高转速工况的磁性液体旋转密封装置

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