JPH0571605U - ボイラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量の軽い波板から成るアウタケーシングを
使用して容易に据え付けができるようにする。 【構成】 炉壁１から外方へ向けて適宜長さのアウタケ
ーシングサポート１７を突設し、該アウタケーシングサ
ポート１７を用いて、アウタケーシング１９を支持す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ボイラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来のボイラを示すものである。

【０００３】 図中１はボイラの炉壁である。そして、炉壁１の外方には保温材２が設けられ 、その外方に波板状のアウタケーシング６がボイラを支持する水平バックステー ３，３間に各種係止部材４，５によって係止固定されている。

【０００４】 又、ウォールボックス７及び開口枠８などを用いて、炉壁１に開口部を形成す る場合には、開口枠８の外周を覆うように、アウタケーシング受け枠１０をリブ ９を介して取付け、水平バックステー３とアウタケーシング受け枠１０との間に 、前記と同様の係止部材４や化粧板１１によってアウタケーシング６を係止して いる。

【０００５】 尚、図中１２は炉壁１を構成する炉壁管、１３は炉壁１を構成するフィン、１ ４は開口枠８の蓋、１５は開口枠８とアウタケーシング受け枠１０との間に形成 された保温材２を入れるための穴１６を閉止する閉止板、２５はアウタケーシン グ受け枠１０に嵌合できるようアウタケーシング６に形成された穴部である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のボイラには、以下のような問題があった。

【０００７】 即ち、波板状のアウタケーシング６を、スパンの長い水平バックステー３，３ 間や水平バックステー３とアウタケーシング受け枠１０間に係止させて支持させ るようにしていたので、アウタケーシング６として強度の高い波板が必要になり 、そのため、板厚が厚くて波の高さが大きく、重量の重い波板が用いられていた 。

【０００８】 このような、板厚が厚くて波の高さが大きく面積が広い一枚もののアウタケー シング６は、重量が重く、据付け時の取扱いが容易ではないという問題があった 。

【０００９】 又、炉壁１の開口部分では、アウタケーシング６に形成された穴部２５に嵌合 係止できるようにするために、アウタケーシング受け枠１０を設け、溶接取付け としなければならず、しかも、炉壁１には様々な大きさの開口部が設けられるの で、アウタケーシング受け枠１０を開口部の大きさに応じて各種取り揃えておか なければならないという問題もあった。

【００１０】 本考案は、上述の実情に鑑み、板厚の薄い波板から成るアウタケーシングを使 用して容易に据え付けができるようにしたボイラを提供することを目的とするも のである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案は、炉壁から外方へ向けて適宜長さのアウタケーシングサポートを突設 し、該アウタケーシングサポートを用いて、アウタケーシングを支持したことを 特徴とするボイラにかかるものである。

【００１２】

【作用】

本考案によれば、アウタケーシングはアウタケーシングサポートを介して強度 の高い炉壁に支持される。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１４】 図１・図２は、本考案の一実施例である。

【００１５】 又、図中、図３に示すものと同一の構成部分については同一の符号を付すこと によって説明を省略するものとし、以下、本考案に特有の構成についてのみ説明 して行く。

【００１６】 丸棒をＬ字状に曲げて成るアウタケーシングサポート１７の短い方の足を炉壁 １外方のフィン１３部分に溶接固定することにより、アウタケーシングサポート １７の長い方の足を、炉壁１に対して垂直に立て、アウタケーシングサポート１ ７の長い方の足の先端間に水平で所要長さのアウタケーシング取付部材１８を溶 接固定する。

【００１７】 そして、アウタケーシング取付部材１８に、アウタケーシング１９をボルト２ ０を用いて取付ける。

【００１８】 尚、アウタケーシング１９の上端部あるいは下端部は、図３と同様の係止部材 ４，５を用いて、補助的に水平バックステー３，３に対して係止させる。

【００１９】 又、アウタケーシング１９に形成された、開口枠８との間から保温材２を入れ るための穴部２１に、薄板製の覆い部材２２をボルト２３などで取付ける。

【００２０】 図中２４はアウタケーシング１９どうしのラップ部である。

【００２１】 次に、作動について説明する。

【００２２】 アウタケーシング１９を、アウタケーシング取付部材１８及びアウタケーシン グサポート１７を介して、強度の高い炉壁１に支持させるようにしたので、アウ タケーシング１９自体の強度を低くすることが可能となり、依って、板厚が薄く て波の高さが小さいアウタケーシング６を、一部ラップさせて複数枚組合せると いったような使用法が可能となり、アウタケーシング１９の重量を軽くして、据 付け時の取扱いを容易化することができる。

【００２３】 又、炉壁１の開口部でも、アウタケーシング１９が強度の高い炉壁１から支持 される構造となったので、アウタケーシング１９に形成された穴部２１の周囲を 図３のアウタケーシング受け枠１０のようなもので支持する必要がなくなり、ア ウタケーシング受け枠１０を加工性・取付性の良い薄肉の化粧板とし、溶接取付 けをやめ、ボルト２０で止めることができる。

【００２４】 尚、本考案は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、垂直炉壁だけで はなくヘリカル炉壁に対しても適用可能であること、その他、本考案の要旨を逸 脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のボイラによれば、重量が軽い波板から成るアウ タケーシングを使用して容易に据え付けを行うことができ、かつ開口部のアウタ ケーシングサポートを単純化できるという優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の側方断面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視図である。

【図３】従来例の側方断面図である。

【符号の説明】

１ 炉壁 ２ 保温材 １７ アウタケーシングサポート １９ アウタケーシング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 炉壁から外方へ向けて適宜長さのアウタ
   ケーシングサポートを突設し、該アウタケーシングサポ
   ートを用いて、アウタケーシングを支持したことを特徴
   とするボイラ。