JPH0571508U - 遊星歯車の回転支持部構造 - Google Patents

遊星歯車の回転支持部構造

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JPH0571508U
JPH0571508U JP2050492U JP2050492U JPH0571508U JP H0571508 U JPH0571508 U JP H0571508U JP 2050492 U JP2050492 U JP 2050492U JP 2050492 U JP2050492 U JP 2050492U JP H0571508 U JPH0571508 U JP H0571508U
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JP
Japan
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gear
thrust
radial needle
planetary gear
needle
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JP2050492U
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友一 山本
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JATCO Ltd
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JATCO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車の回転支持部に不要の発熱や寿命の
低下を招かないようにする。 【構成】 ピニオンシャフトの大径部22aがピニオン
ギア23のラジアルニードル4を受容する内周面23a
内に延びてその肩部22cの端面がラジアルニードルの
端面に近接対向している。ピニオンギアは内周面23a
より内径方向に延びるフランジ23bを有する。ラジア
ルニードル4はピニオンシャフトの大径部肩部22cと
ピニオンギアのフランジ23bとの間に挟まれ、スラス
トを受けてもラジアルニードルはその端面が肩部22c
端面あるいはフランジに当接して受けとめられる。これ
により、ラジアルニードル4からの局部的な力がスラス
トワッシャ15に加えられることがなく、発熱や曲げ疲
労が発生しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用変速機などに用いられる遊星歯車の改良された回転支持部 構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊星歯車の回転支持部構造としては、例えば特開平2−163509号 に開示されたようなものがある。これは、図3に示されるように、キャリアプレ ート1に支持されたピニオンシャフト2に、ピニオンギア3がラジアルニードル 4を介して回転自在に支持されるとともに、ピニオンギア3とキャリアプレート 1の間にスラストベアリング5を設けたものである。ピニオンギア3の端面とス ラストベアリングのローラ6との間にはプレス成形されたレース7が設けられて いる。レース7の内径部にはピニオンシャフト2の軸と同方向に延びる筒部9が 形成され、その先端に設けられたフランジ面10がラジアルニードル4の端面に 対向している。ピニオンギア3はヘリカルギアとされており、遊星歯車として噛 み合い作動時には軸方向のスラスト力が発生する。このスラスト力によるラジア ルニードル4の変位に対して、その端面をフランジ面10が支えるようになって いる。
【0003】 また図4に示されるものは、ピニオンギア3とキャリアプレート1の間にスラ ストワッシャ15が設けられ、ピニオンギア3の内径部においてスラストワッシ ャ15とラジアルニードル4の間にリング状スペーサ16がスライド可能に配置 されて、前記のものと同様にラジアルニードル4の端面を受けるようになってい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構造の前者のものでは、スラストベアリングのレース7が薄 板からなるプレス成形品であるため、剛性が低く高い強度を得るのが困難である 。またプレス成形のためにローラ6やピニオンギア3端面との当たり面の平面度 、あるいは筒部9の長さにどうしてもばらつきが生じ、精度を高めることが難し い。そして、筒部先端のフランジ面10に受けるラジアルニードル4からのスラ スト力により、レース7のローラ軌道部に曲げが生じてベアリング寿命の低下を 招く一因となる。
【0005】 また、後者のものでは、プレス成形品のレースをもつものに比べて剛性は高く なるが、ピニオンギアやベアリングとは別部品のスペーサ16を用いるため、遊 星歯車の組立工程に工数を要し、場合によっては部品欠落を招きかねない恐れが ある。そして依然として、前者と同様にスラスト受け部分の寿命低下の問題が解 消されていないという問題がある。これは、ラジアルニードル4からのスラスト 力がスペーサ16に加わり、このスペーサを介してスラストワッシャ15の限定 された特定部位に作用して剪断力を生じさせる結果の、スラストワッシャの曲げ 疲労によるものと考えられる。さらに同原因に基づく不要の局部摩擦による発熱 の問題もある。 したがって、本考案は、不要の発熱や寿命の低下を招かないようにした遊星歯 車の回転支持部構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、キャリアで支持されるピニオンシャフトとギアの内周面と の間にベアリングニードルを挟んで回転自在に前記ギアを支持した遊星歯車にお いて、前記ギアの端面とキャリアの間に設けられたスラストワッシャと、前記ベ アリングニードルとスラストワッシャの間に位置して前記ピニオンシャフトまた はギアに固定的に設けられ前記ベアリングニードルの端面と当接可能のホルダと を備え、前記ベアリングニードルとスラストワッシャとの干渉を遮断するように した。
【0007】
【作用】
スラストが加わったとき、ベアリングニードルはその端面がピニオンシャフト またはギアに固定的に設けられたホルダに当接して受けとめられるから、ベアリ ングニードルからの局部的な力がスラストワッシャに加えられることがない。
【0008】
【実施例】
図1は自動車用変速機の遊星歯車に適用された本考案の実施例を示す。キャリ アは間隔をおいて対向した2枚のキャリアプレート20、21からなり、一端に 大径部22aを有するピニオンシャフト22が、キャリアプレート20の孔から 差し込まれ、小径部22bがキャリアプレート21の孔に挿入されて、キーピン 25により固定されている。ピニオンシャフト22上には外周面がヘリカルギア とされたピニオンギア23がベアリングニードルとしてのラジアルニードル4を 介して支持されている。ラジアルニードル4はピニオンシャフト小径部22bの 外周面上にピニオンシャフトと平行に複数本並べられている。ピニオンシャフト の大径部22aはピニオンギア23のラジアルニードルを受容する内周面23a 内に延びてその肩部22cの端面がラジアルニードル4の端面に近接対向してい る。自動車の常用前進走行時、ピニオンギア23にはそのヘリカルギアにより図 中右方向のスラストが発生し、ラジアルニードル4は肩部22c端面方向にスラ ストを受ける。
【0009】 ピニオンギア23は、大径部22aと反対の端面側において、内周面23aよ り内径方向に延びるフランジ23bを、他方のホルダとして有している。これに より、ラジアルニードル4はピニオンシャフトの大径部肩部22cとピニオンギ アのフランジ23bとの間に挟まれた配置となっている。ピニオンギア23の両 各端面とキャリアプレート20、21との間にはそれぞれスラストワッシャ15 が設けられている。
【0010】 この実施例は以上のように構成されているから、前進走行時にラジアルニード ル4にスラストが加わっても、ラジアルニードルはその端面が肩部22c端面に 当接して受けとめられるから、ラジアルニードル4からの局部的な力がスラスト ワッシャ15に加えられることがない。スラストワッシャにはピニオンギアの端 面が当接するが、このスラストはスラストワッシャ全面で受けるからスラストワ ッシャに何等不具合を生じない。 また、自動車が逆進するなどによりスラストが逆方向に発生したときには、ラ ジアルニードル4はピニオンギアのフランジ23bに当接して受けとめられ、こ のときもラジアルニードル4からの局部的な力がスラストワッシャ15に加えら れることがない。
【0011】 このようにどちらの方向にスラストが生じても、スラストワッシャ15の限定 された特定部位に局部的に作用して剪断力を生じさせたりすることがなく、ワッ シャの曲げ疲労がないから、不要の発熱や寿命の低下を招かない。 なお、実施例ではスラストを受ける側に大径部を設けるようにしたが、これに 限定されることなく、図中、大径部22aとフランジ23bが左右入れ替わって もよい。
【0012】 図2は本考案の他の実施例を示す。この実施例では、ピニオンシャフト32に 大径部を有しない。ピニオンギア33の一方の端面側において、前実施例におけ る肩部に代えて、ピニオンギアの内周面33aにホルダとしてのリング状スペー サ33cが圧入して設けられ、他方の端面側では、内周面より内径方向に延びる フランジ33bが設けられている。これにより、ラジアルニードル4はピニオン ギアのフランジ33bとピニオンギアに固定されたスペーサ33cとの間に挟ま れる。ピニオンギア33の端面とキャリアプレート21、30との間にスラスト ワッシャ15、15’が設けられているのは前実施例と同様である。
【0013】 これによっても、スラストを受けたラジアルニードル4はピニオンギアのフラ ンジ33bあるいはピニオンギアに固定されたスペーサ33cに当接して受けと められ、スラストワッシャ15、15’に局部的に力を及ぶすことがない。した がってスラストワッシャに曲げがかかったりせず、発熱などもない。
【0014】
【考案の効果】 以上のとおり、本考案はピニオンシャフト上にベアリングニードルを介してギ アを支持する遊星歯車において、ベアリングニードルとスラストワッシャの間に ホルダを設け、このホルダをギアまたはピニオンシャフトに固定的に設けたから 、ベアリングニードルにスラストが加わっても、ベアリングニードルはその端面 がホルダに当接して受けとめられるから、ベアリングニードルからの局部的な力 がスラストワッシャに加えられることがなく、不要の発熱が抑えられ、寿命が向 上する。また、ホルダはギアまたはピニオンシャフトに固定的に設けられている から、遊星歯車の組立時部品点数が少ないために工数が少なくて済むとともに、 欠落の恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す図である。
【図2】他の実施例を示す図である。
【図3】従来例を示す図である。
【図4】他の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 キャリアプレート 2 ピニオンシャフト 3 ピニオンギア 4 ラジアルニードル(ベアリングニードル) 5 スラストベアリング 6 ローラ 7 レース 9 筒部 10 フランジ面 15、15’ スラストワッシャ 20、21、30 キャリアプレート 22 ピニオンシャフト 22a 大径部 22b 小径部 22c 肩部(ホルダ) 23 ピニオンギア 23a 内周面 23b、33b フランジ(ホルダ) 25 キーピン 32 ピニオンシャフト 33 ピニオンギア 33a 内周面 33c スペーサ(ホルダ)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアで支持されるピニオンシャフト
    とギアの内周面との間にベアリングニードルを挟んで回
    転自在に前記ギアを支持した遊星歯車において、前記ギ
    アの端面とキャリアの間に設けられたスラストワッシャ
    と、前記ベアリングニードルとスラストワッシャの間に
    位置して前記ピニオンシャフトまたはギアに固定的に設
    けられ前記ベアリングニードルの端面と当接可能のホル
    ダとを備え、前記ベアリングニードルとスラストワッシ
    ャとの干渉を遮断するように構成したことを特徴とする
    遊星歯車の回転支持部構造。
  2. 【請求項2】 前記ギアの端面は、少なくとも常用回転
    方向においてスラストを受けて付勢される方向の側の端
    面であることを特徴とする請求項1記載の遊星歯車の回
    転支持部構造。
  3. 【請求項3】 前記ピニオンシャフトが前記ベアリング
    ニードルを支持する小径部と前記ギアの内周面に延びる
    大径部とを有し、前記ホルダが前記大径部の肩部である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の遊星歯車の回
    転支持部構造。
  4. 【請求項4】 前記ホルダが前記ギアの内周面に圧入さ
    れたリング状スペーサであることを特徴とする請求項1
    または2記載の遊星歯車の回転支持部構造。
JP2050492U 1992-03-05 1992-03-05 遊星歯車の回転支持部構造 Withdrawn JPH0571508U (ja)

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JP2050492U JPH0571508U (ja) 1992-03-05 1992-03-05 遊星歯車の回転支持部構造

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JP2050492U JPH0571508U (ja) 1992-03-05 1992-03-05 遊星歯車の回転支持部構造

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JPH0571508U true JPH0571508U (ja) 1993-09-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000274515A (ja) * 1999-02-12 2000-10-03 Fiatavio Spa 歯車を支持部材に連結するためのピン及び該ピンを備えた変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000274515A (ja) * 1999-02-12 2000-10-03 Fiatavio Spa 歯車を支持部材に連結するためのピン及び該ピンを備えた変速機

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