JP2003227550A - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

Info

Publication number
JP2003227550A
JP2003227550A JP2002024931A JP2002024931A JP2003227550A JP 2003227550 A JP2003227550 A JP 2003227550A JP 2002024931 A JP2002024931 A JP 2002024931A JP 2002024931 A JP2002024931 A JP 2002024931A JP 2003227550 A JP2003227550 A JP 2003227550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planetary gear
support shaft
holes
axial
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002024931A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Shimomura
祐二 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2002024931A priority Critical patent/JP2003227550A/ja
Publication of JP2003227550A publication Critical patent/JP2003227550A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車3を支持する支持軸4の表面に施す
硬化処理のコスト、並びに、各構成部材の加工コストの
低減を図る。 【解決手段】 上記支持軸4の両端部に外嵌固定した各
結合部材14、14の外端部外周縁部分を、それぞれキ
ャリア6及び連結板9に形成した各通孔10a、10b
の外端開口周縁部にかしめ付ける事により、上記支持軸
4の両端部を上記キャリア6及び連結板9に対して結合
する。この様な結合構造を採用する事により、結合に際
して上記支持軸4を塑性変形させたり、或は、この支持
軸4及び上記キャリア6の一部に係止ピンを係合させる
為の係合孔を形成する必要をなくして、上記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用自動変
速機やトランスアクスルを構成する遊星歯車装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用自動変速機を構成する遊星歯車
装置として従来から、図7〜8に示す様な構造が広く知
られている。この従来から知られた遊星歯車装置は、外
周面に歯1aを形成した太陽歯車1と、この太陽歯車1
と同心に配置され、内周面に歯2aを形成したリング歯
車2との間に、複数個(一般的に3〜4個)の遊星歯車
3、3を、円周方向に関して等間隔に配置している。そ
して、これら複数個の遊星歯車3、3の外周面に形成し
た歯3aを、上記両歯1a、2aに噛合させている。
【0003】上記複数個の遊星歯車3、3は、それぞれ
支持軸4の周囲に、複数のニードル5、5を介して回転
自在に支持している。これら各支持軸4の基端部(図8
の右端部)は、上記太陽歯車1を中心として回転自在な
キャリア6に支持固定している。図示の例では、上記各
支持軸4の基端部を上記キャリア6に形成した通孔10
aに締り嵌めで内嵌すると共に、これら各支持軸4と上
記キャリア6との間に係止ピン11を掛け渡して、これ
ら各支持軸4が上記通孔10aから脱落するのを防止し
ている。
【0004】又、図示の例では、上記太陽歯車1を円筒
状に形成し、上記キャリア6を断面L字形で全体を円輪
状に形成している。そして、このキャリア6の内周縁部
に形成した円筒部7を回転軸8の外周面に、スプライン
係合させている。上記太陽歯車1はこの回転軸8の周囲
に、この回転軸8に対する相対回転自在に支持してい
る。又、上記リング歯車2はこれら各部材1、6、8の
周囲に、これら各部材1、6、8に対する相対回転自在
に支持している。又、上記各支持軸4の先端部(図8の
左端部)は、円輪状に形成された連結板9に形成した通
孔10bに締り嵌めにより内嵌固定し、これら各支持軸
4の先端部同士を連結している。又、上記遊星歯車3及
び上記各ニードル5、5と上記キャリア6及び上記連結
板9との互いに対向する面同士の間に、それぞれ円輪状
の滑りワッシャ12、12を設けて、上記遊星歯車3及
び上記各ニードル5、5の軸方向に関する変位を規制し
ている。
【0005】上述の様な遊星歯車3及び支持軸4等を含
んで構成する遊星歯車装置は、上記回転軸8を駆動軸又
は従動軸とし、上記太陽歯車1又は上記リング歯車2の
中心を従動軸又は駆動軸に結合する。そして、何れの歯
車1、2、3を回転自在とし、何れの歯車1、2、3を
回転不能とするかを切り換える事により、上記駆動軸と
従動軸との間の変速並びに回転方向の変換を行なう。こ
の様な遊星歯車装置自体の構成及び作用は従来から周知
であり、本発明の要旨とも関係しないから、全体構造の
図示並びに詳しい説明は省略する。
【0006】又、図9は、従来構造の別例を示してい
る。この図9に示した従来構造の場合、遊星歯車3を回
転自在に支持する支持軸4の軸方向両端部外周縁部分
を、それぞれキャリア6及び連結板9に形成した各通孔
10a、10bの外端開口周縁部にかしめ付ける事によ
り、かしめ部24、24を形成している。そして、この
様な構成を採用する事により、上記支持軸4が上記各通
孔10a、10bから脱落するのを防止している。この
様な構成により、上記第1例の構造から係止ピン11を
省略している。尚、この図9に示した従来構造の場合、
上記遊星歯車3の内径側に配置するニードル5、5の列
を、複列としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な各従来構
造のうち、図7〜8に示した従来構造の第1例の場合に
は、遊星歯車3の支持軸4の軸方向端部とキャリア6と
の間に係止ピン11を掛け渡す事により、図9に示した
従来構造の第2例の場合には、支持軸4の軸方向両端部
外周縁部分を通孔10a、10bの開口周縁部にかしめ
付ける(かしめ部24、24を形成する)事により、そ
れぞれ上記各支持軸4の軸方向に関する変位を規制して
いる。ところが、図7〜8に示した従来構造の第1例の
場合には、上記支持軸4の軸方向端部と上記キャリア6
の一部とに、それぞれ上記係止ピン11を係合させる為
の係合孔13を形成する必要がある。この為、この係合
孔13を形成する分、加工コストが高くなる。
【0008】一方、図9に示した従来構造の第2例の場
合には、上記支持軸4の表面に施す硬化処理のコストが
高くなる。即ち、上述した遊星歯車装置の運転時、上記
支持軸4の軸方向中間部外周面には、複数のニードル
5、5の転動面が転がり接触する。従って、この支持軸
4の耐久性を十分に確保すべく、この支持軸4の軸方向
中間部外周面に焼き入れ等の硬化処理を施す必要があ
る。これに対し、上記支持軸4の軸方向両端部外周縁部
分は、それぞれ上記各通孔10a、10bの開口周縁部
にかしめ付ける都合上、硬化処理を施さずに生のままに
しておく必要がある。この為、上記支持軸4の表面に硬
化処理を施す場合には、この支持軸4の軸方向中間部外
周面だけを局所的に硬化させる事ができる、高周波焼き
入れ処理等のコストが嵩む処理方法を採用する必要があ
る。本発明の遊星歯車装置は、上述の様な事情に鑑み、
上記支持軸4の軸方向に関する変位を規制でき、しかも
製造コストの低減を図れる構造を実現すべく発明したも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の遊星歯車装置は
何れも、上述した従来構造と同様、遊星歯車と支持軸と
を備える。このうちの支持軸は、軸方向中間部周囲にこ
の遊星歯車を回転自在に支持すると共に、軸方向両端部
を、この遊星歯車の軸方向両側に配置したキャリアと連
結板との互いに整合する位置に形成した、1対の通孔に
対し結合している。
【0010】特に、請求項1に記載した遊星歯車装置に
於いては、上記支持軸の軸方向両端部を、上記各通孔内
に内嵌した別体の部材に設けた支持孔に内嵌すると共
に、上記各別体の部材の軸方向外端部外周縁部を、それ
ぞれ上記各通孔の外端開口周縁部にかしめ付けている。
上記各別体の部材は、上記各通孔と上記支持軸との嵌合
部のうちの少なくとも一方の嵌合部を締り嵌めとする事
により、上記支持孔からの抜け出しを防止する。或は、
上記各別体の部材により、上記キャリア又は連結板の一
部で上記支持孔の周縁部を挟持すると共に、1対の別体
の部材同士の間で上記支持軸を挟持する事で、上記支持
孔からの抜け出しを防止する。
【0011】又、請求項2に記載した遊星歯車装置に於
いては、上記支持軸の軸方向両端部を上記各通孔に内嵌
すると共に、上記各通孔の外端開口周縁部を、それぞれ
上記支持軸の軸方向両端面にかしめ付けている。
【0012】
【作用】上述の様に構成する本発明の遊星歯車装置の場
合には、各別体の部材の軸方向外端部外周縁部を各通孔
の外端開口周縁部にかしめ付ける事により(請求項
1)、或は各通孔の外端開口周縁部を支持軸の軸方向両
端面にかしめ付ける事により(請求項2)、支持軸の軸
方向に関する変位を規制できる。従って、本発明の場合
には、前述の図8に示した従来構造の第1例の様に、支
持軸及びキャリアに、係止ピンを係合させる為の係合孔
を形成する必要がない。この為、加工コストの低減を図
れる。又、本発明の場合には、前述の図9に示した従来
構造の第2例の様に、組み付けに伴って支持軸の一部を
塑性変形させる必要がない。この為、この支持軸の軸方
向中間部外周面に硬化処理を施す場合に、この支持軸の
表面全体を硬化させる、安価な硬化処理方法を採用でき
る。更には、寿命延長の為、支持軸の表面全体に浸炭窒
化等の熱処理を施して、この支持軸の表面全体の硬度を
高める事も容易に行なえる。
【0013】尚、請求項1に記載した発明を実施する場
合には、支持軸の軸方向両端部にそれぞれ別体の部材を
設けるが、これら各別体の部材の軸方向内端面を複数の
ニードル5、5(図8〜9参照)の軸方向端面や遊星歯
車の側面に近接対向若しくは軽く摺接させる事により、
これら複数のニードル5、5及び遊星歯車の軸方向に関
する変位を規制する事もできる。この際、複数のニード
ル5、5と遊星歯車との双方の軸方向に関する変位を規
制する場合には、1対の滑りワッシャ12、12(図8
〜9参照)を省略できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
例の特徴は、遊星歯車3を支持する為の支持軸4の軸方
向両端部を、それぞれこの遊星歯車3の軸方向両側に配
置したキャリア6と連結板9との互いに整合する位置に
形成した1対の通孔10a、10bに対して結合する部
分の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述
した従来から知られている遊星歯車装置と同様である
為、重複する部分の図示並びに説明を省略若しくは簡略
にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0015】本例の場合、上記支持軸4の軸方向両端部
は、上記各通孔10a、10bに対し、それぞれが請求
項1に記載した「別体の部材」に相当する結合部材14
a、14aを介して結合している。これら各結合部材1
4a、14aは、低炭素鋼等の塑性変形可能な金属によ
り全体を円筒状に形成したもので、図2に示す組み付け
以前の状態では、軸方向一端部(図2の右端部)に外径
側かしめ用筒部15と内径側かしめ用筒部16とを、径
方向に関し互いに重畳させた状態で備える。尚、本例の
場合、この様な結合部材14aの中心孔が、請求項1に
記載した「支持孔」に相当する。
【0016】上述の様な各結合部材14a、14aはそ
れぞれ、図1に示す様に、上記支持軸4の軸方向両端部
に締り嵌めにより外嵌固定すると共に、上記各通孔10
a、10bにがたつきなく内嵌(例えば締り嵌めにより
内嵌)している。更に、この状態で、上記各結合部材1
4a、14aを構成する内径側かしめ用筒部16を上記
支持軸4の軸方向両端面に、外径側かしめ用筒部15を
上記各通孔10a、10bの外端開口周縁部に、それぞ
れかしめ付ける事により、かしめ部17a、17bを形
成している。尚、上述の様に各結合部材14a、14a
を支持軸4の軸方向両端部に外嵌する場合、少なくとも
一方の結合部材14aの外嵌作業は、上記支持軸4の軸
方向中間部周囲に前記遊星歯車3を、複数のニードル
5、5を介して支持した後に行なう。
【0017】又、本例の場合には、図1に示した組立状
態で、上記各結合部材14a、14aの他端面(図2の
左端面)を、それぞれ上記各ニードル5、5の外端縁に
軽く摺接若しくは近接対向させている。これにより、上
記各結合部材14a、14aに、上記各ニードル5、5
の軸方向に関する変位を規制する役割を持たせている。
尚、この場合に、上記各ニードル5、5の外端縁と接触
する上記各結合部材14a、14aの他端面には、高周
波焼き入れ等による硬化処理や潤滑剤の被膜処理等を施
すのが好ましい。又、これに伴って、本例の場合、上記
遊星歯車3と前記キャリア6及び連結板9との間に設け
る1対の滑りワッシャ12、12を、それぞれ上記各結
合部材14a、14aの他端部周囲に配置して、これら
各滑りワッシャ12、12に、上記遊星歯車3の軸方向
に関する変位のみを規制させる様にしている。
【0018】尚、遊星歯車装置の運転時、上記各ニード
ル5、5は、上記支持軸4の中間部外周面と上記遊星歯
車3の内周面との間で少なからずスキュー(公転軸に対
する自転軸の傾きが発生)する。この為、上記各ニード
ル5、5には、上記両周面から、軸方向に変位する方向
の力が作用する。更に、多くの場合、上記各ニードルの
軸方向端面は、図示の様な凸曲面としている。この為、
これら各ニードル5、5の軸方向端面に対向する面との
接触状態は、点接触となる。従って、これら各ニードル
5、5の軸方向端面と接触する面に作用する面圧は、一
般的に高くなる。これに対し、本例の場合、上記各ニー
ドル5、5の軸方向端面に接触させる上記各結合部材1
4a、14aは、上記ワッシャ12、12に比べて十分
に高い剛性を有する。この為、上記各ニードル5、5の
軸方向端面から加わる高い面圧を十分に支承でき、これ
ら各ニードル5、5の軸方向に関する変位を適切に規制
できる。この結果、これら複数のニードル5、5の軸方
向に関する変位量を適切に管理でき、運転中の各ニード
ル5、5の運動を円滑にして、当該部分の寿命延長を図
れる他、上記遊星歯車3の回転抵抗の低減を図れる。
【0019】上述の様に構成する本例の遊星歯車装置の
場合には、支持軸4の両端部に外嵌固定した1対の結合
部材14a、14aを構成する外径側かしめ用筒部1
5、15を、それぞれキャリア6及び連結板9に形成し
た各通孔10a、10bの外端開口周縁部にかしめ付け
る(かしめ部17b、17bを形成する)事により、上
記支持軸4の軸方向に関する変位を規制できる。従っ
て、本例の場合には、前述の図8に示した従来構造の第
1例の様に、上記支持軸4及びキャリア6に、係止ピン
を係合させる為の係合孔を形成する必要がない。この
為、加工コストの低減を図れる。又、本例の場合には、
前述の図9に示した従来構造の第2例の様に、組み付け
に伴って上記支持軸4の一部を塑性変形させる必要がな
い。この為、この支持軸4の軸方向中間部外周面に硬化
処理を施す場合に、この支持軸4の表面全体を硬化させ
る、安価な硬化処理方法を採用できる。更には、寿命延
長の為、上記支持軸4の表面全体に浸炭窒化等の熱処理
を施して、この支持軸4の表面全体の硬度を高める事も
容易に行なえる。
【0020】尚、上述した第1例では、上記支持軸4の
中間部外周面と前記遊星歯車3の内周面との間に設ける
複数のニードル5、5を保持器により保持しない構造と
したが、本発明を実施する場合には、これら複数のニー
ドル5、5を保持器により保持する構造を採用する事も
できる。この様な保持器を設ける構造を採用する場合に
は、上記各結合部材14a、14aの他端面をこの保持
器の軸方向外端面に近接対向させて、この保持器の軸方
向に関する変位を規制する。
【0021】次に、図3〜4は、やはり請求項1に対応
する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例
の場合、1対の結合部材14b、14bは、図4に示す
組み付け以前の状態で、軸方向中間部内径側部分に中心
孔を塞ぐ中間壁18を備えると共に、一端部(図4の右
端部)に単一のかしめ用筒部19を設けている。この様
な各結合部材14b、14bは、図3に示す様に、それ
ぞれの他端部(図4の左端部)を上記支持軸4の両端部
に締り嵌めで外嵌固定している。そして、この様に外嵌
固定した状態で、上記各結合部材14b、14bを構成
する中間壁18、18を、それぞれ上記支持軸4の軸方
向両端面に突き当てている。又、この状態で、上記各結
合部材14b、14bの他端面が、それぞれ複数のニー
ドル5、5の外端面と近接対向する様に、各部の寸法を
規制している。又、上述の様に支持軸4の軸方向両端部
に締り嵌めで外嵌固定した上記各結合部材14b、14
bを、それぞれキャリア6と連結板9とに形成した各通
孔10a、10b内にがたつきなく内嵌(例えば締り嵌
めで内嵌)している。更に、上記各結合部材14b、1
4bの一端部に設けたかしめ用筒部19、19を、それ
ぞれ上記各通孔10a、10bの外端開口周縁部にかし
め付ける事により、かしめ部17c、17cを形成して
いる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合
と同様である。
【0022】次に、図5は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の
場合には、各結合部材14c、14cを構成する中間壁
18、18の側面に、それぞれ中心軸と直交する方向
(図5の表裏方向)に長い矩形の係合凸部20、20を
設けている。これと共に、支持軸4の軸方向両端面に、
それぞれ中心軸と直交する方向(直径方向、図5の表裏
方向)に長い矩形の係合溝21、21を設けている。そ
して、これら各係合溝21、21に上記各係合凸部2
0、20を係合させる事により、上記支持軸4と上記各
結合部材14c、14cとが相対回転するのを防止して
いる。この結果、本例の場合には、これら支持軸4と各
結合部材14c、14cとの嵌合部を締り嵌めとしなく
ても、これら支持軸4と各結合部材14c、14cとが
相対回転する事を防止できる。そして、この相対回転に
基づいて、これら支持軸4と各結合部材14c、14c
との嵌合部が摩耗すると言った不具合が生じる事を防止
できる。
【0023】又、本例の場合、上記各結合部材14c、
14cの他端部外周面に、円輪部22、22を設けてい
る。そして、これら各円輪部22、22を、それぞれ遊
星歯車3とキャリア6及び連結板9との間に配置する事
により、これら各円輪部22、22に、上記遊星歯車3
の軸方向に関する変位を規制する役割を持たせている。
尚、この為に、上記遊星歯車3の側面と摺接する上記各
円輪部22、22の側面には、高周波焼き入れ等による
硬化処理や潤滑剤の被膜処理等を施すのが好ましい。こ
の様な本例の場合には、上記遊星歯車3と上記キャリア
6及び上記連結板9との間に、それぞれ滑りワッシャを
別個の部材として設ける事を省略できる分、部品点数を
減少させる事ができる。又、本例の場合には、上記円輪
部22、22とかしめ部17c、17cとにより、上記
キャリア6或は連結板9の一部で、各通孔10a、10
bの周縁部を挟持している。従って、支持孔10a、1
0bに対する上記各結合部材14c、14cの嵌合状
態、更には上記支持軸4に対するこれら各結合部材14
c、14cとの嵌合状態を締り嵌めとしなくても、各部
材の分離防止を図れる。但し、この場合には、上記キャ
リア6と連結板9との間に、上記支持軸4とは別に、こ
れら両部材6、9同士が離れる方向に相対変位するのを
防止する為の部材(ボルト等)を設ける必要がある。そ
の他の構成及び作用は、上述した第2例の場合と同様で
ある。
【0024】次に、図6は、請求項2に対応する、本発
明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合に
は、支持軸4の軸方向両端部を、それぞれキャリア6と
連結板9との互いに整合する位置に形成した各通孔10
a、10bに締り嵌めで内嵌固定している。これと共
に、これら各通孔10a、10bの外端開口周縁部を、
それぞれ上記支持軸4の軸方向両端面にかしめ付けて、
かしめ部23、23を形成している。
【0025】この様に構成する本例の遊星歯車装置の場
合には、上記各通孔10a、10bの外端開口周縁部を
上記支持軸4の軸方向両端面にかしめ付ける(かしめ部
23、23を形成する)事により、この支持軸4の軸方
向に関する変位を規制できる。従って、本例の場合も、
上述した各例の場合と同様、上記支持軸4及びキャリア
6に係止ピンを係合させる為の係合孔を形成したり、或
は組み付けに伴って上記支持軸4の一部を塑性変形させ
る必要がない。又、本例の場合、上記支持軸4の軸方向
両端面を、それぞれ上記各通孔10a、10bの外端開
口周縁部を塑性変形させる事により形成したかしめ部2
3、23により抑え付けている。この為、上記キャリア
6と連結板9との間に掛け渡す状態で設けた複数本の支
持軸4のうち、一部の支持軸4の軸方向両端部と上記各
通孔10a、10bとの嵌合強度が低下した場合でも、
この一部の支持軸4が上記各通孔10a、10bの外端
開口を通じて抜け出る事を防止できる。キャリア6と連
結板9とが離れるのを防止する部材を設ければ、上記各
通孔10a、10bに対する嵌合状態が締り嵌めでなく
ても良い事は、前述した第3例の場合と同様である。
【0026】
【発明の効果】本発明の遊星歯車装置は、以上に述べた
様に構成され作用する為、加工コスト及び支持軸の硬化
処理コストを低減する事に基づき、トータル面での製造
コストの低減を図れる。又、別体の部材である結合部材
により複数のニードルの軸方向に関する変位を規制する
場合には、これら複数のニードルの軸方向に関する変位
量を適切に管理でき、運転中のニードルの運動を円滑に
して、当該部分の寿命延長及び遊星歯車の回転抵抗の低
減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、図9と同
様の断面図。
【図2】塑性変形前の状態で示す、第1例で使用する結
合部材の断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図9と同
様の断面図。
【図4】塑性変形前の状態で示す、第2例で使用する結
合部材の断面図。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を示す、図9と同
様の断面図。
【図6】同第4例を示す、図9と同様の断面図。
【図7】遊星歯車装置の1例を示す略側面図。
【図8】図7のA−A断面図。
【図9】従来の遊星歯車の支持部の別例を示す、図8と
同様の断面図。
【符号の説明】
1 太陽歯車 1a 歯 2 リング歯車 2a 歯 3 遊星歯車 3a 歯 4 支持軸 5 ニードル 6 キャリア 7 円筒部 8 回転軸 9 連結板 10a、10b 通孔 11 係止ピン 12 滑りワッシャ 13 係合孔 14a、14b、14c 結合部材 15 外径側かしめ用筒部 16 内径側かしめ用筒部 17a、17b、17c かしめ部 18 中間壁 19 かしめ用筒部 20 係合凸部 21 係合溝 22 円輪部 23 かしめ部 24 かしめ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車と支持軸とを備え、この支持軸
    は、軸方向中間部周囲にこの遊星歯車を回転自在に支持
    すると共に、軸方向両端部を、この遊星歯車の軸方向両
    側に配置したキャリアと連結板との互いに整合する位置
    に形成した1対の通孔に対し結合している遊星歯車装置
    に於いて、この支持軸の軸方向両端部を、上記各通孔内
    に内嵌した別体の部材に設けた支持孔に内嵌すると共
    に、これら各別体の部材の軸方向外端部外周縁部を、そ
    れぞれ上記各通孔の外端開口周縁部にかしめ付けた事を
    特徴とする遊星歯車装置。
  2. 【請求項2】 遊星歯車と支持軸とを備え、この支持軸
    は、軸方向中間部周囲にこの遊星歯車を回転自在に支持
    すると共に、軸方向両端部を、この遊星歯車の軸方向両
    側に配置したキャリアと連結板との互いに整合する位置
    に形成した1対の通孔に対し結合している遊星歯車装置
    に於いて、この支持軸の軸方向両端部を上記各通孔に内
    嵌すると共に、上記各通孔の外端開口周縁部を、それぞ
    れ上記支持軸の軸方向両端面にかしめ付けた事を特徴と
    する遊星歯車装置。
JP2002024931A 2002-02-01 2002-02-01 遊星歯車装置 Withdrawn JP2003227550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024931A JP2003227550A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 遊星歯車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024931A JP2003227550A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 遊星歯車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003227550A true JP2003227550A (ja) 2003-08-15

Family

ID=27747236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024931A Withdrawn JP2003227550A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 遊星歯車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003227550A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3179137A1 (en) * 2015-12-11 2017-06-14 General Electric Company Power gearbox pin arrangement
WO2017215695A1 (de) * 2016-06-14 2017-12-21 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Planetenradgetriebebolzen mit endseitiger montagemarkierung und verfahren zum herstellen eines planetenradgetriebebolzens
JP2018053932A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 ナブテスコ株式会社 減速機
EP3564121A1 (en) * 2018-05-01 2019-11-06 Bell Helicopter Textron Inc. Planetary gear carrier with hardened posts
DE102018130801A1 (de) * 2018-12-04 2020-06-04 Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg Verfahren zur Montage der Planetenradbolzen eines Planetengetriebes

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3179137A1 (en) * 2015-12-11 2017-06-14 General Electric Company Power gearbox pin arrangement
CN107013340A (zh) * 2015-12-11 2017-08-04 通用电气公司 动力齿轮箱销布置
CN107013340B (zh) * 2015-12-11 2018-07-17 通用电气公司 动力齿轮箱销布置
US10267365B2 (en) 2015-12-11 2019-04-23 General Electric Company Power gearbox pin arrangement
WO2017215695A1 (de) * 2016-06-14 2017-12-21 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Planetenradgetriebebolzen mit endseitiger montagemarkierung und verfahren zum herstellen eines planetenradgetriebebolzens
CN109312845A (zh) * 2016-06-14 2019-02-05 舍弗勒技术股份两合公司 具有端侧的安装标记的行星齿轮传动装置销和用于制造行星齿轮传动装置销的方法
JP2018053932A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 ナブテスコ株式会社 減速機
EP3564121A1 (en) * 2018-05-01 2019-11-06 Bell Helicopter Textron Inc. Planetary gear carrier with hardened posts
US11181187B2 (en) 2018-05-01 2021-11-23 Textron Innovations Inc. Planetary gear carrier with hardened posts
DE102018130801A1 (de) * 2018-12-04 2020-06-04 Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg Verfahren zur Montage der Planetenradbolzen eines Planetengetriebes
DE102018130801B4 (de) 2018-12-04 2024-03-21 Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg Verfahren zur Montage der Planetenradbolzen eines Planetengetriebes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2706265B1 (en) Speed reducer
JP2007537415A (ja) はすば歯車アセンブリ
EP1657458A1 (en) Bearing apparatus and method of assembling the same
US8747014B2 (en) Tapered retaining ring to reduce bearing race movement
US6857785B2 (en) Caged roller assembly and reduction gear unit using the same
JP2001317567A (ja) 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
JP2003227550A (ja) 遊星歯車装置
US7617677B2 (en) Stator unit for a torque converter
US10962058B2 (en) Rotator support shaft, method for manufacturing rotator support shaft, and roller bearing
KR20040033055A (ko) 롤러 클러치 내장형 풀리 장치와 그 조립 방법
EP2351939A1 (en) Cage-equipped rollers
JPH0562729U (ja) 遊星歯車用総ころ軸受装置
JP4618915B2 (ja) 総ころ軸受およびこれを用いた遊星歯車減速装置
JP2001065575A (ja) シェル形針状ころ軸受
JP2005147285A (ja) 遊星歯車機構
JP7473091B2 (ja) ボールねじ装置およびその製造方法
US20050064977A1 (en) Roller/retainer assembly for planetary gear and planetary gears support using the same
JP7452766B2 (ja) ボールねじ装置
JP3857478B2 (ja) プーリユニット
JP3740443B2 (ja) プーリユニット
WO2014133963A1 (en) Planetary pinion shaft
JP2024021633A (ja) ボールねじ装置
TWI245856B (en) Constant velocity joint and method of manufacturing same
CN111801504B (zh) 径向倾斜滚子轴承
US20040228562A1 (en) Caged roller assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041209

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20050107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761