JPH0571506B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、たばこ包装機やその他の作業機で使
用するアルミ箔や包装材などの帯状材供給装置に
おける帯状材の交換装置、詳しくは帯状材リール
が着脱自在に保持される２つリール保持部から移
送路を介して夫々の下流側に、接続ステーシヨン
を有する繰出し路を設け、各リール保持部と移送
路との間に、帯状材リールに巻込まれた帯状材の
先端を吸着挾持して移送路へ引出す帯状材リール
に対し接離動自在な紙先つかみ腕と、帯状材リー
ルから離動した紙先つかみ腕と協動して移送路へ
引出された帯状材を繰出し路の接続ステーシヨン
へ繰出し待機させるフイードローラとを配置し
て、両帯状材リールから交互に帯状材を繰出し路
へ供給するものに関する。

＜従来の技術＞ 従来、この種の帯状材供給装置における帯状材
の交換装置として、例えば特願昭61−312561号明
細書に記載した如く、帯状材の先端から所定長さ
残した位置を糊付けして帯状材リールの外周端に
突出させた形態にし、この帯状材リールに紙先つ
かみ腕が接動して帯状材の先端を挾持した後に、
紙先つかみ腕が帯状材リールから離動することに
より、帯状材リールから帯状材の先端を剥がして
移送路上へ襞され、それ以降、離動した紙先つか
み腕とフイードローラとの協動で、引出した帯状
材の先端が繰出し路の接続ステーシヨンへ送り込
まれて待機させることにより、帯状材の引出しセ
ツテイング作業を自動化するものがある。

＜発明が解決しようとする課題＞ しかし乍ら、このような従来の帯状材供給装置
における帯状材の交換装置では、帯状材リールよ
り剥がした帯状材の先端部がその形態のまま繰出
し路へ送り込まれるため、帯状材の先端を糊付け
するのに使用した粘着成分が帯状材の先端部に残
つて付着したままになつている場合や、帯状材リ
ールの運搬か或いは取り扱いによつて帯状材の先
端部が損傷した場合には、この帯状材の先端部が
繰出し路の途中で詰まり、この詰りを取り除くた
めに運転を停止しなければならないという問題が
ある。

本発明は斯かる従来事情に鑑み、先端部が切断
された帯状材を繰出し路へ送り込むことを目的と
する。

＜課題を解決するための手段＞ 上記課題を解決するために本発明が講ずる技術
的手段は、フイードローラの下流側に移送路へ繰
出された帯状材の先端部を挾持する移送路内へ出
没自在な紙押え機構と、挾持された帯状材の先端
部を切断する移送路内へ出没自在なカツターと、
移送路の内外へ選択的に連絡して切断された帯状
材の先端部を移送路外に排除する切断片排除機構
を配設するか、或いはフイードローラの下流側に
移送路へ繰出された帯状材の先端部を挾持する移
送路内へ出没自在な紙押え機構と、挾持された帯
状材の先端部を切断する移送路内へ出没自在なカ
ツターと、接続ステーシヨンか排出路のどちらか
一方へ選択的に連絡して切断された帯状材の先端
部を排出路に排除する切断片排除機構を配設した
ことを特徴とするものである。

＜作用＞ 本発明は上記技術的手段によれば、帯状材リー
ルから離動した紙先つかみ腕とフイードローラと
の協動で、帯状材が移送路に沿つて繰出された後
に、紙押え機構により帯状材の先端部を挾持して
仮止めされると共に、この仮止めした帯状材の先
端部をカツターにより切断し、その後、この切断
片を切断片排除機構により移送路外か又は排出路
へ排除してから、帯状材が繰出し路の接続ステー
シヨンへ送り込まれるものである。

＜実施例＞ 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

この実施例は第１図に示す如く、帯状材リール
R₁，R₂に帯状材R₁，R₂として帯状のアルミ箔を
巻込み、これらアルミ箔リールR₁，R₂が着脱自
在に装着されたボビンホルダなどからなるリール
保持部B₁，B₂と繰出し路Ａとの間に、リールR₁，
R₂から引出されるアルミ箔r₁，r₂を繰出し路Ａへ
移行させる移送路a₁，a₂を形成したものである。

上記リール保持B₁，B₂に正逆回転自在な回転
軸d₁，d₂を備え、該軸d₁，d₂に夫々前記リール
R₁，R₂を係合状に装填する。

上記２つのリール保持部B₁，B₂に装填された
アルミ箔リールR₁，R₂は、その一方が繰出し路
Ａへ供給される使用中であり、他方が交換用に待
機中である（図においてはR₁が使用中、R₂が待
機中である）。

上記リールR₁，R₂はアルミ箔r₁，r₂を巻込みそ
の巻終り先端近くを糊付けして該先端Ｐを外周端
に沿わせる形態に形成し、本実施例では先端Ｐ近
くの幅方向略中央に穴をあけその外面に接着テー
プを貼着することにより、該穴を通して接着して
いる。

リールR₁，R₂の装填作業はマニピユレータ等
による自動装填又は人手による手作業の何れによ
ることも自由である。

移送路a₁，a₂には夫々剥がし片１、紙先つかみ
腕２、フイードローラ３、プレスプレート４及び
ガイド機構５が順次配設されるが、それらは略同
一の構成であるので、説明の便宜上、主として移
送路a₂側について説明し、移送路a₁側について同
一部材を同一符号で示して説明を省略する。

剥がし片１、紙先つかみ腕２、フイードローラ
３及びプレスプレート４はリール保持部B₂の直
下に配置し、その剥がし片１は例えばバネ鋼等の
ゆような弾性材により薄板状に形成され、その先
端部１′を上記アルミ箔r₂の糊付け部分に向けて
先細状に形成すると共に、基端にはエアシリンダ
１ａの作動により昇降動するプラケツト１ｂを介
して連設し、その上限位置において該先端部１′
をリールR₂の底部外面に接線方向へ当接し若干
湾曲変形させるようにする。

また、剥がし片１の下方には該片１と一体に昇
降する受板１ｃを平行に連設すると共に、リール
R₂外周端より離反したアルミ箔r₂先端Ｐを検出す
る検出器１ｄと、糊付け部分の剥がしを検出する
検出器１ｅとが夫々受板１ｃの下方に剥がし片１
の軸線方向へ所定間隔をあけて配設される。

更に、受板１ｃには両端検出１ｄ，１ｅの検出
を邪魔しないように貫通孔１c₁，１c₂が開穿され
ている。

尚、リールR₂外周端より剥がしたアルミ箔r₂の
先端Ｐを確実に受け取れる位置に紙先つかみ腕２
の吸着面２a₂を配置すれば受板１ｃは必ずしも設
けなくとも良く、また、上記検出器１ｄが検出し
てからリールR₂を糊付け部分が確実に剥がれる
まで所定長さ繰出してからリールR₂を反転させ
るようにすれば、検出器１ｅは必ずしも設けなく
とも良い。

紙先つかみ腕２は、下側に位置する引出しレバ
ー２ａと上側に位置するガイドレバー２ｂとを略
Ｖ字状一体的に形成すると共に、ロータリーエア
シリンダ２ｃの作動によつて回動自在で且つ図示
しない駆動機構の作動により昇降動自在とする。

引出しレバー２ａは先端面にバキユームによる
吸引孔２a₁，２a₁…が開口せる吸着面２a₂を形成
すると共にエアシリンダ２a₃によつて吸着面２a₂
に接離する押え爪２a₄を設ける。

尚、本実施例では吸着面２a₂に対する押え爪２
a₄の接離動を容易にするために吸着面２a₂の一部
を傾斜させているが、これに限定されず吸着面２
a₂全体を同一平面状に形成しても良い。

ガイドレバー２ｂは先端にアルミ箔r₂より若干
広幅なローラ２b₁を遊点自在に取付け、紙先つか
み腕２が下限位置にあるときに、前記ローラ２ｂ
が移送路a₂の上流端部を構成するようにする。

上記紙先つかみ腕２は第１図、第２図の実線位
置（下限位置）から回動及び上昇しながら上限位
置へ移動し、この上限位置において吸着面２b₂及
びローラ２b₁がリールR₂の底部外面に接するよ
うにする（第１図、第２図の２点鎖線）。

又、紙先つかみ腕２には該腕２と一体に回動及
び昇降する位置検出器２ｄ、紙先検出器２ｅを備
える。

フイードローラ３は下限位置にある紙先つかみ
腕２のローラ２b₁に対向して設置し、モータＭに
より正逆両方向へ駆動回動すると共に、エアシリ
ンダなど図示しない機構によつて前記ローラ２b₁
に適時に接離するようにする。

プレスプレート４はアルミ箔r₂より広幅で移送
路a₂に沿つて長尺な帯板状に形成され、そのプレ
ス面４′が下限位置にある紙先つかみ腕２の吸着
面２a₂と対向するように設置し、該プレス面４′
の背後には平行リンク４ａを連設する。

平行リンク４ａはプレスプレート４側に位置す
る長尺棒状節４a₁の一端をプレスプレート４の背
後面に枢着すると共に、もう一方の長尺棒状節４
a₂の他端を延長させそれと直行する方向へ２個の
エアシリンダ４ｂ，４ｂを対向して配設し、これ
ら両エアシリンダ４ｂ，４ｂの作動によつてプレ
ス面４′が紙先つかみ腕２の昇降及び回転を干渉
しない後退位置と、プレス面４′が後述するガイ
ド機構５のガイド板５c′内面の延長線上に配置さ
れる中間位置と、プイレス面４′が上記吸着面２
a₂に押し付けられる前進位置とに３段階で接離動
自在とする。

従つて、プレス面４′が中間位置にある時には
アルミ箔r₂繰出し時のガイドとなる。

また、プレスプレート４の背後面と長尺棒状節
４a₁との枢着部分にはスプリング４ｃを介装して
プレス面４′の角度を調整可能とし、前進位置に
おいてプレス面４′が吸着面２a₂と平行になるよ
うにしている。

尚、プレスプレート４の原動機構は上述した平
行リンク４ａ及び２個のエアシリンダ４ｂ，４ｂ
に限定されず、位置制御が確実にできれば２段階
に突出する所謂２段シリンダであつても良い。

ガイド機構５は移送路a₂の上辺及び下辺を区画
形成するガイドローラ５ａ，５ｂ、ガイド板５
ｃ，５c′，５ｄ，５d′，５ｅ，５e′、ローラ群５
ｆ、ガイド片群５ｇ及びテンシヨンローラ群５ｈ
よりなる。

ローラ群５ｆは複数のローラを定間隔をおいて
移送路a₂上に遊転自在に設置し、ガイド肩群５ｇ
はローラ群５ｆの各ローラ間に出没自在に介在さ
せるもので、第１図中の奥行方向に適時に出没動
する。

テンシヨンローラ群５ｈはエアシリンダ５ｉに
よつて一端を支点にし昇降動する側板５ｊに定間
隔をおいて複数のローラを遊転自在に配設したも
ので、各ローラが前記ローラ群５ｆのローラ間を
通つて移送路a₁と交差する方向に昇降動する。

待機側の移送路a₂においては第１図の如く、ガ
イド片群５ｇがローラ群５ｆのローラ間に突出し
て移送路a₂の一部を形成しており、テンシヨンロ
ーラ群５ｈはガイド片群５ｇの下部に位置してい
る。

又、移送路a₂上には前記ガイド機構５の一部分
に紙押え機構６、カツター７及び切断片排除機構
８を配設してなる。

紙押え機構６は移送路a₂内に出没自在に配設さ
れ、該路a₂上を移行するアルミ箔r₂を上記ガイド
板５e′と一体に形成した受台６ａと協動して挾着
支持するものであり、カツター７は紙押え機構６
の上流側に移送路a₂内へ出没自在に配設されてそ
の突出時にアルミ箔r₂を切断するものである。

切断排除機構８は上記紙押え機構６の受台６ａ
とカツター７との間に位置して前記ガイド板５
e′の一部を構成するアンダーガイド８ａにＬ型レ
バー８ｂの一端を枢着し、該レバー８ｂの他端を
エアシリンダ８ｃに枢着すると共にレバー８ｂの
屈曲部と、アンダーガイド８ａ及びＬ型レバー８
ｂの連結点より下方へ偏位して枢着されるリンク
８ｄとをガイド板５e′に夫々枢着し、エアシリン
ダ８ｃの作動によつてアンダーガイド８ａのガイ
ド面８a′を移送路a₂と直行する方向へ反転自在と
する。

また、アンダーガイド８ａのガイド面８a′には
バキユームによる吸引孔８a₁をアルミ箔r₂の幅方
向へ多数開口し、このガイド面８a′と移送路a₂を
挾んで対向するガイド板５ｅに一体形成したアツ
パーガイド８ｅにはガイド面８a₁に向けて圧縮空
気の噴出孔８e₁をアルミ箔r₂の幅方向へ複数開口
する。

更に、上記ガイド面８a′の下流側にはアルミ箔
r₂の先端Ｐを検出する検出器８ｆが移送路a₂に向
けて配設される。

一方、前記繰出し部Ａには接続ステーシヨンを
構成する接続ローラA₁，A₁′、製造番号などを印
字する刻印機構A₂、繰出しローラA₃，A₃′及びカ
ツターA₄が上下順次に配置されており、また図
中のA₅は案内ローラである。

而して、アルミ箔リールの交換作業を説明する
と、待機側のリール保持部B₂に人手により又は
自動的にアルミ箔リールR₂を装填した後にスイ
ツチ操作等により剥がし片１を起動させる。

先ず、剥がし片１及び受板１ｃが上昇して剥が
し片１の先端部１′がリールR₂の外周に接線方向
へ当接し若干湾曲させた時点で停止し、その後リ
ールR₂が繰出し方向、即ち時計方向へゆつくり
回転する（第２図）。

これに伴い、リールR₂のアルミ箔r₂先端Ｐが剥
がし片１の先端片１′に沿つて浮かされ、リール
R₂回転に従つてリールR₂外周より離反したアル
ミ箔r₂の先端Ｐが剥がし片１と受板１ｃとの間に
入り込み検出器１ｄが検出すると、リールR₂の
回転を一時停止すると共に、紙先つかみ腕２を左
右方向へ回動及び上昇して少なくともローラ２b₁
がリールR₂の外周に接する定位置に達したとこ
ろを位置検出器２ｄにより検出し、その時点で紙
先つかみ腕２を停止する（第２図２点鎖線）。

次に、リールR₂が再び時計方向へ回転し、剥
がし片１先端が深く入り込み糊付け部分を剥がし
てアルミ箔r₂の先端Ｐが検出器１ｅに到達してこ
れを検出すると、リールR₂の回転を停止させる
と共に、紙先つかみ腕２の吸着面２a₂のバキユー
ムが開始され逆に、リールR₂を反時計方向へゆ
つくり回転してアルミ箔r₂の先端Ｐを剥がし片１
と受板１との間から抜き出す。

その後も連続してリールR₂から反時計方向へ
回転しアルミ箔r₂の先端Ｐが吸着面２a₂に近接す
るとバキユームにより該先端Ｐが吸着面２a₂に吸
着されると共に、紙先検出器２ｅにより先端Ｐが
検出され、その時点でリールR₂の回転が停止し、
剥がし片１を下降させる。

そして、エアシリンダ２a₃により押え爪２a₄を
閉動して該爪２a₄と吸着面２a₂との協動によりア
ルミ箔r₂先端Ｐを挾持し（第３図）、その後に紙
先つかみ腕２が下降及び左方向へ回動すると同時
にリールR₂が時計方向に回転してアルミ箔r₂をリ
ールR₂から引出しながら元の下限位置へ復帰す
る（第３図２点鎖線）。

紙先つかみ腕２が復帰した後にアルミ箔r₂の先
端Ｐを吸着したまま押え爪２a₄が回動し、プレス
プレート４を後退位置から中間位置へ移動させた
後、吸着面２a₂の一部が傾斜している場合には、
ローラ２b₁とフイードローラ３との協動によつて
アルミ箔r₂の先端Ｐをプレスプレート４のプレス
領域内に引き戻してから、フイードローラ３がア
ルミ箔r₂か離反し吸着面２a₂のバキユームを停止
させると同時にプレスプレート４が前進位置に移
動してアルミ箔r₂の先端Ｐをプレス面４′と吸着
面２a₂との間に挾み込み押し付けてくせを直す
（第４図）。

それから一定時間後にプレスプレート４が中間
位置に戻り、ローラ２b₁とフイードローラ３との
協動によつてアルミ箔r₂を繰出し、その先端Ｐを
移送路a₂に沿つて移行させガイド機構５へ送り込
む。

そして、アルミ箔r₂の先端Ｐが検出器８ｆに到
達しこれを検出すると、フイードローラ３の回転
が停止し、次に紙押え機構６が受台６ａと協動し
てアルミ箔r₂を挾着保持した後、フイードローラ
３が僅か逆転しアルミ箔r₂を緊張させてからカツ
ター７が作動してアルミ箔r₂のアンダーガイド８
ａより上流位置を切断する。

この時、アンダーガイド８ａの吸引孔８a₁は既
にバキユームが開始され、切断したアルミ箔片
P′をガイド面８a′に吸着保持しており、次いで紙
押え機構６が受台６ａから離れた後、アツパーガ
イド８ｅの噴出孔８e₁から切断片P′を吸着したガ
イド面８a′へ向けて圧縮空気が噴き出されると共
にエアシリンダ８ｃによりアンダーガイド８ａが
移送路a₂と直交する方向へ反転して切断片P′を移
送路a₂から離脱させ、その後反転したアンダーガ
イド８ａへバキユームが停止して切断片P′を落下
させる（第５図）。

それから一定時間後にアンダーガイド８ａが元
に位置に復帰し、アツパーガイド８ｅからの圧縮
空気噴き出しが停止し、再びローラ２b₁とフイー
ドローラ３との協動によつてアルミ箔r₂を繰出
し、その先端を繰出し路Ａへ送り込む。

アルミ箔r₂の先端が繰出し路Ａの接続ローラ
A₁，A₁′に対向する位置に達したところでフイー
ドローラ３をローラ２b₁から離してアルミ箔r₂の
繰出しを停止すると共にプレスプレート４を後退
位置に戻し、次に紙押え機構６が再び繰出しされ
たアルミ箔r₂を受台６ａと協動して挾着保持した
後、ガイド機構５のガイド片群５ｇが移送路a₂上
より没入し、テンシヨンローラ群５ｈがローラ群
５ｆのローラ間を通して所定位置まで上昇し、接
続準備が完了する。

そして、使用中のアルミ箔リールR₁の残り量
が少なくなつて、図示しない検出器によりアルミ
箔r₂の終端部が検出されると、使用中の側のカツ
ター７が作動して、アルミ箔r₁を切断し、カツタ
ー７が作動してから一定時間後に待機側の紙押え
機構６が受台６ａから離れ、接続ローラA₁，
A₁′が接触して、使用中のアルミ箔r₁と待機中の
アルミ箔r₂先端部とを接合させ、それにより繰出
し路Ａへはアルミ箔リールR₂のアルミ箔r₂が供給
される状態となる。又、切断されたアルミ箔r₁の
残りの部分はリールR₁の反転によつて該リール
に巻戻される。

更に、リールR₂が使用中に切換つた後には、
保持部B₁から残りのリールR₁を取出し新たなリ
ールR₁を装填した後に、前述と同様な動作を行
なわせて接続準備をさせればよい。

一方、第９図乃至第１０図は帯状材が一定間隔
毎に模様を印刷した帯状紙シートである場合の切
断片排除機構８を示し、このものは紙押え機構６
の下流即に排出路a₃を移送路a₂より分岐して形成
し、これら両路a₂，a₃の分岐点に切換えガイド８
ｇを配設して選択的に連絡せしめるものである。

切換えガイド８ｇは移送路a₂の上流側を繰出し
路Ａへ連通させる通常通路８g₁と、排出路a₃へ連
通させる排除通路８g₂とを略ハの字状に形成し、
その中央部を回転自在に軸支すると共に、該支点
軸８g₃にエアシリンダ８ｈを連設し、このエアシ
リンダ８ｈの作動によつて、これら両通路８g₁，
８g₂のどちらか一方が移送路a₂の上流側と連通す
るようにする。

また、通常通路８g₁の出口には前記フイードロ
ーラ３の駆動回転より速く駆動回転する補助フイ
ードローラ８ｉを配設し、排除機構８a₂の出口に
紙シートr₂の先端を検出する検出器８ｊを配設す
ると共に、上記補助フイードローラ８ｉより伝動
される排除ローラ８ｋと、該排除ローラ８ｋに接
離する受ローラ８ｌを配設する。

更に、カツター７の上流側には該カツター７に
よる切断位置から紙シートr₂に印刷されるレジマ
ークの１ピツチ分の間隔をあけて模様合せ用の検
出器８ｍが配設される。

而して、斯る切断片排除機構８の作動を説明す
れば、先ず初期状態で排除通路８g₂が移送路a₂の
上流側と連通しており、ローラ２b₁とフイードロ
ーラ３との協動によつて繰出された紙シートr₂の
先端Ｐが検出器８ｊに到達し、これを検出してか
ら所定時間経過し該先端Ｐが排除ローラ８ｋと受
ローラ８ｌとの間に入り込ませた後、更に検出器
８ｍがレジマークを検出するとフイードローラ３
の回転が停止する。

次に紙押え機構６が受台６ａと協動してアルミ
箔r₂を挾着保持した後、フイードローラ３が僅か
逆転して紙シートr₂を緊張させてからカツター７
が作動して紙シートr₂を切断し、その紙押え機構
６が受台６ａより離れ、排除ローラ８ｋが回転し
て切断片P′を排出路a₃へ送り込み排除する。

切断辺P′を排除し終る時間経過後に、エアシリ
ンダ８ｈにより切換えガイド８ｇが回動して通常
通路８g₁を移送路a₂の上流側と連通させ、再びロ
ーラ２b₁とフイードローラ３との協動によつて紙
シートr₂を繰出し、補助フイードローラ８ｉの回
転によりその先端を繰出し路Ａへ送り込む。

従つて、このものは紙シートr₂を定位置で切断
することができ、模様合せが容易である。

尚、上述した実施例においては、帯状材の巻終
り先端近くを糊付けして該先端をリール外周端に
沿わせる形態に形成したが、これに限定されず、
フイルタの巻終り先端がリール外周端より突出さ
せた形態とした場合には紙先つかみ腕の吸着面及
び押え爪だけでも帯状材の先端剥がしが可能とな
るため、剥がし片は設ける必要はない。

＜発明の効果＞ 本発明は上記の構成であるから、以下の利点を
有する。

帯状材リールから離動した紙先つかみ腕とフ
イードローラとの協動で、帯状材が移送路に沿
つて繰出された後に、紙押え機構により帯状材
の先端部を挾持して仮止めされると共に、この
仮止めした帯状材の先端部をカツターにより切
断し、その後、この切断片を切端片排除機構に
より移送路外か又は排出路へ排除してから、帯
状材が繰出し路の接続ステーシヨンへ送り込ま
れるので、先端部が切断された帯状材を繰出し
路へ送り込める。

従つて、帯状材リールより剥がした帯状材の
先端部がその形態のまま繰出し路へ送り込まれ
る従来のもに比べ、帯状材の先端を糊付けする
のに使用した粘着成分が帯状材の先端部に残つ
て付着したままになつていたり、帯状材リール
の運搬か或いは取り扱いによつて帯状材の先端
部が損傷しても繰出し路の途中で詰まらず、こ
の詰まりを取り除くために運転を停止させる必
要もなく安定した帯状材の繰出しが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す帯状材供給装
置における帯状材の交換装置の正面図、第２図乃
至第５図は装置の作業工程を示す拡大正面図、第
６図は第４図の−線に沿える拡大平面図、第
７図は第４図の−線に沿える部分拡大平面
図、第８図は第５図の−線に沿える拡大平面
図、第９図及び第１０図は切断片排除機構の変形
例を示す要部拡大正面図で第９図は切換えガイド
の排除通路が移送路の上流側と連通している状態
を示し、第１０図は通常通路が移送路の上流側と
連通している状態を示すものである。 Ａ……繰出し路、A₁，A₁′……接続ステーシヨ
ン、a₁，a₂……移送路、B₁，B₂……リール保持
部、a₃……排出路、R₁，R₂……帯状材リール
（アルミ箔リール）、r₁，r₂……帯状材（アルミ
箔）、Ｐ……帯状材の先端、P′……帯状材の先端
部（切断片）、２……紙先つかみ腕、３……フイ
ードローラ、６……紙押え機構、７……カツタ
ー、８……切断片排除機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 帯状材リールが着脱自在に保持される２つリ
   ール保持部から移送路を介して夫々の下流側に、
   接続ステーシヨンを有する繰出し路を設け、各リ
   ール保持部と移送路との間に、帯状材リールに巻
   込まれた帯状材の先端を吸着挾持して移送路へ引
   出す帯状材リールに対し接離動自在な紙先つかみ
   腕と、帯状材リールから離動した紙先つかみ腕と
   協動して移送路へ引出された帯状材を繰出し路の
   接続ステーシヨンへ繰出し待機させるフイードロ
   ーラとを配置して、両帯状材リールから交互に帯
   状材を繰出し路へ供給する帯状材供給装置におい
   て、前記フイードローラの下流側に移送路へ繰出
   された帯状材の先端部を挾持する移送路内へ出没
   自在な紙押え機構と、挾持された帯状材の先端部
   を切断する移送路内へ出没自在なカツターと、移
   送路の内外へ選択的に連絡して切断された帯状材
   の先端部を移送路外に排除する切断片排除機構を
   配設したことを特徴とする帯状材の交換装置。 ２ 帯状材リールが着脱自在に保持される２つリ
   ール保持部から移送路を介して夫々の下流側に、
   接続ステーシヨンを有する繰出し路を設け、各リ
   ール保持部と移送路との間に、帯状材リールに巻
   込まれた帯状材の先端を吸着挾持して移送路へ引
   出す帯状材リールに対し接離動自在な紙先つかみ
   腕と、帯状材リールから離動した紙先つかみ腕と
   協動して移送路へ引出された帯状材を繰出し路の
   接続ステーシヨンへ繰出し待機させるフイードロ
   ーラとを配置して、両帯状材リールから交互に帯
   状材を繰出し路へ供給する帯状材供給装置におい
   て、前記フイードローラの下流側に移送路へ繰出
   された帯状材の先端部を挾持する移送路内へ出没
   自在な紙押え機構と、挾持された帯状材の先端部
   を切断する移送路内へ出没自在なカツターと、接
   続ステーシヨンか排出路のどちらか一方へ選択的
   に連絡して切断された帯状材の先端部を排出路に
   排除する切断片排除機構を配設したことを特徴と
   する帯状材の交換装置。